178 / 189
惑星フォトス編
178 惑星フォトス・リゾート-魔法の星-
しおりを挟む
妖精族の件で、この星では妖精族に限らず魔力ドリンクを飲んだ人間の魔力も増大するということが分かった。
ただし、ドリンクの持続時間は半分になった。つまり一日で効果が切れる。それだけ、効率的に魔力が発生すると言うことらしい。
ということで、翌日の見学会一行は魔法ドリンクと水着を持ってビーチに繰り出した。
魔力が増強されるので、やや危険なこともありビーチ限定で魔力ドリンクを提供することにしたのだ。
海に潜ったり飛び上がって上空を飛んだりして遊んでいる。
「ぬおぉぉぉぉぉ」この雄たけびは、もちろんヒュペリオン王である。
いつになく速く飛べる自分に興奮しているようだ。
「おお。これは素晴らしい。こんなに速く飛べるとは!」
こちらは最近、魔法免許を取得したヒスビス王である。ヒュペリオン王には及ばないものの、こちらも相当な速度で飛んでいる。
ヒスビス王は魔法学院には通っていないが、学院に通っているヒュペリオン王に迫る速さで飛べている。つまり初級魔法免許で中級近くまで力が強くなっているということになる。
「私って、女神様みた~いっ」
「ちょっと、私に乗るのはやめてっ! 自分で飛んで!」
「あ~っ、このビデオ、モートン神父に見せられないよ~っ」
教会シスターズも、妙にハイになって飛び回っている。
「おお。私も興味が出てきました。私でも魔法免許を取得できるでしょうか?」
浜辺から見上げるワレスト王。
「私も、ちょっとやってみようかと思います」
こちらも海中や空中で遊ぶ王様たちを、ただ見ているだけのノミナス王だ。
ワレスト王もノミナス王も、目の前でひゅんひゅん飛ばれて羨ましそうだ。
ちょっと前まで戦争していた相手同士なのだが、なぜか気が合うらしい。
「簡単ですよ。ぜひ免許を取得してください。では、私もひとっ飛び」
そう言って煽ったまま飛び立つナエル王。
「そうです。こんな楽しいことを放っとく手はありません」
マッセム王子も煽ってから飛び上がる。二人とも、悔しい思いをしたもんな。それに、この惑星だとパワーが増強されるから楽しいようだ。
この魔力の特殊効果には驚いたが制限せずにリゾート特典でいいかも。ここはそういう星なのだろう。そういう星? 魔法の星?
美しく光る海と輝く白い砂浜に取り残されたワレスト王とノミナス王は、ラームカクテルを飲みつつ帰ったら必ず魔法免許を取得すると心に決めるのであった。
とはいえ、隣の女神ビーチの女神隊と妖精族のようにはいかないのだが。
プロとアマほども違う。もちろん、俺は超プロだけど。
* * *
全て神輝石で出来ているリゾート施設には、やはり非常に驚かれた。
「さすがに神聖アリス教国ですな。いやはや参りました」とボーフェン翁。
これしか材料が無かったとは言えない。
「いやいや、お恥ずかしい」
「それにしても、すばらしい施設ですな。レストランの食事も素晴らしかった」
「まだまだ、物資が不足していて本格稼働できずに申し訳ありません。さらに良くなっていく予定です」
「それは楽しみですな。また、女神湯もいいですが、この温水プールは最高ですな。流れながら色んな景色を楽しめます」
温泉プールはボーフェン自治領主のお気に入りのようだ。フロートに寝そべってご機嫌である。確かに夏だとこっちだよね。
流れる温水プールの他にも、ウォーター〇ライダーなど遊園地の定番もどきを作ってみた。
これはルセ島にはない新しい遊びだ。これが、意外と神様に受けていた。特にカップルの神様に。
神界で雲の中の滑り台とか作ったら面白いのに、何故作らないんだろ? もったいないな。
ウォータース〇イダーから帰る途中の神様カップルに呼び止められ感謝された。
作って正解だったな。ちなみに妖精族用のウォータース〇イダーも作れとせがまれた。これは作るしかあるまい。
ウォーター〇ライダーはワレスト王とノミナス王も気に入った様子。
魔力がなくても、魔法のように飛び回れるからか?
* * *
三日目は神魔動遊覧飛行船を使って遺跡巡りである。
遊覧飛行船と言っても真空膜フィールドを展開する潜水可能な小型飛行船である。妖精族の遺跡の多くは水中にあるので、この神魔動遊覧飛行船が重宝する。
「確かにこれは、古くから伝わる妖精族の伝統的な家です」とサリィ。
伝統の家が分かるのはセルー島のミリィとその仲間たちだけだ。彼らは、食い入るように見ていた。
「なるほど、これが私たちのご先祖様の家なのですね」
七芒星の辺に沿うように建てられた妖精族の住居跡を眺めながら、感慨深そうにイリィ族長が言った。
彼らは伝統を忘れたと言うが、俺から見るとあちこちに伝統を残していたように思う。伝統を残しながらもへプタゲート用に作られた住居の特徴を引き継いでいたように思う。イリィ族長も、そんなものを感じとっているようだった。
七芒星の頂点にある構造物については、よく分かっていない。調査も未だなので立ち入りは禁止している。
「これほどの転移門。妖精族は、まさに究極の文明を築いていたのですね!」マッセム王子が感嘆の声を上げる。
「まことに。どれほどの努力を積み重ねれば到達できるのか見当も付きませんな」ボーフェン翁も同意した。
ミリィが思わず胸を張る。妖精族の仲間たちも誇らしそうだ。
「その意味では、我々もうかうかしていられないかも知れませんな」とボーフェン翁。
そう。高い文明を持っていたとはいえ、惑星規模の災害を克服できなければ、あるのは滅亡だけなのだ。いや、一般論ではなく、実際に惑星モトスの運命かも知れない。
この時ばかりは、真剣な表情で王様たちは見つめていた。
* * *
「移住ですか?」
遺跡巡りから帰ってすぐ、俺はイリィ族長の訪問を受けていた。
「はい。この星にいると、私たちは大変活力が湧いてくるのです。すぐに全員とは申しませんが、将来的に移住を考えてもらえないでしょうか?」
民族で脱出した星ではあるが、今なら戻れるのではと期待しているようだ。
五百人程度の移住などわけもない。それが十倍になったとしても恐らく問題ないだろう。
「分かりました。まだ、この星の環境が人間や妖精族にどう影響するか分かっていませんので、永住は少しずつでどうでしょうか? もちろん遊びに来るのは問題ありません」
「わかりました。許可いただけただけで、嬉しく思います」
「そうすると、ラーム農園も作らないといけませんね?」
「はい。そうですね。環境を整えませんと」
「環境作りでは協力できると思います」
「ありがとうございます」
妖精族は大陸連絡評議会の参加国ではないので惑星フォトスの開発の会議には出席していない。
しかし、俺は妖精族こそこの星で自由を与えられるべきだと思っていた。そこに、この申し出なので断る理由も無い。もしかすると在りし日の繁栄を早く取り戻せるかもしれない。
ただ、妖精族が貴重な存在であると認識を深めている俺としては、妖精族全員を一か所に住まわせる気にはなれないのも確かだ。それでも、全員の希望なら認めるしかないんだけれど。
その場合、複数の島を考えてもいいかも知れない。セルー島とストーン神国保護区出身者に、それぞれ別の島を割り当ててもいいかも知れない。それに、もう少しすれば海水面も下がり使える陸地も増えるだろう。
この数日は、俺にとっても各国代表にとっても惑星フォトスのリゾート開発に確かな手応えを感じた見学会だったと思う。
もちろん、一番手ごたえを感じたのは妖精族だっただろう。
ただし、ドリンクの持続時間は半分になった。つまり一日で効果が切れる。それだけ、効率的に魔力が発生すると言うことらしい。
ということで、翌日の見学会一行は魔法ドリンクと水着を持ってビーチに繰り出した。
魔力が増強されるので、やや危険なこともありビーチ限定で魔力ドリンクを提供することにしたのだ。
海に潜ったり飛び上がって上空を飛んだりして遊んでいる。
「ぬおぉぉぉぉぉ」この雄たけびは、もちろんヒュペリオン王である。
いつになく速く飛べる自分に興奮しているようだ。
「おお。これは素晴らしい。こんなに速く飛べるとは!」
こちらは最近、魔法免許を取得したヒスビス王である。ヒュペリオン王には及ばないものの、こちらも相当な速度で飛んでいる。
ヒスビス王は魔法学院には通っていないが、学院に通っているヒュペリオン王に迫る速さで飛べている。つまり初級魔法免許で中級近くまで力が強くなっているということになる。
「私って、女神様みた~いっ」
「ちょっと、私に乗るのはやめてっ! 自分で飛んで!」
「あ~っ、このビデオ、モートン神父に見せられないよ~っ」
教会シスターズも、妙にハイになって飛び回っている。
「おお。私も興味が出てきました。私でも魔法免許を取得できるでしょうか?」
浜辺から見上げるワレスト王。
「私も、ちょっとやってみようかと思います」
こちらも海中や空中で遊ぶ王様たちを、ただ見ているだけのノミナス王だ。
ワレスト王もノミナス王も、目の前でひゅんひゅん飛ばれて羨ましそうだ。
ちょっと前まで戦争していた相手同士なのだが、なぜか気が合うらしい。
「簡単ですよ。ぜひ免許を取得してください。では、私もひとっ飛び」
そう言って煽ったまま飛び立つナエル王。
「そうです。こんな楽しいことを放っとく手はありません」
マッセム王子も煽ってから飛び上がる。二人とも、悔しい思いをしたもんな。それに、この惑星だとパワーが増強されるから楽しいようだ。
この魔力の特殊効果には驚いたが制限せずにリゾート特典でいいかも。ここはそういう星なのだろう。そういう星? 魔法の星?
美しく光る海と輝く白い砂浜に取り残されたワレスト王とノミナス王は、ラームカクテルを飲みつつ帰ったら必ず魔法免許を取得すると心に決めるのであった。
とはいえ、隣の女神ビーチの女神隊と妖精族のようにはいかないのだが。
プロとアマほども違う。もちろん、俺は超プロだけど。
* * *
全て神輝石で出来ているリゾート施設には、やはり非常に驚かれた。
「さすがに神聖アリス教国ですな。いやはや参りました」とボーフェン翁。
これしか材料が無かったとは言えない。
「いやいや、お恥ずかしい」
「それにしても、すばらしい施設ですな。レストランの食事も素晴らしかった」
「まだまだ、物資が不足していて本格稼働できずに申し訳ありません。さらに良くなっていく予定です」
「それは楽しみですな。また、女神湯もいいですが、この温水プールは最高ですな。流れながら色んな景色を楽しめます」
温泉プールはボーフェン自治領主のお気に入りのようだ。フロートに寝そべってご機嫌である。確かに夏だとこっちだよね。
流れる温水プールの他にも、ウォーター〇ライダーなど遊園地の定番もどきを作ってみた。
これはルセ島にはない新しい遊びだ。これが、意外と神様に受けていた。特にカップルの神様に。
神界で雲の中の滑り台とか作ったら面白いのに、何故作らないんだろ? もったいないな。
ウォータース〇イダーから帰る途中の神様カップルに呼び止められ感謝された。
作って正解だったな。ちなみに妖精族用のウォータース〇イダーも作れとせがまれた。これは作るしかあるまい。
ウォーター〇ライダーはワレスト王とノミナス王も気に入った様子。
魔力がなくても、魔法のように飛び回れるからか?
* * *
三日目は神魔動遊覧飛行船を使って遺跡巡りである。
遊覧飛行船と言っても真空膜フィールドを展開する潜水可能な小型飛行船である。妖精族の遺跡の多くは水中にあるので、この神魔動遊覧飛行船が重宝する。
「確かにこれは、古くから伝わる妖精族の伝統的な家です」とサリィ。
伝統の家が分かるのはセルー島のミリィとその仲間たちだけだ。彼らは、食い入るように見ていた。
「なるほど、これが私たちのご先祖様の家なのですね」
七芒星の辺に沿うように建てられた妖精族の住居跡を眺めながら、感慨深そうにイリィ族長が言った。
彼らは伝統を忘れたと言うが、俺から見るとあちこちに伝統を残していたように思う。伝統を残しながらもへプタゲート用に作られた住居の特徴を引き継いでいたように思う。イリィ族長も、そんなものを感じとっているようだった。
七芒星の頂点にある構造物については、よく分かっていない。調査も未だなので立ち入りは禁止している。
「これほどの転移門。妖精族は、まさに究極の文明を築いていたのですね!」マッセム王子が感嘆の声を上げる。
「まことに。どれほどの努力を積み重ねれば到達できるのか見当も付きませんな」ボーフェン翁も同意した。
ミリィが思わず胸を張る。妖精族の仲間たちも誇らしそうだ。
「その意味では、我々もうかうかしていられないかも知れませんな」とボーフェン翁。
そう。高い文明を持っていたとはいえ、惑星規模の災害を克服できなければ、あるのは滅亡だけなのだ。いや、一般論ではなく、実際に惑星モトスの運命かも知れない。
この時ばかりは、真剣な表情で王様たちは見つめていた。
* * *
「移住ですか?」
遺跡巡りから帰ってすぐ、俺はイリィ族長の訪問を受けていた。
「はい。この星にいると、私たちは大変活力が湧いてくるのです。すぐに全員とは申しませんが、将来的に移住を考えてもらえないでしょうか?」
民族で脱出した星ではあるが、今なら戻れるのではと期待しているようだ。
五百人程度の移住などわけもない。それが十倍になったとしても恐らく問題ないだろう。
「分かりました。まだ、この星の環境が人間や妖精族にどう影響するか分かっていませんので、永住は少しずつでどうでしょうか? もちろん遊びに来るのは問題ありません」
「わかりました。許可いただけただけで、嬉しく思います」
「そうすると、ラーム農園も作らないといけませんね?」
「はい。そうですね。環境を整えませんと」
「環境作りでは協力できると思います」
「ありがとうございます」
妖精族は大陸連絡評議会の参加国ではないので惑星フォトスの開発の会議には出席していない。
しかし、俺は妖精族こそこの星で自由を与えられるべきだと思っていた。そこに、この申し出なので断る理由も無い。もしかすると在りし日の繁栄を早く取り戻せるかもしれない。
ただ、妖精族が貴重な存在であると認識を深めている俺としては、妖精族全員を一か所に住まわせる気にはなれないのも確かだ。それでも、全員の希望なら認めるしかないんだけれど。
その場合、複数の島を考えてもいいかも知れない。セルー島とストーン神国保護区出身者に、それぞれ別の島を割り当ててもいいかも知れない。それに、もう少しすれば海水面も下がり使える陸地も増えるだろう。
この数日は、俺にとっても各国代表にとっても惑星フォトスのリゾート開発に確かな手応えを感じた見学会だったと思う。
もちろん、一番手ごたえを感じたのは妖精族だっただろう。
11
お気に入りに追加
582
あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる