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第一章 要らないと言うのなら旅立ちます。探さないで下さい。
23 初日の売り上げと、ダグラスと一緒に店へと向かう。
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俺は最後の仕事に行くべく、「夕飯前には戻る」と伝えて『ストレリチア』へと向かった。
時間は丁度閉店時間。
中に入ると――最後の客が丁度帰るところだった。
「ありがとう御座います。当店をまたご利用下いませ」
「お父様のシズリー辺境伯様にもよろしくお伝えください」
「ええ、お父様にもよくよく伝えるわ!」
元気のいい返事に俺も思わず笑顔になったが、彼女は俺の方を振り返るとクスリと笑った。
「あら、貴方も何か買いに来られたの? 遅かったわね、もう売り切れよ」
「いえ、お買い上げありがとう御座いました」
「え?」
「オーナー来られたんですね!」
「遅くなってすまない」
「まぁ、貴方がオーナーでしたの? もっと商品を増やしたり店を大きくするべきですわ!」
「今はコレが精一杯なんですよ。もっと店を大きく出来たら考えます。それに今日は初日ですし」
「甘えは許されませんことよ!?」
「ははは! 中々に手厳しい」
「お嬢様、そろそろ」
「そうですわね。貴方がお父様に渡した薔薇の角砂糖が欲しかったんですけど、売り切れていましたの。もっと多く入りませんこと?」
「ああ、それならお詫びに」
そう言って鞄に手を突っ込み空間収納から薔薇の角砂糖を手にすると、シズリー辺境伯の娘だと言う彼女にプレゼントした。
「俺の持っていた分です。どうぞお納めください」
「よろしいの……?」
「是非、これで紅茶を楽しまれてください」
「ありがたく頂くわ……貴方良い方ですのね」
「では、また当店をご利用ください」
「ええ、また来るわ」
そう言うとお付きの人と帰って行った彼女にホッとしつつ、室内を見るとガランとしている。
何とか午後は持った……感じだろうか。
「皆さんお疲れ様です。何とか午後は持った感じでしょうか?」
「そうですね、何とか午後はギリギリと言った所です」
「オーナー、冷蔵庫も空っぽですよ」
「ありがとう御座いました。明日からは俺と弟子のカナエも少し時間が出来ますので、出来るだけ店の方に気を配れると思います。段ボールを潰す手伝いだけしてもらえるでしょうか?」
「潰し方を教えてください」
「では」
そう言うと段ボールの解体の仕方を教え、双子のナモシュとセモシュが外を、アンネとマルシャリンが冷蔵庫の中の段ボールを片付けている間に、セバスディから売り上げを聞いて驚いた。
「今日の売り上げだけで家が買えますよ」
「そうですね……大体金貨8900枚ですか」
「明日はもっと客が来ると思います」
「覚悟して受け持とうと思います」
その時、レベルが上がる声が聞こえたがそれは後回しだ。
【店舗ボーナス】と聞こえたが、それも後にしよう。
「後は軽く店内を掃除して貰ったら終わりで大丈夫です」
「分かりました」
「オーナー、段ボール片付けました。隅に置いています」
「ありがとう御座います。後は俺がするので簡単な店内の掃除をお願いします」
そう言うとロッカーから掃除用具を取り出し軽く掃除をしてから皆さんには帰って貰った。
後はゴミ箱を開けてそこに段ボールを投げ込んでいく。
そうすれば綺麗サッパリ何もない店内が出来た為、後でカナエと頑張ろう。
出来れば力仕事なのでダグラスにも手伝って欲しいが……お願い出来ればいいが。
店内も綺麗になった所で俺は扉から本拠地に戻り、靴を脱いでバタバタと廊下を走り玄関に靴を置いて「ただいま!」と口にする。
「お帰りなさい、先にご飯を頂いてるけど大丈夫かしら」
「ああ、気にしないでくれ」
「先生お仕事お疲れ様です」
「おつかれさまー!」
「ああ、みんなもお疲れ様! 食事の後に勉強を教えたいが店の方が空っぽでな。エリーナ悪いが子供たちをお願い出来るだろうか」
「ええ、出来ます」
「ダグラスには力仕事を頼みたいので、後で店に来て欲しい」
「おう」
「と言う事で俺も食事にしたいが、もうひと仕事が」
「先生? ご飯冷めるわよ?」
「むう! 後にするか!」
こうしてカナエが言っていた通り今日は肉も野菜もタップリのシチューで、パンも良い物を買ったのかとても美味しかった。
今日は一日だけで色々な事があった……。
本当に濃密な一日だった訳だが――。
「店の売り上げどうだったの?」
「ああ、金貨8900枚くらいだった」
「ゴホッ!!」
「ゴホッ!?」
「ダグラスにエリーナさん大丈夫?」
「そんなに凄い店を持ってるのか!?」
「凄いですね!!」
「まだ初日なんだ。カナエの商品が全て売り切れてしまって、その後俺の出している商品も売り切れてしまって、途中で店を閉めて大量に在庫も増やしたんだが、全部空になっていた」
「アレが!?」
「ああ、暫く店に付きっきりになりそうだ」
「そうね、私も頑張るわ」
「子供達と大人二人には頑張って詰め替えをして貰うが」
「頑張りまーす!」
「俺も頑張る!」
「取り敢えずカナエの仕事を中心に皆は頑張ってくれ」
「「「はーい」」」
こうして食事を終えると食器洗いをカナエとテリアがしているうちにエリーナ先生が子供たちに勉強を教え、その間にと作業部屋に行き、誰がどれだけ仕事をしたのかを記載していく。
随分と化粧品類は増えていたが、これでもまだ足りないだろう。
だが、確実に器用さは上がっている筈だ。
後で子供たちの鑑定をしよう。
「ダグラス、来て貰えるか?」
「おう、どうした?」
「ダグラスとエリーナのした仕事が分からなくてな」
「ああ、俺はこっちでエリーナはあっちだ」
「助かる」
確かにエリーナさんは凄い勢いで仕事が出来ている。
シャンプーとコンディショナーが両方100ずつ……凄いな。
ダグラスにはスカルプシャンプーを頼んでいたが、こちらは80個出来ていた。
途中で参加したのにこちらも凄い。
ノートにメモを取ると一つずつ空間収納に入れ込み、新しい段ボールを組み立てて置いていく。多少なりとも時間短縮だ。
「しかし、何でまた仕事をした分の記載をしてるんだ?」
「ああ、言ってなかったか? 俺は奴隷であっても給料を出すんだ」
「は?」
「頑張った分だけ給料を出す。月末には一人ずつ給料を払う予定だ」
「奴隷なのに?」
「俺は奴隷だと思ってはいない。それはカナエもだ」
「……」
「それに週一か二で休みを取ろうと思っているから、その時は好きに過ごして良いぞ」
「待遇良すぎだろう?」
「はははは! その分シッカリと仕事はして貰うがな」
「なるほどねぇ……ガキ達が奴隷なのに笑顔なのも頷ける」
「それと、ダグラスには誰にも教えてない秘密を言わなくてはならなくなる。これは命令になってしまうが、大丈夫か?」
「ああ、気にせず言ってくれ」
「実は――」
そう言うと、俺達はオスカール王国で勇者召喚に巻き込まれ、ハズレとして城を追い出された事、そこでシュウとナノを見つけ旅をしてノスタルミア王国に来た事を告げた。
「だが、俺とカナエはレアスキルがあった。そのお陰でこの家や店を作れている」
「なるほど……レアスキルか」
「それで、店の方だが重たいものが多くて結構一人ではきついんだ。男手が欲しいので手伝って欲しい」
「良いぜ。手伝ってやるよ」
「ありがたい!」
こうしてリビングに着くと、子供たちが男女別れてお風呂に入る事になり、入浴剤を入れてあげると「やっぱこれがないとなー!」とテリーは笑顔でいっている。
俺の愛用していた入浴剤だが、此方の世界では中々効果があるようだ。
「じゃあ、俺とカナエとダグラスは店に行こうか」
「そうね」
「力仕事は任せてくれ」
「あの、私は?」
「エリーヌは家にいてくれ。夜に家に子供たちだけにはしたくないし、風呂の済んだ男児達から勉強の続きを教えてやってくれ」
「そうね、分かったわ」
「すまないがよろしく頼む」
「ええ、任せて頂戴!」
「ははは! では行ってくる!」
そう言うと扉を開けて店に入ると「へ――! スキルってこうなってんのか」と驚きつつもダグラスは店に入った。
時間は丁度閉店時間。
中に入ると――最後の客が丁度帰るところだった。
「ありがとう御座います。当店をまたご利用下いませ」
「お父様のシズリー辺境伯様にもよろしくお伝えください」
「ええ、お父様にもよくよく伝えるわ!」
元気のいい返事に俺も思わず笑顔になったが、彼女は俺の方を振り返るとクスリと笑った。
「あら、貴方も何か買いに来られたの? 遅かったわね、もう売り切れよ」
「いえ、お買い上げありがとう御座いました」
「え?」
「オーナー来られたんですね!」
「遅くなってすまない」
「まぁ、貴方がオーナーでしたの? もっと商品を増やしたり店を大きくするべきですわ!」
「今はコレが精一杯なんですよ。もっと店を大きく出来たら考えます。それに今日は初日ですし」
「甘えは許されませんことよ!?」
「ははは! 中々に手厳しい」
「お嬢様、そろそろ」
「そうですわね。貴方がお父様に渡した薔薇の角砂糖が欲しかったんですけど、売り切れていましたの。もっと多く入りませんこと?」
「ああ、それならお詫びに」
そう言って鞄に手を突っ込み空間収納から薔薇の角砂糖を手にすると、シズリー辺境伯の娘だと言う彼女にプレゼントした。
「俺の持っていた分です。どうぞお納めください」
「よろしいの……?」
「是非、これで紅茶を楽しまれてください」
「ありがたく頂くわ……貴方良い方ですのね」
「では、また当店をご利用ください」
「ええ、また来るわ」
そう言うとお付きの人と帰って行った彼女にホッとしつつ、室内を見るとガランとしている。
何とか午後は持った……感じだろうか。
「皆さんお疲れ様です。何とか午後は持った感じでしょうか?」
「そうですね、何とか午後はギリギリと言った所です」
「オーナー、冷蔵庫も空っぽですよ」
「ありがとう御座いました。明日からは俺と弟子のカナエも少し時間が出来ますので、出来るだけ店の方に気を配れると思います。段ボールを潰す手伝いだけしてもらえるでしょうか?」
「潰し方を教えてください」
「では」
そう言うと段ボールの解体の仕方を教え、双子のナモシュとセモシュが外を、アンネとマルシャリンが冷蔵庫の中の段ボールを片付けている間に、セバスディから売り上げを聞いて驚いた。
「今日の売り上げだけで家が買えますよ」
「そうですね……大体金貨8900枚ですか」
「明日はもっと客が来ると思います」
「覚悟して受け持とうと思います」
その時、レベルが上がる声が聞こえたがそれは後回しだ。
【店舗ボーナス】と聞こえたが、それも後にしよう。
「後は軽く店内を掃除して貰ったら終わりで大丈夫です」
「分かりました」
「オーナー、段ボール片付けました。隅に置いています」
「ありがとう御座います。後は俺がするので簡単な店内の掃除をお願いします」
そう言うとロッカーから掃除用具を取り出し軽く掃除をしてから皆さんには帰って貰った。
後はゴミ箱を開けてそこに段ボールを投げ込んでいく。
そうすれば綺麗サッパリ何もない店内が出来た為、後でカナエと頑張ろう。
出来れば力仕事なのでダグラスにも手伝って欲しいが……お願い出来ればいいが。
店内も綺麗になった所で俺は扉から本拠地に戻り、靴を脱いでバタバタと廊下を走り玄関に靴を置いて「ただいま!」と口にする。
「お帰りなさい、先にご飯を頂いてるけど大丈夫かしら」
「ああ、気にしないでくれ」
「先生お仕事お疲れ様です」
「おつかれさまー!」
「ああ、みんなもお疲れ様! 食事の後に勉強を教えたいが店の方が空っぽでな。エリーナ悪いが子供たちをお願い出来るだろうか」
「ええ、出来ます」
「ダグラスには力仕事を頼みたいので、後で店に来て欲しい」
「おう」
「と言う事で俺も食事にしたいが、もうひと仕事が」
「先生? ご飯冷めるわよ?」
「むう! 後にするか!」
こうしてカナエが言っていた通り今日は肉も野菜もタップリのシチューで、パンも良い物を買ったのかとても美味しかった。
今日は一日だけで色々な事があった……。
本当に濃密な一日だった訳だが――。
「店の売り上げどうだったの?」
「ああ、金貨8900枚くらいだった」
「ゴホッ!!」
「ゴホッ!?」
「ダグラスにエリーナさん大丈夫?」
「そんなに凄い店を持ってるのか!?」
「凄いですね!!」
「まだ初日なんだ。カナエの商品が全て売り切れてしまって、その後俺の出している商品も売り切れてしまって、途中で店を閉めて大量に在庫も増やしたんだが、全部空になっていた」
「アレが!?」
「ああ、暫く店に付きっきりになりそうだ」
「そうね、私も頑張るわ」
「子供達と大人二人には頑張って詰め替えをして貰うが」
「頑張りまーす!」
「俺も頑張る!」
「取り敢えずカナエの仕事を中心に皆は頑張ってくれ」
「「「はーい」」」
こうして食事を終えると食器洗いをカナエとテリアがしているうちにエリーナ先生が子供たちに勉強を教え、その間にと作業部屋に行き、誰がどれだけ仕事をしたのかを記載していく。
随分と化粧品類は増えていたが、これでもまだ足りないだろう。
だが、確実に器用さは上がっている筈だ。
後で子供たちの鑑定をしよう。
「ダグラス、来て貰えるか?」
「おう、どうした?」
「ダグラスとエリーナのした仕事が分からなくてな」
「ああ、俺はこっちでエリーナはあっちだ」
「助かる」
確かにエリーナさんは凄い勢いで仕事が出来ている。
シャンプーとコンディショナーが両方100ずつ……凄いな。
ダグラスにはスカルプシャンプーを頼んでいたが、こちらは80個出来ていた。
途中で参加したのにこちらも凄い。
ノートにメモを取ると一つずつ空間収納に入れ込み、新しい段ボールを組み立てて置いていく。多少なりとも時間短縮だ。
「しかし、何でまた仕事をした分の記載をしてるんだ?」
「ああ、言ってなかったか? 俺は奴隷であっても給料を出すんだ」
「は?」
「頑張った分だけ給料を出す。月末には一人ずつ給料を払う予定だ」
「奴隷なのに?」
「俺は奴隷だと思ってはいない。それはカナエもだ」
「……」
「それに週一か二で休みを取ろうと思っているから、その時は好きに過ごして良いぞ」
「待遇良すぎだろう?」
「はははは! その分シッカリと仕事はして貰うがな」
「なるほどねぇ……ガキ達が奴隷なのに笑顔なのも頷ける」
「それと、ダグラスには誰にも教えてない秘密を言わなくてはならなくなる。これは命令になってしまうが、大丈夫か?」
「ああ、気にせず言ってくれ」
「実は――」
そう言うと、俺達はオスカール王国で勇者召喚に巻き込まれ、ハズレとして城を追い出された事、そこでシュウとナノを見つけ旅をしてノスタルミア王国に来た事を告げた。
「だが、俺とカナエはレアスキルがあった。そのお陰でこの家や店を作れている」
「なるほど……レアスキルか」
「それで、店の方だが重たいものが多くて結構一人ではきついんだ。男手が欲しいので手伝って欲しい」
「良いぜ。手伝ってやるよ」
「ありがたい!」
こうしてリビングに着くと、子供たちが男女別れてお風呂に入る事になり、入浴剤を入れてあげると「やっぱこれがないとなー!」とテリーは笑顔でいっている。
俺の愛用していた入浴剤だが、此方の世界では中々効果があるようだ。
「じゃあ、俺とカナエとダグラスは店に行こうか」
「そうね」
「力仕事は任せてくれ」
「あの、私は?」
「エリーヌは家にいてくれ。夜に家に子供たちだけにはしたくないし、風呂の済んだ男児達から勉強の続きを教えてやってくれ」
「そうね、分かったわ」
「すまないがよろしく頼む」
「ええ、任せて頂戴!」
「ははは! では行ってくる!」
そう言うと扉を開けて店に入ると「へ――! スキルってこうなってんのか」と驚きつつもダグラスは店に入った。
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