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十四章 孤独
一
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「はい、それでは今日は昨日の続きから……」
先生が何か言っている。周りのみんなは今日も黙々と机に向かっている。けれど、私はそれどころではなかった。何も考えることもできず、ただ茫然と周りのみんなに合わせて行動するだけで精いっぱいだった。
「に……西谷、大丈夫か?」
「あ……」
隣の矢野が声をかけてきた。突然のことにやはり何も返すことができなかった。
「……まあいいや」
そう言って矢野は再び教壇の方へと視線を戻す。
あ……。
なぜだか、天から垂れた一本の細い細い糸がプツリと切れてしまったような感じがした。矢野とは特に仲が良いわけでもよく話をするわけでもなかったが、本当に最後の望みを失ってしまったような気がした。
そしてそれ以降、隣の矢野は私に目もくれることすらしなくなってしまった。
――こうして私は、孤独の人となった。
一人きりの昼休み、左斜め前の琴乃はやはりいつものように目線を下ろしながらお弁当を食べていた。まるで何事もなかったかのように。この角度からはよく見えないけど膝にはおそらくいつもの単語帳を乗せているのだろう。
琴姉……。
たった四メートルほどしか離れていなかったが、その距離はとてつもなく長かった。近いようで遠くにいる彼女の背中を見ながら、私は目の前の味のしないお弁当を食べていた。
そうだ、今日はどうだろう? ……いないのか……。
昨日はいた秦野と真妃のカップル。しかしあいにく二人の姿は今日はなかった。とはいうもののこれまでも真妃たちが私たちB組の教室にいることはまれだった。昨日が特別。おそらく、今日も真妃のクラスのD組でお弁当を食べているのだろう。
はぁ~……、明日からは真妃たちのところで昼ごはん食べようかな……。
ため息を漏らしながら、何も感じることのないまま口の中のものを咀嚼していた。
お昼を済ませた後も、なぜだか乗り気ではなかった私はD組へ行くわけでもなく、ただ左斜め前を眺めながら呆然としていた。
「あ~百合絵。真妃たち図書室にいるんじゃない?」
「えっ? 図書室?」
次の日、昨日までのように半ば呆然と過ごしていた私はD組へ行きそびれてしまった。気づいたころにはお弁当もとっくに空になってしまい、周りのみんなも雑談や自習をしているような時間になっていた。そんなこんなで慌ててD組へ向かったのだったが、お目当ての真妃と秦野に会うことはまたもやかなわなかった。
「うん、睦子に十七世紀のヨーロッパのうんぬんかんぬん教えてもらうって言ってたから。あっ、秦野は知らないけど」
「睦子って?」
「ああ、そういえば百合絵にはまだ紹介してなかったわ。三田睦子。うちらのクラスの子。歴史研究部の子でとにかく歴史好きなのよ」
「ふ~ん、そうなんだ……。あっ、綾子はいいの? 行かなくて?」
「あーうちはね~。今日は古文やりたい気分だから」
そう言う綾子の机には何やら縦書きの文字が書かれた問題集とノートが開かれていた。
古文か……。よくあんな意味不明なもん……。というか綾子も勉強か~。
「ありがと、じゃ、邪魔しちゃ悪いから帰るね」
「あ、うん、またねー」
そう言って私は教室のドアの方へ向かった。ちらっと後ろを見てみると先ほどまで陽気だった綾子が真剣モードになっている。
みんなすごいな……。そういえば、私も予備校の宿題やらなくちゃな~。まあ、やらなくても何も言われないからいっか~。
「じゃあ紹介するね。B組の百合絵」
「はじめまして、西谷です」
次の日。真妃に綾子、そして秦野と昨日綾子が話していた睦子という名の女子たちとのにぎやかなお昼を過ごしていた。やはり睦子は初めて見る顔だった。
「あ、どうも……」
マルーン色のポニーテールをゆらりと揺らしながら、睦子はひょこっと頭を下げた。実乃梨ほどではないけどもっと明るい感じの子かと思っていたのだがどうやら見当違いだったようだ。まあ歴史研究部なんてつまらなそうな部活入ってるくらいだからそんなものだろう。
「ニヒヒッ、驚いただろー西谷。女子が四人に男子が俺様一人。俺様、とうとうハーレムになっちまったぜーっ!」
「ちょっと秦野! 何誤解してんのよ! あんたはあくまでも真妃のついでなんだからね! ついで!」
「うふふふっ、綾ちゃんも宏ちゃんも楽しそう。百合ちゃんも、来てくれてありがとう」
「あ……うん」
何とも表しようのない雰囲気を感じていた私は一瞬呆然としていたが、真妃の声ですぐにその場に打ち解けることができた。たった二つだけの狭い机を囲みながら、私たち五人はたわいもない世間話をしていた。相変わらずのココアウイルス関係の話の他、新しく誕生した内閣の話からどこぞの凶悪犯が犯した犯罪の話やテレビやネット上の有名人のスキャンダル話まで。まあ秦野だけは何かと鉄道の話をしたそうだったけど。
「じゃっ、そろそろ始めようか」
「あっ、よろしくね~っ」
「あっ、今日は参加しようかな~っ」
お弁当を食べ終わった瞬間、真妃と綾子、そして睦子は机の上を片付けると、どこからか持ってきたのは知らないけど教科書と世界史の資料集、そしてノートを取り出し始めた。
「今日は産業革命のとこからだよね? とりあえず試験で出そうなことだけまずはおさらいしちゃいましょう」
先ほどまでの口下手な睦子とは打って変わり、少しだけ活き活きし始めた睦子だった。世界史の資料集を眺める彼女の目はどことなく輝いて見えるのだった。
「ほら秦野、うちら勉強するんだから、しっしっ」
「ちぇっ、つまんねーの。ま、いいや、今日は西谷も来てくれたし、それじゃ皆の衆、また会おうぜーっ」
ドヤ顔の秦野は額にピースサインを当てると水色っぽい電車のイラストが入ったお弁当袋を持ってD組を後にした。
「あっ、そういえば百合絵はどうする? 世界史取ってたっけ?」
「えっ、あ、そうだった」
そういえば私は理系。社会科の選択科目では範囲が狭い理系の人向けの日本史と地理しか選択してなかった。どうしよう……。
「あっ、そういえばみんな、日本史はやらないの? 日本史なら……」
「あ、ごめん。日本史はもう終わっちゃった」
「あ、ああ。そうなんだ」
「だって百合絵。ごめんね、まあ聞いてくだけでもいいけど、別にいいよね?」
「まあ、どっちでもいいわよ」
スッ、と先ほどまでの口下手少女に戻った睦子は抑揚の何一つない口調でさらっと言った。
「あ、ありがとう。じゃあ勉強させてもらいま~す」
そう言って私は一人、世界史の話に花を咲かせる三人のそばで一緒に話を聞いていた。
「まあとりあえず蒸気機関の発明と普及が大きなカギを握ったわけ。それによりイギリスは綿工業により勢力を拡大させてアフリカとかに次々と植民地を広げていって……」
ふ~ん……。
やはり睦子の目はどことなく輝いて見えている。物語を話しているかのように十七世紀の世界の様々な出来事の流れを語る彼女の話につい聞き入ってしまった。確かに勉強にはなる。しかし、そう思えるのもはじめだけだった。ただでさえ興味がない社会科科目。しかも日本史すらまともに理解していない私がそれよりさらに規模が大きい世界の歴史など理解できるわけがなかった。
「……合絵っ、百合絵っ」
「はっ!」
肩を揺さぶる綾子の声で意識が戻った私は、あたりをきょろきょろと見まわした。
「百合絵~っ、睡眠不足はよくないわよ」
「えっ……あっ……」
「うふふふっ、百合ちゃん面白いね」
どうやら私はどこか遠くの世界へ行ってしまっていたようだった。先ほどまで教科書や参考書だらけだった真妃たちの机の上には何も置かれていなかった。
ああ……やってしまった……。
何とも言えぬ失態に呆然としていた私はふともう一人の存在に気付いた。
やばっ、そういえば睦子!
睦子の方へ視線を飛ばすが、彼女は何事もなかったような顔をしていた。しかし、一切口を開くことも視線を合わせることもしなかった。
「じゃっ、また明日よろしく」
「はい」
睦子に礼を言いその場を後にする真妃と綾子。それを見て私もそそくさと立ち上がって自分の教室へ戻ろうとした。
「あの……、これ……」
「えっ……」
立ち去ろうとする私を呼び止める声、それは睦子だった。彼女の指さす方を見ると私の黄色のお弁当袋が置いてあった。
「あ、ありがとう、すっかり忘れてちゃってた。あっ、さっきは本当にごめんね」
「……」
とっさのチャンスと思い一応謝っては見たものの、終始彼女は私に視線を合わせることはなかった。もうあなたのことなんてどうでもいいや。――どことなくそんな感じの思いをにじみだしているような睦子を見て、私はそそくさとD組を後にした。
先生が何か言っている。周りのみんなは今日も黙々と机に向かっている。けれど、私はそれどころではなかった。何も考えることもできず、ただ茫然と周りのみんなに合わせて行動するだけで精いっぱいだった。
「に……西谷、大丈夫か?」
「あ……」
隣の矢野が声をかけてきた。突然のことにやはり何も返すことができなかった。
「……まあいいや」
そう言って矢野は再び教壇の方へと視線を戻す。
あ……。
なぜだか、天から垂れた一本の細い細い糸がプツリと切れてしまったような感じがした。矢野とは特に仲が良いわけでもよく話をするわけでもなかったが、本当に最後の望みを失ってしまったような気がした。
そしてそれ以降、隣の矢野は私に目もくれることすらしなくなってしまった。
――こうして私は、孤独の人となった。
一人きりの昼休み、左斜め前の琴乃はやはりいつものように目線を下ろしながらお弁当を食べていた。まるで何事もなかったかのように。この角度からはよく見えないけど膝にはおそらくいつもの単語帳を乗せているのだろう。
琴姉……。
たった四メートルほどしか離れていなかったが、その距離はとてつもなく長かった。近いようで遠くにいる彼女の背中を見ながら、私は目の前の味のしないお弁当を食べていた。
そうだ、今日はどうだろう? ……いないのか……。
昨日はいた秦野と真妃のカップル。しかしあいにく二人の姿は今日はなかった。とはいうもののこれまでも真妃たちが私たちB組の教室にいることはまれだった。昨日が特別。おそらく、今日も真妃のクラスのD組でお弁当を食べているのだろう。
はぁ~……、明日からは真妃たちのところで昼ごはん食べようかな……。
ため息を漏らしながら、何も感じることのないまま口の中のものを咀嚼していた。
お昼を済ませた後も、なぜだか乗り気ではなかった私はD組へ行くわけでもなく、ただ左斜め前を眺めながら呆然としていた。
「あ~百合絵。真妃たち図書室にいるんじゃない?」
「えっ? 図書室?」
次の日、昨日までのように半ば呆然と過ごしていた私はD組へ行きそびれてしまった。気づいたころにはお弁当もとっくに空になってしまい、周りのみんなも雑談や自習をしているような時間になっていた。そんなこんなで慌ててD組へ向かったのだったが、お目当ての真妃と秦野に会うことはまたもやかなわなかった。
「うん、睦子に十七世紀のヨーロッパのうんぬんかんぬん教えてもらうって言ってたから。あっ、秦野は知らないけど」
「睦子って?」
「ああ、そういえば百合絵にはまだ紹介してなかったわ。三田睦子。うちらのクラスの子。歴史研究部の子でとにかく歴史好きなのよ」
「ふ~ん、そうなんだ……。あっ、綾子はいいの? 行かなくて?」
「あーうちはね~。今日は古文やりたい気分だから」
そう言う綾子の机には何やら縦書きの文字が書かれた問題集とノートが開かれていた。
古文か……。よくあんな意味不明なもん……。というか綾子も勉強か~。
「ありがと、じゃ、邪魔しちゃ悪いから帰るね」
「あ、うん、またねー」
そう言って私は教室のドアの方へ向かった。ちらっと後ろを見てみると先ほどまで陽気だった綾子が真剣モードになっている。
みんなすごいな……。そういえば、私も予備校の宿題やらなくちゃな~。まあ、やらなくても何も言われないからいっか~。
「じゃあ紹介するね。B組の百合絵」
「はじめまして、西谷です」
次の日。真妃に綾子、そして秦野と昨日綾子が話していた睦子という名の女子たちとのにぎやかなお昼を過ごしていた。やはり睦子は初めて見る顔だった。
「あ、どうも……」
マルーン色のポニーテールをゆらりと揺らしながら、睦子はひょこっと頭を下げた。実乃梨ほどではないけどもっと明るい感じの子かと思っていたのだがどうやら見当違いだったようだ。まあ歴史研究部なんてつまらなそうな部活入ってるくらいだからそんなものだろう。
「ニヒヒッ、驚いただろー西谷。女子が四人に男子が俺様一人。俺様、とうとうハーレムになっちまったぜーっ!」
「ちょっと秦野! 何誤解してんのよ! あんたはあくまでも真妃のついでなんだからね! ついで!」
「うふふふっ、綾ちゃんも宏ちゃんも楽しそう。百合ちゃんも、来てくれてありがとう」
「あ……うん」
何とも表しようのない雰囲気を感じていた私は一瞬呆然としていたが、真妃の声ですぐにその場に打ち解けることができた。たった二つだけの狭い机を囲みながら、私たち五人はたわいもない世間話をしていた。相変わらずのココアウイルス関係の話の他、新しく誕生した内閣の話からどこぞの凶悪犯が犯した犯罪の話やテレビやネット上の有名人のスキャンダル話まで。まあ秦野だけは何かと鉄道の話をしたそうだったけど。
「じゃっ、そろそろ始めようか」
「あっ、よろしくね~っ」
「あっ、今日は参加しようかな~っ」
お弁当を食べ終わった瞬間、真妃と綾子、そして睦子は机の上を片付けると、どこからか持ってきたのは知らないけど教科書と世界史の資料集、そしてノートを取り出し始めた。
「今日は産業革命のとこからだよね? とりあえず試験で出そうなことだけまずはおさらいしちゃいましょう」
先ほどまでの口下手な睦子とは打って変わり、少しだけ活き活きし始めた睦子だった。世界史の資料集を眺める彼女の目はどことなく輝いて見えるのだった。
「ほら秦野、うちら勉強するんだから、しっしっ」
「ちぇっ、つまんねーの。ま、いいや、今日は西谷も来てくれたし、それじゃ皆の衆、また会おうぜーっ」
ドヤ顔の秦野は額にピースサインを当てると水色っぽい電車のイラストが入ったお弁当袋を持ってD組を後にした。
「あっ、そういえば百合絵はどうする? 世界史取ってたっけ?」
「えっ、あ、そうだった」
そういえば私は理系。社会科の選択科目では範囲が狭い理系の人向けの日本史と地理しか選択してなかった。どうしよう……。
「あっ、そういえばみんな、日本史はやらないの? 日本史なら……」
「あ、ごめん。日本史はもう終わっちゃった」
「あ、ああ。そうなんだ」
「だって百合絵。ごめんね、まあ聞いてくだけでもいいけど、別にいいよね?」
「まあ、どっちでもいいわよ」
スッ、と先ほどまでの口下手少女に戻った睦子は抑揚の何一つない口調でさらっと言った。
「あ、ありがとう。じゃあ勉強させてもらいま~す」
そう言って私は一人、世界史の話に花を咲かせる三人のそばで一緒に話を聞いていた。
「まあとりあえず蒸気機関の発明と普及が大きなカギを握ったわけ。それによりイギリスは綿工業により勢力を拡大させてアフリカとかに次々と植民地を広げていって……」
ふ~ん……。
やはり睦子の目はどことなく輝いて見えている。物語を話しているかのように十七世紀の世界の様々な出来事の流れを語る彼女の話につい聞き入ってしまった。確かに勉強にはなる。しかし、そう思えるのもはじめだけだった。ただでさえ興味がない社会科科目。しかも日本史すらまともに理解していない私がそれよりさらに規模が大きい世界の歴史など理解できるわけがなかった。
「……合絵っ、百合絵っ」
「はっ!」
肩を揺さぶる綾子の声で意識が戻った私は、あたりをきょろきょろと見まわした。
「百合絵~っ、睡眠不足はよくないわよ」
「えっ……あっ……」
「うふふふっ、百合ちゃん面白いね」
どうやら私はどこか遠くの世界へ行ってしまっていたようだった。先ほどまで教科書や参考書だらけだった真妃たちの机の上には何も置かれていなかった。
ああ……やってしまった……。
何とも言えぬ失態に呆然としていた私はふともう一人の存在に気付いた。
やばっ、そういえば睦子!
睦子の方へ視線を飛ばすが、彼女は何事もなかったような顔をしていた。しかし、一切口を開くことも視線を合わせることもしなかった。
「じゃっ、また明日よろしく」
「はい」
睦子に礼を言いその場を後にする真妃と綾子。それを見て私もそそくさと立ち上がって自分の教室へ戻ろうとした。
「あの……、これ……」
「えっ……」
立ち去ろうとする私を呼び止める声、それは睦子だった。彼女の指さす方を見ると私の黄色のお弁当袋が置いてあった。
「あ、ありがとう、すっかり忘れてちゃってた。あっ、さっきは本当にごめんね」
「……」
とっさのチャンスと思い一応謝っては見たものの、終始彼女は私に視線を合わせることはなかった。もうあなたのことなんてどうでもいいや。――どことなくそんな感じの思いをにじみだしているような睦子を見て、私はそそくさとD組を後にした。
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