161 / 189
未来視編
161 未来視-神界で熱烈支持される-
しおりを挟む
幽閉直前の記憶が回復したことで、当然のように俺のグループとその周辺では色々と騒がしくなった。
だが、それにも増して騒がしくなったのが俺のグループとは直接交流のない派閥のほうだった。
記憶の戻った俺が、未来視についての研究成果を神界で開放したからだ。
公開した未来視は『未来の自分が見るものを見られる神眼』だ。これは本人限定の未来視のサブセットではあるが使い易く十分実用的なものだ。
もちろん未来が混とんとして不確実な場合は複数見えたり、何も見えなかったりする。しかし、これはツールの不備ではない。現状、そういう未来だと言うだけの話である。そして、現時点に於ける最も確実な未来予測と言える。
未来視の公開は自分の世界を制御したい神々からの絶大な支持を得ることになった。
自分の行動が信仰を通して直接神力にフィードバックされる『神』にとって、未来視は最も頼もしいツールとなった。これがあれば、今までより小さい労力でより良い結果を生み出せるようになるだろう。少なくとも、問題を先取りして修正が可能になるのだ。歓迎しないほうが可笑しい。
「ほっほっほ。やりおったのぉリュウジ。ワシもお主を第二神にした甲斐があったというものじゃ」
第一神様に呼ばれて誉められてしまった。
よく分からんけど、神界で途方もない支持が集まったようだ。その辺、第一神様には手に取るように分かるらしい。まぁ、アプリのダウンロード数がトップになったようなものなのだが利益を生むアプリなので当然だ。
おかげで、特別な式典みたいなものは無いが高原台で第一神様の強力な後光を浴びることになった。
「これで、恒久第二神となった。これからも期待しておるぞ」
「あ、はい。わかりました」うん?
言ってしまってから気づいたけど、俺はまたドツボにハマったか?
* * *
神界から王城の執務室に戻って来たが、そこにはアリスが待っていた。
ー 恒久第二神って何?
ー あんたね~。
ー だって事後承諾だったし。
ー 普通、神界の位は上位神により自由に任命されるでしょ? けど、恒久ってことは第一神様でも降格できないってことよ。
ー は~っ? いや、降格してもらっていいんだけど?
ー もうだめよ。っていうか、私が困るわよ。女神隊全員困るわよ。
ー そうか。あれ? でも、やめられるんだよね?
ー 止められないわよ。
ー それ、全然ご褒美じゃないじゃないか。
ー 神界の位って、ご褒美だと思ってたの?
ー あ、そうか。ブラックだもんな。そんなわけないか。出来る奴は使い倒すんだもんな。
ー ま、そういうことね。しかも、倒れても大丈夫だし。っていうか倒れないし。
ー そうか。ちょっとくらい、ご褒美あってもいいと思うんだけど。
ー それ、あんたが作るしかないわね~っ。女神湯みたいに。
ー ああ。そうか。神様って、それも自分でやるんだな。可哀そう。
ー そうなのよ。だから、神同士で癒し合うのよ。
ー そうか。そりゃ、神界リゾートが流行るわけだ。
ー そういうことよね。
ー でも、リゾートなら、もっとこう内緒の隠れ家的なものが欲しいよなぁ。
ー 内緒の? そういうのは人間だけの楽しみじゃないかな。
ー そうだな。けど、それも必要な気がするな。
ー そうなの? そんな隠れ家的なものを作るつもり?
ー えっ? 俺が? ああ、無いなら作るしかないか?
それはともかく、恒久第二神になって、ますます神界から逃げられなくなって来た。っていうか、そもそも神界から逃げられるんだろうか?
いや、別に逃げる予定は無いんだけど。無いけど、出来るかどうかは知りたいもんだ。あ、でも幽閉されればいいのか? あれって、ご褒美だったのか? 第二神でも幽閉してくれるんだろうか?
そういえば、召喚すると神界の管理から外れるんだよな。ってことは、逃げられるじゃん。てか、俺って一度逃げてるじゃん。なんで戻っちゃったかなぁ。あっ、神界に殴り込んだんだった。あほか!
ってか、人間になるのって普通にご褒美なんじゃないか?
ご褒美はともかく、未来視がそこまで支持を集めたと聞くと、何か俺の知らない理由があるような気がした。
ー 最近、不干渉主義者から評判いいのよ。あんた。
ー は? そんなわけないだろ? 嫌われてたよな?
ー そうだけど。このところ当たりがいいのよ。たぶん、あんたのツールは結果として彼らのためになってるんじゃない? 世界への干渉を減らせるわけだし。
ー 減らす?
ー そう、未来予知で無駄玉が減るのよ。つまり、干渉が減ることになる。
ー おお、なるほど。
ー しかも、不干渉主義者が一番気にしてるのは神力の消費じゃない?
ー やっぱりそうなのか。
ー 無駄が減るから神力の消費も減る。彼らも、全く干渉しないわけじゃないから有難いみたい。
ー 多少は干渉するのか?
ー ああ、基本的なパラメータ位はいじると思うわよ。
ー それも、無駄が無くなるわけだ。
ー そうそう。
ー なるほど。家計簿の赤字を無くしたら感謝されるわな。
ー 当然よね?
その後、敵対していると言われていたグループから、謝罪と今後の友好を約束するとのメッセージが届いた。直接話すのは避けたのか? まぁ、いいが。
* * *
「ふうん。神界も大変ね」
ニーナが他人事のように言った。ここは東宮の談話コーナーだ。
「そうだな。でも、本気なら朗報だ」
「そうね。敵対する必要がなくなったんでしょうね」
「なくなった?」
「ほら、ラームで大事な神力の消費を抑えるわ。神化リングで神力パワー増やすわ。子孫も残せるわ、未來視で労力も減らすわ。しかも未来が分かるから昼寝も可」
「ああ。確かに。敵対するほうが間抜けだな。けど、昼寝の後は地獄かもよ?」
ー そんなこと言ったから、要請が届いたわよ。
ー 要請?
ー そう。百年じゃなくてもっと先の未来が見たいって。
ー そんな。無理だって。
ー まぁ、安心して昼寝したいんじゃない?
ー そういう時は昼寝するなよ!
ー そう言っとくわ。
ー コリスだろ?
ー バレてるし。
意外とタフな女神だな。
だが、それにも増して騒がしくなったのが俺のグループとは直接交流のない派閥のほうだった。
記憶の戻った俺が、未来視についての研究成果を神界で開放したからだ。
公開した未来視は『未来の自分が見るものを見られる神眼』だ。これは本人限定の未来視のサブセットではあるが使い易く十分実用的なものだ。
もちろん未来が混とんとして不確実な場合は複数見えたり、何も見えなかったりする。しかし、これはツールの不備ではない。現状、そういう未来だと言うだけの話である。そして、現時点に於ける最も確実な未来予測と言える。
未来視の公開は自分の世界を制御したい神々からの絶大な支持を得ることになった。
自分の行動が信仰を通して直接神力にフィードバックされる『神』にとって、未来視は最も頼もしいツールとなった。これがあれば、今までより小さい労力でより良い結果を生み出せるようになるだろう。少なくとも、問題を先取りして修正が可能になるのだ。歓迎しないほうが可笑しい。
「ほっほっほ。やりおったのぉリュウジ。ワシもお主を第二神にした甲斐があったというものじゃ」
第一神様に呼ばれて誉められてしまった。
よく分からんけど、神界で途方もない支持が集まったようだ。その辺、第一神様には手に取るように分かるらしい。まぁ、アプリのダウンロード数がトップになったようなものなのだが利益を生むアプリなので当然だ。
おかげで、特別な式典みたいなものは無いが高原台で第一神様の強力な後光を浴びることになった。
「これで、恒久第二神となった。これからも期待しておるぞ」
「あ、はい。わかりました」うん?
言ってしまってから気づいたけど、俺はまたドツボにハマったか?
* * *
神界から王城の執務室に戻って来たが、そこにはアリスが待っていた。
ー 恒久第二神って何?
ー あんたね~。
ー だって事後承諾だったし。
ー 普通、神界の位は上位神により自由に任命されるでしょ? けど、恒久ってことは第一神様でも降格できないってことよ。
ー は~っ? いや、降格してもらっていいんだけど?
ー もうだめよ。っていうか、私が困るわよ。女神隊全員困るわよ。
ー そうか。あれ? でも、やめられるんだよね?
ー 止められないわよ。
ー それ、全然ご褒美じゃないじゃないか。
ー 神界の位って、ご褒美だと思ってたの?
ー あ、そうか。ブラックだもんな。そんなわけないか。出来る奴は使い倒すんだもんな。
ー ま、そういうことね。しかも、倒れても大丈夫だし。っていうか倒れないし。
ー そうか。ちょっとくらい、ご褒美あってもいいと思うんだけど。
ー それ、あんたが作るしかないわね~っ。女神湯みたいに。
ー ああ。そうか。神様って、それも自分でやるんだな。可哀そう。
ー そうなのよ。だから、神同士で癒し合うのよ。
ー そうか。そりゃ、神界リゾートが流行るわけだ。
ー そういうことよね。
ー でも、リゾートなら、もっとこう内緒の隠れ家的なものが欲しいよなぁ。
ー 内緒の? そういうのは人間だけの楽しみじゃないかな。
ー そうだな。けど、それも必要な気がするな。
ー そうなの? そんな隠れ家的なものを作るつもり?
ー えっ? 俺が? ああ、無いなら作るしかないか?
それはともかく、恒久第二神になって、ますます神界から逃げられなくなって来た。っていうか、そもそも神界から逃げられるんだろうか?
いや、別に逃げる予定は無いんだけど。無いけど、出来るかどうかは知りたいもんだ。あ、でも幽閉されればいいのか? あれって、ご褒美だったのか? 第二神でも幽閉してくれるんだろうか?
そういえば、召喚すると神界の管理から外れるんだよな。ってことは、逃げられるじゃん。てか、俺って一度逃げてるじゃん。なんで戻っちゃったかなぁ。あっ、神界に殴り込んだんだった。あほか!
ってか、人間になるのって普通にご褒美なんじゃないか?
ご褒美はともかく、未来視がそこまで支持を集めたと聞くと、何か俺の知らない理由があるような気がした。
ー 最近、不干渉主義者から評判いいのよ。あんた。
ー は? そんなわけないだろ? 嫌われてたよな?
ー そうだけど。このところ当たりがいいのよ。たぶん、あんたのツールは結果として彼らのためになってるんじゃない? 世界への干渉を減らせるわけだし。
ー 減らす?
ー そう、未来予知で無駄玉が減るのよ。つまり、干渉が減ることになる。
ー おお、なるほど。
ー しかも、不干渉主義者が一番気にしてるのは神力の消費じゃない?
ー やっぱりそうなのか。
ー 無駄が減るから神力の消費も減る。彼らも、全く干渉しないわけじゃないから有難いみたい。
ー 多少は干渉するのか?
ー ああ、基本的なパラメータ位はいじると思うわよ。
ー それも、無駄が無くなるわけだ。
ー そうそう。
ー なるほど。家計簿の赤字を無くしたら感謝されるわな。
ー 当然よね?
その後、敵対していると言われていたグループから、謝罪と今後の友好を約束するとのメッセージが届いた。直接話すのは避けたのか? まぁ、いいが。
* * *
「ふうん。神界も大変ね」
ニーナが他人事のように言った。ここは東宮の談話コーナーだ。
「そうだな。でも、本気なら朗報だ」
「そうね。敵対する必要がなくなったんでしょうね」
「なくなった?」
「ほら、ラームで大事な神力の消費を抑えるわ。神化リングで神力パワー増やすわ。子孫も残せるわ、未來視で労力も減らすわ。しかも未来が分かるから昼寝も可」
「ああ。確かに。敵対するほうが間抜けだな。けど、昼寝の後は地獄かもよ?」
ー そんなこと言ったから、要請が届いたわよ。
ー 要請?
ー そう。百年じゃなくてもっと先の未来が見たいって。
ー そんな。無理だって。
ー まぁ、安心して昼寝したいんじゃない?
ー そういう時は昼寝するなよ!
ー そう言っとくわ。
ー コリスだろ?
ー バレてるし。
意外とタフな女神だな。
12
お気に入りに追加
582
あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる