103 / 274
103 大口依頼と、『サルビア布製造所』を作ろう計画。
しおりを挟む
――カイルside――
「店主、少々宜しいかね」
「はい?」
店にやってきたのは、10名ほどの男性たちだった。
彼らは店に入ってくると、少しだけ溜息を吐いてから俺に向き合った。
「そちらと商談をしたいのだが……」
「分かりました、奥の商談スペースへどうぞ」
「助かる」
店のドアを閉め、商談スペースに三人が座り、残り7人が立っている状態だが、一体どんな要件だろうか。
「手短に話そう。我々宿屋は、酒場通りにある道具屋と手を切らせてもらう事になった」
「そこで、この商店街で取り扱っているというガーゼシリーズを宿屋に導入したいと思っている」
「ガーゼシリーズをですか。枕カバーに敷きパッド、それにガーゼケットもでしょうか」
「ああ、一式をそれぞれ250もあればギリギリだが足りると思う」
「250セット……」
「期限は一カ月。頼めるか?」
「分かりました。一カ月の間に用意しましょう。今の時期はまだダンノージュ侯爵領は温かいですが、寒くなった時はどうなさいます? 『ほっかり布』で作った温かな『ほっかりシリーズ』も用意できますが」
「そちらは時期が来たらお願いしたい。作っておいて貰えれば尚助かる」
「ですが、250セットとなるとそれなりにお値段が掛かりますが」
「君は、今まで道具店に我々が支払っていた質の悪い寝具セットに幾ら金を掛けていたか知っているかね?」
「いいえ」
「金貨500枚だ」
余りの多さに声を失ったが、それでも尚、リーダー格の宿屋の男性は口を開いて喋りだす。
「ガーゼシリーズは250枚でもそれより安く仕入れることができる。替えの分も頼みたいが250セット作るのは大変だろうからまずは直近で欲しい数だ」
「替えの分も入れると500セットですね。確かにそれは一カ月では無理そうです」
「まずは、一か月後に250セット、そのまた一か月後に250セット。頼めるかね」
「分かりました。出来るだけ急ぎで作らせます」
「前金で払っておこう。色を付けて250セットに金貨200枚だ」
「有難うございます」
「では、一か月後に取りに来る。それまで冒険者がストライキを起こさねばいいが」
「俺の方からも連絡があったという事を伝えておきますので」
「助かる」
「では一か月後に」
どうやら大口依頼だったようだ。
アチラの方でも作って貰って、ガーゼシリーズ一式を急ぎ250個作って貰わなくてはならなくなった。
――そうだ、良い事を思いついたぞ。
これで、アチラの方の雇用問題は少しだけ落ち着くかもしれない。
だが、その為には投資が必要だ。
リディアと相談して決めていこう。
そう決めて箱庭に戻りリディアに相談したところ。
「なるほど、宿屋と提携ですのね」
「ああ、ダンノージュ侯爵領では宿屋との提携が行われることになった。ギリギリ250セットあれば足りるだろうという話だったんだが、今後も一般庶民にまで広げることを視野に入れると、店で、箱庭で雇っている人数ではとても足りない。そこで、属国となった方の雇用問題を解決する為に、『サルビア布製造所』を作ろうと思う。没落貴族の女性達を多く雇えるはずだ」
「確かに貴族にとって裁縫は必須スキルですものね。良い案だと思いますわ」
「また、検品する人手も必要になってくる。どちらにしても、ご老人から若い女性まで雇うには丁度いいんじゃないかなって思うんだ」
「ええ、その為には少し大きめの工場が欲しいですわね」
「ああ、それに商品を保管しておけるだけの倉庫の広さも欲しい」
「雇える人数次第ですけれど……洋服関係の人材も欲しいんですの。子供から大人までの服を作るのに」
「なるほど」
「後は手先が器用な方でしたら、スキル持ちじゃなくても雇いたい所ですわ。赤ちゃん用のオモチャを作るのに必要ですし」
「ふんふん」
「後欲しい人材ですけれど、『陶芸師』と『炭師』を雇いたいんですの。今後必要になりますから二人か三人程」
「ハズレスキルではあるけれど、探してみるよ」
「では、まずは没落貴族が持っていた工場を買い取って貰って、そちらで服と布団を。倉庫も同じように買い取ってくださる?」
「分かった」
「後は、石鹸があちらでもダンノージュ侯爵領でも売れまくっているでしょう? 作り方を教えれば没落した男性でも作れますわ」
「新たな雇用か。石鹸工場を作るのもアリだな」
「そうですわね。消耗品ですから、いらっしゃると助かりますわ。こちらから錬金術師の方を一人か二人派遣して責任者として見て貰いましょう」
「了解だ」
どうやら、属国となった方での雇用問題は解決しそうだな。
後は各場所に見張りの護衛を雇う事も検討して……保護している酒場の方には、騎士団が派遣されているから問題はないとして……。
「リディア」
「ん?」
「大きな寮が必要になりそうだな」
「そうですわね。この際ですから没落した貴族の屋敷を数か所買って、そちらで住んで頂きましょう」
「それがいいか」
「タウンハウスは山のように人が居なくなったと聞いてますもの」
「じゃあ、そう言うのを買い取って寮にしてこう。ついでに職を失ったコックなんかも雇ってタウンハウスを任せると良いしな」
「ええ」
こうして、雇った際の寮についても何とかなりそうだ。
無論、誰彼と雇う訳ではない。
シッカリと働きそうな人は雇わせてもらうが、そうではないのなら雇わないでおこう。
矜持を重んじる貴族は多いが、最早そんなものでは食べていけないとそろそろ身を持って知ったころだろうしな。
しっかりと身を持って知った貴族ならば、雇っても問題はない。
それと、アイテムボックスについて質問をしたところ、人が多くなってきたことで沢山作っていたら大量にまた出来てしまったと言っていたので、こっちはすぐに用意できそうだ。
「ダンノージュ侯爵領の改革に属国となった方の改革と、わたくし達も忙しいですわね」
「ああ、属国になった方はダンノージュ侯爵領でもまだないのにな」
「どちらの方々が治めになるのかしら」
「そこも含めて、明日王太子に聞いてくるよ。ダンノージュ侯爵家ではないのなら、好き勝手は出来そうにないからな」
「そうですわね」
あくまで此方にとって都合のいい相手の領であるのなら、今まで通りつき進めるんだが、そうでないのなら撤退も視野に入れなくてはならない。
王太子が纏め上げるといっても、王太子の持つ領と言う訳では無いかも知れない。
判断を間違えれば、更に多くの人が傷つき、職を失う事になるかもしれない。
慎重に動かねばならないところだ。
それでも、既に道具店サルビアとして根付いた場所だから、せめてサルビアの名を少し使い人道支援が出来れば……。
――そう思っていたのだが。
「店主、少々宜しいかね」
「はい?」
店にやってきたのは、10名ほどの男性たちだった。
彼らは店に入ってくると、少しだけ溜息を吐いてから俺に向き合った。
「そちらと商談をしたいのだが……」
「分かりました、奥の商談スペースへどうぞ」
「助かる」
店のドアを閉め、商談スペースに三人が座り、残り7人が立っている状態だが、一体どんな要件だろうか。
「手短に話そう。我々宿屋は、酒場通りにある道具屋と手を切らせてもらう事になった」
「そこで、この商店街で取り扱っているというガーゼシリーズを宿屋に導入したいと思っている」
「ガーゼシリーズをですか。枕カバーに敷きパッド、それにガーゼケットもでしょうか」
「ああ、一式をそれぞれ250もあればギリギリだが足りると思う」
「250セット……」
「期限は一カ月。頼めるか?」
「分かりました。一カ月の間に用意しましょう。今の時期はまだダンノージュ侯爵領は温かいですが、寒くなった時はどうなさいます? 『ほっかり布』で作った温かな『ほっかりシリーズ』も用意できますが」
「そちらは時期が来たらお願いしたい。作っておいて貰えれば尚助かる」
「ですが、250セットとなるとそれなりにお値段が掛かりますが」
「君は、今まで道具店に我々が支払っていた質の悪い寝具セットに幾ら金を掛けていたか知っているかね?」
「いいえ」
「金貨500枚だ」
余りの多さに声を失ったが、それでも尚、リーダー格の宿屋の男性は口を開いて喋りだす。
「ガーゼシリーズは250枚でもそれより安く仕入れることができる。替えの分も頼みたいが250セット作るのは大変だろうからまずは直近で欲しい数だ」
「替えの分も入れると500セットですね。確かにそれは一カ月では無理そうです」
「まずは、一か月後に250セット、そのまた一か月後に250セット。頼めるかね」
「分かりました。出来るだけ急ぎで作らせます」
「前金で払っておこう。色を付けて250セットに金貨200枚だ」
「有難うございます」
「では、一か月後に取りに来る。それまで冒険者がストライキを起こさねばいいが」
「俺の方からも連絡があったという事を伝えておきますので」
「助かる」
「では一か月後に」
どうやら大口依頼だったようだ。
アチラの方でも作って貰って、ガーゼシリーズ一式を急ぎ250個作って貰わなくてはならなくなった。
――そうだ、良い事を思いついたぞ。
これで、アチラの方の雇用問題は少しだけ落ち着くかもしれない。
だが、その為には投資が必要だ。
リディアと相談して決めていこう。
そう決めて箱庭に戻りリディアに相談したところ。
「なるほど、宿屋と提携ですのね」
「ああ、ダンノージュ侯爵領では宿屋との提携が行われることになった。ギリギリ250セットあれば足りるだろうという話だったんだが、今後も一般庶民にまで広げることを視野に入れると、店で、箱庭で雇っている人数ではとても足りない。そこで、属国となった方の雇用問題を解決する為に、『サルビア布製造所』を作ろうと思う。没落貴族の女性達を多く雇えるはずだ」
「確かに貴族にとって裁縫は必須スキルですものね。良い案だと思いますわ」
「また、検品する人手も必要になってくる。どちらにしても、ご老人から若い女性まで雇うには丁度いいんじゃないかなって思うんだ」
「ええ、その為には少し大きめの工場が欲しいですわね」
「ああ、それに商品を保管しておけるだけの倉庫の広さも欲しい」
「雇える人数次第ですけれど……洋服関係の人材も欲しいんですの。子供から大人までの服を作るのに」
「なるほど」
「後は手先が器用な方でしたら、スキル持ちじゃなくても雇いたい所ですわ。赤ちゃん用のオモチャを作るのに必要ですし」
「ふんふん」
「後欲しい人材ですけれど、『陶芸師』と『炭師』を雇いたいんですの。今後必要になりますから二人か三人程」
「ハズレスキルではあるけれど、探してみるよ」
「では、まずは没落貴族が持っていた工場を買い取って貰って、そちらで服と布団を。倉庫も同じように買い取ってくださる?」
「分かった」
「後は、石鹸があちらでもダンノージュ侯爵領でも売れまくっているでしょう? 作り方を教えれば没落した男性でも作れますわ」
「新たな雇用か。石鹸工場を作るのもアリだな」
「そうですわね。消耗品ですから、いらっしゃると助かりますわ。こちらから錬金術師の方を一人か二人派遣して責任者として見て貰いましょう」
「了解だ」
どうやら、属国となった方での雇用問題は解決しそうだな。
後は各場所に見張りの護衛を雇う事も検討して……保護している酒場の方には、騎士団が派遣されているから問題はないとして……。
「リディア」
「ん?」
「大きな寮が必要になりそうだな」
「そうですわね。この際ですから没落した貴族の屋敷を数か所買って、そちらで住んで頂きましょう」
「それがいいか」
「タウンハウスは山のように人が居なくなったと聞いてますもの」
「じゃあ、そう言うのを買い取って寮にしてこう。ついでに職を失ったコックなんかも雇ってタウンハウスを任せると良いしな」
「ええ」
こうして、雇った際の寮についても何とかなりそうだ。
無論、誰彼と雇う訳ではない。
シッカリと働きそうな人は雇わせてもらうが、そうではないのなら雇わないでおこう。
矜持を重んじる貴族は多いが、最早そんなものでは食べていけないとそろそろ身を持って知ったころだろうしな。
しっかりと身を持って知った貴族ならば、雇っても問題はない。
それと、アイテムボックスについて質問をしたところ、人が多くなってきたことで沢山作っていたら大量にまた出来てしまったと言っていたので、こっちはすぐに用意できそうだ。
「ダンノージュ侯爵領の改革に属国となった方の改革と、わたくし達も忙しいですわね」
「ああ、属国になった方はダンノージュ侯爵領でもまだないのにな」
「どちらの方々が治めになるのかしら」
「そこも含めて、明日王太子に聞いてくるよ。ダンノージュ侯爵家ではないのなら、好き勝手は出来そうにないからな」
「そうですわね」
あくまで此方にとって都合のいい相手の領であるのなら、今まで通りつき進めるんだが、そうでないのなら撤退も視野に入れなくてはならない。
王太子が纏め上げるといっても、王太子の持つ領と言う訳では無いかも知れない。
判断を間違えれば、更に多くの人が傷つき、職を失う事になるかもしれない。
慎重に動かねばならないところだ。
それでも、既に道具店サルビアとして根付いた場所だから、せめてサルビアの名を少し使い人道支援が出来れば……。
――そう思っていたのだが。
56
お気に入りに追加
431
あなたにおすすめの小説

妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。

【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました
オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、
【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。
互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、
戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。
そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。
暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、
不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。
凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。

冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
うどん五段
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結

美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる