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二十四章 まばゆい光

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 気づけば私はベッドの中で横になっていた。まだ夜中だというのに、なぜだか私は目覚めてしまった。
 暗闇に包まれた中、パラパラと降りしきる雨音だけが聞こえてくる。ベッドの中で真っ暗な天井を見つめながら私は考えていた。

 そういえば今日、琴姉にも真妃ちゃんにも会えなかったな……。二人とも大丈夫かな……。

 今日、本当は学校で琴乃と真妃に会い、彼女たちの様子を見ながら本当にお守りをお焚き上げしてもよいかという最終確認を行いたかったものの、この日、二人の様子を見かけることはできなかった。なぜだか知らないが、どうやら二人とも学校を欠席してしまったようだった。おまけに琴乃に至ってはLINEすら返してくれなかった。そして真妃の方はというと……何と夕方の四時頃に「今起きた。ねむいよ~」と連絡を送ってきたのだった。いったい二人ともどうしてしまったのだろうか?

 明日は秦野と神社か……。はぁ~、本当にこんなことをしてよかったのだろうか……。
 確かに、真妃ちゃんのこと刺そうとしていた琴姉からはお守りをもらっておく必要はあったけど……、真妃ちゃんからまでわざわざもらっておく必要なんてなかったのかも……。

 考えれば考えるほど不安が募ってくる。窓の外のパラパラという雨音を感じながら暗闇を眺めていた私は、しばらくの間ぼうっとしていた。

 でも……もうどうしようもないんだっけ……。琴姉のメモにもあんなこと書いてあったし……。真妃ちゃんと秦野、二年生のころから本当に仲良しでラブラブで……。綾子も言ってたみたいに本当に幸せそうだったな~。真妃ちゃんも本当は、私のこと気遣ってお守りを渡してくれたのかもしれない……。

 琴乃のメモに書かれていた、お守りを手放すと恋愛感情が消えるということと恋愛感情が消えるときにはお守りの記憶も消えてしまうということをふと思い出してしまった。私は一人、真妃のことが頭から離れられないまま長い長い夜を過ごしていた。
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