170 / 189
惑星フォトス編
170 惑星フォトス調査隊-出発-
しおりを挟む
「いよいよ今日、惑星フォトス探検隊が出発します! 世紀最大のイベント『惑星フォトス探検』が今、始まろうとしているのです! この素晴らしい旅を私達、教会シスターズが余すところなくお伝えします」
『教会シスターズ』はセシルの指導の下、アナウンサーになっていた。
今回は、この教会シスターズ・マリのアナウンスによりビデオ配信が始まった。
嫁達が身重なのでセシルも当然完全観客モードである。彼女たちは三従者隊のファンでもあるらしい。教会シスターズも三人組だからな。
名前に『教会』とあるが、別に教会はアナウンサー事業を始めた訳じゃないようだ。勝手に名乗っているだけらしい。自由な教会でよかったな。
王城横の飛行船発着場には、すでに宇宙船に改造されたマッハ神魔動飛行船が鎮座していた。神魔動宇宙船である。
基本はそれほど変わっていない。
以前から真空の宇宙へ出ても問題ない構造だったからだ。ただ、加速の方法は惑星間の重力に干渉する方式に変更され、軌道計算も追加されたという。
また、室内の重力調整機能も強化された。
重力調整機能というのは常に地上にいるのと同じ重力を維持するものだ。
無重量自体はレジャーランドで慣れてはいるのだが、通常の生活には不便だからだ。つまり、この宇宙船では、普通の生活をしながら宇宙旅行が出来るわけである。いわゆる人工重力だな。
当然、乗組員の訓練は特に必要ない。つまり、宇宙パイロットは存在しない。無重量レジャーランドで魔法免許を取得すれば十分である。
シスター・マリの解説は続く。
「ここモトスの姉妹星であるフォトスとはどのような星なのでしょうか。フォトスではどのような冒険が待っているのでしょうか? 思いを馳せるだけで、わくわくが止まりません」
なんで姉妹星なのかと思ったら、神様が女神様だからだそうだ。
いや、ちょっと前は俺だったんだけど? まぁ、フォトスの担当神候補も女神コリスだから姉妹星でいいか。
今回の調査隊は特別な予定が無いため小人数で構成されている。つまり、神様ばかりで出発準備が簡単だ。
ということで、とっとと出発してしまおう。
「今回の調査隊について、専門家のコメンテーターをお呼び……あああ、宇宙船が出発していきます。ぐんぐん上昇していきます」
偉そうな素人にあれこれ言われたくないし、アナウンサーをびっくりさせてなんぼだよな?
* * *
「まったく、リュウジったら。後でセシルに泣かれるわよ」とアリスに突っ込まれた。
「まじか。それは困るな。あ、でも今回ノータッチだろ?」
「そうね。でもシスター・マリは泣くわね」
「後で、何か贈ろう」
「それにしても、地上がもうあんなに小さく」
といって、ピステるが恐れる目で眺めていた。
「この星が丸いというのも本当だったんですね」とピステル。
次第に遠のいていく惑星モトスを見下ろして言った。
「本当ですね。しかし、世界は広いと思っていましたが、意外とせまいのですね」とマッセム王子。いや、それ違うから。
「ああ、よく勘違いされるんですが、ちょっと高くなったからと言って星全体が端まで見えてるわけじゃないんです。ごく一部です。上昇するごとに、見える範囲は広くなっていきますが、半分まで見えることはありません」
「そ、そうだったんですか。ううむ。危うく勘違いするところでした」
マッセム王子には今度、地球儀みたいなやつを作ってあげよう。
そうこうしているうちに、さらに宇宙船は加速して上昇した。もう大気圏を抜ける高さだ。
「しかし、驚異の高さですね。先ほどまでは怖いと思っていましたが、なんだか心がマヒして来たようです」とマッセム王子。
「そうですか。それは良かった。マヒしてない人もいますからね」
隣でピステルがブルブル震えている。
「そうは言うけどね君、俺の国がこんなだよ、こんな」
ピステルは指で輪を作って見せる。うん、わかったから落ち着け。
「はい、ラームを食べて落ち着きましょう」とミリィが、ピステルにラームを渡す。
ミリィは優しいな。ちなみに、ラームで落ち着くのは妖精族だけだ。
今回の探検では、ミリィは専用の飛翔スーツを貰ってウキウキである。高度のことなんて気にしていない。
というか、元々空を飛べる種族なので高くても怖くないのかも。
* * *
「軌道ナビゲーションシステムの調子はどうですか?」
俺は飛行船の操縦席に移動して開発担当の女神セリスに声を掛けた。
操縦席は俺がいる指令室兼飛行艇の後ろに位置している。
「ああ、リュウ……ジ殿快調ですよ」まだ、二千年前の印象が強いようだ。
「ストーン神国辺りから発進すれば一番簡単なんですが、大差ありません。順調に加速しています」
なるほど、ストーン神国が選ばれたのは二つの惑星の位置関係からなのか。それはそれで興味深い。
「もう少ししたら加速を逆転するんだろう?」
「そうですね。もうすぐ中間点です」
「そこで、少し等速運動しててほしいんだが」
「何かするんですか?」
「うん。宇宙空間で飛行艇の発着試験をしてみたいんだ」
「なるほど。では、少し早めに加速を停止しましょう」
* * *
「そういうわけで、発着試験をやる」
俺は、二つの惑星の中間で無重量になることを説明してから試験のことを話した。この特殊な環境でも飛行艇の機能をテストしておきたい。
「こんなところで試験して大丈夫なのか?」ピステルが心配している。
「ああ、今が一番安全だと思うよ。まぁ、どっちかの星に帰るのは一番難しいけど」
「外は真っ暗なようだが」
ちょうど太陽がモトスの陰に入ったから外は暗闇だ。逆に直射日光がないので安全なのだが。
「ああ、そうだな。でも、照明はつけるし方向感覚さえちゃんとしてれば、大丈夫だろう」
「方向感覚?」
「うん。宇宙に出ると上は無いんだよ」
「こっちが上だろう?」
「いや、だから上は無いんだって」
「そんなはずないだろう?」
「まぁ、強いて言えば、こっちがフォトスだから、この方向が上かな」
「こっちが? まぁ、それでもいいよ」
「けど、もう少しするとフォトスのほうが近くなるから、下になる」
俺の説明にピステるは目をパチクリさせる。
「そういう、わがままを言ってはいけないと思うぞ」とピステル。
「いや、わがまま言ってるのはピステルだよ」
「ピステル殿。モトスの上は、そのまま上でしょう。フォトスとモトスでは反対になるわけですよ」
マッセム王子が助け舟を出した。
「おお、そうだよな。ほら」
「何がほらなんだか。モトスの上って言っても中央大陸の上はアトラ大陸では下だからな」
「そうなのか?」とピステル。
「そうなんですか?」とマッセム王子。
俺は魔法学院の一般教養を、更に充実させようと決意したのだった。てか、見て分かれよ。
そしてピステルとマッセムは飛行艇の発着試験で、さらに上と下が分からなくなったのだった。
発着試験が終わると、これを見ていた三従者隊が飛んでみたいと言い出した。
真空膜フィールドがあるし真空中に出ても問題無いので許可したら魔法ドリンクを飲んですいすい飛んでいた。
面白そうなので俺も飛び出した。
一応、飛翔スーツは標準装備で全員分ある。フォトスへ降りた時のための防護服を兼ねているからだ。
その確認にもなっていいだろう。まぁ、標準装備なのでデザインは奇抜ではない。
さすがに三従者隊と俺、おまけに女神隊もすいすい飛ぶのを見て、ピステルとマッセムも参加した。
飛行船を中心に輪になって飛んでいるとどっかで見たような絵になるが、決して防御システムというわけではない。
意外だったのは軽く訓練しただけのネムがすいすい飛んでいたことだ。
そう言えばネムは魔法適性が初めから高くて魔法免許も簡単に取っていたからな。三従者隊と一緒になって飛んで同等レベルって、どゆこと?
ちなみに飛翔スーツは帰還ボタンが宇宙空間でも有効なので迷子になることは無いが、一定距離以上離れることもできない。
帰還ポイントが加速の支点になっているからだ。まさに、宇宙服として作ったような神魔道具になっていた。
『教会シスターズ』はセシルの指導の下、アナウンサーになっていた。
今回は、この教会シスターズ・マリのアナウンスによりビデオ配信が始まった。
嫁達が身重なのでセシルも当然完全観客モードである。彼女たちは三従者隊のファンでもあるらしい。教会シスターズも三人組だからな。
名前に『教会』とあるが、別に教会はアナウンサー事業を始めた訳じゃないようだ。勝手に名乗っているだけらしい。自由な教会でよかったな。
王城横の飛行船発着場には、すでに宇宙船に改造されたマッハ神魔動飛行船が鎮座していた。神魔動宇宙船である。
基本はそれほど変わっていない。
以前から真空の宇宙へ出ても問題ない構造だったからだ。ただ、加速の方法は惑星間の重力に干渉する方式に変更され、軌道計算も追加されたという。
また、室内の重力調整機能も強化された。
重力調整機能というのは常に地上にいるのと同じ重力を維持するものだ。
無重量自体はレジャーランドで慣れてはいるのだが、通常の生活には不便だからだ。つまり、この宇宙船では、普通の生活をしながら宇宙旅行が出来るわけである。いわゆる人工重力だな。
当然、乗組員の訓練は特に必要ない。つまり、宇宙パイロットは存在しない。無重量レジャーランドで魔法免許を取得すれば十分である。
シスター・マリの解説は続く。
「ここモトスの姉妹星であるフォトスとはどのような星なのでしょうか。フォトスではどのような冒険が待っているのでしょうか? 思いを馳せるだけで、わくわくが止まりません」
なんで姉妹星なのかと思ったら、神様が女神様だからだそうだ。
いや、ちょっと前は俺だったんだけど? まぁ、フォトスの担当神候補も女神コリスだから姉妹星でいいか。
今回の調査隊は特別な予定が無いため小人数で構成されている。つまり、神様ばかりで出発準備が簡単だ。
ということで、とっとと出発してしまおう。
「今回の調査隊について、専門家のコメンテーターをお呼び……あああ、宇宙船が出発していきます。ぐんぐん上昇していきます」
偉そうな素人にあれこれ言われたくないし、アナウンサーをびっくりさせてなんぼだよな?
* * *
「まったく、リュウジったら。後でセシルに泣かれるわよ」とアリスに突っ込まれた。
「まじか。それは困るな。あ、でも今回ノータッチだろ?」
「そうね。でもシスター・マリは泣くわね」
「後で、何か贈ろう」
「それにしても、地上がもうあんなに小さく」
といって、ピステるが恐れる目で眺めていた。
「この星が丸いというのも本当だったんですね」とピステル。
次第に遠のいていく惑星モトスを見下ろして言った。
「本当ですね。しかし、世界は広いと思っていましたが、意外とせまいのですね」とマッセム王子。いや、それ違うから。
「ああ、よく勘違いされるんですが、ちょっと高くなったからと言って星全体が端まで見えてるわけじゃないんです。ごく一部です。上昇するごとに、見える範囲は広くなっていきますが、半分まで見えることはありません」
「そ、そうだったんですか。ううむ。危うく勘違いするところでした」
マッセム王子には今度、地球儀みたいなやつを作ってあげよう。
そうこうしているうちに、さらに宇宙船は加速して上昇した。もう大気圏を抜ける高さだ。
「しかし、驚異の高さですね。先ほどまでは怖いと思っていましたが、なんだか心がマヒして来たようです」とマッセム王子。
「そうですか。それは良かった。マヒしてない人もいますからね」
隣でピステルがブルブル震えている。
「そうは言うけどね君、俺の国がこんなだよ、こんな」
ピステルは指で輪を作って見せる。うん、わかったから落ち着け。
「はい、ラームを食べて落ち着きましょう」とミリィが、ピステルにラームを渡す。
ミリィは優しいな。ちなみに、ラームで落ち着くのは妖精族だけだ。
今回の探検では、ミリィは専用の飛翔スーツを貰ってウキウキである。高度のことなんて気にしていない。
というか、元々空を飛べる種族なので高くても怖くないのかも。
* * *
「軌道ナビゲーションシステムの調子はどうですか?」
俺は飛行船の操縦席に移動して開発担当の女神セリスに声を掛けた。
操縦席は俺がいる指令室兼飛行艇の後ろに位置している。
「ああ、リュウ……ジ殿快調ですよ」まだ、二千年前の印象が強いようだ。
「ストーン神国辺りから発進すれば一番簡単なんですが、大差ありません。順調に加速しています」
なるほど、ストーン神国が選ばれたのは二つの惑星の位置関係からなのか。それはそれで興味深い。
「もう少ししたら加速を逆転するんだろう?」
「そうですね。もうすぐ中間点です」
「そこで、少し等速運動しててほしいんだが」
「何かするんですか?」
「うん。宇宙空間で飛行艇の発着試験をしてみたいんだ」
「なるほど。では、少し早めに加速を停止しましょう」
* * *
「そういうわけで、発着試験をやる」
俺は、二つの惑星の中間で無重量になることを説明してから試験のことを話した。この特殊な環境でも飛行艇の機能をテストしておきたい。
「こんなところで試験して大丈夫なのか?」ピステルが心配している。
「ああ、今が一番安全だと思うよ。まぁ、どっちかの星に帰るのは一番難しいけど」
「外は真っ暗なようだが」
ちょうど太陽がモトスの陰に入ったから外は暗闇だ。逆に直射日光がないので安全なのだが。
「ああ、そうだな。でも、照明はつけるし方向感覚さえちゃんとしてれば、大丈夫だろう」
「方向感覚?」
「うん。宇宙に出ると上は無いんだよ」
「こっちが上だろう?」
「いや、だから上は無いんだって」
「そんなはずないだろう?」
「まぁ、強いて言えば、こっちがフォトスだから、この方向が上かな」
「こっちが? まぁ、それでもいいよ」
「けど、もう少しするとフォトスのほうが近くなるから、下になる」
俺の説明にピステるは目をパチクリさせる。
「そういう、わがままを言ってはいけないと思うぞ」とピステル。
「いや、わがまま言ってるのはピステルだよ」
「ピステル殿。モトスの上は、そのまま上でしょう。フォトスとモトスでは反対になるわけですよ」
マッセム王子が助け舟を出した。
「おお、そうだよな。ほら」
「何がほらなんだか。モトスの上って言っても中央大陸の上はアトラ大陸では下だからな」
「そうなのか?」とピステル。
「そうなんですか?」とマッセム王子。
俺は魔法学院の一般教養を、更に充実させようと決意したのだった。てか、見て分かれよ。
そしてピステルとマッセムは飛行艇の発着試験で、さらに上と下が分からなくなったのだった。
発着試験が終わると、これを見ていた三従者隊が飛んでみたいと言い出した。
真空膜フィールドがあるし真空中に出ても問題無いので許可したら魔法ドリンクを飲んですいすい飛んでいた。
面白そうなので俺も飛び出した。
一応、飛翔スーツは標準装備で全員分ある。フォトスへ降りた時のための防護服を兼ねているからだ。
その確認にもなっていいだろう。まぁ、標準装備なのでデザインは奇抜ではない。
さすがに三従者隊と俺、おまけに女神隊もすいすい飛ぶのを見て、ピステルとマッセムも参加した。
飛行船を中心に輪になって飛んでいるとどっかで見たような絵になるが、決して防御システムというわけではない。
意外だったのは軽く訓練しただけのネムがすいすい飛んでいたことだ。
そう言えばネムは魔法適性が初めから高くて魔法免許も簡単に取っていたからな。三従者隊と一緒になって飛んで同等レベルって、どゆこと?
ちなみに飛翔スーツは帰還ボタンが宇宙空間でも有効なので迷子になることは無いが、一定距離以上離れることもできない。
帰還ポイントが加速の支点になっているからだ。まさに、宇宙服として作ったような神魔道具になっていた。
11
お気に入りに追加
582
あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる