107 / 274
107 カイルの、大規模な大人買い。
しおりを挟む
――カイルside――
王太子領となったこちら側の商業ギルドへと向かうと、俺の姿を見た職員が急いでやってきた。何時も俺の担当をしてくれる人だ。
「ようこそお越しくださいましたカイル様」
「今回は色々と買いたいものがある。それに雇いたい人材も豊富だが良いでしょうか」
「無論です! どうぞこちらへ」
そう言うと違う個室へと案内され、中に入ると、どう見てもVIP室と言うかなんというか、あれこれ考えるのは止めにした。
「それで、今回色々と買いたいものがあるそうで」
「ああ、冒険者ギルド寄りの方に一軒、大きな店が欲しい。それと、一般市民が多く住むエリアにも一軒大き目な店が欲しいな。料理を出せるような大きな店だ」
「となると、広さ的にはどの程度のものでしょうか」
「広さは酒場くらいの広さがあると嬉しい。二階建てでなくてもいいが、出来れば平屋ではないか?」
「ええ、それくらいの広さになりますと二階建て三階建てが主流でして」
「では、二階建てでお願いします。冒険者ギルド近くだと三階建てで」
「それでしたら、元貴族のお店が幾つか御座います。冒険者ギルド近くに一軒と、こちらの庶民用の商店街近くに一軒ありますが、如何しますか?」
「その二つを買わせてもらいたい。中は綺麗なままなんだろう?」
「はい、綺麗な状態で保たせて頂いております」
「内装は今は仕事が無い奴らも多いと聞いた。両方一階に大きな厨房部屋を作りたいから水道関係を頼みたい。あとは厨房が見えない様に仕切り板を」
「畏まりました」
「それと、その店では肉を沢山使いたいんだ。貴族が少なくなって問題になった牧場をサルビアで契約したい。そちらも頼めるか?」
「それは何とありがたい!! 肉を卸す場所がなくて牧場も困っていたようなのです」
「じゃあ、牧場に現在肉にしたいけど困っていると言う場合は、時間を止めるアイテムボックスを渡すので、そちらに入れて貰えたら助かります」
「分かりました。伝えておきます」
「牧場まで行く時間がなくて、仲介料を多めに取っても良いから商業ギルドに頼みたい。良い牧場との契約を期待している」
「畏まりました。牧場は幾つくらい契約なさいますか?」
「そうだな……ダンノージュ侯爵領でも頼むことになるから、出来れば三つから四つ」
「嬉しい事です。是非お願いします」
焼肉関係は此れで良さそうだな……肉の確保も出来た。
「次は『サルビア布製造所』を作ろうと思っている。大きな倉庫がついているような工場が欲しいんだが、ありそうか?」
「御座います。商売に失敗した貴族様が沢山いらっしゃいますので」
「じゃあ、タウンハウスに近いエリアに大きめのはあるか?」
「二つほど」
「では、その二つを契約したい。一つは先に言った『サルビア布製造所』用なんだが、もう一つは『石鹸工場』を作りたいと思っている」
「石鹸……。私たちも使わせて頂いています。あれは実に良いものです」
「有難うございます。この王太子領でもダンノージュ侯爵領でも全員に広まるように作っていきたいので、消耗品ですし工場が欲しかったんですよ」
「なるほど、解かりました」
工場は何とかなった、一番のネックは雇用問題だな……。
「雇用問題だが、『サルビア布製造所』では裁縫スキルを持つ没落貴族を多数雇いたいと思っている。作るのはガーゼシリーズや寒くなってくる今からの時期の『ほっかり糸』なんかを使って作る、布製品が主だが、服も同じように作りたい。多くの従業員を雇う事になりそうだが、裁縫スキル持ちは今ここにどれくらい登録されている?」
「そうですね、元貴族の女性にとって裁縫スキルは必須といっても過言ではありませんので、100人くらいはいらっしゃるかと」
「うち、やる気のある者を厳選して雇いたいと思っている。面接はするが、後日纏めてやりたいと思っていることを伝えて欲しい」
「畏まりました」
「あとは手先が器用な者ならスキルは関係なく20人は雇いたい」
「分かりました。こちらもやる気がある方ですね」
「ああ。それと、商品の検品係りで30人、こちらは働けるのなら老人でも構わない。やる気があるなら雇いたい」
「分かりました」
「石鹸工場に関しては、力仕事になる。没落貴族の男性でやる気がある奴らを合計でまずは50人」
「50人も雇って貰えるんですか。男性が兎に角多くて困っていたんです」
「だろうな……仕事にやりがいを感じるような奴が欲しい。工場なんて嫌だと言う奴は要らない」
「畏まりました」
焼肉店で思い出した、言い忘れていた事があったな……。
数が多いと色々と忘れがちになっていけない。
「あとは、屋敷を追い出されたハウスキーパーと、調理師も雇いたいと思っている。ハウスキーパーはコチラで雇用する方々を、タウンハウスを買い取って寮として住んでもらおうと思っているんだが、その家の掃除を頼みたい」
「分かりました。タウンハウスも購入ですね」
「ああ、かなり多くなるが大丈夫か?」
「お任せください。大量にタウンハウスも売りに出ています。格安です」
「それは助かる」
「調理師は何人程雇いましょうか」
「料理屋でまず欲しいのは、調理師が各店舗で20人程。出来ればもう一か所店を用意している所なので、調理師は50人程いると助かる。あとは店内で働くウエイトレスやウエイターが各店舗で80人欲しい。またタウンハウス用の調理師も各場所5人、ハウスキーパーは洗濯や掃除が出来る者をタウンハウスの大きさにもよるが6人から10人は雇いたいところだ」
「カイル様」
「ん?」
「もし仮に、それらの殆どを元貴族で雇っていただけるのでしたら……」
「出来れば元貴族で雇いたいと思っているが、ウエイトレスやウエイターになりたいものは少ないんじゃないか?」
「いいえ、メイドとして働いていた者たちも多いので助かります」
「なら問題はなさそうだ。あとは見つけるのが難しいだろうが、建築士を3人、陶芸師と炭師を2人ずつ雇いたい」
「頑張って見つけてきます」
「出来れば建築士と陶芸師と炭師を早めに頼む」
「畏まりました」
「まず、一通りの計画をする為にも、場所の確保が先決だ。貴方は信用が出来る相手だと思っている。その信用を買って、従業員として雇う人数が住めるだけのタウンハウスの購入もしたい。仮に既に家を持って家庭がある者は別に住んで貰って構わないと伝えておいてくれ。独身寮として使いたいからな」
「畏まりました」
「で、トータルで購入する金額は幾らになる?」
「大型倉庫つきの工場が中古で早めに売り出したいので、各金貨100枚。店舗に関しても同じく金貨100枚。タウンハウスは一軒についき金貨30の所から50枚までのところですね……。タウンハウスが多くなりますが宜しいのですか?」
「構わない。サルビアは働く者たちの衣食住を重んじるからな」
「畏まりました。それですと、合計780枚の金貨となりますが」
「一括で良いか?」
「無論です!」
そう言うと、俺は鞄から金貨780枚に色を付けて800枚の金貨を手渡した。
担当者は「流石カイル様です」と言ってたが、稼いだのはサルビアの仲間たちの力あってこそだ。
彼らに感謝しなくてはならないな……。
「まずは先に言った建築士を3人、陶芸師と炭師を2人を先に雇いたい事と、工場と飲食店に関しては用意が出来る頃に面接を行いたい。面接は人数の多さから丸一日掛けて、3日に分けてやらせてもらいたいところだ。出来れば選別はそちらでもしておいてくれると助かる」
「畏まりました」
「建築士、陶芸師、炭師は見つかり次第、道具店サルビア経由で連絡をお願いしたい。伝える時は急務案件だと伝えてくれ」
「はい」
「その三つの職業の方々は、箱庭で生活して貰う予定だから、神殿契約が出来るかどうかも頼む。神殿契約が出来ない奴は雇えない」
「畏まりました」
「何分人数も多いが、頼みます」
「お任せください。毎日のように仕事が無いかと聞きに来る元貴族様が多すぎて、商業ギルドでも困っていた所なんです。本当に助かります」
「ああ、それとタウンハウスは出来るだけ」
「ええ、お店に近いように選ばせてもらいます」
「頼みます」
「では、直ぐにお店の改造を始めましょう」
「ああ、牧場ともよろしく頼む。アイテムボックスは後で届けさせる」
「畏まりました」
――こうして、大口の雇用契約が何とか進みそうだ。
工場に店も何とか手に入れることができたし、治安もこれで少しは改善するだろう。
店舗は工場が二つ、焼肉店が二つ、ジューダスの店はカフェにするから少し改造が必要だろうが、何とかなりそうだ。出来るだけ店内で食べるよりは、ダンノージュ侯爵領でやっている朝のモーニング方法で行こう。
雇いたい人数としては、裁縫師が100人、検品の人材が30人。手先が器用な人材が20人。
石鹸工場に男性でまず50人。
調理師は50人に、タウンハウス用に24人、ウエイトレスやウエイターが合計80人にハウスキーパーは24人程度。
ゴッソリと元貴族、または貴族の屋敷から追い出された料理人が手に入る計算になる。
問題は、誰をリーダーにするかだが、それは人材を見て決めても良いだろう。
その他大勢は沢山いるが、リーダーには向き不向きがある。
纏め上げ役と言うのは、いつでもどこでも不足するものだ。
あとは研修してどれくらい動けるようになるのかにもよるが、まだまだ時間がかかりそうだ。
そう言えば今日は朝からカフェの内容だった。
早めに帰らなくては昼のダンノージュ侯爵領で出しているランチ試食会に間に合わない。
そして夜は焼肉だ。一体どんなものなのか気になって仕方がない。
先に決めてしまったが、リディアは勝ち戦だと言っていたから大丈夫だろう。
――こうして、商業ギルドでの問題を片づけた俺は急ぎ箱庭に戻ると、ポカーンとしている雪の園メンバーと朝の露メンバーと遭遇したのだが……箱庭がレベルアップした事だけを告げると無言でうなずいていた。
さぁ、お楽しみの昼食会だ。
楽しみだな!!
王太子領となったこちら側の商業ギルドへと向かうと、俺の姿を見た職員が急いでやってきた。何時も俺の担当をしてくれる人だ。
「ようこそお越しくださいましたカイル様」
「今回は色々と買いたいものがある。それに雇いたい人材も豊富だが良いでしょうか」
「無論です! どうぞこちらへ」
そう言うと違う個室へと案内され、中に入ると、どう見てもVIP室と言うかなんというか、あれこれ考えるのは止めにした。
「それで、今回色々と買いたいものがあるそうで」
「ああ、冒険者ギルド寄りの方に一軒、大きな店が欲しい。それと、一般市民が多く住むエリアにも一軒大き目な店が欲しいな。料理を出せるような大きな店だ」
「となると、広さ的にはどの程度のものでしょうか」
「広さは酒場くらいの広さがあると嬉しい。二階建てでなくてもいいが、出来れば平屋ではないか?」
「ええ、それくらいの広さになりますと二階建て三階建てが主流でして」
「では、二階建てでお願いします。冒険者ギルド近くだと三階建てで」
「それでしたら、元貴族のお店が幾つか御座います。冒険者ギルド近くに一軒と、こちらの庶民用の商店街近くに一軒ありますが、如何しますか?」
「その二つを買わせてもらいたい。中は綺麗なままなんだろう?」
「はい、綺麗な状態で保たせて頂いております」
「内装は今は仕事が無い奴らも多いと聞いた。両方一階に大きな厨房部屋を作りたいから水道関係を頼みたい。あとは厨房が見えない様に仕切り板を」
「畏まりました」
「それと、その店では肉を沢山使いたいんだ。貴族が少なくなって問題になった牧場をサルビアで契約したい。そちらも頼めるか?」
「それは何とありがたい!! 肉を卸す場所がなくて牧場も困っていたようなのです」
「じゃあ、牧場に現在肉にしたいけど困っていると言う場合は、時間を止めるアイテムボックスを渡すので、そちらに入れて貰えたら助かります」
「分かりました。伝えておきます」
「牧場まで行く時間がなくて、仲介料を多めに取っても良いから商業ギルドに頼みたい。良い牧場との契約を期待している」
「畏まりました。牧場は幾つくらい契約なさいますか?」
「そうだな……ダンノージュ侯爵領でも頼むことになるから、出来れば三つから四つ」
「嬉しい事です。是非お願いします」
焼肉関係は此れで良さそうだな……肉の確保も出来た。
「次は『サルビア布製造所』を作ろうと思っている。大きな倉庫がついているような工場が欲しいんだが、ありそうか?」
「御座います。商売に失敗した貴族様が沢山いらっしゃいますので」
「じゃあ、タウンハウスに近いエリアに大きめのはあるか?」
「二つほど」
「では、その二つを契約したい。一つは先に言った『サルビア布製造所』用なんだが、もう一つは『石鹸工場』を作りたいと思っている」
「石鹸……。私たちも使わせて頂いています。あれは実に良いものです」
「有難うございます。この王太子領でもダンノージュ侯爵領でも全員に広まるように作っていきたいので、消耗品ですし工場が欲しかったんですよ」
「なるほど、解かりました」
工場は何とかなった、一番のネックは雇用問題だな……。
「雇用問題だが、『サルビア布製造所』では裁縫スキルを持つ没落貴族を多数雇いたいと思っている。作るのはガーゼシリーズや寒くなってくる今からの時期の『ほっかり糸』なんかを使って作る、布製品が主だが、服も同じように作りたい。多くの従業員を雇う事になりそうだが、裁縫スキル持ちは今ここにどれくらい登録されている?」
「そうですね、元貴族の女性にとって裁縫スキルは必須といっても過言ではありませんので、100人くらいはいらっしゃるかと」
「うち、やる気のある者を厳選して雇いたいと思っている。面接はするが、後日纏めてやりたいと思っていることを伝えて欲しい」
「畏まりました」
「あとは手先が器用な者ならスキルは関係なく20人は雇いたい」
「分かりました。こちらもやる気がある方ですね」
「ああ。それと、商品の検品係りで30人、こちらは働けるのなら老人でも構わない。やる気があるなら雇いたい」
「分かりました」
「石鹸工場に関しては、力仕事になる。没落貴族の男性でやる気がある奴らを合計でまずは50人」
「50人も雇って貰えるんですか。男性が兎に角多くて困っていたんです」
「だろうな……仕事にやりがいを感じるような奴が欲しい。工場なんて嫌だと言う奴は要らない」
「畏まりました」
焼肉店で思い出した、言い忘れていた事があったな……。
数が多いと色々と忘れがちになっていけない。
「あとは、屋敷を追い出されたハウスキーパーと、調理師も雇いたいと思っている。ハウスキーパーはコチラで雇用する方々を、タウンハウスを買い取って寮として住んでもらおうと思っているんだが、その家の掃除を頼みたい」
「分かりました。タウンハウスも購入ですね」
「ああ、かなり多くなるが大丈夫か?」
「お任せください。大量にタウンハウスも売りに出ています。格安です」
「それは助かる」
「調理師は何人程雇いましょうか」
「料理屋でまず欲しいのは、調理師が各店舗で20人程。出来ればもう一か所店を用意している所なので、調理師は50人程いると助かる。あとは店内で働くウエイトレスやウエイターが各店舗で80人欲しい。またタウンハウス用の調理師も各場所5人、ハウスキーパーは洗濯や掃除が出来る者をタウンハウスの大きさにもよるが6人から10人は雇いたいところだ」
「カイル様」
「ん?」
「もし仮に、それらの殆どを元貴族で雇っていただけるのでしたら……」
「出来れば元貴族で雇いたいと思っているが、ウエイトレスやウエイターになりたいものは少ないんじゃないか?」
「いいえ、メイドとして働いていた者たちも多いので助かります」
「なら問題はなさそうだ。あとは見つけるのが難しいだろうが、建築士を3人、陶芸師と炭師を2人ずつ雇いたい」
「頑張って見つけてきます」
「出来れば建築士と陶芸師と炭師を早めに頼む」
「畏まりました」
「まず、一通りの計画をする為にも、場所の確保が先決だ。貴方は信用が出来る相手だと思っている。その信用を買って、従業員として雇う人数が住めるだけのタウンハウスの購入もしたい。仮に既に家を持って家庭がある者は別に住んで貰って構わないと伝えておいてくれ。独身寮として使いたいからな」
「畏まりました」
「で、トータルで購入する金額は幾らになる?」
「大型倉庫つきの工場が中古で早めに売り出したいので、各金貨100枚。店舗に関しても同じく金貨100枚。タウンハウスは一軒についき金貨30の所から50枚までのところですね……。タウンハウスが多くなりますが宜しいのですか?」
「構わない。サルビアは働く者たちの衣食住を重んじるからな」
「畏まりました。それですと、合計780枚の金貨となりますが」
「一括で良いか?」
「無論です!」
そう言うと、俺は鞄から金貨780枚に色を付けて800枚の金貨を手渡した。
担当者は「流石カイル様です」と言ってたが、稼いだのはサルビアの仲間たちの力あってこそだ。
彼らに感謝しなくてはならないな……。
「まずは先に言った建築士を3人、陶芸師と炭師を2人を先に雇いたい事と、工場と飲食店に関しては用意が出来る頃に面接を行いたい。面接は人数の多さから丸一日掛けて、3日に分けてやらせてもらいたいところだ。出来れば選別はそちらでもしておいてくれると助かる」
「畏まりました」
「建築士、陶芸師、炭師は見つかり次第、道具店サルビア経由で連絡をお願いしたい。伝える時は急務案件だと伝えてくれ」
「はい」
「その三つの職業の方々は、箱庭で生活して貰う予定だから、神殿契約が出来るかどうかも頼む。神殿契約が出来ない奴は雇えない」
「畏まりました」
「何分人数も多いが、頼みます」
「お任せください。毎日のように仕事が無いかと聞きに来る元貴族様が多すぎて、商業ギルドでも困っていた所なんです。本当に助かります」
「ああ、それとタウンハウスは出来るだけ」
「ええ、お店に近いように選ばせてもらいます」
「頼みます」
「では、直ぐにお店の改造を始めましょう」
「ああ、牧場ともよろしく頼む。アイテムボックスは後で届けさせる」
「畏まりました」
――こうして、大口の雇用契約が何とか進みそうだ。
工場に店も何とか手に入れることができたし、治安もこれで少しは改善するだろう。
店舗は工場が二つ、焼肉店が二つ、ジューダスの店はカフェにするから少し改造が必要だろうが、何とかなりそうだ。出来るだけ店内で食べるよりは、ダンノージュ侯爵領でやっている朝のモーニング方法で行こう。
雇いたい人数としては、裁縫師が100人、検品の人材が30人。手先が器用な人材が20人。
石鹸工場に男性でまず50人。
調理師は50人に、タウンハウス用に24人、ウエイトレスやウエイターが合計80人にハウスキーパーは24人程度。
ゴッソリと元貴族、または貴族の屋敷から追い出された料理人が手に入る計算になる。
問題は、誰をリーダーにするかだが、それは人材を見て決めても良いだろう。
その他大勢は沢山いるが、リーダーには向き不向きがある。
纏め上げ役と言うのは、いつでもどこでも不足するものだ。
あとは研修してどれくらい動けるようになるのかにもよるが、まだまだ時間がかかりそうだ。
そう言えば今日は朝からカフェの内容だった。
早めに帰らなくては昼のダンノージュ侯爵領で出しているランチ試食会に間に合わない。
そして夜は焼肉だ。一体どんなものなのか気になって仕方がない。
先に決めてしまったが、リディアは勝ち戦だと言っていたから大丈夫だろう。
――こうして、商業ギルドでの問題を片づけた俺は急ぎ箱庭に戻ると、ポカーンとしている雪の園メンバーと朝の露メンバーと遭遇したのだが……箱庭がレベルアップした事だけを告げると無言でうなずいていた。
さぁ、お楽しみの昼食会だ。
楽しみだな!!
49
お気に入りに追加
391
あなたにおすすめの小説
【完結】天候を操れる程度の能力を持った俺は、国を富ませる事が最優先!~何もかもゼロスタートでも挫けずめげず富ませます!!~
udonlevel2
ファンタジー
幼い頃から心臓の悪かった中村キョウスケは、親から「無駄金使い」とののしられながら病院生活を送っていた。
それでも勉強は好きで本を読んだりニュースを見たりするのも好きな勤勉家でもあった。
唯一の弟とはそれなりに仲が良く、色々な遊びを教えてくれた。
だが、二十歳までしか生きられないだろうと言われていたキョウスケだったが、医療の進歩で三十歳まで生きることができ、家での自宅治療に切り替わったその日――階段から降りようとして両親に突き飛ばされ命を落とす。
――死んだ日は、土砂降りの様な雨だった。
しかし、次に目が覚めた時は褐色の肌に銀の髪をした5歳くらいの少年で。
自分が転生したことを悟り、砂漠の国シュノベザール王国の第一王子だと言う事を知る。
飢えに苦しむ国民、天候に恵まれないシュノベザール王国は常に飢えていた。だが幸いな事に第一王子として生まれたシュライは【天候を操る程度の能力】を持っていた。
その力は凄まじく、シュライは自国を豊かにするために、時に鬼となる事も持さない覚悟で成人と認められる15歳になると、頼れる弟と宰相と共に内政を始める事となる――。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載中です。
無断朗読・無断使用・無断転載禁止。
石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
udonlevel2
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる