21 / 47
直接の醍醐味
しおりを挟む
午後からは広場に人が集まり始める。楽隊が街を練り歩き、最後にこの辺りでフィニッシュを迎えるからだ。人込みに紛れて演奏を聞きながら、コールはカトリシアに屋台のアイスを買ってやった。
「こんなお手軽にアイスクリームが食べられるなんて……それに、薔薇の形なのも面白いわね」
「城のシェフには劣るけど、今日みたいな暑い日にはなかなかのもんだろ」
「本当、冷たくておいしいわ」
ワインの風味だという赤紫色の薔薇を模したアイス。シャリシャリと少しずつ食べる様は、薔薇の花弁を咥える魔女のようでつい見入ってしまう。凝視していたのを一口欲しいのかと差し出されたが、苦笑いで誤魔化しながら首を振って断った。
「それにしても、この暑い中よく重い楽器を持って歩き回れるわね。こういう時、魔法のガラガラがあれば振るだけで同じ曲が聴けるのに」
「単に演奏だけならそうだけど、揃いの衣装でパレードを見せるのもセットなんだよ。直接目の前で味わうからこその醍醐味ってのがあるだろ?」
言われてカトリシアは自分の胸に手を当てて感じ取ろうとする。楽隊が奏でる音と観客との一体感。城で限られた者たちのためだけに演奏される曲とは、また違った趣きがあるのだろう。
「俺はそろそろ冒険者ギルドに行こうと思ってるけど、どうする?」
「行くわ……あっ」
ぼんやりした声色でアイスを食べてしまおうとして、溶けたクリームが手についてしまった。汚れないよう赤い液体を舐め取ろうとする様に、周りの男たちの視線を感じ、慌ててコールはハンカチで手を拭ってやった。
「行儀悪い真似すんな!」
「ごめんなさい……この姿だと、何だか本当に卑しくなってしまうみたいで」
赤い舌でぺろりと唇を舐めるカトリシア。自虐のようで、以前見た何かに時間差で共感を得ているようだ。衝動的にペシッと頭を叩くと、その手を取ってずんずん人込みをかき分け歩いていく。
「行儀悪いけど、別に卑しくはないだろ」
「それはそうと、さっきから重そうな荷物ね。冒険者ギルドに預けに行くの?」
ぼやきには反応せず、カトリシアはコールが肩から下げている四角い箱について聞いてきた。変わった形の鞄に見えるようだが、この世界の人間にクーラーボックスは馴染みがないので無理はない。ちなみに中は空っぽなので今は軽い。
「逆だよ、預けられていたのを受け取りに行くんだ。ダンジョンで分け前をくれるって話だったろ?」
「ああ、グレートボアの肉!」
冒険者ギルドの受付で問い合わせると、すぐにクーラーボックスに猪肉を氷と一緒に詰めてくれた。ダンジョン攻略の際に入手したアイテムは、冒険者ギルドに届け出れば業者に売り渡してもらえるのだ。血抜き、皮剥ぎ、切り分けが済んだ猪肉は、見た目は豚とそう変わらないほど綺麗な色をしていた。
「コール=パガトリー様。以上がハンス様御一行からお預かりした猪肉になりますが、よろしかったでしょうか?」
「はいっ、間違いありませ……重っ」
「コール、ハンスって……?」
クーラーボックスを持ち上げようとしてよろけたコールを支えながら、カトリシアが訊ねてきたので、荷物持ちをしていた商人だと教えてやる。おかもち二つを軽々と扱う彼が重いと言うのなら、相当の重量である事は察せられた。
「ところで、この肉はどうするの?」
「そうだなー、以前親父が作ってくれたボタン鍋もいいけど……ちょっと考えてる事があるんだ」
目をぱちくりさせるカトリシアに、クーラーボックスを抱え直しながらコールは不敵な笑みを向けた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
その夜。
街で買った新しい寝間着姿のカトリシアを前に、コールは本能と戦っていた。
生地が薄いわけでも露出が高いわけでもない。それどころか上は裾が長くて多少寝相が悪くても肌が見える心配はなく、下もサイズぴったりのズボンでどう考えてもずり落ちそうになかった。色、柄共に正しく年頃の娘が着用するに相応しい、普通の可愛らしい寝間着なのだ。
(そう、普通に可愛いんだよな……)
今までがあまりに頓珍漢だったから、却って我慢できていたのかもしれないが。このままでは男として何かを為す前に、別の何かを作ってしまうかもしれない……明け透けに言えば、既成事実を。
「コール、寝ないの?」
「あっ、そ、その事だけど……」
ベッドに腰かけ首を傾げた拍子に、濡れた髪からぽたりと水滴が落ちる。この黄金色がラーメンみたいだと思った時から、自分は彼女に惹かれていた。賊に襲われた令嬢に対して酷過ぎるが、直感でそう思ってしまったのだから仕方ない。その後、彼女の抱えるややこしい事情が明らかになるも、コールの気持ちは変わらなかった。
(この娘が好きだ。一生俺といて欲しい)
異性との付き合い方なんてろくに知らないコールだが、生涯を共にするには強引な手段ではダメな事は分かっている。特に失敗を経験しているカトリシアに対しては……だが男としての本能は細かい事情を慮ってはくれない。かくなる上はと、今日こそ布団を廊下に出そうとした瞬間。
「コール? なに自分の部屋から出て行こうとしてるんだい。場所を移るのはオーガスティンだよ」
「えっ?」
「あ、あの……やっぱり私、追い出されるんですか」
不安そうなカトリシアに、ぽかんとした母は噴き出して否定する。
「違う違う。そろそろあんたにも、ちゃんとした部屋を用意してあげようって事さ。今まで窮屈な思いさせて悪かったね」
母が言うには、コールと同室にしたのは彼女を試す意味もあったらしい。普通に考えて、息子と年頃の娘を一緒にしておくのは危険極まりないが、少なくともコールの方から迫る可能性はないと断言できた。
「だってこの子、信じられないくらいヘタレだろう?」
「……悪かったな」
「だけどそれでも……思惑はどうあれ、オーガスティンの方から関係を強要してきたら。つまり躊躇なく女の武器を使うようなら、家で保護する必要はなくなってたね。それだけ強かであれば、一人でもやってけるだろ」
容赦のない物言いに、昂っていた熱がスッと冷えるのを感じた。母がやろうとしていた事はロジエルが彼女を捨てた理由であり、そして実際カトリシアの無防備さは日に日にコールの理性を削り続けていて、気を抜けば手を出しそうなほど危うい状態だったのだ。
「まあ、この子も大事にする覚悟が決まったようだし。あたしらもあんたを家族として迎え入れる事にしたからね」
「家族……」
「今夜からは、ここがあんたの居場所だよ」
コンコン、と二階の隅っこにある引き戸を叩く母に、顔を赤くして歩み寄ろうとするカトリシアの肩を掴み、コールが叫ぶ。
「そこ、物置だろ!!」
「こんなお手軽にアイスクリームが食べられるなんて……それに、薔薇の形なのも面白いわね」
「城のシェフには劣るけど、今日みたいな暑い日にはなかなかのもんだろ」
「本当、冷たくておいしいわ」
ワインの風味だという赤紫色の薔薇を模したアイス。シャリシャリと少しずつ食べる様は、薔薇の花弁を咥える魔女のようでつい見入ってしまう。凝視していたのを一口欲しいのかと差し出されたが、苦笑いで誤魔化しながら首を振って断った。
「それにしても、この暑い中よく重い楽器を持って歩き回れるわね。こういう時、魔法のガラガラがあれば振るだけで同じ曲が聴けるのに」
「単に演奏だけならそうだけど、揃いの衣装でパレードを見せるのもセットなんだよ。直接目の前で味わうからこその醍醐味ってのがあるだろ?」
言われてカトリシアは自分の胸に手を当てて感じ取ろうとする。楽隊が奏でる音と観客との一体感。城で限られた者たちのためだけに演奏される曲とは、また違った趣きがあるのだろう。
「俺はそろそろ冒険者ギルドに行こうと思ってるけど、どうする?」
「行くわ……あっ」
ぼんやりした声色でアイスを食べてしまおうとして、溶けたクリームが手についてしまった。汚れないよう赤い液体を舐め取ろうとする様に、周りの男たちの視線を感じ、慌ててコールはハンカチで手を拭ってやった。
「行儀悪い真似すんな!」
「ごめんなさい……この姿だと、何だか本当に卑しくなってしまうみたいで」
赤い舌でぺろりと唇を舐めるカトリシア。自虐のようで、以前見た何かに時間差で共感を得ているようだ。衝動的にペシッと頭を叩くと、その手を取ってずんずん人込みをかき分け歩いていく。
「行儀悪いけど、別に卑しくはないだろ」
「それはそうと、さっきから重そうな荷物ね。冒険者ギルドに預けに行くの?」
ぼやきには反応せず、カトリシアはコールが肩から下げている四角い箱について聞いてきた。変わった形の鞄に見えるようだが、この世界の人間にクーラーボックスは馴染みがないので無理はない。ちなみに中は空っぽなので今は軽い。
「逆だよ、預けられていたのを受け取りに行くんだ。ダンジョンで分け前をくれるって話だったろ?」
「ああ、グレートボアの肉!」
冒険者ギルドの受付で問い合わせると、すぐにクーラーボックスに猪肉を氷と一緒に詰めてくれた。ダンジョン攻略の際に入手したアイテムは、冒険者ギルドに届け出れば業者に売り渡してもらえるのだ。血抜き、皮剥ぎ、切り分けが済んだ猪肉は、見た目は豚とそう変わらないほど綺麗な色をしていた。
「コール=パガトリー様。以上がハンス様御一行からお預かりした猪肉になりますが、よろしかったでしょうか?」
「はいっ、間違いありませ……重っ」
「コール、ハンスって……?」
クーラーボックスを持ち上げようとしてよろけたコールを支えながら、カトリシアが訊ねてきたので、荷物持ちをしていた商人だと教えてやる。おかもち二つを軽々と扱う彼が重いと言うのなら、相当の重量である事は察せられた。
「ところで、この肉はどうするの?」
「そうだなー、以前親父が作ってくれたボタン鍋もいいけど……ちょっと考えてる事があるんだ」
目をぱちくりさせるカトリシアに、クーラーボックスを抱え直しながらコールは不敵な笑みを向けた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
その夜。
街で買った新しい寝間着姿のカトリシアを前に、コールは本能と戦っていた。
生地が薄いわけでも露出が高いわけでもない。それどころか上は裾が長くて多少寝相が悪くても肌が見える心配はなく、下もサイズぴったりのズボンでどう考えてもずり落ちそうになかった。色、柄共に正しく年頃の娘が着用するに相応しい、普通の可愛らしい寝間着なのだ。
(そう、普通に可愛いんだよな……)
今までがあまりに頓珍漢だったから、却って我慢できていたのかもしれないが。このままでは男として何かを為す前に、別の何かを作ってしまうかもしれない……明け透けに言えば、既成事実を。
「コール、寝ないの?」
「あっ、そ、その事だけど……」
ベッドに腰かけ首を傾げた拍子に、濡れた髪からぽたりと水滴が落ちる。この黄金色がラーメンみたいだと思った時から、自分は彼女に惹かれていた。賊に襲われた令嬢に対して酷過ぎるが、直感でそう思ってしまったのだから仕方ない。その後、彼女の抱えるややこしい事情が明らかになるも、コールの気持ちは変わらなかった。
(この娘が好きだ。一生俺といて欲しい)
異性との付き合い方なんてろくに知らないコールだが、生涯を共にするには強引な手段ではダメな事は分かっている。特に失敗を経験しているカトリシアに対しては……だが男としての本能は細かい事情を慮ってはくれない。かくなる上はと、今日こそ布団を廊下に出そうとした瞬間。
「コール? なに自分の部屋から出て行こうとしてるんだい。場所を移るのはオーガスティンだよ」
「えっ?」
「あ、あの……やっぱり私、追い出されるんですか」
不安そうなカトリシアに、ぽかんとした母は噴き出して否定する。
「違う違う。そろそろあんたにも、ちゃんとした部屋を用意してあげようって事さ。今まで窮屈な思いさせて悪かったね」
母が言うには、コールと同室にしたのは彼女を試す意味もあったらしい。普通に考えて、息子と年頃の娘を一緒にしておくのは危険極まりないが、少なくともコールの方から迫る可能性はないと断言できた。
「だってこの子、信じられないくらいヘタレだろう?」
「……悪かったな」
「だけどそれでも……思惑はどうあれ、オーガスティンの方から関係を強要してきたら。つまり躊躇なく女の武器を使うようなら、家で保護する必要はなくなってたね。それだけ強かであれば、一人でもやってけるだろ」
容赦のない物言いに、昂っていた熱がスッと冷えるのを感じた。母がやろうとしていた事はロジエルが彼女を捨てた理由であり、そして実際カトリシアの無防備さは日に日にコールの理性を削り続けていて、気を抜けば手を出しそうなほど危うい状態だったのだ。
「まあ、この子も大事にする覚悟が決まったようだし。あたしらもあんたを家族として迎え入れる事にしたからね」
「家族……」
「今夜からは、ここがあんたの居場所だよ」
コンコン、と二階の隅っこにある引き戸を叩く母に、顔を赤くして歩み寄ろうとするカトリシアの肩を掴み、コールが叫ぶ。
「そこ、物置だろ!!」
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
討伐師〜ハンター〜
夏目 涼
ファンタジー
親の勧めで高校進学を黒主学園に決めた増田 戒斗。
しかし、学園に秘密があった。
この学園は実は討伐師になる為の育成学校という裏の顔があったのだ。何も知らずに入学した戒斗が一人前の討伐師になる為に奮闘するストーリー。
「小説家になろう」にも掲載作品です。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる