上 下
31 / 31

登場人物紹介

しおりを挟む
■ドラコニア帝国

●レードラ
主人公。建国時に誕生したと言われる、神獣レッドドラゴン。
五百年間魔界にいたが、帝国で疫病が蔓延した際、召喚されて以来、赤の渓谷に住み着いている。二百年前、大魔女に弟子入りをし、変身魔法と人語を覚える。(人間の姿は妹弟子が二十歳の時のもの)
現在は赤の渓谷に造られた喫茶店『龍山泊』の店長をしている。マリーゼに片方の瞳を分け与えてからは眼帯をしており、それを通して彼女の視界の情報(夢を含む)も見えるようになった。

●レオンハルト=フォン=ドラコニア
ドラコニア帝国第一皇子。愛称は「レオン」でギルドでの職業は『竜神官』。人呼んで「ドラゴン狂いのバカ皇子」「桃色爬虫類バカ」。
十歳の時『王家の試練』を受けている最中に前世を思い出し、レードラに一目惚れ。以来、何とか彼女と結婚できないか模索している。愛のためなら乗り越えてはならないあれやこれやもぶち壊そうとする。
レードラの妹弟子に関して何か思うところがあるようだが……?

●マリーゼ=オンブル
元クラウン王国の公爵令嬢で、第一王子の婚約者だった。レードラの人間形態に瓜二つ。
瞳の魔力を奪われ、追放された帝国の崖から落ちて瀕死の状態のところをレードラに救われ、彼女に並々ならぬ恩義を感じている。レオンに想いを寄せているが、彼に恋を諦めて欲しい訳ではなく、むしろ応援している。
元々は青い瞳だったが、レードラの瞳の魔力を分け与えられた事により、黄金の瞳と神聖魔法を手に入れる。
レードラの妹弟子の子孫にあたり、彼女たちがそっくりなのはこのため。

●ルクセリオン七世
ドラコニア帝国皇帝で、レオンの父。精霊魔法の使い手。愛情表現が苦手で、そのせいで家族間に要らぬ軋轢を生んでいるが、無事解決したらしい。妃は三人いたが、長女の出産後に一人死別している。
レオンの暴走は、押さえ付ければ逆効果だと分かっているので、やれるだけやらせている。

●フィーナ=ヴァッフェ=ドラコニア
ドラコニア帝国皇后で、ルクセリオンの第二妃。プルティーとティグリスの母。

●ヘレナ=ヴァッフェ=ドラコニア
ドラコニア大神殿の神官長で、ルクセリオンの第三妃。クレイヤの母。フィーナとは双子。

●フローラ=フォン=ドラコニア
レオンの妹その1。ワインレッドの髪のボブで性格は真面目。レオンとは母親が同じだが初恋は兄。
冒険者ギルトに登録した職業は赤魔導師。

●プルティー=フォン=ドラコニア
レオンの妹その2。白髪のツインテールで性格はやたら明るく好奇心旺盛。母親は皇后。
冒険者ギルトに登録した職業は白魔導師。第二皇子ティグリスの同母姉。

●クレイヤ=フォン=ドラコニア
レオンの妹その3。ピンクのゆるふわロングにポンパドールで性格は規格外。無口でほぼ喋らない。
神官長である母親のヘレナはフィーナと双子なので、プルティーとは姉妹であると同時に従姉妹でもある。
冒険者ギルトに登録した職業は薔薇ロゼ魔導師(イタコのようなもの)。兄の呼び方が毎回安定しない。

●ユピータ=シュテルン
ドラコニア帝国宰相。レオンの恋路を何かと邪魔してくるので狸ジジイと呼ばれているが、何より国の事を考えている。娘の行く末に頭を痛めている。

●アテーナイア=シュテルン
レオンの元・婚約者候補。正式に決まる前にレオンに潰されたのを根に持っている。気が強過ぎて、前世の記憶あるなしにかかわらずレオンからは苦手意識を持たれている。

●フローレンス
侍女長。
レオンからは「ロッテンマイヤーさん」と呼ばれている。結構いい性格。

【梁山泊】※前世の記憶を持った、レオンの仲間たち
●サイケ=デリック
金細工師の息子で、発明家。何かとレオンの我儘に振り回されている。

●キャトル=ミルキーズ
父が農務大臣、兄がレオンの作った国営乳業の責任者。現在騎士団入り。前世は自衛隊員。

●ニルス=ジョースター
精霊使いで仲間の中では最年少。前世は日本人ではなかったりする。

●マチコ=マイヤー
本名・今田麻知子。スティリアム王国在住の料理研究家で異世界転移者。現在孫持ち。
ギリギリ昭和の時にこちらに飛ばされてくる。嫌がっているが、あだ名は「マチコ先生」。

●レイニス
本名不明の歴史学者。レードラの師匠の知人らしい。転生者とも転移者とも言えず、少々特殊なケースだが、知識に関してはチート。


※故人
●ファナ=フルス=ドラコニア
ドラコニア帝国皇后であり神官長だった。ルクセリオンの第一妃でレオンとフローラの母。元々短命だったが、レードラの血を飲んでフローラの出産まで生き延びた。


----------
■クラウン王国(ドラコニア帝国の隣国)

●ルピウス=ラ=クラウン
王太子でマリーゼの元婚約者。レオンの学友だがマリーゼの断罪の件で距離を置かれている。婚約者を追放した事は後悔しているが、国の守護神に熱を上げているレオンにだけは言われたくないと思っている。

●タリア
ルピウスをアホにした元凶。現在、呪われた姿で幽閉中。

●ブリット=ラ=クラウン
ルピウスの母。マリーゼを実の娘のように可愛がっている。レードラとはドラコニア帝国に留学した際に本来の姿で会っている。

※故人
●マサラ=ルティシア=クラウン
本名・光守真更こうもりまさら。二百年前、異世界(日本)からやってきて、最終的にはクラウン王国の王妃にまでなった人。レードラの妹弟子であり、勇者の仲間として魔王と戦うと言う波乱万丈の人生だったが、日本では彼氏に二股かけられたりする普通のOLだった。
しおりを挟む
感想 35

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(35件)

シグリット
2019.09.30 シグリット

おかわり(番外編)ご馳走様でした♪

白羽鳥(扇つくも)
2019.09.30 白羽鳥(扇つくも)

お楽しみ頂けたら幸いです!^^

解除
エステル
2019.09.22 エステル

すみません、よく読んで見たらありました。二部もあるのですか?楽しみにしてます。

白羽鳥(扇つくも)
2019.09.22 白羽鳥(扇つくも)

最初はここで区切るつもりでしたが、途中でぱっと構想が湧いて、じっくり書きたくなりました。大賞が終わったらしばらく間を置いてから投稿しますね。^^

解除
ひゅうが ちなつ

マリーゼの真摯な想いにレオンが絆されそれをレードラが認めたから、レードラ=マリーゼという、帝国民からしたら納得だけど、レオンや転生、転移者、そして読者からしたら「なにそれ力業すぎるじゃんww」なハッピーウェデングが成立できたと理解しています。

係長がレオンの前世なのはほぼ確実で、マリーゼがマサラの生まれ変わりかどうかは不確定。だからレオンがマリーゼに絆されるのは無理があるかもしれないですが、レオンがマリーゼに対して保護欲を持ったのは確実で、マリーゼは明確にレオンに惚れているのだから、そんな2人が結婚に同意しても何ら不思議は無く、私の印象としてはマリーゼ頑張ったんだなぁ〜というものでした。
ルピウスの時には無かった情熱がレオンには抱けたのだなぁ〜と。

結婚式のレッドドラゴンへの変身もきっとマリーゼが頑張った証なんだろうと思います。
マリーゼにはレードラの瞳があるのですから、レードラへの完全なる変身も可能だろうと。

だからあのレッドドラゴンはマリーゼであり、レードラなのだろうと私は思いました。

完結おめでとうございます。長編作品を仕上げるには大変な努力と苦労があったと思います。お疲れさまでした。

白羽鳥(扇つくも)
2019.09.22 白羽鳥(扇つくも)

丁寧な感想ありがとうございます。作品を読み込んで頂き、書き手としてすごく嬉しいです。当初短編のつもりが成り行きでここまで長くなってしまいましたがw何とかひと段落つけたのは読者の皆様のおかげです。

最初からこの世界の価値観を受け入れていれば済んだ話を、レオンの「レードラと添い遂げたい」と言う我儘のためにここまで拗れ…それを否定せず、最後まで寄り添えたマリーゼの粘り勝ちです。まさに「愛の力」。本当頑張りましたこの子…

結婚式の花嫁は、どちらとも取れるよう曖昧にして読者の解釈に委ねました。作者としてはどっちも同じぐらい気に入っているので、敢えてこっち、と断定はしたくなかったのと、最後にもう一度タイトル回収したくてw

解除

あなたにおすすめの小説

冤罪を受けたため、隣国へ亡命します

しろねこ。
恋愛
「お父様が投獄?!」 呼び出されたレナンとミューズは驚きに顔を真っ青にする。 「冤罪よ。でも事は一刻も争うわ。申し訳ないけど、今すぐ荷づくりをして頂戴。すぐにこの国を出るわ」 突如母から言われたのは生活を一変させる言葉だった。 友人、婚約者、国、屋敷、それまでの生活をすべて捨て、令嬢達は手を差し伸べてくれた隣国へと逃げる。 冤罪を晴らすため、奮闘していく。 同名主人公にて様々な話を書いています。 立場やシチュエーションを変えたりしていますが、他作品とリンクする場所も多々あります。 サブキャラについてはスピンオフ的に書いた話もあったりします。 変わった作風かと思いますが、楽しんで頂けたらと思います。 ハピエンが好きなので、最後は必ずそこに繋げます! 小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿中。

婚約破棄されたので、論破して旅に出させて頂きます!

桜アリス
ファンタジー
婚約破棄された公爵令嬢。 令嬢の名はローザリン・ダリア・フォールトア。 婚約破棄をした男は、この国の第一王子である、アレクサンドル・ピアニー・サラティア。 なんでも好きな人ができ、その人を私がいじめたのだという。 はぁ?何をふざけたことをおっしゃられますの? たたき潰してさしあげますわ! そして、その後は冒険者になっていろんな国へ旅に出させて頂きます! ※恋愛要素、ざまぁ?、冒険要素あります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 文章力が、無いのでくどくて、おかしいところが多いかもしれません( ̄▽ ̄;) ご注意ください。m(_ _)m

居場所を奪われ続けた私はどこに行けばいいのでしょうか?

gacchi
恋愛
桃色の髪と赤い目を持って生まれたリゼットは、なぜか母親から嫌われている。 みっともない色だと叱られないように、五歳からは黒いカツラと目の色を隠す眼鏡をして、なるべく会わないようにして過ごしていた。 黒髪黒目は闇属性だと誤解され、そのせいで妹たちにも見下されていたが、母親に怒鳴られるよりはましだと思っていた。 十歳になった頃、三姉妹しかいない伯爵家を継ぐのは長女のリゼットだと父親から言われ、王都で勉強することになる。 家族から必要だと認められたいリゼットは領地を継ぐための仕事を覚え、伯爵令息のダミアンと婚約もしたのだが…。 奪われ続けても負けないリゼットを認めてくれる人が現れた一方で、奪うことしかしてこなかった者にはそれ相当の未来が待っていた。

【完結】不協和音を奏で続ける二人の関係

つくも茄子
ファンタジー
留学から戻られた王太子からの突然の婚約破棄宣言をされた公爵令嬢。王太子は婚約者の悪事を告発する始末。賄賂?不正?一体何のことなのか周囲も理解できずに途方にくれる。冤罪だと静かに諭す公爵令嬢と激昂する王太子。相反する二人の仲は実は出会った当初からのものだった。王弟を父に帝国皇女を母に持つ血統書付きの公爵令嬢と成り上がりの側妃を母に持つ王太子。貴族然とした計算高く浪費家の婚約者と嫌悪する王太子は公爵令嬢の価値を理解できなかった。それは八年前も今も同じ。二人は互いに理解できない。何故そうなってしまったのか。婚約が白紙となった時、どのような結末がまっているのかは誰にも分からない。

婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです

青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。 しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。 婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。 さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。 失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。 目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。 二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。 一方、義妹は仕事でミスばかり。 闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。 挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。 ※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます! ※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。

【完結】 私を忌み嫌って義妹を贔屓したいのなら、家を出て行くのでお好きにしてください

ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
苦しむ民を救う使命を持つ、国のお抱えの聖女でありながら、悪魔の子と呼ばれて忌み嫌われている者が持つ、赤い目を持っているせいで、民に恐れられ、陰口を叩かれ、家族には忌み嫌われて劣悪な環境に置かれている少女、サーシャはある日、義妹が屋敷にやってきたことをきっかけに、聖女の座と婚約者を義妹に奪われてしまった。 義父は義妹を贔屓し、なにを言っても聞き入れてもらえない。これでは聖女としての使命も、幼い頃にとある男の子と交わした誓いも果たせない……そう思ったサーシャは、誰にも言わずに外の世界に飛び出した。 外の世界に出てから間もなく、サーシャも知っている、とある家からの捜索願が出されていたことを知ったサーシャは、急いでその家に向かうと、その家のご子息様に迎えられた。 彼とは何度か社交界で顔を合わせていたが、なぜかサーシャにだけは冷たかった。なのに、出会うなりサーシャのことを抱きしめて、衝撃の一言を口にする。 「おお、サーシャ! 我が愛しの人よ!」 ――これは一人の少女が、溺愛されながらも、聖女の使命と大切な人との誓いを果たすために奮闘しながら、愛を育む物語。 ⭐︎小説家になろう様にも投稿されています⭐︎

外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」 「何てことなの……」 「全く期待はずれだ」 私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。 このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。 そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。 だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。 そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。 そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど? 私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。 私は最高の仲間と最強を目指すから。

転生して捨てられたけど日々是好日だね。【二章・完】

ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
おなじみ異世界に転生した主人公の物語。 転生はデフォです。 でもなぜか神様に見込まれて魔法とか魔力とか失ってしまったリウ君の物語。 リウ君は幼児ですが魔力がないので馬鹿にされます。でも周りの大人たちにもいい人はいて、愛されて成長していきます。 しかしリウ君の暮らす村の近くには『タタリ』という恐ろしいものを封じた祠があたのです。 この話は第一部ということでそこまでは完結しています。 第一部ではリウ君は自力で成長し、戦う力を得ます。 そして… リウ君のかっこいい活躍を見てください。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。