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小説大賞に応募した手応えは?

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 しばらくは「もう誰にも奪わせない」一本でやっていくつもりだったんですが(と言うか、一度に何本も書ける訳ない)、その頃第12回ファンタジー小説大賞が始まったので、自分が果たしてどれくらいのものか試してみたくなりました。

 それが「国外追放した悪役令嬢を追ってきたそうですが人違いです」なんですが、今まではこんな長ったらしいタイトルはどうかと思い避けてたんですよねwでもできるだけ受けそうな要素は入れていこうかなと思いまして。
 「もう誰にも奪わせない」での反省を生かし、ざまぁはしょっぱなから仕掛けて終わらせましたwさあもうこれで「ざまぁはまだなんですか」問題は解決……と思いきや、読者の反応からしてまだ足りなかったようです。結局最後にもう一度やりましたが……これが後の全話ざまぁ(温)「追放悪役令嬢、只今監視中!」へと繋がっていく訳ですw
 反省点はまだありまして、主人公が誰か分からなかったというもの。一応レードラなんですが、言われてみれば私も途中まで特に決めてなかったなw立ち位置としては「デュラララ」や「ジョジョ」4部がイメージにあったと思います。マリーゼは狂言回しなんですよ……途中からどんどん思い入れが強くなっていきましたけど。
 あとレオンがキモいとはよく言われますね。婚約破棄もののざまぁは、最初の婚約者よりさらにイケメンがヒロインを溺愛してくれるのが定番ですが、あれ嫌いで……未練を断ち切る記号としては分かりやすいんですが、私はそういう「分かりやすい作品」に対して捻くれた見方をしてしまうんですよ。より顔の良い男にちやほやされて失恋の傷を癒すって、何かホストみたいだな、とw
 当初はレオンもそういうキャラだったんですが(マリーゼとくっつく予定だった)、レードラへの愛が重過ぎてあんな事に……個人的にはああいう一途で泥臭いキャラは大好きなので、「只今監視中」のロックに引き継がれてる部分はあります。

 結果ですが、100位以内に入ればいいかなと思っていたのが最終的には70位。初めての応募にしてはまあまあだったんじゃないかと思います。色々勉強になりましたし。
 さて、次回はもっと上位を目指そう……何なら書籍化まで狙ってみるかと、上位の作品群を分析します。とりあえずタグはどんなものが多く使われていたのか調べた結果……

「異世界」「転生」「もふもふ」「チート」「魔法」「ほのぼの」「農家(スローライフ)」「学園」

あたりが多かったです。ファンタジー小説大賞なので異世界があるのは当然として、現在多く見られる「聖女」「婚約破棄」「悪役令嬢」なんかは上位にはそれほど見られませんでしたね。
 で、次はこのタグ縛りで挑戦してみるかとプロットを練っていくものの……途中で辛くなってきましたwww
 まず「もふもふ」って何やねんと。小説でそんなもの見れるかと。←身も蓋もない
 あとチートが嫌い、スローライフやほのぼのも正直たるいと思ってしまう。つくづく自分は大衆向けとは対極にいると思い知らされました。
 投票率がアップする方法は他にある事も分かりましたし、大賞を狙う上でタグはあまり関係ないという事で。

 ともあれ「国外追放した悪役令嬢を追ってきたそうですが人違いです」は自分の中ですごく思い入れのある作品になりましたし、大賞に応募した事も後に書籍化作品を書く上で非常に実のある経験になりました。

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