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第5章 戦争
防衛戦(山) 6
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「ふぅ、到着」
自分の足が地面を踏みしめていることを認識すると、僕は一息ついた。長距離転移によって魔法陣より放たれた光から出ると、トナミカ南部の薄暗い森の中、頭上にはうっすらと濃紺の空が明るさを増し、陽が昇る前兆が見て取れた。
「やはり、レーベンとは空気が違うわね。こっちの方が森の香りに深みがあるわ」
僕の後方でリズが周りを見渡し、周囲の空気を吸い込むと穏やかな表情を浮かべた。
僕とセラ様。リズとローガン、それにマルティを含めた5人がトナミカの山中へと舞い戻ってきた。
「ふむ、トナミカ南部の森林。平原までは約2キロと行ったところですかな?」
ローガンも周りを見渡すと、何度か頷いた。
「凄いですね、ローガンさんは」
セラ様が感心して眼を輝かせる。
「有難きお言葉です。実は、勇者パーティーの指南役につく前に、密偵としてこの辺りも練り歩いたことがございまして。木々の植生。そして、陽が昇る方角から大方の見当はつくのです」
「流石です、ローガン!!あの多忙な帝国での日々の中でも諜報活動を欠かさないとは!」
眼をキラキラとさせたマルティの眼差しを受け、ローガンは少し引き気味に後ろに下がった。
「ですが、この拠点は改善点もありますな。捨てる為の拠点とはいえども、いささか平野部に近すぎる。日中は良いでしょうが、夜間はふとした光が相手の斥候に気づく隙を与えかねませぬ」
「その通りだ。だから、昨晩は火も外では炊かず遮光も徹底させたんだ。──と、ユズキ。今度は、何だこの大所帯は?で、そっちの別嬪さんは魔族じゃねぇか!」
戻って来た時の魔法陣の光に気づいたベスや『城壁の守護者』の面々が集まってきたが、僕達の中のリズの姿を見るや、皆一斉に手元の武器へと手を伸ばした。
魔族であるリズは、今は認識阻害魔法を使ってはいない。
腰まであるリズの青白い本来の髪色は、人族にはない特徴だ。そして、その彼女の側頭部から伸びる、魔族の証である一対のほんのりと白く輝く角は、仄かに明るくなる周囲の光より一際明るく、幻想的かつ神秘的なものに見えた。
「えぇ、私はレーベンの『魔王』、リズ・フォルティナ=ヴァレンタインよ。ニンムスから、レーベンは今回の戦争に敵対しないことは聞いているわよね?」
リズの言葉が終わるや、ベスは周りに剣を抜かないように指示した。警戒を怠ることなく、ベスは今度はローガンと、その元仲間であるマルティへと視線を移した。
「そちらの男の風貌にも聞き覚えがあるぞ。もしかして、グリドールの勇者パーティーのローガンだろう?」
「よくご存知で。そういう貴方は、エラリアの元『城壁の守護者』のリーダー、ベス殿だ。しかし、また『城壁の守護者』と一緒にいらっしゃるということは、復帰されたということですかな?」
ローガンはベスの刺す様な視線を軽く受け流すと、にこやかに答えた。
このまま緊張が高まるかと思ったが、直ぐに音を上げたのはベスだった。
「分かった分かった。どのみち、ユズキが連れてきた相手だ。とんでもない人物ばかりというのは予測がついたさ。一つだけ確認なんだが、ユズキ。こいつらは、仲間と思っていいんだな?」
ベスの軽い口調の裏に、試される意図を感じた僕は真剣に頷いた。
「勿論。この女の子も、元は勇者パーティーだけど、敵対するつもりはないよ」
僕がマルティを紹介すると、マルティはその場に片膝をついた。
「勇者パーティー、『希望の剣』の斥候、マルティと言います。ユズキ殿達の暗殺の命を受けておりましたが、敗北し、今は元同じパーティーであったローガンとユズキ殿の温情により生かされております。今までグリドールから得た情報、お役に立てて頂ければと思います」
ベスは、マルティの言葉に衝撃を受けたようだが、暫し頭を悩ませた後、ガリガリと頭を搔くと大きなため息をついた。
「全く、得体が知れないくらい強いユズキに、謎の女の子。それに、元グリドールのS級パーティーが二人に、果ては魔大陸の魔王だろ?仲間じゃなかったら、天地がひっくり返っても勝てねぇよ。──ったく、仲間っていうなら特別扱いはしないからな。今日にもグリドールは動くはずだ。ついてきな」
ベスが手招きすると、僕達を取り囲んでいた仲間たちも殺気を沈めた。
いや、もしかするとベスの言葉に抵抗するのがバカらしくなっただけなのかもしれないが。
僕達はベスに連れられてテントの中へと入った。
昨日、セラ様がアルティナと待機していた指揮所だ。
中のメンバーは、突然のリズの姿に驚きを隠せないようだったが、ベスの説明により落ち着きを取り戻した。
「さて、じゃあ私の能力を使ってこの一帯の地形図とグリドール軍を表示するわよ。そこの広いテーブルを貸してくれないかしら」
リズは、中央にあった大きなテーブルの上を片付ける様に指示をすると、手元から小さな袋を取り出した。
「ユズキは昨日見たでしょ?魔力に反応する粉よ」
リズはそう言うと、テーブルの上に砂を広げる。こんもりと積もった粉を、リズは丁寧に掌で広げ終えるとスキルを発動するために眼を閉じた。
「『万象の眼』発動」
ピクッと、リズから放たれた魔力に反応して一気に砂達が宙に舞い上がる。
瞬時に砂は、僕達のいる地形を形作ると、トナミカ南部平野部までをも再現した。更に、それぞれの戦力を把握するために、力を持った者の波動を感知した光が盤上に現れた。
「全く、相変わらずユズキの力がバカでかいから、ここが光りすぎよ」
明らかに、このテントだけ光り方がおかしい。
屹立する光はまるで空に向かって放たれたサーチライトだ。
盤上に現れた光景に、ベスやアルティナを始め『城壁の守護者』の面々が度肝を抜かれた表情を浮かべた。
「何よこれ!グリドールも私達のことも筒抜けじゃない!!」
アルティナが驚愕するのはよく分かる。
現代日本にいた僕だって驚きだ。偵察衛星であれば直上からの映像を得ることができるかもしれない。
だが、これは立体的に。かつ、木々に隠れているはずの僕達の潜んでいるところまでを丸裸にしてしまっているのだ。
「──こことここ。この強い光はサユリがスタンバイしてるところか?全く、こんなに丸見えだったら、隠れている意味がないぜ」
心底、味方で良かったという風にベスが呟いた。
「ベス殿、情報は力です。これを活かすも殺すも指揮をする者次第です。試されますぞ、貴方の能力が」
ローガンの言葉に、ベスが力強く頷いた。
「──あれ?この光は?」
何かに気づいたかの様に、セラ様が光り輝くグリドール軍の大群の数か所を指さした。
「これは!!」
僕程ではないが、光の粒の様に輝くグリドール軍の中から、空へと屹立する光が見えた。
その数10本。
その光を見たリズがあり得ないといった表情を浮かべた。
「この光り方──間違いないわ。この光だと⋯⋯レベルは99を超えているはずよ」
レベル99を超える。
セラ様の世界、セラフィラルでのレベル限界は99。女神アマラの世界の『レベル9999』がセラ様の力によって受け継がれることで、僕のレベルは、レベル限界を突破している。
なれば、自然発生的にレベル99以上の存在が、存在していることがおかしいのだ。その事実にセラ様の表情が曇った。
「アマラ──、そこまでに私のことが憎いのですか」
突きつけられた現実に、シンと冷え切った様なテントの中、静かな熱を帯びたセラ様の声が響き渡るのだった。
自分の足が地面を踏みしめていることを認識すると、僕は一息ついた。長距離転移によって魔法陣より放たれた光から出ると、トナミカ南部の薄暗い森の中、頭上にはうっすらと濃紺の空が明るさを増し、陽が昇る前兆が見て取れた。
「やはり、レーベンとは空気が違うわね。こっちの方が森の香りに深みがあるわ」
僕の後方でリズが周りを見渡し、周囲の空気を吸い込むと穏やかな表情を浮かべた。
僕とセラ様。リズとローガン、それにマルティを含めた5人がトナミカの山中へと舞い戻ってきた。
「ふむ、トナミカ南部の森林。平原までは約2キロと行ったところですかな?」
ローガンも周りを見渡すと、何度か頷いた。
「凄いですね、ローガンさんは」
セラ様が感心して眼を輝かせる。
「有難きお言葉です。実は、勇者パーティーの指南役につく前に、密偵としてこの辺りも練り歩いたことがございまして。木々の植生。そして、陽が昇る方角から大方の見当はつくのです」
「流石です、ローガン!!あの多忙な帝国での日々の中でも諜報活動を欠かさないとは!」
眼をキラキラとさせたマルティの眼差しを受け、ローガンは少し引き気味に後ろに下がった。
「ですが、この拠点は改善点もありますな。捨てる為の拠点とはいえども、いささか平野部に近すぎる。日中は良いでしょうが、夜間はふとした光が相手の斥候に気づく隙を与えかねませぬ」
「その通りだ。だから、昨晩は火も外では炊かず遮光も徹底させたんだ。──と、ユズキ。今度は、何だこの大所帯は?で、そっちの別嬪さんは魔族じゃねぇか!」
戻って来た時の魔法陣の光に気づいたベスや『城壁の守護者』の面々が集まってきたが、僕達の中のリズの姿を見るや、皆一斉に手元の武器へと手を伸ばした。
魔族であるリズは、今は認識阻害魔法を使ってはいない。
腰まであるリズの青白い本来の髪色は、人族にはない特徴だ。そして、その彼女の側頭部から伸びる、魔族の証である一対のほんのりと白く輝く角は、仄かに明るくなる周囲の光より一際明るく、幻想的かつ神秘的なものに見えた。
「えぇ、私はレーベンの『魔王』、リズ・フォルティナ=ヴァレンタインよ。ニンムスから、レーベンは今回の戦争に敵対しないことは聞いているわよね?」
リズの言葉が終わるや、ベスは周りに剣を抜かないように指示した。警戒を怠ることなく、ベスは今度はローガンと、その元仲間であるマルティへと視線を移した。
「そちらの男の風貌にも聞き覚えがあるぞ。もしかして、グリドールの勇者パーティーのローガンだろう?」
「よくご存知で。そういう貴方は、エラリアの元『城壁の守護者』のリーダー、ベス殿だ。しかし、また『城壁の守護者』と一緒にいらっしゃるということは、復帰されたということですかな?」
ローガンはベスの刺す様な視線を軽く受け流すと、にこやかに答えた。
このまま緊張が高まるかと思ったが、直ぐに音を上げたのはベスだった。
「分かった分かった。どのみち、ユズキが連れてきた相手だ。とんでもない人物ばかりというのは予測がついたさ。一つだけ確認なんだが、ユズキ。こいつらは、仲間と思っていいんだな?」
ベスの軽い口調の裏に、試される意図を感じた僕は真剣に頷いた。
「勿論。この女の子も、元は勇者パーティーだけど、敵対するつもりはないよ」
僕がマルティを紹介すると、マルティはその場に片膝をついた。
「勇者パーティー、『希望の剣』の斥候、マルティと言います。ユズキ殿達の暗殺の命を受けておりましたが、敗北し、今は元同じパーティーであったローガンとユズキ殿の温情により生かされております。今までグリドールから得た情報、お役に立てて頂ければと思います」
ベスは、マルティの言葉に衝撃を受けたようだが、暫し頭を悩ませた後、ガリガリと頭を搔くと大きなため息をついた。
「全く、得体が知れないくらい強いユズキに、謎の女の子。それに、元グリドールのS級パーティーが二人に、果ては魔大陸の魔王だろ?仲間じゃなかったら、天地がひっくり返っても勝てねぇよ。──ったく、仲間っていうなら特別扱いはしないからな。今日にもグリドールは動くはずだ。ついてきな」
ベスが手招きすると、僕達を取り囲んでいた仲間たちも殺気を沈めた。
いや、もしかするとベスの言葉に抵抗するのがバカらしくなっただけなのかもしれないが。
僕達はベスに連れられてテントの中へと入った。
昨日、セラ様がアルティナと待機していた指揮所だ。
中のメンバーは、突然のリズの姿に驚きを隠せないようだったが、ベスの説明により落ち着きを取り戻した。
「さて、じゃあ私の能力を使ってこの一帯の地形図とグリドール軍を表示するわよ。そこの広いテーブルを貸してくれないかしら」
リズは、中央にあった大きなテーブルの上を片付ける様に指示をすると、手元から小さな袋を取り出した。
「ユズキは昨日見たでしょ?魔力に反応する粉よ」
リズはそう言うと、テーブルの上に砂を広げる。こんもりと積もった粉を、リズは丁寧に掌で広げ終えるとスキルを発動するために眼を閉じた。
「『万象の眼』発動」
ピクッと、リズから放たれた魔力に反応して一気に砂達が宙に舞い上がる。
瞬時に砂は、僕達のいる地形を形作ると、トナミカ南部平野部までをも再現した。更に、それぞれの戦力を把握するために、力を持った者の波動を感知した光が盤上に現れた。
「全く、相変わらずユズキの力がバカでかいから、ここが光りすぎよ」
明らかに、このテントだけ光り方がおかしい。
屹立する光はまるで空に向かって放たれたサーチライトだ。
盤上に現れた光景に、ベスやアルティナを始め『城壁の守護者』の面々が度肝を抜かれた表情を浮かべた。
「何よこれ!グリドールも私達のことも筒抜けじゃない!!」
アルティナが驚愕するのはよく分かる。
現代日本にいた僕だって驚きだ。偵察衛星であれば直上からの映像を得ることができるかもしれない。
だが、これは立体的に。かつ、木々に隠れているはずの僕達の潜んでいるところまでを丸裸にしてしまっているのだ。
「──こことここ。この強い光はサユリがスタンバイしてるところか?全く、こんなに丸見えだったら、隠れている意味がないぜ」
心底、味方で良かったという風にベスが呟いた。
「ベス殿、情報は力です。これを活かすも殺すも指揮をする者次第です。試されますぞ、貴方の能力が」
ローガンの言葉に、ベスが力強く頷いた。
「──あれ?この光は?」
何かに気づいたかの様に、セラ様が光り輝くグリドール軍の大群の数か所を指さした。
「これは!!」
僕程ではないが、光の粒の様に輝くグリドール軍の中から、空へと屹立する光が見えた。
その数10本。
その光を見たリズがあり得ないといった表情を浮かべた。
「この光り方──間違いないわ。この光だと⋯⋯レベルは99を超えているはずよ」
レベル99を超える。
セラ様の世界、セラフィラルでのレベル限界は99。女神アマラの世界の『レベル9999』がセラ様の力によって受け継がれることで、僕のレベルは、レベル限界を突破している。
なれば、自然発生的にレベル99以上の存在が、存在していることがおかしいのだ。その事実にセラ様の表情が曇った。
「アマラ──、そこまでに私のことが憎いのですか」
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