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ご令嬢のストーカーが因縁を吹っ掛けられます
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使い魔の丘を離れて波路と共に帰路についていたデキマは、ふと手放していた意識を取り戻した。起きたまま夢を見ていたかのような気分を払うと、半歩先を歩く波路に向かって労いの言葉をかける。
「お疲れさまでした」
「ああ。けど亜夜子さんじゃなかったな」
「それは最初から分かっていた事ではないですか」
「まあね。けど万が一って事もあるし…」
デキマは先ほどの戦いで垣間見せてきた波路のオーラと今のストーカーじみたオーラとのギャップに少々戸惑っている。
それにそれとは別に気になることもあった。
入学試験前にたまたま食人植物から襲われているところを助けられた時にも感じた事だ。この人は…魔法を使っていない、と。
「ところで…」
「ん?」
「カツトシ君の使う術は…魔法ではないですよね?」
「ああ、魔法じゃないよ」
魔法か否かの問題は相手に覚られれば死活問題になる事が多い。だから馬鹿正直に聞いてもはぐらかされると思っていたデキマは気が抜ける思いだった。やはり一般的な魔術師や悪魔との接し方では推し量れない要素が多い。
手っ取り早くいうとデキマには波路と言う人間の底が未だに見えていなかった。
しかも、当の本人は自分の力の正体をまるで何でもないことのように容易に種明かししてきた。
「武器を収納しているのはこれの力を借りてるけど」
「…コルドロン・アクトフォーのシンボル」
波路が取り出したペンダントを見た途端に、デキマは魔法を使った気配がないのに、彼が収納魔法を使える理由を理解した。尤もそれはそれで驚愕の事実であり、新しい疑問を生むことになったのだが。
「カツトシ君もコルドロン・アクトフォーの弟子なのですか?」
「一応ね。魔法の才能はからっきしなんだけどね」
「収納魔法しか使えない人間があれほどの戦いを…」
デキマは再び言葉を失う。そして声の代わりに念のこもった眼差しを波路の背へと向けた。
(魔法なしで使い魔をねじ伏せたという事は、さっきのあれはただのフィジカル…? いや、悪魔でもない限り流石にそれはあり得ない。カツトシ君には魔法の理外にある何か別の力が備わっているはず…)
波路の意図は図りかねるが、今のところこちらの質問には一つの疑念なく答えてくれている。何も知らなければただのアホにしか見えないだろうが、あれだけの実力を見せられた後だと、確固たる自信の表れともとれる。
手の内がばれたところで、自分に取っては何ら問題はないと。
すると波路は、催促もしていないデキマに対して自分の戦闘技術を更にもう一つ教え始めた。
「…色々できる奴にとっては収納魔法程度のものかもしれないけどね、武器を使える人間にとっては画期的すぎるよ、この魔法は」
「え?」
波路は歩みを止め、遊歩道から脇の芝生へと逸れた。そして、それにしても広い学校だなぁという感想を抱きつつ、デキマに自分の技前をわざわざ実演にて説明したのだった。
「まず第一に手ぶらを装える。どんな武器でも暗器にできるのはメリットが大きすぎる。さっきの使い魔とやらも空手かつ魔力を感じない俺に完全に油断していたしな」
「カツトシ君の戦いは二度拝見したことになりますが、かくいう私も驚いていますよ。あの武器を素早く取り出すのは、魔法ではなくカツトシ君の技法なのでしょう」
「その通り。武器をしまっている以外は種も仕掛けもない」
「確か…イアイというのですよね」
「おお! 居合抜きなんて、よく知ってるな」
「アニメで聞いた事があります」
「なるほど。サブカルもバカにできねえな」
「僭越ながらもう一度見せてもらう事は叶いますか?」
「いいよ…ほら」
言い終わるのと同時に木刀が自分の首筋に触れていることに、デキマは心底驚いた。自らの矜持として大きく表情を崩すことはなかったが、それだけでも自分の事をよくやったと褒めてやりたい気分になっていた。
しかも見えなかったのは収納空間から木刀を取り出した瞬間だけではない。五歩分くらいは離れていた間合いを一瞬で詰められていた事にも気が付けなかった。
もし、これが殺し合いだったら…そう思うともう一度冷や汗が背中を伝った。
そして強がりの様な率直な感想を述べた。
「…もはやこれが魔法です」
「刀を抜くのが分からないって言われるのは冥利に尽きるね。けど、これは技術だ。練習すれば大抵の奴はできるようになる」
「それでも早すぎますよ」
「居合抜きってのがそもそもそういうものだからな」
波路にそう言われたデキマは、自分がアニメから仕入れた知識との齟齬を感じた。
「そうなのですか? 力を溜めることで攻撃力を上げるものだと理解していましたが」
「その解釈はそれこそアニメの設定だ。鞘の構造上、勢いをつけるために力を溜める支えとして使ったら刀が抜けなくなる。居合抜きってのは基本的に武器を持っていないっていう圧倒的な不利を覆すために習得するものだ。そりゃ慣れてきたら至近距離からの奇襲や不意打ちに使えない事もないが、最初っから刀を抜いている方が手っ取り早い」
「まあ、言われてみれば」
「けどこの収納術を使えば、それもできるんだけどね」
「というと?」
波路はニッと口角を上げ、また空手の状態に戻った。そして収納空間に右手を突っ込むと、一振りの刀を柄が見える程度まで引き抜いてきた。
刀に手をかけ腰を落とす。それはデキマも見た事のある正真正銘の居合抜きの格好だった。
「この収納空間からの出し入れは俺の匙加減だから、少し調節すればこうやって空間に収納物を固定できる」
「ほう。こんな使い方が」
「で、この固定した柄に力を込めてから抜刀すれば…」
ボッ…!
という音がデキマの耳をつんざいた。それが波路の抜刀によって引き裂かれた空気の断末魔の叫びだとはすぐには理解できなかった。ともあれただの居合抜きよりも更に破壊力が上がっているという事は本能的に感じ取れている。
そんなデキマの心情に気が付いたのかどうかは分からぬが、波路は続けた。
「デキマさんの言うような刀の溜め撃ちもできる」
「ふむふむ…ふと思ったのですが」
「何?」
「収納術を使えば、そもそも右手で剣を使う必要もないのではないですか?」
「その通り。だから画期的な魔法って言っただろ」
よくぞ気が付いてくれた、と言わんばかりにテンションの上がった波路はすっかり気を良くし、うきうきとしながら解説を続行する。
「これを使えば通常ではありえない『左手での抜刀』、『諸手持ちでの抜刀』、『上下段からの抜刀』、『二刀の抜刀』、『刀が抜けない態勢からの抜刀』なんかができるようになる」
と、芝生の上を縦横無尽に使いながら一つ一つを実演した。デキマは波路の一連の動作に仮想敵を想像しながら見ていたが、後に抱いた感想はやはり矛先が自分に向いていなくてよかったというものだった。
そしてもう一つ。
刀身に月光を反射させながら刀を振るう波路の姿と一連の動作に、再び魅せられているということにも気が付いていた。
「目がキラキラしてます」
「だって戦い方の幅が広がるんだぜ。キラキラもするさ」
「そもそもカツトシ君は何故ここまでの技法を持つに至ったのですか?」
「うーん…そういう家の生まれだから、かな」
「なるほど」
「え? 今ので納得したの?」
「はい。特殊な技能を有し、継承する家系というのはカツトシ君たちの世界より私達の方がなじみ深いと思いますよ」
それは嘘ではない。事実、悪魔や代々続く魔術師の家系にはそういった秘儀秘法が多い。
しかし、デキマにとってそんな事は些事以下の些事だ。
普段のストーカーもとい愛の空回りしている雰囲気からは想像もできないが、こと戦いに関しての波路の放つ雰囲気ははっきり言って異質だ。確実に自分よりも強いものに対し、恐怖心を一切抱かないことが不思議でならない。ただただ純粋に憧憬にも似た感覚に支配されてしまう。
それは悪魔にとっては如何わしい感情だ。
己のプライドを煽られない純粋さ、嫉妬の絡まない憧れなどは不健全極まりない。
だからデキマはひっそりと笑う。
波路の従者になれたこの運命への感謝と、そしてどうやって彼を堕落させその様を見てやろうかと不遜な考えが渦巻いていたからだ。
「お疲れさまでした」
「ああ。けど亜夜子さんじゃなかったな」
「それは最初から分かっていた事ではないですか」
「まあね。けど万が一って事もあるし…」
デキマは先ほどの戦いで垣間見せてきた波路のオーラと今のストーカーじみたオーラとのギャップに少々戸惑っている。
それにそれとは別に気になることもあった。
入学試験前にたまたま食人植物から襲われているところを助けられた時にも感じた事だ。この人は…魔法を使っていない、と。
「ところで…」
「ん?」
「カツトシ君の使う術は…魔法ではないですよね?」
「ああ、魔法じゃないよ」
魔法か否かの問題は相手に覚られれば死活問題になる事が多い。だから馬鹿正直に聞いてもはぐらかされると思っていたデキマは気が抜ける思いだった。やはり一般的な魔術師や悪魔との接し方では推し量れない要素が多い。
手っ取り早くいうとデキマには波路と言う人間の底が未だに見えていなかった。
しかも、当の本人は自分の力の正体をまるで何でもないことのように容易に種明かししてきた。
「武器を収納しているのはこれの力を借りてるけど」
「…コルドロン・アクトフォーのシンボル」
波路が取り出したペンダントを見た途端に、デキマは魔法を使った気配がないのに、彼が収納魔法を使える理由を理解した。尤もそれはそれで驚愕の事実であり、新しい疑問を生むことになったのだが。
「カツトシ君もコルドロン・アクトフォーの弟子なのですか?」
「一応ね。魔法の才能はからっきしなんだけどね」
「収納魔法しか使えない人間があれほどの戦いを…」
デキマは再び言葉を失う。そして声の代わりに念のこもった眼差しを波路の背へと向けた。
(魔法なしで使い魔をねじ伏せたという事は、さっきのあれはただのフィジカル…? いや、悪魔でもない限り流石にそれはあり得ない。カツトシ君には魔法の理外にある何か別の力が備わっているはず…)
波路の意図は図りかねるが、今のところこちらの質問には一つの疑念なく答えてくれている。何も知らなければただのアホにしか見えないだろうが、あれだけの実力を見せられた後だと、確固たる自信の表れともとれる。
手の内がばれたところで、自分に取っては何ら問題はないと。
すると波路は、催促もしていないデキマに対して自分の戦闘技術を更にもう一つ教え始めた。
「…色々できる奴にとっては収納魔法程度のものかもしれないけどね、武器を使える人間にとっては画期的すぎるよ、この魔法は」
「え?」
波路は歩みを止め、遊歩道から脇の芝生へと逸れた。そして、それにしても広い学校だなぁという感想を抱きつつ、デキマに自分の技前をわざわざ実演にて説明したのだった。
「まず第一に手ぶらを装える。どんな武器でも暗器にできるのはメリットが大きすぎる。さっきの使い魔とやらも空手かつ魔力を感じない俺に完全に油断していたしな」
「カツトシ君の戦いは二度拝見したことになりますが、かくいう私も驚いていますよ。あの武器を素早く取り出すのは、魔法ではなくカツトシ君の技法なのでしょう」
「その通り。武器をしまっている以外は種も仕掛けもない」
「確か…イアイというのですよね」
「おお! 居合抜きなんて、よく知ってるな」
「アニメで聞いた事があります」
「なるほど。サブカルもバカにできねえな」
「僭越ながらもう一度見せてもらう事は叶いますか?」
「いいよ…ほら」
言い終わるのと同時に木刀が自分の首筋に触れていることに、デキマは心底驚いた。自らの矜持として大きく表情を崩すことはなかったが、それだけでも自分の事をよくやったと褒めてやりたい気分になっていた。
しかも見えなかったのは収納空間から木刀を取り出した瞬間だけではない。五歩分くらいは離れていた間合いを一瞬で詰められていた事にも気が付けなかった。
もし、これが殺し合いだったら…そう思うともう一度冷や汗が背中を伝った。
そして強がりの様な率直な感想を述べた。
「…もはやこれが魔法です」
「刀を抜くのが分からないって言われるのは冥利に尽きるね。けど、これは技術だ。練習すれば大抵の奴はできるようになる」
「それでも早すぎますよ」
「居合抜きってのがそもそもそういうものだからな」
波路にそう言われたデキマは、自分がアニメから仕入れた知識との齟齬を感じた。
「そうなのですか? 力を溜めることで攻撃力を上げるものだと理解していましたが」
「その解釈はそれこそアニメの設定だ。鞘の構造上、勢いをつけるために力を溜める支えとして使ったら刀が抜けなくなる。居合抜きってのは基本的に武器を持っていないっていう圧倒的な不利を覆すために習得するものだ。そりゃ慣れてきたら至近距離からの奇襲や不意打ちに使えない事もないが、最初っから刀を抜いている方が手っ取り早い」
「まあ、言われてみれば」
「けどこの収納術を使えば、それもできるんだけどね」
「というと?」
波路はニッと口角を上げ、また空手の状態に戻った。そして収納空間に右手を突っ込むと、一振りの刀を柄が見える程度まで引き抜いてきた。
刀に手をかけ腰を落とす。それはデキマも見た事のある正真正銘の居合抜きの格好だった。
「この収納空間からの出し入れは俺の匙加減だから、少し調節すればこうやって空間に収納物を固定できる」
「ほう。こんな使い方が」
「で、この固定した柄に力を込めてから抜刀すれば…」
ボッ…!
という音がデキマの耳をつんざいた。それが波路の抜刀によって引き裂かれた空気の断末魔の叫びだとはすぐには理解できなかった。ともあれただの居合抜きよりも更に破壊力が上がっているという事は本能的に感じ取れている。
そんなデキマの心情に気が付いたのかどうかは分からぬが、波路は続けた。
「デキマさんの言うような刀の溜め撃ちもできる」
「ふむふむ…ふと思ったのですが」
「何?」
「収納術を使えば、そもそも右手で剣を使う必要もないのではないですか?」
「その通り。だから画期的な魔法って言っただろ」
よくぞ気が付いてくれた、と言わんばかりにテンションの上がった波路はすっかり気を良くし、うきうきとしながら解説を続行する。
「これを使えば通常ではありえない『左手での抜刀』、『諸手持ちでの抜刀』、『上下段からの抜刀』、『二刀の抜刀』、『刀が抜けない態勢からの抜刀』なんかができるようになる」
と、芝生の上を縦横無尽に使いながら一つ一つを実演した。デキマは波路の一連の動作に仮想敵を想像しながら見ていたが、後に抱いた感想はやはり矛先が自分に向いていなくてよかったというものだった。
そしてもう一つ。
刀身に月光を反射させながら刀を振るう波路の姿と一連の動作に、再び魅せられているということにも気が付いていた。
「目がキラキラしてます」
「だって戦い方の幅が広がるんだぜ。キラキラもするさ」
「そもそもカツトシ君は何故ここまでの技法を持つに至ったのですか?」
「うーん…そういう家の生まれだから、かな」
「なるほど」
「え? 今ので納得したの?」
「はい。特殊な技能を有し、継承する家系というのはカツトシ君たちの世界より私達の方がなじみ深いと思いますよ」
それは嘘ではない。事実、悪魔や代々続く魔術師の家系にはそういった秘儀秘法が多い。
しかし、デキマにとってそんな事は些事以下の些事だ。
普段のストーカーもとい愛の空回りしている雰囲気からは想像もできないが、こと戦いに関しての波路の放つ雰囲気ははっきり言って異質だ。確実に自分よりも強いものに対し、恐怖心を一切抱かないことが不思議でならない。ただただ純粋に憧憬にも似た感覚に支配されてしまう。
それは悪魔にとっては如何わしい感情だ。
己のプライドを煽られない純粋さ、嫉妬の絡まない憧れなどは不健全極まりない。
だからデキマはひっそりと笑う。
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