36 / 55
第二章 次なる政策と、娯楽の甘味
36 燻製の試作の完成と、鞄タイプのアイテムボックスの封印と。
しおりを挟む
――翌朝、食事が終わってからシュリウスとサファール宰相と共に燻製器の元へと向かった。
既に30個も並んだ燻製器には驚いていたようだが、燻製が終わった中を見てみると、無事に燻製は出来ているようで安心する。
「これが、燻製ですか?」
「チーズも欲しいかったが、まずはソーセージとベーコンでやってみたんだ」
「チーズはヤギのチーズならありますが」
「ヤギも良いだろうがネバリ王国のチーズがいいだろうな」
「なるほど」
「俺でも作れなくはないが、パンに塗るタイプのチーズくらいしか作れないだろう」
「でも、一応作れるんですね」
「まぁ、そうだな。牛乳があればだが」
「やはりそこでも牛乳なのですね」
「使い勝手がいいからな」
そう言って苦笑いしていると出来上がたった燻製肉をアイテムボックスに入れ、生活魔法が使えるロスターニャに燻製器を掃除して貰うと一旦執務室へと戻った。
そこで持っていたナイフで燻製肉をカットして食べさせてみると、「何時ものお肉と違います!!」とシュリウスは驚き、ロスターニャも「大人の味だわ」と驚き、「これは……異国の酒が飲みたくなりますな」とサファール宰相も驚き、テリオットは無言で味を噛みしめていた。
「これがアツシ様から頼まれていた燻製だ。味は初回にしてはまぁまぁか」
「これでまぁまぁなんですか?」
「だが売り物にはなるくらいには味はいい。煙が落ち着けばもっと旨いだろうな」
「そうですね、アイテムボックス持ちを連れて行って売りに行きたいくらいです」
「そうだな……だが人数がなぁ」
「人員の問題がありますねぇ」
「野菜等も随分と取れるようになって他国にも売りに出せるようになってきましたし、備蓄倉庫にもある程度2年は持つ程度の麦などの備蓄も出来つつあります」
「だが、それらを売るにしてもアイテムボックス持ちが……いや、アイテムボックスを作る事が出来るな」
「「「えっ!?」」」
「時間を止めるモノと普通のモノと作れるようだ。少し箱庭に行ってくる」
そう言うと俺は箱庭に入り、ステータスを呼び出すと【ロストテクノロジー】を開き作れるアイテムの中にアイテムボックスを探す。
本当に作れるかどうか不安だったからだ。
「一応あるな。作ってみるか」
そう言うと普通のアイムボックスと時間を止めるレアな方のアイテムボックスを作り、鑑定が出来ればなぁと思いながらも自分のスキルを調べる。
すると、鑑定が生えてきていたのでラッキーだと思いつつアイテムボックスを鑑定すると、時間を止めないが大量に入るアイテムボックスと、時間を止めて大量に入るアイテムボックスが出来た事が分かった。
更に詳しく調べると、両方中にはいるアイテム数は1000と出ていた。
つまり、1000個のアイテムは入るという事だ。
ならばと只管アイテムボックスを作り続け、レアが300個作れた所で止めると、普通のアイテムボックスが600個、レアが300個できていた。
つまりだ。
「冷蔵庫問題は解決したな」
冷蔵庫を作ろうとすると魔石の消費量と鉄の消費量が凄かった。
鉱石類や木材類、布となる綿花等は普通のアイテムボックスで管理させるようにし、仕事が終われば持ちだし禁止としよう。
野菜等はレアなアイテムボックスを使いアイテムの時間を止めれば備蓄は更に増えるだろう。
ドンドン作っても問題はない。
砂糖などの劣化しやすいものもレアなアイテムボックスに入れて行けば問題なくなる。
麻袋に入れてアイテムボックスに入れて行けばいい。
「よしよし、何とかなりそうだ。これがあれば更に販路が広がる」
チートアイテムだが、作る野菜が駄目になるよりはいい。
それに、シュノベザール王国で運送業をしている運送業者に高値で売りつける事も場合によっては可能になるし、国内を回る運送業を立ち上げる事も可能になる。
いい事尽くめにも見えた、が、しかし――。
「……アイテムボックスは駄目だ。チートすぎる。今出すと色々パワーバランスを崩すな」
俺はやはり、色々考えた上でアイテムボックスは封印する事にした。
パワーバランスを崩せば戦争にも発展する。
過ぎたるはなんとやらだ。
溜息を吐きつつそれらをアイテムボックスにすべてしまい込み箱庭から出ると、ワクワクしている皆には悪いが――アイテムボックスはパワーバランスを崩す恐れがあるとして封印したことを告げた。
無論不満は出たが……。
「今出るには余りにも危険すぎる。アイテムボックスを求めた戦争も起きる可能性がある代物だ」
「「「そんなに!?」」」
「でも分かる気がするわ……そんな便利なモノがあったら欲しい人は狙ってでも欲しがるでしょうね」
「そういう事だ。殺してでも奪い取ると言う事になりかねん」
「殺してでも……」
「それに、今まで通りの不便さも捨てがたい。だからこそ知恵が出せて知識も増えると言うのも大事な事だ。チートなアイテムに頼る事も今後出て来るかもしれないが、今は鞄タイプのアイテムボックスだけは封印だな。普通にアイテムボックス持ちを雇えたらラッキーくらいにしよう」
そう言うとロスターニャは「それが一番いいと思うわ」と口にし、シュリウスも「兄上がそう決めたのでしたら従います!」と口にしてくれたことでホッと安堵した。
だが丁度その頃、シュノベザール王国の魔道具ギルドでやっと――やっと【冷蔵の魔石】と【冷凍の魔石】が出来上がり、【木製の冷蔵庫】の完成と馬車に取り付けてある一定の冷たさを保つ事が出来るようになったと言う知らせが届き、やはりこういう頑張りがあるからこそ、チートに頼り過ぎるのは駄目なのだとホッと安堵した。
無論、自分で使う分には問題はないだろうが、必要に迫られる以外、誰かにホイホイとアイテムボックス等配るのは良くない。
「これで国内の冷蔵庫事情は何とかなりそうだな。冷凍庫が別々なのが残念だが」
「でもまず一歩でしょう」
「俺の【ロストテクノロジー】に頼らなくても済む様になるのは本当にいい事だ。【手押しかき氷器】の設計図は幾らで売りつけようか」
「もう、兄上ったら」
「貴族連中が煩いからな」
そう言って苦笑いしながら口にし、その後頼んでいたものが出来た事への報奨金と同時に、【手押しかき氷器】の設計図を売りに出した所、報奨金全てで【手押しかき氷器】の設計図を購入してくれた。
無論マージンは俺が貰うが、良い加減俺用の金が溢れかえりそうだ。
ここらで何か別の事に金を使いたい。
そう思始めつつ、その日のうちに遠隔連絡用魔道具でアツシ様に【燻製が出来ましたので夜、拠点でお待ちします】と手紙を書いたその日の夜――。
既に30個も並んだ燻製器には驚いていたようだが、燻製が終わった中を見てみると、無事に燻製は出来ているようで安心する。
「これが、燻製ですか?」
「チーズも欲しいかったが、まずはソーセージとベーコンでやってみたんだ」
「チーズはヤギのチーズならありますが」
「ヤギも良いだろうがネバリ王国のチーズがいいだろうな」
「なるほど」
「俺でも作れなくはないが、パンに塗るタイプのチーズくらいしか作れないだろう」
「でも、一応作れるんですね」
「まぁ、そうだな。牛乳があればだが」
「やはりそこでも牛乳なのですね」
「使い勝手がいいからな」
そう言って苦笑いしていると出来上がたった燻製肉をアイテムボックスに入れ、生活魔法が使えるロスターニャに燻製器を掃除して貰うと一旦執務室へと戻った。
そこで持っていたナイフで燻製肉をカットして食べさせてみると、「何時ものお肉と違います!!」とシュリウスは驚き、ロスターニャも「大人の味だわ」と驚き、「これは……異国の酒が飲みたくなりますな」とサファール宰相も驚き、テリオットは無言で味を噛みしめていた。
「これがアツシ様から頼まれていた燻製だ。味は初回にしてはまぁまぁか」
「これでまぁまぁなんですか?」
「だが売り物にはなるくらいには味はいい。煙が落ち着けばもっと旨いだろうな」
「そうですね、アイテムボックス持ちを連れて行って売りに行きたいくらいです」
「そうだな……だが人数がなぁ」
「人員の問題がありますねぇ」
「野菜等も随分と取れるようになって他国にも売りに出せるようになってきましたし、備蓄倉庫にもある程度2年は持つ程度の麦などの備蓄も出来つつあります」
「だが、それらを売るにしてもアイテムボックス持ちが……いや、アイテムボックスを作る事が出来るな」
「「「えっ!?」」」
「時間を止めるモノと普通のモノと作れるようだ。少し箱庭に行ってくる」
そう言うと俺は箱庭に入り、ステータスを呼び出すと【ロストテクノロジー】を開き作れるアイテムの中にアイテムボックスを探す。
本当に作れるかどうか不安だったからだ。
「一応あるな。作ってみるか」
そう言うと普通のアイムボックスと時間を止めるレアな方のアイテムボックスを作り、鑑定が出来ればなぁと思いながらも自分のスキルを調べる。
すると、鑑定が生えてきていたのでラッキーだと思いつつアイテムボックスを鑑定すると、時間を止めないが大量に入るアイテムボックスと、時間を止めて大量に入るアイテムボックスが出来た事が分かった。
更に詳しく調べると、両方中にはいるアイテム数は1000と出ていた。
つまり、1000個のアイテムは入るという事だ。
ならばと只管アイテムボックスを作り続け、レアが300個作れた所で止めると、普通のアイテムボックスが600個、レアが300個できていた。
つまりだ。
「冷蔵庫問題は解決したな」
冷蔵庫を作ろうとすると魔石の消費量と鉄の消費量が凄かった。
鉱石類や木材類、布となる綿花等は普通のアイテムボックスで管理させるようにし、仕事が終われば持ちだし禁止としよう。
野菜等はレアなアイテムボックスを使いアイテムの時間を止めれば備蓄は更に増えるだろう。
ドンドン作っても問題はない。
砂糖などの劣化しやすいものもレアなアイテムボックスに入れて行けば問題なくなる。
麻袋に入れてアイテムボックスに入れて行けばいい。
「よしよし、何とかなりそうだ。これがあれば更に販路が広がる」
チートアイテムだが、作る野菜が駄目になるよりはいい。
それに、シュノベザール王国で運送業をしている運送業者に高値で売りつける事も場合によっては可能になるし、国内を回る運送業を立ち上げる事も可能になる。
いい事尽くめにも見えた、が、しかし――。
「……アイテムボックスは駄目だ。チートすぎる。今出すと色々パワーバランスを崩すな」
俺はやはり、色々考えた上でアイテムボックスは封印する事にした。
パワーバランスを崩せば戦争にも発展する。
過ぎたるはなんとやらだ。
溜息を吐きつつそれらをアイテムボックスにすべてしまい込み箱庭から出ると、ワクワクしている皆には悪いが――アイテムボックスはパワーバランスを崩す恐れがあるとして封印したことを告げた。
無論不満は出たが……。
「今出るには余りにも危険すぎる。アイテムボックスを求めた戦争も起きる可能性がある代物だ」
「「「そんなに!?」」」
「でも分かる気がするわ……そんな便利なモノがあったら欲しい人は狙ってでも欲しがるでしょうね」
「そういう事だ。殺してでも奪い取ると言う事になりかねん」
「殺してでも……」
「それに、今まで通りの不便さも捨てがたい。だからこそ知恵が出せて知識も増えると言うのも大事な事だ。チートなアイテムに頼る事も今後出て来るかもしれないが、今は鞄タイプのアイテムボックスだけは封印だな。普通にアイテムボックス持ちを雇えたらラッキーくらいにしよう」
そう言うとロスターニャは「それが一番いいと思うわ」と口にし、シュリウスも「兄上がそう決めたのでしたら従います!」と口にしてくれたことでホッと安堵した。
だが丁度その頃、シュノベザール王国の魔道具ギルドでやっと――やっと【冷蔵の魔石】と【冷凍の魔石】が出来上がり、【木製の冷蔵庫】の完成と馬車に取り付けてある一定の冷たさを保つ事が出来るようになったと言う知らせが届き、やはりこういう頑張りがあるからこそ、チートに頼り過ぎるのは駄目なのだとホッと安堵した。
無論、自分で使う分には問題はないだろうが、必要に迫られる以外、誰かにホイホイとアイテムボックス等配るのは良くない。
「これで国内の冷蔵庫事情は何とかなりそうだな。冷凍庫が別々なのが残念だが」
「でもまず一歩でしょう」
「俺の【ロストテクノロジー】に頼らなくても済む様になるのは本当にいい事だ。【手押しかき氷器】の設計図は幾らで売りつけようか」
「もう、兄上ったら」
「貴族連中が煩いからな」
そう言って苦笑いしながら口にし、その後頼んでいたものが出来た事への報奨金と同時に、【手押しかき氷器】の設計図を売りに出した所、報奨金全てで【手押しかき氷器】の設計図を購入してくれた。
無論マージンは俺が貰うが、良い加減俺用の金が溢れかえりそうだ。
ここらで何か別の事に金を使いたい。
そう思始めつつ、その日のうちに遠隔連絡用魔道具でアツシ様に【燻製が出来ましたので夜、拠点でお待ちします】と手紙を書いたその日の夜――。
35
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
悪役令嬢ですが、ヒロインの恋を応援していたら婚約者に執着されています
窓辺ミナミ
ファンタジー
悪役令嬢の リディア・メイトランド に転生した私。
シナリオ通りなら、死ぬ運命。
だけど、ヒロインと騎士のストーリーが神エピソード! そのスチルを生で見たい!
騎士エンドを見学するべく、ヒロインの恋を応援します!
というわけで、私、悪役やりません!
来たるその日の為に、シナリオを改変し努力を重ねる日々。
あれれ、婚約者が何故か甘く見つめてきます……!
気付けば婚約者の王太子から溺愛されて……。
悪役令嬢だったはずのリディアと、彼女を愛してやまない執着系王子クリストファーの甘い恋物語。はじまりはじまり!
幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜
海月 結城
ファンタジー
ストーカーが幼馴染みをナイフで殺そうとした所を庇って死んだ俺は、気が付くと異世界に転生していた。だが、目の前に見えるのは生い茂った木々、そして、赤ん坊の鳴き声が3つ。
そんな俺たちが捨てられていたのが孤児院だった。子供は俺たち3人だけ。そんな俺たちが5歳になった時、2人の片目の中に変な紋章が浮かび上がった。1人は悪の化身魔王。もう1人はそれを打ち倒す勇者だった。だけど、2人はそんなことに興味ない。
しかし、世界は2人のことを放って置かない。勇者と魔王が復活した。まだ生まれたばかりと言う事でそれぞれの組織の思惑で2人を手駒にしようと2人に襲いかかる。
けれども俺は知っている。2人の力は強力だ。一度2人が喧嘩した事があったのだが、約半径3kmのクレーターが幾つも出来た事を。俺は、2人が戦わない様に2人を守護するのだ。
元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々
於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。
今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが……
(タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)
【完結】異世界の記憶を思い出した幼馴染で自称(大)聖女の姉が「魔王退治に行く!」と言い出しました。
野良豆らっこ
ファンタジー
彼女が家にやってきたのは、僕が5歳のころでした。
ゴブリン退治を依頼した冒険者のパーティが、道中で襲われた馬車を発見。その生き残りだったそうです。
彼女が覚えているのは自分の名前だけ。
家名もわからない。
事件のショックでそれまでの記憶を失っていたのです。
「大きな街のギルドにも報告しておく」
という話だったのですが、その後は音沙汰なし。
しかも「そのうち迎えに来るだろう」と思われていたので、家名がないまま。
今ではすっかり村の一員です。
そんなある日のこと。
15歳を迎えた彼女は、成人の儀式で『聖女』のクラスに選ばれてしまいました。
それどころか、
「トール、私、前世の記憶を思い出したわ! 魔王を倒す使命を帯びて、この世界に降臨? 異世界転生したのよっ!!」
うん、姉さん早くどうにかしないと。
転生した聖女のくせにダメな子の姉を、転生者じゃないけど一生懸命な弟がツッコミとサポートしまくる物語です
お姉ちゃん子に育ってしまった弟は、姉のためなら魔王も倒せ……る?
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
グライフトゥルム戦記~微笑みの軍師マティアスの救国戦略~
愛山雄町
ファンタジー
エンデラント大陸最古の王国、グライフトゥルム王国の英雄の一人である、マティアス・フォン・ラウシェンバッハは転生者である。
彼は類い稀なる知力と予知能力を持つと言われるほどの先見性から、“知将マティアス”や“千里眼のマティアス”と呼ばれることになる。
彼は大陸最強の軍事国家ゾルダート帝国や狂信的な宗教国家レヒト法国の侵略に対し、優柔不断な国王や獅子身中の虫である大貴族の有形無形の妨害にあいながらも、旧態依然とした王国軍の近代化を図りつつ、敵国に対して謀略を仕掛け、危機的な状況を回避する。
しかし、宿敵である帝国には軍事と政治の天才が生まれ、更に謎の暗殺者集団“夜(ナハト)”や目的のためなら手段を選ばぬ魔導師集団“真理の探究者”など一筋縄ではいかぬ敵たちが次々と現れる。
そんな敵たちとの死闘に際しても、絶対の自信の表れとも言える余裕の笑みを浮かべながら策を献じたことから、“微笑みの軍師”とも呼ばれていた。
しかし、マティアスは日本での記憶を持った一般人に過ぎなかった。彼は情報分析とプレゼンテーション能力こそ、この世界の人間より優れていたものの、軍事に関する知識は小説や映画などから得たレベルのものしか持っていなかった。
更に彼は生まれつき身体が弱く、武術も魔導の才もないというハンディキャップを抱えていた。また、日本で得た知識を使った技術革新も、世界を崩壊させる危険な技術として封じられてしまう。
彼の代名詞である“微笑み”も単に苦し紛れの策に対する苦笑に過ぎなかった。
マティアスは愛する家族や仲間を守るため、大賢者とその配下の凄腕間者集団の力を借りつつ、優秀な友人たちと力を合わせて強大な敵と戦うことを決意する。
彼は情報の重要性を誰よりも重視し、巧みに情報を利用した謀略で敵を混乱させ、更に戦場では敵の意表を突く戦術を駆使して勝利に貢献していく……。
■■■
あらすじにある通り、主人公にあるのは日本で得た中途半端な知識のみで、チートに類する卓越した能力はありません。基本的には政略・謀略・軍略といったシリアスな話が主となる予定で、恋愛要素は少なめ、ハーレム要素はもちろんありません。前半は裏方に徹して情報収集や情報操作を行うため、主人公が出てくる戦闘シーンはほとんどありません。
■■■
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる