14 / 55
第一章 国民が飢えることなく、まずはそこを目標に!
14 やる事は山のようにあるのに、粛清中のバランドス王国から姫君が二人もやってくる④
しおりを挟む
一ヶ月後、使者が訪れバランドス王国国民にシュリウスの事やシュリウスが来る事で天候を安定して貰えると言う話をした所、「直ぐにでもお願いしたい」「属国になっても構わない」「前国王たちが馬鹿な真似をしたのが全て悪い」と理解して貰えたようで、シュリウスとファルナは馬車に乗って箱庭師を一人従え向かう事になった。
何かあれば直ぐ箱庭師に頼んで帰宅する事を条件にだが、若干11歳のシュリウスを送り出すのはやはり心臓に悪い。
それからシュリウスがバランドス王国に到着すると、早速雨を降らせ始めたのはいう迄もなく、早速【緑の手】持ち二人の力が発揮された。
国中に緑の手の力が若干だが行きわたるようになり、農作地や森の回復が早かったと言う情報が入ってくる。
ホッと安堵したのはいう迄も無いが、シュリウスがバランドス王国に向かったのは本当に良かったのだろう。
バランドス王国はシュノベザール王国の属国と周辺国にも連絡する事が出来た。
これによりバランドス王国はシュノベザール王国の属国としてこれから歴史を歩む事になるが、俺としては広大な農地を手に入れる事が出来た事は僥倖だった。
何より、レア中のレアの【魔石師】のリゼルがいてくれるので、緑の魔石不足に悩む事が無くなったのは大きい。
他の魔石は魔石商から買わねばならないが、それでも緑の魔石を買わないだけで随分とお金に余裕が生まれる。
まだ一年目が過ぎて少ししか経っていないが、国としての財政面は少しずつではあるが改善しつつあった。
それだけでもホッと安堵出来るが、ザーバン商会からも定期的に苗と種が入る事で、それなりに国民に行き渡るだけの食糧が確保できつつあるのも良かった。
カボチャやジャガイモ等の日持ちする野菜も多く作っていると言うのもあるが、お陰で食糧事情は少しずつ上向きに改善中だ。
何より漁業のお陰で全く違う。
一夜干しのお陰と干物のお陰で随分生活が変わった。
漁業に関しては干物を多くバランドス王国に支援として持って行く事も出来た。
元々この世界では香辛料とは高いのだ。
塩だけでも高いのだが、海に面した土地があるシュノベザール王国では塩は海水で作られる為、それは輸出と言う形で強い面がある。
属国となったバランドス王国にも塩は提供しており、前王時代より今の方がマシだと言う声が上がる事も増えてきたようだ。
そして、二年目に入ろうかと言う頃、ようやくバランドス王国の農耕地が復活した。
民の頑張りもあるが、これで保存していた種や苗が少しずつ芽吹いて行くだろう。
ホッと安堵していた頃、ようやく満を期して俺とリゼルの婚約が発表された。
これには各国も驚いたらしく、ネバリ王国等「自国の娘をおくりたかったのに」と言われたが、俺は笑顔で「側妃は持ちません」と答えたので、送り込まれる事は無いと思いたい。
この一年の間に金銀銅で彫金師がアクセサリーを作り、その輸出も始まったのも外貨を得るのにとても良かった。
ネバリ王国の王族や貴族は挙ってアクセサリーを買ってくれたのもあり、外貨はとても潤った。
更に裁縫ギルドが来た事により、綿糸や絹糸といった物が他国よりも質がいい事から沢山の服が作られ、俺の装いも豪華になったし、婚約者であるリゼルも美しく装うようになった。
また、彫金師の作った一点物のアクセサリーや宝石を身に着けたり、海から取れる珊瑚石や真珠と言ったものまで手に入るようになると、シュノベザール王国の発展の速さ、そして俺の名声はドンドン上がって行った。
「シュライの名声は留まることを知りませんね。今では少し離れた宝石の国ダイヤ王国にもその名が届いているとか」
「だが、まだまだ改善しなくてはならない点は多い。君の故郷であるバランドス王国の民が飢えなくなるにはまだ時間が掛かる。そこまでしてやっと、一段階と言ったところだ」
「敵国でしたのに、そこまで心を砕いて下さり有難うございます」
「今では婚約者殿の故郷でもあり、大事な弟のいる場所でもあるからな。だが他国から来る縁談話は正直鬱陶しくはある」
――そう、名声が上がれば上がる程、他国から「是非うちの姫を側妃に」と言う声が多くなった。
正直妻は婚約者であるリゼルだけでいいと何度もいっているのに、他国は何としてでも繋がりを持とうと必死なのだろう。
そもそも、箱庭師を使った方法であると言う事を国家機密にしている為、それが知りたいと言うのが本当の思惑だろうが、何度も「側妃等必要ない」と突っ返しては胃を痛める日があるのも確かだ。
「ノベルシカ王国からは今日もまた?」
「ああ、王太子を留学させて勉強させたい。側妃に娘であるアリューミア姫を送りたいと今日も、来ているな」
「あの国も諦めませんねぇ……。アリューミア様と言えば自国でかなり男遊びに翻弄していた姫君ですよ?」
「俺を落とせるとでも思っているのだろう。だが男遊びの激しい女など願い下げだ。俺にはリゼルがいればいい」
「シュライ……」
「それにもう一つ頭の痛い問題がある。リゼルの元婚約者だ」
そうなのだ。
リゼルの元婚約者が婚約破棄していないのにと騒いでいると言う話をシュリウス経由で聞いている。
元婚約者は結婚相手が決まらずかなり焦っているそうだ。
だが、散々浮名を流したのに結局誰一人とも結婚出来なかった理由は何だろうかと思っていると、一時期梅毒にやられ大変だったらしい。
その事が原因で女性が一斉に去ったようで、まるで病原菌扱いらしい。
「サッサと婚姻してしまおうか」
「宜しいので?」
「三年目、俺がこの国の王になった祝いで婚姻式を挙げる。結婚式とは別だが、その時は最高級の絹糸で美しいドレスを作ろう」
「まぁ!!」
「と言う事は、後半年後ですね」
「ああ、それに合わせて諸々の調整を行う」
「「畏まりました」」
こうして動き出したのだが――ノベルシカ王国は強硬手段を取って来るとは、この時思いもしていなかったのだ。
まさか――。
何かあれば直ぐ箱庭師に頼んで帰宅する事を条件にだが、若干11歳のシュリウスを送り出すのはやはり心臓に悪い。
それからシュリウスがバランドス王国に到着すると、早速雨を降らせ始めたのはいう迄もなく、早速【緑の手】持ち二人の力が発揮された。
国中に緑の手の力が若干だが行きわたるようになり、農作地や森の回復が早かったと言う情報が入ってくる。
ホッと安堵したのはいう迄も無いが、シュリウスがバランドス王国に向かったのは本当に良かったのだろう。
バランドス王国はシュノベザール王国の属国と周辺国にも連絡する事が出来た。
これによりバランドス王国はシュノベザール王国の属国としてこれから歴史を歩む事になるが、俺としては広大な農地を手に入れる事が出来た事は僥倖だった。
何より、レア中のレアの【魔石師】のリゼルがいてくれるので、緑の魔石不足に悩む事が無くなったのは大きい。
他の魔石は魔石商から買わねばならないが、それでも緑の魔石を買わないだけで随分とお金に余裕が生まれる。
まだ一年目が過ぎて少ししか経っていないが、国としての財政面は少しずつではあるが改善しつつあった。
それだけでもホッと安堵出来るが、ザーバン商会からも定期的に苗と種が入る事で、それなりに国民に行き渡るだけの食糧が確保できつつあるのも良かった。
カボチャやジャガイモ等の日持ちする野菜も多く作っていると言うのもあるが、お陰で食糧事情は少しずつ上向きに改善中だ。
何より漁業のお陰で全く違う。
一夜干しのお陰と干物のお陰で随分生活が変わった。
漁業に関しては干物を多くバランドス王国に支援として持って行く事も出来た。
元々この世界では香辛料とは高いのだ。
塩だけでも高いのだが、海に面した土地があるシュノベザール王国では塩は海水で作られる為、それは輸出と言う形で強い面がある。
属国となったバランドス王国にも塩は提供しており、前王時代より今の方がマシだと言う声が上がる事も増えてきたようだ。
そして、二年目に入ろうかと言う頃、ようやくバランドス王国の農耕地が復活した。
民の頑張りもあるが、これで保存していた種や苗が少しずつ芽吹いて行くだろう。
ホッと安堵していた頃、ようやく満を期して俺とリゼルの婚約が発表された。
これには各国も驚いたらしく、ネバリ王国等「自国の娘をおくりたかったのに」と言われたが、俺は笑顔で「側妃は持ちません」と答えたので、送り込まれる事は無いと思いたい。
この一年の間に金銀銅で彫金師がアクセサリーを作り、その輸出も始まったのも外貨を得るのにとても良かった。
ネバリ王国の王族や貴族は挙ってアクセサリーを買ってくれたのもあり、外貨はとても潤った。
更に裁縫ギルドが来た事により、綿糸や絹糸といった物が他国よりも質がいい事から沢山の服が作られ、俺の装いも豪華になったし、婚約者であるリゼルも美しく装うようになった。
また、彫金師の作った一点物のアクセサリーや宝石を身に着けたり、海から取れる珊瑚石や真珠と言ったものまで手に入るようになると、シュノベザール王国の発展の速さ、そして俺の名声はドンドン上がって行った。
「シュライの名声は留まることを知りませんね。今では少し離れた宝石の国ダイヤ王国にもその名が届いているとか」
「だが、まだまだ改善しなくてはならない点は多い。君の故郷であるバランドス王国の民が飢えなくなるにはまだ時間が掛かる。そこまでしてやっと、一段階と言ったところだ」
「敵国でしたのに、そこまで心を砕いて下さり有難うございます」
「今では婚約者殿の故郷でもあり、大事な弟のいる場所でもあるからな。だが他国から来る縁談話は正直鬱陶しくはある」
――そう、名声が上がれば上がる程、他国から「是非うちの姫を側妃に」と言う声が多くなった。
正直妻は婚約者であるリゼルだけでいいと何度もいっているのに、他国は何としてでも繋がりを持とうと必死なのだろう。
そもそも、箱庭師を使った方法であると言う事を国家機密にしている為、それが知りたいと言うのが本当の思惑だろうが、何度も「側妃等必要ない」と突っ返しては胃を痛める日があるのも確かだ。
「ノベルシカ王国からは今日もまた?」
「ああ、王太子を留学させて勉強させたい。側妃に娘であるアリューミア姫を送りたいと今日も、来ているな」
「あの国も諦めませんねぇ……。アリューミア様と言えば自国でかなり男遊びに翻弄していた姫君ですよ?」
「俺を落とせるとでも思っているのだろう。だが男遊びの激しい女など願い下げだ。俺にはリゼルがいればいい」
「シュライ……」
「それにもう一つ頭の痛い問題がある。リゼルの元婚約者だ」
そうなのだ。
リゼルの元婚約者が婚約破棄していないのにと騒いでいると言う話をシュリウス経由で聞いている。
元婚約者は結婚相手が決まらずかなり焦っているそうだ。
だが、散々浮名を流したのに結局誰一人とも結婚出来なかった理由は何だろうかと思っていると、一時期梅毒にやられ大変だったらしい。
その事が原因で女性が一斉に去ったようで、まるで病原菌扱いらしい。
「サッサと婚姻してしまおうか」
「宜しいので?」
「三年目、俺がこの国の王になった祝いで婚姻式を挙げる。結婚式とは別だが、その時は最高級の絹糸で美しいドレスを作ろう」
「まぁ!!」
「と言う事は、後半年後ですね」
「ああ、それに合わせて諸々の調整を行う」
「「畏まりました」」
こうして動き出したのだが――ノベルシカ王国は強硬手段を取って来るとは、この時思いもしていなかったのだ。
まさか――。
36
お気に入りに追加
118
あなたにおすすめの小説
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々
於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。
今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが……
(タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
グライフトゥルム戦記~微笑みの軍師マティアスの救国戦略~
愛山雄町
ファンタジー
エンデラント大陸最古の王国、グライフトゥルム王国の英雄の一人である、マティアス・フォン・ラウシェンバッハは転生者である。
彼は類い稀なる知力と予知能力を持つと言われるほどの先見性から、“知将マティアス”や“千里眼のマティアス”と呼ばれることになる。
彼は大陸最強の軍事国家ゾルダート帝国や狂信的な宗教国家レヒト法国の侵略に対し、優柔不断な国王や獅子身中の虫である大貴族の有形無形の妨害にあいながらも、旧態依然とした王国軍の近代化を図りつつ、敵国に対して謀略を仕掛け、危機的な状況を回避する。
しかし、宿敵である帝国には軍事と政治の天才が生まれ、更に謎の暗殺者集団“夜(ナハト)”や目的のためなら手段を選ばぬ魔導師集団“真理の探究者”など一筋縄ではいかぬ敵たちが次々と現れる。
そんな敵たちとの死闘に際しても、絶対の自信の表れとも言える余裕の笑みを浮かべながら策を献じたことから、“微笑みの軍師”とも呼ばれていた。
しかし、マティアスは日本での記憶を持った一般人に過ぎなかった。彼は情報分析とプレゼンテーション能力こそ、この世界の人間より優れていたものの、軍事に関する知識は小説や映画などから得たレベルのものしか持っていなかった。
更に彼は生まれつき身体が弱く、武術も魔導の才もないというハンディキャップを抱えていた。また、日本で得た知識を使った技術革新も、世界を崩壊させる危険な技術として封じられてしまう。
彼の代名詞である“微笑み”も単に苦し紛れの策に対する苦笑に過ぎなかった。
マティアスは愛する家族や仲間を守るため、大賢者とその配下の凄腕間者集団の力を借りつつ、優秀な友人たちと力を合わせて強大な敵と戦うことを決意する。
彼は情報の重要性を誰よりも重視し、巧みに情報を利用した謀略で敵を混乱させ、更に戦場では敵の意表を突く戦術を駆使して勝利に貢献していく……。
■■■
あらすじにある通り、主人公にあるのは日本で得た中途半端な知識のみで、チートに類する卓越した能力はありません。基本的には政略・謀略・軍略といったシリアスな話が主となる予定で、恋愛要素は少なめ、ハーレム要素はもちろんありません。前半は裏方に徹して情報収集や情報操作を行うため、主人公が出てくる戦闘シーンはほとんどありません。
■■■
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+でも掲載しております。
婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。
最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜
海月 結城
ファンタジー
ストーカーが幼馴染みをナイフで殺そうとした所を庇って死んだ俺は、気が付くと異世界に転生していた。だが、目の前に見えるのは生い茂った木々、そして、赤ん坊の鳴き声が3つ。
そんな俺たちが捨てられていたのが孤児院だった。子供は俺たち3人だけ。そんな俺たちが5歳になった時、2人の片目の中に変な紋章が浮かび上がった。1人は悪の化身魔王。もう1人はそれを打ち倒す勇者だった。だけど、2人はそんなことに興味ない。
しかし、世界は2人のことを放って置かない。勇者と魔王が復活した。まだ生まれたばかりと言う事でそれぞれの組織の思惑で2人を手駒にしようと2人に襲いかかる。
けれども俺は知っている。2人の力は強力だ。一度2人が喧嘩した事があったのだが、約半径3kmのクレーターが幾つも出来た事を。俺は、2人が戦わない様に2人を守護するのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる