鉄路を辿って ~直通運転編③~ (鉄道の直通運転とお守りの力によって結ばれた私たちの、2021年最後の高校生活)
二〇二一年、神奈川県の閑静な住宅街に住む高校三年生の西谷百合絵は、今年大学受験を控えていた。お騒がせなウイルスの影響もあり、彼女もまた大変な高校生活を送っていた。けれどもそんなことなどお構いなし。二年生の頃から付き合い始めた新しいパートナー――的場萌花との甘く幸せな日々を堪能していた。
そして彼女のクラス――三年B組にはもう一つ、注目すべきカップルがいた。鉄道ヲタクの秦野宏明と、彼女が一年生の頃から所属していた家庭科部で出会った三年D組の友達――神宮真妃のカップルだった。彼らもまた甘く幸せそうな毎日を送っている。そしてその姿を見ては毎度毎度不機嫌になってしまう彼女の幼馴染でクラスメイト――寒川琴乃を見ては対応に追われあきれるばかりであった。
そんな日々が数ヶ月続いたある日、彼女はだんだんと萌花の異変を感じる。なぜだか知らないけれど冷たくなっていく萌花の対応。そしてついに、放課後の二人だけの勉強会もLINEの返事もとうとう途絶えてしまった。いても立ってもいられなくなってしまった彼女は萌花のクラス――三年A組に行き理由を問い詰めるも、さらに状況は悪化していくばかり。そしてとうとう萌花の友達からA組出禁を命じられてしまうのだった。
「萌花……、ぐすん。なんで……、なんでなのよ……」
とある私鉄沿線に住む高校三年生の女子高生の日常を描いたお話。彼女の新しいパートナー――萌花との恋の結末は? そして、萌花の態度が変わってしまった理由とは?
*こんな方におすすめいたします。
首都圏の鉄道に興味のある方
学生時代に受験勉強で大変な思いをされた方
現実世界の出来事をもとにした二次創作寄りの作品がお好きな方
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一章 吐息
二章 新たな日常
三章 最強のパートナー
四章 眠気
五章 消失
六章 琴姉
七章 動揺
八章 夢と現実
九章 私はいったい……
十章 どうして
十一章 大人たち
十二章 嫌な予感
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とある私鉄沿線に住む女子高生の日常を描いたお話。彼女の恋の結末は? そして、恋心を抱いてしまった理由とは?
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◆第二部
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◆第三部
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