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五章 消失
一
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さて。今日こそ、今日こそは話を……。
幾度となく歩いた道を、私は今日も歩いていた。学校の正門を通り、昇降口を抜け、決戦の場であるA組へ至るまでの道のりを。
いかにも重大な決戦に向けて突き進んでいるという心意気なのだが……、まあ、今はA組の教室と私のクラスであるB組の教室は隣同士だということは置いておくことにしよう。
頼む~、今日は来ていてくれよ~!
意気込みは次第に懇願へと変わっていった。それもそのはず、張本人がいなくては何も始まらないのだから。
「はっ!」
入り口に駆け寄る。すぐさま身を乗り出し、辺りを見渡した。
「萌花!」
視界にとらえた瞬間、声となって飛び出した。
いた。正真正銘、的場萌花の姿だ。彼女は普段通り、優希たちとともに数メートル離れた席に座っておしゃべりを楽しんでいる。
「萌花! どうして!」
無意識に私の歩みは彼女の元へ、そして声を張り上げた。勝負の瞬間、彼女から私への想いを聞き出すその瞬間がついに訪れた。
――しかしそれは、一瞬にして終わってしまった。
「えっ? 何? ……というかちょっと、何なのよ。人のこと突然下の名前で呼んで! 何様のつもりなのかしら!?」
突然の言葉に場の空気が固まった。私は何を言われたのかが一瞬理解できなかった。思考が渦を巻き、ぐちゃぐちゃに絡まり合う。そしてだんだんと視界が白くなっていくような気がした。
「あー、萌花も言うね~。 前はあんなにイチャイチャしてたのに」
「えっ、そうなの? でもいきなり呼び捨てするなんてやっぱりひどいわ!」
「まっ、でも女子の恋愛事情なんて二転三転してなんぼだからね~。仕方ないっか」
「ふふっ。……て、それ、あおちゃんのことでしょ? この前も半年くらい付き合ってた彼氏振ったとか言ってたし。しかも二人目でしょ~?」
「あっ、わかった~? てへへへっ」
どういうこと……?
優希と葵のおしゃべりが聞こえてくる。しかし、それは今の私にとってはもはや環境音のようものに過ぎなかった。頭が真っ白くなった私は、身動き一つ取れずにその場に立ち尽くしていた。
キーンコーンカーンコーン……。
「あっ、予鈴なっちゃった。次何だっけ?」
「えーと……、あ~、移動教室じゃん、だる~っ。 あっ、西谷さんもそろそろ戻った方がいいわよ」
チャイムの音とともに周囲が慌ただしくなる。私は一人その中に取り残されたまま何もすることができないでいた。
萌花? ねえ⁉ いったい全体どうしちゃったのよ!?
無意識のまま時は流れ、気がつけば二時間目終了後の中休みになっていた。B組のにぎわう教室の中で私は、一人窓際の席に座っていた。今までいったいどうしていたのだろうか。自分の席へ戻った記憶や授業を受けた記憶が全くと言っていいほどなかった。しかし、一筋の強い想いだけは今もなお私の心の中を貫いているのだった。
萌花に嫌われてしまった……。何が原因なの⁉ いったい、なぜ?
唯一の彼女を失った悲しみで心が張り裂けそうだった。しかも本当に唐突なことだった。直前にケンカをしたとか大事な約束を破ったとか、何かきっかけがあればまだやり直せるかもしれないのだけど……、そんな心当たりは一切なかった。もうどうすることもできない。ついこの間まで一緒に仲良く勉強会をしたりデートをしたりしていたあのころには戻れない。
そう思えば思うほど、目頭が次第に熱くなっていった。
「萌花……」
滲む視界の中、やはり今日も眠気に襲われそうになる。教室のドアが勢いよく開く音と先生の気配を感じた私は、いやいやながらも突っ伏していた上体を起こし前を向いた。
「よっ! 飯の時間だぞ」
「あっ……」
窓からの日差しが強くなり、目の前のペンケースの影が短くなっている。気づけばもう昼休みの時間だった。やはりまた授業を受けた記憶が全くなかった。もしかしたら、今日の午前は完全にあちらの世界へ行ってしまっていたのだろうか。
「おい、何ぼーっとしてるんだ」
「あ……、うん」
琴乃の呼びかけに、私は上の空で返した。どうやら今日は一緒に昼ご飯を食べてくれるようだ。最近まで萌花と一緒の昼ご飯ばかりを堪能していた私にとって、琴乃と二人きりで過ごすその時間は本当に久しぶりで懐かしいことのように思えてしまうのだった。
使い慣れた巾着袋を開け、お弁当箱を取り出す。ふたを開け、いつもの箸で昼ご飯を口に運んだ。この日は珍しく好物の一つであるオムライスとハンバーグが盛り付けられていたのだが、ほとんど味を感じることもなく私は淡々とその好物たちを口に運んでいた。
隣の琴乃も、今日はお弁当の中身に一喜一憂することなく無言で箸を進めている。箸が当たる音と咀嚼音だけが聞こえてくる。私の周りでは無言の時が流れていた。
「あ、あのさ……」
「ん?」
居てもたってもいられず、先に口を開いたのは私の方だった。話しかけてようとも観察してメモを取ろうともしない琴乃の姿を見ていると、なぜだか一抹の不安を感じてしまうのだった。
「な、何も……ないの?」
「えっ?」
「だ、だって久しぶりのお昼だし、それに……」
「うーん、まあ、ないことはないけど。それより、あいつはどうした?」
「えっ?」
「えっ、って、的場だよ。なんで今日はいないんだ? いつも一緒に飯食ってたじゃねえか」
「そ、それは……」
やはり、私に対して言いたいことはあったようだ。そしてそれは思った通り、萌花のことだった。わかってはいたものの突然の問いかけに私は言葉を詰まらせてしまった。
「ん?」
ダメだ、また泣きそうだ。涙があふれだし、飛びつきたい感情が高ぶるのを感じた。無意識に体が動こうとする。しかしそれを制するかのように、彼女に頼りたくない、観察されたくないという感情が頭をよぎった。
「ち、ちょっとケンカしちゃっただけよ」
「ふ~ん……」
なんとかその場を取り繕うと、考える前に言葉が飛び出した。冷静に考えれば琴乃にそんな隠し事など通用しないことなどわかるはずだった。こんなことして、彼女に隠し通せたことなんてこれまで一度もなかった。どうせ今回もまた……。しかし、覆水盆に返らず。私はこちらを見つめる琴乃の視界を遮るかのように前を向きなおした。
「な、何よ? 本当に、ただそれだけなんだからね」
「あっ……そう。まあ、どうでもいいけど」
琴乃はそう言うと、無言のまま再び食事を続けてしまった。これは……どうにかやり過ごせたということなのか? 私の中では目頭が熱くなってしまっていて外見からもかなりヤバそうになっていたと思ったのだけど。
まあ、でもこれ助かったってことなのか? いや、それともすでに見透かされてる? う~ん……、まあ、いいや。
これ以上考えれば考えるほどどんどん深みにはまってしまう。そう悟った私は琴乃のことを考えるのをやめ、目の前の好物にありつくことにしたのだった。
「何よ?」
「だからその……、仲直り……」
「ちょっと~! あたし別に西谷さんとケンカしてるわけじゃないんだからね! 用もないのにずかずかとうちらのクラス入っていきなり呼び捨てなんてするから怒っているのよ!」
「ご、ごめん。じ……じゃあ、あ、あの……的場さん。な、なんでその……」
「え~っ! 今度は何!? 別にケンカしてるんじゃないって言ったでしょ。それとも何、まだなんか用があるわけ? あたしだって忙しいんだからさっさとしてよね!」
「あの、だから……その、なんで……、なんで急にそんなこと言うようになっちゃった……」
「はぁ~っ、前からそうですけど~。何よそれ? いかにもあたしが冷たい人みたいな言い方して。西谷さんが馴れ馴れしくしたりあたしにしつこく付きまとったりしてるからでしょ。もう! ほんと、ひどい人。行きましょ!」
目の前のイラつく萌花はそう言うとぷぃっと振り返り、隣にいた優希と葵と一緒に立ち去ってしまった。優希たちのおしゃべりやクスクス笑いがむなしく頭の中に響いてくる。
「ううっ……」
居ても立っても居られなかった私は、何とか彼女との関係を取り戻したいと思うがあまり、放課後もやはりA組の彼女の席へ行ってしまった。しかしそんな思いもむなしく、彼女とのよりを戻すどころかますます険悪ムードにさせてしまったのだった。
何やってるんだ私は、もう、本当におしまいじゃない!
考えれば考えるほど胸が熱くなる。うつむきながら滲んでゆく視界。気づけば足元には数粒の水たまりが落ちていた。
「あーっ、百合ちゃんどうしたの~?」
何回か聞いた明るい声が私を呼んだ、なぜだか知らないが、急な衝動にかられた。そしてほぼ反射的に声のする方向へ思いをぶちまけた。
「うるさい! もう話しかけないで!」
周りを見ることもなく、熱く湿った目頭を手で覆いながら私は無我夢中で駆け出した。
何よ! もう何なのよ!
走り疲れ、気づけばそこは学校の外だった。不意に足元に目がとまった。やはり、内履きのまま屋外に出てしまったようだ。上の空のままの私はとぼとぼと玄関まで戻って靴を履き替えると、いつもの帰り道を一人で歩きはじめた。
幾度となく歩いた道を、私は今日も歩いていた。学校の正門を通り、昇降口を抜け、決戦の場であるA組へ至るまでの道のりを。
いかにも重大な決戦に向けて突き進んでいるという心意気なのだが……、まあ、今はA組の教室と私のクラスであるB組の教室は隣同士だということは置いておくことにしよう。
頼む~、今日は来ていてくれよ~!
意気込みは次第に懇願へと変わっていった。それもそのはず、張本人がいなくては何も始まらないのだから。
「はっ!」
入り口に駆け寄る。すぐさま身を乗り出し、辺りを見渡した。
「萌花!」
視界にとらえた瞬間、声となって飛び出した。
いた。正真正銘、的場萌花の姿だ。彼女は普段通り、優希たちとともに数メートル離れた席に座っておしゃべりを楽しんでいる。
「萌花! どうして!」
無意識に私の歩みは彼女の元へ、そして声を張り上げた。勝負の瞬間、彼女から私への想いを聞き出すその瞬間がついに訪れた。
――しかしそれは、一瞬にして終わってしまった。
「えっ? 何? ……というかちょっと、何なのよ。人のこと突然下の名前で呼んで! 何様のつもりなのかしら!?」
突然の言葉に場の空気が固まった。私は何を言われたのかが一瞬理解できなかった。思考が渦を巻き、ぐちゃぐちゃに絡まり合う。そしてだんだんと視界が白くなっていくような気がした。
「あー、萌花も言うね~。 前はあんなにイチャイチャしてたのに」
「えっ、そうなの? でもいきなり呼び捨てするなんてやっぱりひどいわ!」
「まっ、でも女子の恋愛事情なんて二転三転してなんぼだからね~。仕方ないっか」
「ふふっ。……て、それ、あおちゃんのことでしょ? この前も半年くらい付き合ってた彼氏振ったとか言ってたし。しかも二人目でしょ~?」
「あっ、わかった~? てへへへっ」
どういうこと……?
優希と葵のおしゃべりが聞こえてくる。しかし、それは今の私にとってはもはや環境音のようものに過ぎなかった。頭が真っ白くなった私は、身動き一つ取れずにその場に立ち尽くしていた。
キーンコーンカーンコーン……。
「あっ、予鈴なっちゃった。次何だっけ?」
「えーと……、あ~、移動教室じゃん、だる~っ。 あっ、西谷さんもそろそろ戻った方がいいわよ」
チャイムの音とともに周囲が慌ただしくなる。私は一人その中に取り残されたまま何もすることができないでいた。
萌花? ねえ⁉ いったい全体どうしちゃったのよ!?
無意識のまま時は流れ、気がつけば二時間目終了後の中休みになっていた。B組のにぎわう教室の中で私は、一人窓際の席に座っていた。今までいったいどうしていたのだろうか。自分の席へ戻った記憶や授業を受けた記憶が全くと言っていいほどなかった。しかし、一筋の強い想いだけは今もなお私の心の中を貫いているのだった。
萌花に嫌われてしまった……。何が原因なの⁉ いったい、なぜ?
唯一の彼女を失った悲しみで心が張り裂けそうだった。しかも本当に唐突なことだった。直前にケンカをしたとか大事な約束を破ったとか、何かきっかけがあればまだやり直せるかもしれないのだけど……、そんな心当たりは一切なかった。もうどうすることもできない。ついこの間まで一緒に仲良く勉強会をしたりデートをしたりしていたあのころには戻れない。
そう思えば思うほど、目頭が次第に熱くなっていった。
「萌花……」
滲む視界の中、やはり今日も眠気に襲われそうになる。教室のドアが勢いよく開く音と先生の気配を感じた私は、いやいやながらも突っ伏していた上体を起こし前を向いた。
「よっ! 飯の時間だぞ」
「あっ……」
窓からの日差しが強くなり、目の前のペンケースの影が短くなっている。気づけばもう昼休みの時間だった。やはりまた授業を受けた記憶が全くなかった。もしかしたら、今日の午前は完全にあちらの世界へ行ってしまっていたのだろうか。
「おい、何ぼーっとしてるんだ」
「あ……、うん」
琴乃の呼びかけに、私は上の空で返した。どうやら今日は一緒に昼ご飯を食べてくれるようだ。最近まで萌花と一緒の昼ご飯ばかりを堪能していた私にとって、琴乃と二人きりで過ごすその時間は本当に久しぶりで懐かしいことのように思えてしまうのだった。
使い慣れた巾着袋を開け、お弁当箱を取り出す。ふたを開け、いつもの箸で昼ご飯を口に運んだ。この日は珍しく好物の一つであるオムライスとハンバーグが盛り付けられていたのだが、ほとんど味を感じることもなく私は淡々とその好物たちを口に運んでいた。
隣の琴乃も、今日はお弁当の中身に一喜一憂することなく無言で箸を進めている。箸が当たる音と咀嚼音だけが聞こえてくる。私の周りでは無言の時が流れていた。
「あ、あのさ……」
「ん?」
居てもたってもいられず、先に口を開いたのは私の方だった。話しかけてようとも観察してメモを取ろうともしない琴乃の姿を見ていると、なぜだか一抹の不安を感じてしまうのだった。
「な、何も……ないの?」
「えっ?」
「だ、だって久しぶりのお昼だし、それに……」
「うーん、まあ、ないことはないけど。それより、あいつはどうした?」
「えっ?」
「えっ、って、的場だよ。なんで今日はいないんだ? いつも一緒に飯食ってたじゃねえか」
「そ、それは……」
やはり、私に対して言いたいことはあったようだ。そしてそれは思った通り、萌花のことだった。わかってはいたものの突然の問いかけに私は言葉を詰まらせてしまった。
「ん?」
ダメだ、また泣きそうだ。涙があふれだし、飛びつきたい感情が高ぶるのを感じた。無意識に体が動こうとする。しかしそれを制するかのように、彼女に頼りたくない、観察されたくないという感情が頭をよぎった。
「ち、ちょっとケンカしちゃっただけよ」
「ふ~ん……」
なんとかその場を取り繕うと、考える前に言葉が飛び出した。冷静に考えれば琴乃にそんな隠し事など通用しないことなどわかるはずだった。こんなことして、彼女に隠し通せたことなんてこれまで一度もなかった。どうせ今回もまた……。しかし、覆水盆に返らず。私はこちらを見つめる琴乃の視界を遮るかのように前を向きなおした。
「な、何よ? 本当に、ただそれだけなんだからね」
「あっ……そう。まあ、どうでもいいけど」
琴乃はそう言うと、無言のまま再び食事を続けてしまった。これは……どうにかやり過ごせたということなのか? 私の中では目頭が熱くなってしまっていて外見からもかなりヤバそうになっていたと思ったのだけど。
まあ、でもこれ助かったってことなのか? いや、それともすでに見透かされてる? う~ん……、まあ、いいや。
これ以上考えれば考えるほどどんどん深みにはまってしまう。そう悟った私は琴乃のことを考えるのをやめ、目の前の好物にありつくことにしたのだった。
「何よ?」
「だからその……、仲直り……」
「ちょっと~! あたし別に西谷さんとケンカしてるわけじゃないんだからね! 用もないのにずかずかとうちらのクラス入っていきなり呼び捨てなんてするから怒っているのよ!」
「ご、ごめん。じ……じゃあ、あ、あの……的場さん。な、なんでその……」
「え~っ! 今度は何!? 別にケンカしてるんじゃないって言ったでしょ。それとも何、まだなんか用があるわけ? あたしだって忙しいんだからさっさとしてよね!」
「あの、だから……その、なんで……、なんで急にそんなこと言うようになっちゃった……」
「はぁ~っ、前からそうですけど~。何よそれ? いかにもあたしが冷たい人みたいな言い方して。西谷さんが馴れ馴れしくしたりあたしにしつこく付きまとったりしてるからでしょ。もう! ほんと、ひどい人。行きましょ!」
目の前のイラつく萌花はそう言うとぷぃっと振り返り、隣にいた優希と葵と一緒に立ち去ってしまった。優希たちのおしゃべりやクスクス笑いがむなしく頭の中に響いてくる。
「ううっ……」
居ても立っても居られなかった私は、何とか彼女との関係を取り戻したいと思うがあまり、放課後もやはりA組の彼女の席へ行ってしまった。しかしそんな思いもむなしく、彼女とのよりを戻すどころかますます険悪ムードにさせてしまったのだった。
何やってるんだ私は、もう、本当におしまいじゃない!
考えれば考えるほど胸が熱くなる。うつむきながら滲んでゆく視界。気づけば足元には数粒の水たまりが落ちていた。
「あーっ、百合ちゃんどうしたの~?」
何回か聞いた明るい声が私を呼んだ、なぜだか知らないが、急な衝動にかられた。そしてほぼ反射的に声のする方向へ思いをぶちまけた。
「うるさい! もう話しかけないで!」
周りを見ることもなく、熱く湿った目頭を手で覆いながら私は無我夢中で駆け出した。
何よ! もう何なのよ!
走り疲れ、気づけばそこは学校の外だった。不意に足元に目がとまった。やはり、内履きのまま屋外に出てしまったようだ。上の空のままの私はとぼとぼと玄関まで戻って靴を履き替えると、いつもの帰り道を一人で歩きはじめた。
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