98 / 274
98 サルビア商店街オープン初日。
しおりを挟む
サルビア商店街オープン初日。
一斉に全店舗の扉が開き、まばらに客も冒険者もいらっしゃいますわね。
酒場前の道具屋が顔を利かせているこのダンノージュ侯爵領で、ダンノージュ侯爵家の傘下に入った店がどれだけ戦えるのか、わたくしは久しぶりに池鏡で見させてもらいますわ。
カイルの予想では、初日は様子見、本番はその日の夕方から次の日に訪れるだろうということでしたけれど、私の予想では、朝から戦は始まると思いますわ。
だって、朝からパンの焼ける良い香り漂う商店街には、既にチラホラと香りに誘われた方々の姿が見えますもの。
それと同時に――。
『いらっしゃい! 新鮮な野菜が沢山入ってるよ!』
『魚もとれたて新鮮だ!』
『属国となったあの場所で大人気の商品、気になりませんかー?』
と言う呼び込みも始まりましたわね。
流石に属国となった場所で人気の商品と聞くと気になる方々も多いようで、興味はあるけれど店に入る勇気がない……と言う足踏み状態。
ここらで一つドカーンと欲しい所ですわね。
様子を見守るお婆様やお爺様も冷や冷やしているようですわ。
すると――。
『ここが道具屋が言ってた道具店サルビアか? どれ、どんな店かみてやろうじゃねーか』
『所詮、酒場前の道具屋には叶わねぇだろうけどな!』
『いらっしゃいませ!』
『どれどれ? ポーションの品ぞろえや道具の品ぞろえを、Aランク冒険者の月の砂様がみてやるよ!』
おおおおお。
どうやらAランク冒険者が堂々と来られたようですわ!
で・す・け・ど。
こちらも道具屋に並ぶ値段くらいは全て存じ上げてましてよ?
下調べって、池鏡があると便利ですのよね。
戦を仕掛けるんですもの、こちらもそれ相応に対策はしてますわよ!
是非驚いてくださいませね。
『いらっしゃませ』
『へぇ……ノンズ、みろよ。道具屋よりもポーション類も状態異常回復アイテムも安いぞ』
『は? マジか?』
『しかも作りたてみたいに新鮮だ。古いから値段を下げてるかと思ったけど違うぞ』
『おいおい、道具屋の情報と違うじゃねーか!』
ほらみなさい。
そちらの情報がどんなものかは存じ上げませんけれど、こちらはそちらの商品に関する情報は筒抜けでしてよ?
まだまだ驚いて貰っては困りますわ!
『うちの道具店では、専属の錬金術師が多数いらっしゃいますので、出来るだけ新鮮なモノを用意するようにしていますよ。古いものに関しては破棄しております』
『マジか!』
『ちょっとノンズ! この冒険者用の鞄、めっちゃ作りが良い上に安いんだけど!』
『店員さん! ポーション類各5本ずつと、あの冒険者用の鞄一個!』
『有難うございます。ところで月の砂の方々の活動場所は地下遺跡でしょうか?』
『そ、そうだが……』
『でしたら、あの遺跡は蒸し暑いと聞いています。この『ひんやり肌着』で暑さを調整してみませんか?』
『ひんやり肌着だと?』
『ええ、例の場所でとっても売れている商品でして、持っていない冒険者は一人もいないんじゃないでしょうか』
『ッハ! 属国になった奴らが買い漁ってるっていうのかよ!』
『ええ、勿論です。それに、あちらの国の冒険者はとても綺麗好きですので、こちらの石鹸と呼ばれる手洗いの際に使うモノなどは特に人気ですね。魔物を倒した後の匂いは中々取れないと聞いていますが、石鹸を使うだけで臭いが全く違うと評判で冒険者の鞄には必ず入ってる商品です』
『へぇ……』
『無論、ダンノージュ侯爵領にいらっしゃる冒険者ですから、無論、清潔で綺麗好きだと知っていますが』
『そ、そうだな……じゃあその肌着を5枚と石鹸ってのを2つ買ってやる!』
『有難うございます! オープン初日ですので、特別に暑さ対策にこちらのハッカ水を一つオマケしますね』
『そいつはありがてぇ!』
はい、Aランク冒険者ゲットー!
皆さん口々に『話が違う』と呟いている所を見ると、この一週間シッカリとこちらの道具店をあることないこと吹き込んだようですわね。
でもザーンネン。
そうは行きませんわよ?
ほら、見なさい。
通りには紙袋に入ったパンを食べながら歩いている方々も増えて参りましたわよ?
『いい香りがすると思ったら』
『おい、お前たちが食べてるのは何だ?』
『え? この商店街に出来た飲食店で、朝限定のカレーパンですけど』
『初めて食べたけど美味しいのよね。しかも珈琲つきで朝限定の200食ですって』
『仕事行きながら食べれるのは嬉しいよ』
『おい! お前らも支払いしたら走れ! 揚げたてのパンだ!! 限定だってよ!』
そう、飲食店では朝のモーニングの代わりに、朝限定で200食分のカレーパンを売ってますわ。
歩きながら食べれるように紙に入れたカレーパン。それに紙コップに入れた珈琲のセットで銅貨5枚。
食べ終われば商店街のあちこちにあるゴミ箱に捨てて貰うようになってますわ。
しかし、まだまだトラップは続きましてよ?
『あら、今日はお野菜元気なのね』
『ええ、仕入れ先が変わりまして、毎日採れたて新鮮な野菜を取りそろえる事が出来ます。なんと朝11時と夕方4時には値引きセールもしますよ』
『まあああ! 値引きセールするの?』
『本当に?』
『隣の魚屋も同じタイミングでするそうですよ。奥様方に是非広めてくださいね』
と、八百屋と魚屋のタイムセール話を漂わせてからの――。
『酒場にも入ってない上等な酒はいらんかねー』
『酒!?』
『朝から角打ちしてるよー。店で立ち飲み可能だよー。指定のコップ二杯、銅貨10枚でウイスキーもウォッカも飲めるぞー』
『一体』
『どうなってんだこの商店街は!!』
落ちた。
ハイ落ちましたね?
冒険者さん、是非広めてくださいませ!
その後、彼らが帰ってから一時間後。群れを成してやってきたのは冒険者と奥様方ですわ。
ちょうど時間はタイムセールが始まる少し前。それを読んだかのように今回セール品としてお出しする野菜に赤字で【タイムセール!】と言う文字と同時に値段に横線引いて赤文字で半値が書かれますわ。
『はいはーい! タイムセールの始まりでーす!』
『ちょっと、このお野菜セットもタイムセール品になるの!?』
『勿論です! お隣でお肉を買えばシチューにもポトフにも!』
『ちょっとなんなの! 葉物野菜まで安いわ! この時期高いのに!』
『リンゴが一個銅貨1枚? うそでしょ!?』
『在庫限りだよ――! 早い者勝ちだよ――!』
もうその言葉を聞けば奥様達は、八百屋に魚屋に肉屋と忙しく動き回っているわ。
その間を縫うように冒険者の方々が道具店にたどり着き、店に駆け込んでましてよ!
と言う事は、そろそろですわね?
『布団店サルビアにて、昼13時よりタイムセールです! 例の場所で人気のガーゼシリーズを是非手に取ってみて下さい! 例の場所では知らない者はいない! そんなガーゼシリーズです』
『洋服店サルビアでもガーゼシリーズに『ひんやり肌着』と『ほっかり肌着』販売中でーす。ガーゼ商品は汗疹に苦しむお子様にこそ欲しい一品! 如何ですか―?』
『汗疹ですって!?』
『ママに嬉しい商品に乳児に嬉しい商品、幼児に嬉しい商品やお薬も売ってますよ~! 勿論、洋服店サルビアでは、美しい奥様に似合う洋服も安く取り揃えております!』
『美しい奥様……』
『息子のお薬買って行こうかしら……でも13時からよね。セールに攻めるわ!』
『私もよ、一旦帰ってまた来ましょう!』
はい、次行きますわよ!
休む暇なんて与えません事よ!
『朝限定のカレーパンに珈琲セット売り切れました!』
『は? そんなのもあったの?』
『昼からはお腹にたまる美味しい料理をお出ししますので、是非飲食店サルビアへどうぞ! 買い物帰りの休憩にも是非いらっしゃいませ~!』
『きゅ、休憩に珈琲もいいわよね?』
『甘いものがあると嬉しいわ』
『店員さーん、甘いものはあるのかしらー?』
『はい! ケーキなどがお安く提供できますよ~』
『みんな』
『行きましょう、ケーキの為に!』
はい、庶民の奥様方ゲットですわね。
ふふふ。タイムセールに弱いのは前世の世界でもこちらの世界でも一緒!
カイルたちは渋ってましたけれど、良いインパクトになったんじゃなくって?
それに、お肉屋さんに何もないってのもどうかと思いましたので【アレ】の作り方も教えましたしね。
『お肉屋さん、コロッケなんて置いてあったかしら?』
『ダンノージュ侯爵様がお食べになっているコロッケを教えて貰ってな』
『まああああ!』
『一日500個限定だ! 一人最大5個まで、早い者勝ちだぜ』
『アタシにも頂戴!』
『ダンノージュ侯爵様がお食べになってるコロッケだと!?』
『俺達冒険者にも売ってくれるのか!?』
『まとめ買いは5個までが限度だが、冒険者にも売るぞ』
『うおおおおおおお!!』
大盛況大盛況。
さてさて、こちらは一先ずは安心ですわね。
此処からは情報収集のお時間ですわ。池鏡に宝石の屑を入れて道具屋の様子でも見ましょうか。
どうなってますかしらね?
一斉に全店舗の扉が開き、まばらに客も冒険者もいらっしゃいますわね。
酒場前の道具屋が顔を利かせているこのダンノージュ侯爵領で、ダンノージュ侯爵家の傘下に入った店がどれだけ戦えるのか、わたくしは久しぶりに池鏡で見させてもらいますわ。
カイルの予想では、初日は様子見、本番はその日の夕方から次の日に訪れるだろうということでしたけれど、私の予想では、朝から戦は始まると思いますわ。
だって、朝からパンの焼ける良い香り漂う商店街には、既にチラホラと香りに誘われた方々の姿が見えますもの。
それと同時に――。
『いらっしゃい! 新鮮な野菜が沢山入ってるよ!』
『魚もとれたて新鮮だ!』
『属国となったあの場所で大人気の商品、気になりませんかー?』
と言う呼び込みも始まりましたわね。
流石に属国となった場所で人気の商品と聞くと気になる方々も多いようで、興味はあるけれど店に入る勇気がない……と言う足踏み状態。
ここらで一つドカーンと欲しい所ですわね。
様子を見守るお婆様やお爺様も冷や冷やしているようですわ。
すると――。
『ここが道具屋が言ってた道具店サルビアか? どれ、どんな店かみてやろうじゃねーか』
『所詮、酒場前の道具屋には叶わねぇだろうけどな!』
『いらっしゃいませ!』
『どれどれ? ポーションの品ぞろえや道具の品ぞろえを、Aランク冒険者の月の砂様がみてやるよ!』
おおおおお。
どうやらAランク冒険者が堂々と来られたようですわ!
で・す・け・ど。
こちらも道具屋に並ぶ値段くらいは全て存じ上げてましてよ?
下調べって、池鏡があると便利ですのよね。
戦を仕掛けるんですもの、こちらもそれ相応に対策はしてますわよ!
是非驚いてくださいませね。
『いらっしゃませ』
『へぇ……ノンズ、みろよ。道具屋よりもポーション類も状態異常回復アイテムも安いぞ』
『は? マジか?』
『しかも作りたてみたいに新鮮だ。古いから値段を下げてるかと思ったけど違うぞ』
『おいおい、道具屋の情報と違うじゃねーか!』
ほらみなさい。
そちらの情報がどんなものかは存じ上げませんけれど、こちらはそちらの商品に関する情報は筒抜けでしてよ?
まだまだ驚いて貰っては困りますわ!
『うちの道具店では、専属の錬金術師が多数いらっしゃいますので、出来るだけ新鮮なモノを用意するようにしていますよ。古いものに関しては破棄しております』
『マジか!』
『ちょっとノンズ! この冒険者用の鞄、めっちゃ作りが良い上に安いんだけど!』
『店員さん! ポーション類各5本ずつと、あの冒険者用の鞄一個!』
『有難うございます。ところで月の砂の方々の活動場所は地下遺跡でしょうか?』
『そ、そうだが……』
『でしたら、あの遺跡は蒸し暑いと聞いています。この『ひんやり肌着』で暑さを調整してみませんか?』
『ひんやり肌着だと?』
『ええ、例の場所でとっても売れている商品でして、持っていない冒険者は一人もいないんじゃないでしょうか』
『ッハ! 属国になった奴らが買い漁ってるっていうのかよ!』
『ええ、勿論です。それに、あちらの国の冒険者はとても綺麗好きですので、こちらの石鹸と呼ばれる手洗いの際に使うモノなどは特に人気ですね。魔物を倒した後の匂いは中々取れないと聞いていますが、石鹸を使うだけで臭いが全く違うと評判で冒険者の鞄には必ず入ってる商品です』
『へぇ……』
『無論、ダンノージュ侯爵領にいらっしゃる冒険者ですから、無論、清潔で綺麗好きだと知っていますが』
『そ、そうだな……じゃあその肌着を5枚と石鹸ってのを2つ買ってやる!』
『有難うございます! オープン初日ですので、特別に暑さ対策にこちらのハッカ水を一つオマケしますね』
『そいつはありがてぇ!』
はい、Aランク冒険者ゲットー!
皆さん口々に『話が違う』と呟いている所を見ると、この一週間シッカリとこちらの道具店をあることないこと吹き込んだようですわね。
でもザーンネン。
そうは行きませんわよ?
ほら、見なさい。
通りには紙袋に入ったパンを食べながら歩いている方々も増えて参りましたわよ?
『いい香りがすると思ったら』
『おい、お前たちが食べてるのは何だ?』
『え? この商店街に出来た飲食店で、朝限定のカレーパンですけど』
『初めて食べたけど美味しいのよね。しかも珈琲つきで朝限定の200食ですって』
『仕事行きながら食べれるのは嬉しいよ』
『おい! お前らも支払いしたら走れ! 揚げたてのパンだ!! 限定だってよ!』
そう、飲食店では朝のモーニングの代わりに、朝限定で200食分のカレーパンを売ってますわ。
歩きながら食べれるように紙に入れたカレーパン。それに紙コップに入れた珈琲のセットで銅貨5枚。
食べ終われば商店街のあちこちにあるゴミ箱に捨てて貰うようになってますわ。
しかし、まだまだトラップは続きましてよ?
『あら、今日はお野菜元気なのね』
『ええ、仕入れ先が変わりまして、毎日採れたて新鮮な野菜を取りそろえる事が出来ます。なんと朝11時と夕方4時には値引きセールもしますよ』
『まあああ! 値引きセールするの?』
『本当に?』
『隣の魚屋も同じタイミングでするそうですよ。奥様方に是非広めてくださいね』
と、八百屋と魚屋のタイムセール話を漂わせてからの――。
『酒場にも入ってない上等な酒はいらんかねー』
『酒!?』
『朝から角打ちしてるよー。店で立ち飲み可能だよー。指定のコップ二杯、銅貨10枚でウイスキーもウォッカも飲めるぞー』
『一体』
『どうなってんだこの商店街は!!』
落ちた。
ハイ落ちましたね?
冒険者さん、是非広めてくださいませ!
その後、彼らが帰ってから一時間後。群れを成してやってきたのは冒険者と奥様方ですわ。
ちょうど時間はタイムセールが始まる少し前。それを読んだかのように今回セール品としてお出しする野菜に赤字で【タイムセール!】と言う文字と同時に値段に横線引いて赤文字で半値が書かれますわ。
『はいはーい! タイムセールの始まりでーす!』
『ちょっと、このお野菜セットもタイムセール品になるの!?』
『勿論です! お隣でお肉を買えばシチューにもポトフにも!』
『ちょっとなんなの! 葉物野菜まで安いわ! この時期高いのに!』
『リンゴが一個銅貨1枚? うそでしょ!?』
『在庫限りだよ――! 早い者勝ちだよ――!』
もうその言葉を聞けば奥様達は、八百屋に魚屋に肉屋と忙しく動き回っているわ。
その間を縫うように冒険者の方々が道具店にたどり着き、店に駆け込んでましてよ!
と言う事は、そろそろですわね?
『布団店サルビアにて、昼13時よりタイムセールです! 例の場所で人気のガーゼシリーズを是非手に取ってみて下さい! 例の場所では知らない者はいない! そんなガーゼシリーズです』
『洋服店サルビアでもガーゼシリーズに『ひんやり肌着』と『ほっかり肌着』販売中でーす。ガーゼ商品は汗疹に苦しむお子様にこそ欲しい一品! 如何ですか―?』
『汗疹ですって!?』
『ママに嬉しい商品に乳児に嬉しい商品、幼児に嬉しい商品やお薬も売ってますよ~! 勿論、洋服店サルビアでは、美しい奥様に似合う洋服も安く取り揃えております!』
『美しい奥様……』
『息子のお薬買って行こうかしら……でも13時からよね。セールに攻めるわ!』
『私もよ、一旦帰ってまた来ましょう!』
はい、次行きますわよ!
休む暇なんて与えません事よ!
『朝限定のカレーパンに珈琲セット売り切れました!』
『は? そんなのもあったの?』
『昼からはお腹にたまる美味しい料理をお出ししますので、是非飲食店サルビアへどうぞ! 買い物帰りの休憩にも是非いらっしゃいませ~!』
『きゅ、休憩に珈琲もいいわよね?』
『甘いものがあると嬉しいわ』
『店員さーん、甘いものはあるのかしらー?』
『はい! ケーキなどがお安く提供できますよ~』
『みんな』
『行きましょう、ケーキの為に!』
はい、庶民の奥様方ゲットですわね。
ふふふ。タイムセールに弱いのは前世の世界でもこちらの世界でも一緒!
カイルたちは渋ってましたけれど、良いインパクトになったんじゃなくって?
それに、お肉屋さんに何もないってのもどうかと思いましたので【アレ】の作り方も教えましたしね。
『お肉屋さん、コロッケなんて置いてあったかしら?』
『ダンノージュ侯爵様がお食べになっているコロッケを教えて貰ってな』
『まああああ!』
『一日500個限定だ! 一人最大5個まで、早い者勝ちだぜ』
『アタシにも頂戴!』
『ダンノージュ侯爵様がお食べになってるコロッケだと!?』
『俺達冒険者にも売ってくれるのか!?』
『まとめ買いは5個までが限度だが、冒険者にも売るぞ』
『うおおおおおおお!!』
大盛況大盛況。
さてさて、こちらは一先ずは安心ですわね。
此処からは情報収集のお時間ですわ。池鏡に宝石の屑を入れて道具屋の様子でも見ましょうか。
どうなってますかしらね?
50
お気に入りに追加
400
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
愛しのお姉様(悪役令嬢)を守る為、ぽっちゃり双子は暗躍する
清澄 セイ
ファンタジー
エトワナ公爵家に生を受けたぽっちゃり双子のケイティベルとルシフォードは、八つ歳の離れた姉・リリアンナのことが大嫌い、というよりも怖くて仕方がなかった。悪役令嬢と言われ、両親からも周囲からも愛情をもらえず、彼女は常にひとりぼっち。溢れんばかりの愛情に包まれて育った双子とは、天と地の差があった。
たった十歳でその生を終えることとなった二人は、死の直前リリアンナが自分達を助けようと命を投げ出した瞬間を目にする。
神の気まぐれにより時を逆行した二人は、今度は姉を好きになり協力して三人で生き残ろうと決意する。
悪役令嬢で嫌われ者のリリアンナを人気者にすべく、愛らしいぽっちゃりボディを武器に、二人で力を合わせて暗躍するのだった。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
異世界の片隅で引き篭りたい少女。
月芝
ファンタジー
玄関開けたら一分で異世界!
見知らぬオッサンに雑に扱われただけでも腹立たしいのに
初っ端から詰んでいる状況下に放り出されて、
さすがにこれは無理じゃないかな? という出オチ感漂う能力で過ごす新生活。
生態系の最下層から成り上がらずに、こっそりと世界の片隅で心穏やかに過ごしたい。
世界が私を見捨てるのならば、私も世界を見捨ててやろうと森の奥に引き篭った少女。
なのに世界が私を放っておいてくれない。
自分にかまうな、近寄るな、勝手に幻想を押しつけるな。
それから私を聖女と呼ぶんじゃねぇ!
己の平穏のために、ふざけた能力でわりと真面目に頑張る少女の物語。
※本作主人公は極端に他者との関わりを避けます。あとトキメキLOVEもハーレムもありません。
ですので濃厚なヒューマンドラマとか、心の葛藤とか、胸の成長なんかは期待しないで下さい。
美味しい料理で村を再建!アリシャ宿屋はじめます
今野綾
ファンタジー
住んでいた村が襲われ家族も住む場所も失ったアリシャ。助けてくれた村に住むことに決めた。
アリシャはいつの間にか宿っていた力に次第に気づいて……
表紙 チルヲさん
出てくる料理は架空のものです
造語もあります11/9
参考にしている本
中世ヨーロッパの農村の生活
中世ヨーロッパを生きる
中世ヨーロッパの都市の生活
中世ヨーロッパの暮らし
中世ヨーロッパのレシピ
wikipediaなど
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる