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最後の聖騎士候補登場
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~魔法学園~
礼拝の時間。
この世界では神と聖職者への信仰が厚い。
それは、聖女伝説に根付くものだ。
前世の私は無神論者だったので、今一理解できないが一部の私立学校でも礼拝の時間はあったと思う。
まぁ、それだけに国民の聖女・神官に対する期待と信頼は大きい。
そして、今同級生の皆様が、熱心に祈りを捧げている。
「ふにゃ~。」(ごめんなさい。あくびを止められませんでした。)
ふと、A組の方を見てみるとマリアと目があった。
見られてた、恥ずかしい。
”えへへ、”とお茶目に笑って誤魔化す。
さて、祭壇で指揮を取るのは神官メキド。聖騎士候補者だ。
つまり、これが最後の聖騎士候補登場イベントになる。
マリアと同じ神聖属性で回復魔法のスペシャリスト。
聖女の守護者的な役割を担う。
その容貌は、女性と見間違える程の美貌。
そのせいか、ゲームでの彼は女性には全く興味がないと言う設定だった。
だから、メギドルートは激ムズ過ぎて、プレイヤーはほぼ選択しないし、選択しても途中で行き詰ってリセットボタンを押してしまう。
まぁ、本当のところは分からない。
だって、現実の男性で女性に全く興味が無いなんてあり得ないでしょう。
それに、恋愛要素の無い人を乙女ゲームに登場させる意味は無いからね。
何か隠し要素があると思うの。
ちなみに、次に不人気なのはランバートだ。
やはり、筋肉馬鹿は不利なんだよ。(現実の彼は魔法も努力中!)
□□□□
さて、礼拝が終わり生徒たちは帰されたが、私はメキド神官に呼び止めらた。
「カサンドラ嬢、少しお時間を宜しいでしょうか?」
「はい? 少しでしたら大丈夫です。」
気が付いたアレンがこちらに来ようとしているので、手振りで制止した。
メキド神官は、「貴女にお会いできるのを楽しみにしておりました。」と笑顔で話し出す。
私は、首を傾げながら「それは光栄です。」と返す。
「貴女の聖女への献身振りには頭が下がります。」
「なんのことでしょうか?」
「惚けなくとも、把握しておりますよ。
マリアンヌ様への妬みや嫉み・・・若い女性特有と言いますか、
それらからくる虐めを貴女が受け止めているのでしょう。」
「?」
「大丈夫です。全てこちらで解決しますから。
間もなくマリアンヌ様を正式に聖女とする儀式が執り行われることになっています。
そうなれば、彼女に手出しできる者は誰もいなくなります。
もう少しですよ。それだけを伝えたかったのです。」
はい、盛大に勘違いしてますね。
「あ、あの、何かの間違いでは?
私はマリアさんと親しい訳でもありませんし、かばう理由もありませんよ。
もちろん、マリアさんが聖女に認定されることは大賛成ですが。」
「ふふっ、そう言うことにしておきましょうか?」
と、より一層の微笑みで返されてしまった。
これは、何を言っても無駄なんでしょうね。
「それでは失礼します。」
と言って逃げることにした。
礼拝堂を出る際にアレンとマリアに出くわした。
うん、二人は良い感じなのね。良かったゎ。
さぁ、次の授業が始まるわ!急がないと!
二人のことはそっとしておいて、私は一人で駆け出した。
◆◆◆◆
マリア
「カサンドラ様、そうだったのですね。ありがとうございます。」
アレン
「・・・。」
礼拝の時間。
この世界では神と聖職者への信仰が厚い。
それは、聖女伝説に根付くものだ。
前世の私は無神論者だったので、今一理解できないが一部の私立学校でも礼拝の時間はあったと思う。
まぁ、それだけに国民の聖女・神官に対する期待と信頼は大きい。
そして、今同級生の皆様が、熱心に祈りを捧げている。
「ふにゃ~。」(ごめんなさい。あくびを止められませんでした。)
ふと、A組の方を見てみるとマリアと目があった。
見られてた、恥ずかしい。
”えへへ、”とお茶目に笑って誤魔化す。
さて、祭壇で指揮を取るのは神官メキド。聖騎士候補者だ。
つまり、これが最後の聖騎士候補登場イベントになる。
マリアと同じ神聖属性で回復魔法のスペシャリスト。
聖女の守護者的な役割を担う。
その容貌は、女性と見間違える程の美貌。
そのせいか、ゲームでの彼は女性には全く興味がないと言う設定だった。
だから、メギドルートは激ムズ過ぎて、プレイヤーはほぼ選択しないし、選択しても途中で行き詰ってリセットボタンを押してしまう。
まぁ、本当のところは分からない。
だって、現実の男性で女性に全く興味が無いなんてあり得ないでしょう。
それに、恋愛要素の無い人を乙女ゲームに登場させる意味は無いからね。
何か隠し要素があると思うの。
ちなみに、次に不人気なのはランバートだ。
やはり、筋肉馬鹿は不利なんだよ。(現実の彼は魔法も努力中!)
□□□□
さて、礼拝が終わり生徒たちは帰されたが、私はメキド神官に呼び止めらた。
「カサンドラ嬢、少しお時間を宜しいでしょうか?」
「はい? 少しでしたら大丈夫です。」
気が付いたアレンがこちらに来ようとしているので、手振りで制止した。
メキド神官は、「貴女にお会いできるのを楽しみにしておりました。」と笑顔で話し出す。
私は、首を傾げながら「それは光栄です。」と返す。
「貴女の聖女への献身振りには頭が下がります。」
「なんのことでしょうか?」
「惚けなくとも、把握しておりますよ。
マリアンヌ様への妬みや嫉み・・・若い女性特有と言いますか、
それらからくる虐めを貴女が受け止めているのでしょう。」
「?」
「大丈夫です。全てこちらで解決しますから。
間もなくマリアンヌ様を正式に聖女とする儀式が執り行われることになっています。
そうなれば、彼女に手出しできる者は誰もいなくなります。
もう少しですよ。それだけを伝えたかったのです。」
はい、盛大に勘違いしてますね。
「あ、あの、何かの間違いでは?
私はマリアさんと親しい訳でもありませんし、かばう理由もありませんよ。
もちろん、マリアさんが聖女に認定されることは大賛成ですが。」
「ふふっ、そう言うことにしておきましょうか?」
と、より一層の微笑みで返されてしまった。
これは、何を言っても無駄なんでしょうね。
「それでは失礼します。」
と言って逃げることにした。
礼拝堂を出る際にアレンとマリアに出くわした。
うん、二人は良い感じなのね。良かったゎ。
さぁ、次の授業が始まるわ!急がないと!
二人のことはそっとしておいて、私は一人で駆け出した。
◆◆◆◆
マリア
「カサンドラ様、そうだったのですね。ありがとうございます。」
アレン
「・・・。」
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