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248 モランダルジュ伯爵家とマリシアを逃がした母。
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――国王陛下side――
アラーシュから火急の要件がある。
そう連絡を受けて執務を途中で止めて向かうと、険しい表情をしたダンノージュ侯爵夫妻が箱を持って謁見の間に既に来ていた。
尋常ではない。
アラーシュは妻を伴ってくることなど、絶対に無かったのだから。
事の手末を聞き、箱を見るとそこには確かにモランダルジュ伯爵家の蜜印がされており、箱を開けると透明な瓶に透明な液体が入っていた。
「無味無臭です、中を確認などなさらぬ様に」
そうミーレに言われて伸ばした手を戻した。
王家を害そう等と普通は思わない。
だがモランダルジュ伯爵家では、最早王家に対する忠義も何もかも無くなってしまっているようだった。
アラーシュから影からの情報を聞き、城仕えにも多くのこの薬を使っている者たちが居ることを知ると、アラーシュは影から纏めた貴族のメモを受け取った。
総勢30名の貴族が加担しており、それらは財務部にまで及んでいることが分かった。
「此処まで蝕まれていたのか……」
「私としましては、名簿のある貴族を今すぐ城仕えから外し自宅謹慎の上、薬の有無を聴くことと、もし薬を持っていたとしても使っている彼らの事ですから隠すでしょう。取り敢えずそれはそのままにし、先に大元であるモランダルジュ伯爵家を取り押さえるのが先決かと」
「確かにそうだな。だが兵士にまで及んでいるとなると、一体どこで誰を信じていいのかもわからなくなるものだな」
そう、問題は騎士や兵士にまで薬が及んでいる事。
それが自分だけが使っているのならまだしも、他者にまで使っているとしたら目も当てられない。
貴族牢にいれる事さえ躊躇われる。
地下牢に入れるしかないだろうか。
そうすれば何十もの鉄格子を抜ける必要もあり、中々外に出ることは出来なくなる。
だが、今こうして悩んでる間にも薬は王都に蔓延っていき、手が付けられなくなる可能性も高い。
「長期戦ですが、薬を作れなくすることが先決かと」
「そうだな……今ある薬を没収するなりして、自宅謹慎させることが先決か。モランダルジュ伯爵家を城に連れて来ても逃げられる可能性が高いのではないか?」
「可能性は御座います。では、薬を使っていた者たちは自宅謹慎にして、その薬の効果と副作用を話し、薬の出どころが分からなかったとしますか?」
「と言うと?」
「モランダルジュ伯爵の動向を探るのです。この先どうなるのか泳がせるのもアリではあります。その間に城に仕えている兵士たちに支障が出始めるでしょうが、その時は『破損部位修復ポーション』を使えば治る見込みもあるのです」
「……」
「今捕まえても、兵士に逃がされてはたまりません。どうなさいますか」
「確かにアラーシュの言う通りだ。それに、私と妻、それにナジュ用の薬を無効化するアクセサリーがあるのなら、それを使い暫くは身の危険との戦いではあるが……予防しつつ今後の動向を見て対策せねばなるまい」
「では、薬物を使っていると思われる者たちを告発する申し出があったとして、一時取り押さえましょう。泳がせる方向で宜しいのですね?」
「そうするしかあるまい。ダンノージュ侯爵家の影は数名モランダルジュ伯爵家に、後は王家の影も使い、薬を使っていた名簿の数だけ家に送り込んで様子を見て貰う事にする」
「畏まりました」
「名簿にあった者たちも含めて自宅謹慎とし、モランダルジュ伯爵の元妻にも連絡をしよう。何か有力な情報を知っているかもしれない」
「では、城にて状況を聞きますか?」
「そうしよう」
此処まで話が纏まると、近衛兵たちがザッと動き、名簿にあった貴族達と兵士をまとめて謁見の間に集めさせ、それから薬の副作用を含め語り、自宅謹慎を陛下が言い渡すところまでを見届けたが、使用頻度の多い面々の胡乱な目は確かに可笑しいと言わざるをえない、そんな様子ではあった。
また、使い始めて間もない者も多くいた為、それらの薬がそんなに依存性の高い物とは思わなかったのだろう。
顔を真っ青にして震えている者も多くいた。
だが、今となってはもう遅い。
名簿にあった30名の城仕えの貴族や兵士は自宅謹慎を言い渡され、外に出ることは罷りならぬと陛下からの命令が下ったのだ。
それから30分後――モランダルジュ伯爵家にも騎士が多数訪れ、薬物製造及び薬を作る事を一切禁じる事、そして薬を製造していた場所へ騎士達は流れ込み、大量にあった薬と薬草類を全て没収すると、モランダルジュ伯爵はただただ慌てるばかりであったらしいが、娘のメリンダは慌てる様子もなく、何故自分の作った薬が悪いのかも理解している様子はなかったそうだ。
「陛下から自宅謹慎後、事情聴取の為に連絡があれば直ぐに城に来るように」
と言う通達を受けたモランダルジュ伯爵は、自分たちのして来たことを考えてなのか悲鳴を上げて頷く事しか出来なかったのだと言う。
陛下の迅速な対応により、その後どうなったかと言うと――。
薬が切れた貴族達は暴れ狂い、直ぐにでも屋敷を飛び出そうかと言わんばかりの状態だったらしく、数名の貴族は見張りの兵士に捕まり、結局地下牢に入れられる事となった。
彼らには『破損部位修復ポーションを』飲ませ、それでも完璧には治すことは難しかったらしく、半数は廃人のようになってしまったのだと言う。
人間の脳を元に戻すには、『破損部位修復ポーション』を以てしても難しい事が分かった。
軽微の中毒者ならば、『破損部位修復ポーション』でも治すことが出来たが――後遺症に悩まされる事になろうとは思っていなかったようで、物忘れが酷く、記憶を長く保つことは難しかった。
軽微の中毒者でコレなのだ。
どれ程、あの薬が恐ろしい物か嫌でもわかる。
この事から、マリシアがあの薬を使われていたとしても、一度だけではないか? と言う疑問も生まれ、一度だけ使われたのであれば、まだ破損部位修復ポーションで治す事が可能なのだと、ほんの微かな期待が持たれた。
また、元モランダルジュ伯爵の妻であるモリアンナからも話を聞くことが出来たが、それは異常な家の様子だった。
メリンダは、己の尺度でしか物事を見ることのできない子供だったらしく、最初は毒薬作りを楽しんでいたらしい。
だが、毒薬では好きなものが買えない事が分ると、今度は薬を作り始めたのだそうだ。
最初こそまともな薬を作っていたが、ある時、「普通ではつまらないわ」と言い出し、今の薬を開発し始めたのだと言う。
最初の犠牲者は父親――。
父親はメリンダの作る薬欲しさに、メリンダの言う事を盲目的に聞くようになったのだとモリアンナは語った。
その薬は自分にも使われそうになったこともあり、前もって用意していた付与魔法の付いたアクセサリーで難をしのいだのだそうだ。
そして、その魔の手は妹――マリシアにも伸びたらしい。
だが、マリシアにも母親同様のアクセサリーを装備していた為、助かったらしいが、メリンダは母親とマリシアに効果が無いと分かると、更に強い薬を作り始めたのだと言う。
まるで動物実験でも楽しむかのように、まずは父親に、次に母親であるモリアンナに、そして最後にマリシアにと薬はドンドン強くなり、丁度その頃アカサギ商店の息子がリディアの元に預かられると言う話を耳にしたモリアンナは、夫とメリンダの魔の手からマリシアを守る為に志願し、二度と家に戻ってくる事が無いようにとマリシアに言い残してリディアに預けたそうだ。
そして、己もまた逃げるように実家に戻り、離婚するべく動いたのだと言う。
薬の改良は半年前から始まっていた事も話してくれた。
丁度モランダルジュ伯爵が、仕事が全く出来なくなった頃と一致する。
「メリンダは、何が悪で何が善であるのか理解できない子だったのです。自分が楽しいと思う事には忠実で、それを突き進めた結果が今の状態なのでしょう。私は実の娘だと言うのにメリンダが恐ろしくなりマリシアを逃がしてから私も逃げました。本来であれば王家に伝えるべき行為でしたが、まずは己の身の安全を確保せねばどうなるか分からなかったのです」
そう語ったモリアンナに対し、陛下は深い溜息を吐いたのは言うまでもない。
また、何時から商売としてあの薬を出していたのかは、モリアンナにも分らなかったそうだ。
急に夫の周辺の金回りが良くなったかと思ったら、メリンダの為にアレやコレやと買い与え、マリシアをメリンダのストレス発散の為に差し出す真似をし始めたのだと言う。
その頃、リディアの元へ預けることが出来たのは不幸中の幸いだったとも言っていた。
また、作っていた毒薬については、効能を調べるためにマリシアを可愛がっていた祖父母に使ったことを、後でメリンダから聞いたと話したモリアンナの言葉に、陛下も含め顔を顰めたのは言うまでもない。
実の祖父母を実験と称して毒薬で殺すなど、普通ならありえないからだ。
また、動機としては「悲しむマリシアを見て楽しみたかった」と後に語っていた事も、常軌を逸していると判断された。
モリアンナは何とかしてメリンダに善悪の区別がつくようにしようとしたが、効果が無かった事も話してくれた。
「メリンダは悪魔です」と震えながら何度も口にしていた様子からして……影からの報告と一致する。
モリアンナはその後、重要参考人として貴族牢で過ごすことになったが、致し方ない事だろう。
では、その頃モランダルジュ伯爵家ではどうなっていたかと言うと――。
アラーシュから火急の要件がある。
そう連絡を受けて執務を途中で止めて向かうと、険しい表情をしたダンノージュ侯爵夫妻が箱を持って謁見の間に既に来ていた。
尋常ではない。
アラーシュは妻を伴ってくることなど、絶対に無かったのだから。
事の手末を聞き、箱を見るとそこには確かにモランダルジュ伯爵家の蜜印がされており、箱を開けると透明な瓶に透明な液体が入っていた。
「無味無臭です、中を確認などなさらぬ様に」
そうミーレに言われて伸ばした手を戻した。
王家を害そう等と普通は思わない。
だがモランダルジュ伯爵家では、最早王家に対する忠義も何もかも無くなってしまっているようだった。
アラーシュから影からの情報を聞き、城仕えにも多くのこの薬を使っている者たちが居ることを知ると、アラーシュは影から纏めた貴族のメモを受け取った。
総勢30名の貴族が加担しており、それらは財務部にまで及んでいることが分かった。
「此処まで蝕まれていたのか……」
「私としましては、名簿のある貴族を今すぐ城仕えから外し自宅謹慎の上、薬の有無を聴くことと、もし薬を持っていたとしても使っている彼らの事ですから隠すでしょう。取り敢えずそれはそのままにし、先に大元であるモランダルジュ伯爵家を取り押さえるのが先決かと」
「確かにそうだな。だが兵士にまで及んでいるとなると、一体どこで誰を信じていいのかもわからなくなるものだな」
そう、問題は騎士や兵士にまで薬が及んでいる事。
それが自分だけが使っているのならまだしも、他者にまで使っているとしたら目も当てられない。
貴族牢にいれる事さえ躊躇われる。
地下牢に入れるしかないだろうか。
そうすれば何十もの鉄格子を抜ける必要もあり、中々外に出ることは出来なくなる。
だが、今こうして悩んでる間にも薬は王都に蔓延っていき、手が付けられなくなる可能性も高い。
「長期戦ですが、薬を作れなくすることが先決かと」
「そうだな……今ある薬を没収するなりして、自宅謹慎させることが先決か。モランダルジュ伯爵家を城に連れて来ても逃げられる可能性が高いのではないか?」
「可能性は御座います。では、薬を使っていた者たちは自宅謹慎にして、その薬の効果と副作用を話し、薬の出どころが分からなかったとしますか?」
「と言うと?」
「モランダルジュ伯爵の動向を探るのです。この先どうなるのか泳がせるのもアリではあります。その間に城に仕えている兵士たちに支障が出始めるでしょうが、その時は『破損部位修復ポーション』を使えば治る見込みもあるのです」
「……」
「今捕まえても、兵士に逃がされてはたまりません。どうなさいますか」
「確かにアラーシュの言う通りだ。それに、私と妻、それにナジュ用の薬を無効化するアクセサリーがあるのなら、それを使い暫くは身の危険との戦いではあるが……予防しつつ今後の動向を見て対策せねばなるまい」
「では、薬物を使っていると思われる者たちを告発する申し出があったとして、一時取り押さえましょう。泳がせる方向で宜しいのですね?」
「そうするしかあるまい。ダンノージュ侯爵家の影は数名モランダルジュ伯爵家に、後は王家の影も使い、薬を使っていた名簿の数だけ家に送り込んで様子を見て貰う事にする」
「畏まりました」
「名簿にあった者たちも含めて自宅謹慎とし、モランダルジュ伯爵の元妻にも連絡をしよう。何か有力な情報を知っているかもしれない」
「では、城にて状況を聞きますか?」
「そうしよう」
此処まで話が纏まると、近衛兵たちがザッと動き、名簿にあった貴族達と兵士をまとめて謁見の間に集めさせ、それから薬の副作用を含め語り、自宅謹慎を陛下が言い渡すところまでを見届けたが、使用頻度の多い面々の胡乱な目は確かに可笑しいと言わざるをえない、そんな様子ではあった。
また、使い始めて間もない者も多くいた為、それらの薬がそんなに依存性の高い物とは思わなかったのだろう。
顔を真っ青にして震えている者も多くいた。
だが、今となってはもう遅い。
名簿にあった30名の城仕えの貴族や兵士は自宅謹慎を言い渡され、外に出ることは罷りならぬと陛下からの命令が下ったのだ。
それから30分後――モランダルジュ伯爵家にも騎士が多数訪れ、薬物製造及び薬を作る事を一切禁じる事、そして薬を製造していた場所へ騎士達は流れ込み、大量にあった薬と薬草類を全て没収すると、モランダルジュ伯爵はただただ慌てるばかりであったらしいが、娘のメリンダは慌てる様子もなく、何故自分の作った薬が悪いのかも理解している様子はなかったそうだ。
「陛下から自宅謹慎後、事情聴取の為に連絡があれば直ぐに城に来るように」
と言う通達を受けたモランダルジュ伯爵は、自分たちのして来たことを考えてなのか悲鳴を上げて頷く事しか出来なかったのだと言う。
陛下の迅速な対応により、その後どうなったかと言うと――。
薬が切れた貴族達は暴れ狂い、直ぐにでも屋敷を飛び出そうかと言わんばかりの状態だったらしく、数名の貴族は見張りの兵士に捕まり、結局地下牢に入れられる事となった。
彼らには『破損部位修復ポーションを』飲ませ、それでも完璧には治すことは難しかったらしく、半数は廃人のようになってしまったのだと言う。
人間の脳を元に戻すには、『破損部位修復ポーション』を以てしても難しい事が分かった。
軽微の中毒者ならば、『破損部位修復ポーション』でも治すことが出来たが――後遺症に悩まされる事になろうとは思っていなかったようで、物忘れが酷く、記憶を長く保つことは難しかった。
軽微の中毒者でコレなのだ。
どれ程、あの薬が恐ろしい物か嫌でもわかる。
この事から、マリシアがあの薬を使われていたとしても、一度だけではないか? と言う疑問も生まれ、一度だけ使われたのであれば、まだ破損部位修復ポーションで治す事が可能なのだと、ほんの微かな期待が持たれた。
また、元モランダルジュ伯爵の妻であるモリアンナからも話を聞くことが出来たが、それは異常な家の様子だった。
メリンダは、己の尺度でしか物事を見ることのできない子供だったらしく、最初は毒薬作りを楽しんでいたらしい。
だが、毒薬では好きなものが買えない事が分ると、今度は薬を作り始めたのだそうだ。
最初こそまともな薬を作っていたが、ある時、「普通ではつまらないわ」と言い出し、今の薬を開発し始めたのだと言う。
最初の犠牲者は父親――。
父親はメリンダの作る薬欲しさに、メリンダの言う事を盲目的に聞くようになったのだとモリアンナは語った。
その薬は自分にも使われそうになったこともあり、前もって用意していた付与魔法の付いたアクセサリーで難をしのいだのだそうだ。
そして、その魔の手は妹――マリシアにも伸びたらしい。
だが、マリシアにも母親同様のアクセサリーを装備していた為、助かったらしいが、メリンダは母親とマリシアに効果が無いと分かると、更に強い薬を作り始めたのだと言う。
まるで動物実験でも楽しむかのように、まずは父親に、次に母親であるモリアンナに、そして最後にマリシアにと薬はドンドン強くなり、丁度その頃アカサギ商店の息子がリディアの元に預かられると言う話を耳にしたモリアンナは、夫とメリンダの魔の手からマリシアを守る為に志願し、二度と家に戻ってくる事が無いようにとマリシアに言い残してリディアに預けたそうだ。
そして、己もまた逃げるように実家に戻り、離婚するべく動いたのだと言う。
薬の改良は半年前から始まっていた事も話してくれた。
丁度モランダルジュ伯爵が、仕事が全く出来なくなった頃と一致する。
「メリンダは、何が悪で何が善であるのか理解できない子だったのです。自分が楽しいと思う事には忠実で、それを突き進めた結果が今の状態なのでしょう。私は実の娘だと言うのにメリンダが恐ろしくなりマリシアを逃がしてから私も逃げました。本来であれば王家に伝えるべき行為でしたが、まずは己の身の安全を確保せねばどうなるか分からなかったのです」
そう語ったモリアンナに対し、陛下は深い溜息を吐いたのは言うまでもない。
また、何時から商売としてあの薬を出していたのかは、モリアンナにも分らなかったそうだ。
急に夫の周辺の金回りが良くなったかと思ったら、メリンダの為にアレやコレやと買い与え、マリシアをメリンダのストレス発散の為に差し出す真似をし始めたのだと言う。
その頃、リディアの元へ預けることが出来たのは不幸中の幸いだったとも言っていた。
また、作っていた毒薬については、効能を調べるためにマリシアを可愛がっていた祖父母に使ったことを、後でメリンダから聞いたと話したモリアンナの言葉に、陛下も含め顔を顰めたのは言うまでもない。
実の祖父母を実験と称して毒薬で殺すなど、普通ならありえないからだ。
また、動機としては「悲しむマリシアを見て楽しみたかった」と後に語っていた事も、常軌を逸していると判断された。
モリアンナは何とかしてメリンダに善悪の区別がつくようにしようとしたが、効果が無かった事も話してくれた。
「メリンダは悪魔です」と震えながら何度も口にしていた様子からして……影からの報告と一致する。
モリアンナはその後、重要参考人として貴族牢で過ごすことになったが、致し方ない事だろう。
では、その頃モランダルジュ伯爵家ではどうなっていたかと言うと――。
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