思考投影装置

「おー、すごいぞ。何か映ってるぞ」
と、市山博士は、助手の大津君に言った。
「すごいですね、森のような映像ですね」
と、助手の大津君は、驚いた顔をして、市山博士に言った。  
市山博士と助手の大津君は、国際脳科学研究所の脳波研究室で実験をしていた。
2050年、国際脳科学研究所の公募に「思考投影装置の研究開発」というテーマで応募し、採択され、委託研究の契約をしたサンエイ科学研究所の所長の市山博士は、助手の大津君と脳波研究室の実験室を借りて、基礎実験を経て、実験に協力している男性が思い浮かべている画像をパソコンの画面に表示することに成功したのである。
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