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第4章 魔導都市レーヴァテイン
最期の時のようです
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「チッ!」
首筋を押さえ倒れるドルトンに俺は毒づく。
古今東西、このような状況になれば思いつくのは得てして最悪の事態だ。
ただ、それは今の俺にとっては好機だった。
何故なら、メーシェが連れ去られた今、神をも殺す力を持つ人物は味方であるフーシェだけだからだ。
「イスカ。フーシェを頼む」
疲労強いフーシェをイスカに託すと俺は、徐々に身体を肥大化させるドルトンに対峙した。
「ガッ、ガハアッ──。ナゼ、マオウ⋯⋯サマ」
破壊と再生。細胞の活性化により元の姿を想起することが難しい異形の姿が産まれようとしていた。
中庭を埋め尽くさんと巨大化するドルトンの身体は、小高い丘の様になった。
「なんで、捨て駒や最後の悪あがきをするやつは決まって巨大化するんだ?」
テンプレの様な展開だが、圧倒的な質量を眼の前にすれば、確かにその破壊力は凄まじい物がありそうだ。
俺の眼の前には、鈍重な合成獣のような姿が現れた。
背中からは二対の羽が生え、隆起した六本の腕はそれだけで城を支える支柱程の太さがある。
頭部は牛の様にも見え、左右に突き出る巨大な角は伝承に出てくる悪魔にも見えた。
「ユズキさん!気をつけて!」
セラ様の声を背中に聞きつつ、俺は一歩踏み出す。
「コ、コロ、コロス」
微かに残った知性を殺意に変えて、ドルトンが巨大な腕を振りかぶった。
軌道を根こそぎ刈り取る圧倒的な質量が襲いかかる。
──ゴチャッ!
俺の差し出した右手に、ドルトンの腕がぶつかる。
しかし、レベルは3000を越え、なおも回復中の俺の腕力にかかれば、受け切ることは充分に可能だ。
反対に、自身の放った威力の一撃を止められた為に、ドルトンの腕は耐えきれなくなり、鈍い音を立てて内部で折れてしまった。
「ゴッ!ガアアアッ!!」
巨大になれど痛覚があることから、苦痛に喘ぐ慟哭が、中庭に木霊した。
このまま死を与えてやっても良いが、こいつはリズやフーシェ。仲間達を傷つけた。
その報いは、身をもって受けてもらった上で葬ってやろう。
俺は剣を構えると跳躍する。
器用に繰り出す傷付いていない五本の腕の合間を縫うように駆け抜ける。
見た目によらず俊敏な動作だが、足場にさえ気をつければ避けることは容易い。
腕による猛攻を掻い潜る度に俺は剣を振るった。
小気味よいテンポで腕が一本、二本と切り払われていく。
ドルトンは怒り狂ったように、太く巨大な尾を叩きつけるため振りかぶった。
「『ガイアニードル』」
エラリアの『城壁の守護者』パーティーのアルティナが放った魔法を、俺は無詠唱で解き放つ。
ドズッ
鈍い音と共に、中庭から突如屹立した無数の岩石の針が、文字通りドルトンを貼り付けにした。
劣勢を悟ったドルトンが、巨大な口を咆哮するかの如く開いた。
一瞬のうちに展開する魔法術式に、俺は素早く反応してドルトンの懐に潜り込むと、深々と顎下から剣を突き刺した。
「ガ!ゴフッ!」
ドルトンの体内で、溜め込んでいた魔素が暴れ狂う。
「チッ、細工されてるのか?中の魔素が爆弾みたいに熱を溜め込みやがった」
暴走した魔素がドルトンの内部で弾けるだけなら良かったが、一瞬にして不自然な魔力の流れが出来上がったことを感じた俺は、メナフが最後にはドルトンを爆発させることで、レーヴァテイン城を吹き飛ばそうとしていたのだと直感した。
『頼んだぜ、守り切るのは俺は無理だ』
『最適化』された『略奪者』が、スッと『劇場』へと帰っていく。
『ちょっと!セライ!乱暴ですよ!』
慌てた様子で『譲渡士』のセライが、僕の中へと消えていく。
「確かに、この姿じゃないと駄目だよね」
一瞬に『略奪者』から、『譲渡士』へと変化した私は、ドルトンの顎に突き刺していた剣から手を放すと、両手を広げて広域防御術式を展開する。
しかし、その対象は仲間達ではない。
私はドルトンを閉じ込めるように周囲を魔法防護壁で覆った。
『疑似絶対守護壁』
本来なら、展開にかなりの時間を要する最高クラスの防御魔法だが、簡易な防護術式を最適化することで、幾層にも重ねて堅牢な防護壁を作りあげた。
その強度は間違いなく、最強クラスの防護壁と変わったはずだ。
プクッと、突如風船の如くドルトンの身体が膨らんだ。
『譲渡士』の姿になったためか、ドルトンが憎かったはずの私の胸に去来したのは、哀れみだった。
全てを尽くして来たはずの主君に、いともたやすく捨て去られたドルトンの慟哭は、聞くに忍びない。
「お休み」
私は、嘆き苦しむ様な悲痛な表情を貼り付けたドルトンに最後の別れを告げる。
──キンッ
やや薄青い魔法術式の中で閃光が放たれた。
耳をつんざく様な爆発音。
その後には、逃げ場を失った炎が瞬時に防護壁の中の酸素を喰らいつくし、まるで力尽きたかの様に収縮する。
「収縮」
私は、肉塊と化したドルトンが見るに忍びなく、両手を胸の前で握りしめる様に、魔力を誘導する。
キュオンッ
私の魔力に呼応した『絶対守護壁』がその範囲を縮める。
堅牢な盾は、その力を反転させると、巨大な圧縮機のように、中のドルトンの肉片を押しつぶした。
最後には、最早ドルトンの存在はどこにもなかったかの様に、その肉片は消え去ってしまう。
残されたのは、莫大な熱量で焦がされた大地だけだった。
「終わった──の?」
リズの問いかけに僕は振り返る。
『譲渡士』のセライは劇場へと戻り、いつもの視線に戻った僕はホッと一息をついた。
「終わったよ。みんな、フーシェは大丈夫?」
僕はフーシェを守っていたイスカに駆け寄った。
イスカの黄金色に輝いていた瞳はいつの間にか、元の綺麗な翡翠色へと戻っていた。
「はい。さっきより落ち着いています」
「ん。余り役に立てなかった」
よろよろと起き上がるフーシェを僕は背中に乗せた。
「そんなことないよ。フーシェがいなかったらみんな消し去られてたかもしれない」
フーシェが、トンと頭を僕の背中に押し付けた。
「でも、せっかく『進化』できたのに、一瞬だった。それに、魔力の減りも物凄くて耐えられなかった」
それだけ振り絞るように呟くと、すぐにフーシェはスゥスゥと寝息を立てて寝てしまった。
「レーヴァテイン城の兵士も、これ以上抵抗する気はなさそうですよ」
ローガンが周囲を見回し報告する。
「全く、まさかレーヴァテイン城を開放してくれたのが、こんなに多くの人族達とはな」
少し困惑気味に、リザードマンであるラゴスが頭をかいた。
「えぇ。これで、ようやくレーヴァテイン城を開放できたわね」
リズは破壊され尽くした中庭を少し悲しげに見ると、そっと僕の背中で眠りにつくフーシェの隣に立った。
「フーシェの大切な思い出の城をこんな風にしてしまって、ごめんなさい」
リズは軽くフーシェの頭を撫でると、そっと僕の側から離れた。
そして、中庭にある瓦礫の上に向かって軽やかに跳躍してその頂きに立つと、困惑する元配下達に向かって、凛とした声を張り上げた。
「聞きなさい!ここに、私をレーヴァテイン城に幽閉し、挙げ句暗殺を企てていたドルトンは打ち倒されました。また、私の父であるメナフは、臣下であるドルトンを冷徹にも化物へと変えただけに飽き足らず、この城を吹き飛ばす爆弾へと作り変えました。貴方達は、この現状を見てもなおメナフ=フォルティナ・ヴァレンタインに忠誠を誓いますか!?」
兵士達はみな、途方に暮れた表情でリズの次の言葉を待った。
「私は今ここに宣言します。今後、レーヴァテインを統べるのは、この『魔王』リズ=フォルティナ・ヴァレンタインであると!私の意志に意義ある者は、直ちにドミナントへと帰還なさい!」
兵士達の眼には、ドルトン達から聞かされていた『無能な魔王像』とは真逆の姿をした、自分達を導いてくれると確信できる『魔王』の姿が映っていた。
ラゴスが真っ先に、リズに向かって跪いた。
忠誠を誓うためだ。
一人、二人と兵士達が武器を手放し、リズに向かって忠誠を示した。
僕にとって、その姿はとても誇らしく写ったが、同時にリズが離れて行ってしまうことを、心の中で感じ取っているのだった。
首筋を押さえ倒れるドルトンに俺は毒づく。
古今東西、このような状況になれば思いつくのは得てして最悪の事態だ。
ただ、それは今の俺にとっては好機だった。
何故なら、メーシェが連れ去られた今、神をも殺す力を持つ人物は味方であるフーシェだけだからだ。
「イスカ。フーシェを頼む」
疲労強いフーシェをイスカに託すと俺は、徐々に身体を肥大化させるドルトンに対峙した。
「ガッ、ガハアッ──。ナゼ、マオウ⋯⋯サマ」
破壊と再生。細胞の活性化により元の姿を想起することが難しい異形の姿が産まれようとしていた。
中庭を埋め尽くさんと巨大化するドルトンの身体は、小高い丘の様になった。
「なんで、捨て駒や最後の悪あがきをするやつは決まって巨大化するんだ?」
テンプレの様な展開だが、圧倒的な質量を眼の前にすれば、確かにその破壊力は凄まじい物がありそうだ。
俺の眼の前には、鈍重な合成獣のような姿が現れた。
背中からは二対の羽が生え、隆起した六本の腕はそれだけで城を支える支柱程の太さがある。
頭部は牛の様にも見え、左右に突き出る巨大な角は伝承に出てくる悪魔にも見えた。
「ユズキさん!気をつけて!」
セラ様の声を背中に聞きつつ、俺は一歩踏み出す。
「コ、コロ、コロス」
微かに残った知性を殺意に変えて、ドルトンが巨大な腕を振りかぶった。
軌道を根こそぎ刈り取る圧倒的な質量が襲いかかる。
──ゴチャッ!
俺の差し出した右手に、ドルトンの腕がぶつかる。
しかし、レベルは3000を越え、なおも回復中の俺の腕力にかかれば、受け切ることは充分に可能だ。
反対に、自身の放った威力の一撃を止められた為に、ドルトンの腕は耐えきれなくなり、鈍い音を立てて内部で折れてしまった。
「ゴッ!ガアアアッ!!」
巨大になれど痛覚があることから、苦痛に喘ぐ慟哭が、中庭に木霊した。
このまま死を与えてやっても良いが、こいつはリズやフーシェ。仲間達を傷つけた。
その報いは、身をもって受けてもらった上で葬ってやろう。
俺は剣を構えると跳躍する。
器用に繰り出す傷付いていない五本の腕の合間を縫うように駆け抜ける。
見た目によらず俊敏な動作だが、足場にさえ気をつければ避けることは容易い。
腕による猛攻を掻い潜る度に俺は剣を振るった。
小気味よいテンポで腕が一本、二本と切り払われていく。
ドルトンは怒り狂ったように、太く巨大な尾を叩きつけるため振りかぶった。
「『ガイアニードル』」
エラリアの『城壁の守護者』パーティーのアルティナが放った魔法を、俺は無詠唱で解き放つ。
ドズッ
鈍い音と共に、中庭から突如屹立した無数の岩石の針が、文字通りドルトンを貼り付けにした。
劣勢を悟ったドルトンが、巨大な口を咆哮するかの如く開いた。
一瞬のうちに展開する魔法術式に、俺は素早く反応してドルトンの懐に潜り込むと、深々と顎下から剣を突き刺した。
「ガ!ゴフッ!」
ドルトンの体内で、溜め込んでいた魔素が暴れ狂う。
「チッ、細工されてるのか?中の魔素が爆弾みたいに熱を溜め込みやがった」
暴走した魔素がドルトンの内部で弾けるだけなら良かったが、一瞬にして不自然な魔力の流れが出来上がったことを感じた俺は、メナフが最後にはドルトンを爆発させることで、レーヴァテイン城を吹き飛ばそうとしていたのだと直感した。
『頼んだぜ、守り切るのは俺は無理だ』
『最適化』された『略奪者』が、スッと『劇場』へと帰っていく。
『ちょっと!セライ!乱暴ですよ!』
慌てた様子で『譲渡士』のセライが、僕の中へと消えていく。
「確かに、この姿じゃないと駄目だよね」
一瞬に『略奪者』から、『譲渡士』へと変化した私は、ドルトンの顎に突き刺していた剣から手を放すと、両手を広げて広域防御術式を展開する。
しかし、その対象は仲間達ではない。
私はドルトンを閉じ込めるように周囲を魔法防護壁で覆った。
『疑似絶対守護壁』
本来なら、展開にかなりの時間を要する最高クラスの防御魔法だが、簡易な防護術式を最適化することで、幾層にも重ねて堅牢な防護壁を作りあげた。
その強度は間違いなく、最強クラスの防護壁と変わったはずだ。
プクッと、突如風船の如くドルトンの身体が膨らんだ。
『譲渡士』の姿になったためか、ドルトンが憎かったはずの私の胸に去来したのは、哀れみだった。
全てを尽くして来たはずの主君に、いともたやすく捨て去られたドルトンの慟哭は、聞くに忍びない。
「お休み」
私は、嘆き苦しむ様な悲痛な表情を貼り付けたドルトンに最後の別れを告げる。
──キンッ
やや薄青い魔法術式の中で閃光が放たれた。
耳をつんざく様な爆発音。
その後には、逃げ場を失った炎が瞬時に防護壁の中の酸素を喰らいつくし、まるで力尽きたかの様に収縮する。
「収縮」
私は、肉塊と化したドルトンが見るに忍びなく、両手を胸の前で握りしめる様に、魔力を誘導する。
キュオンッ
私の魔力に呼応した『絶対守護壁』がその範囲を縮める。
堅牢な盾は、その力を反転させると、巨大な圧縮機のように、中のドルトンの肉片を押しつぶした。
最後には、最早ドルトンの存在はどこにもなかったかの様に、その肉片は消え去ってしまう。
残されたのは、莫大な熱量で焦がされた大地だけだった。
「終わった──の?」
リズの問いかけに僕は振り返る。
『譲渡士』のセライは劇場へと戻り、いつもの視線に戻った僕はホッと一息をついた。
「終わったよ。みんな、フーシェは大丈夫?」
僕はフーシェを守っていたイスカに駆け寄った。
イスカの黄金色に輝いていた瞳はいつの間にか、元の綺麗な翡翠色へと戻っていた。
「はい。さっきより落ち着いています」
「ん。余り役に立てなかった」
よろよろと起き上がるフーシェを僕は背中に乗せた。
「そんなことないよ。フーシェがいなかったらみんな消し去られてたかもしれない」
フーシェが、トンと頭を僕の背中に押し付けた。
「でも、せっかく『進化』できたのに、一瞬だった。それに、魔力の減りも物凄くて耐えられなかった」
それだけ振り絞るように呟くと、すぐにフーシェはスゥスゥと寝息を立てて寝てしまった。
「レーヴァテイン城の兵士も、これ以上抵抗する気はなさそうですよ」
ローガンが周囲を見回し報告する。
「全く、まさかレーヴァテイン城を開放してくれたのが、こんなに多くの人族達とはな」
少し困惑気味に、リザードマンであるラゴスが頭をかいた。
「えぇ。これで、ようやくレーヴァテイン城を開放できたわね」
リズは破壊され尽くした中庭を少し悲しげに見ると、そっと僕の背中で眠りにつくフーシェの隣に立った。
「フーシェの大切な思い出の城をこんな風にしてしまって、ごめんなさい」
リズは軽くフーシェの頭を撫でると、そっと僕の側から離れた。
そして、中庭にある瓦礫の上に向かって軽やかに跳躍してその頂きに立つと、困惑する元配下達に向かって、凛とした声を張り上げた。
「聞きなさい!ここに、私をレーヴァテイン城に幽閉し、挙げ句暗殺を企てていたドルトンは打ち倒されました。また、私の父であるメナフは、臣下であるドルトンを冷徹にも化物へと変えただけに飽き足らず、この城を吹き飛ばす爆弾へと作り変えました。貴方達は、この現状を見てもなおメナフ=フォルティナ・ヴァレンタインに忠誠を誓いますか!?」
兵士達はみな、途方に暮れた表情でリズの次の言葉を待った。
「私は今ここに宣言します。今後、レーヴァテインを統べるのは、この『魔王』リズ=フォルティナ・ヴァレンタインであると!私の意志に意義ある者は、直ちにドミナントへと帰還なさい!」
兵士達の眼には、ドルトン達から聞かされていた『無能な魔王像』とは真逆の姿をした、自分達を導いてくれると確信できる『魔王』の姿が映っていた。
ラゴスが真っ先に、リズに向かって跪いた。
忠誠を誓うためだ。
一人、二人と兵士達が武器を手放し、リズに向かって忠誠を示した。
僕にとって、その姿はとても誇らしく写ったが、同時にリズが離れて行ってしまうことを、心の中で感じ取っているのだった。
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