160 / 189
未来視編
160 幽閉前の記憶を取り戻せ!!
しおりを挟む
女神カリスから記憶を取り戻す機能拡張が完成したと報告があった後は、お祭り騒ぎになってしまった。
それで、実際には日を改めて試すということになった。
この機能拡張はメッセージ誘導と一緒に送られる。
メッセージ誘導が意識表面をコピーするので、その一部に機能拡張を埋め込んで送る。あとは受け取った者が有効化するだけだ。
これがうまく動けば、いよいよ幽閉前の記憶が戻ることになる。
さすがにちょっと緊張してきた。何しろ、前々世の記憶だしな。戻っても、大丈夫なんだよな? 俺の人格変わったりしないよな? ちょっと心配だ。
全ては神魔科学の女神カリスに委ねられている。
「では、カリスさん、よろしくお願いします」意を決して俺は言った。
「はい。では早速!」
おもむろに女神カリスは完成した機能拡張を呼び出した。神力リンクを解放しているので、そのまま俺に入って来る。
「これで、設定は完了しました」
後は、指示に従って起動するだけだ。
「じゃ、実行する!」
操作は簡単だった。過去の自分へのメッセージに機能拡張を埋め込むと俺は迷わず送信した。
これで、幽閉前の俺がちゃんと受け取れれば記憶が戻せる筈だ。後は成功することを祈るのみだ。まぁ、将来に対する祈りではなく、過去に対する祈りというのが微妙だが。そもそも神は誰に祈るのだ?
「どうですか? 記憶管理領域を呼び出して検索してみてください」
俺がメッセージを送ったあと考え込んでいたのを見て女神カリスが声を掛けてきた。
「うん? あ、そうですね。ちょっと探してみます」
俺は、女神カリスからあらかじめ教えられていた記憶管理領域の検索を実行した。
「え~っと、あ、ありました!」
過去の俺は、ちゃんと受け取ってくれたようだ。記憶管理領域を検索すると、すぐに見つかった。
「これにリンクを張ればいいんですね?」
「そうです」と女神カリス。
「まずかったら、リンクを外せますよね」
「えっ? あっ、はい。出来ますね」と女神カリス。
仕方ない、女神カリスに教わった通りに早速リンクを張っていった。
「おおおおっ」
「どうでしょう?」
「も、戻りました!」
リンクを張るごとに、記憶が戻る!
「気分はどうです?」
「だいじょうぶ……みたいです」
「違和感はありませんか?」
「はい。いまのところ問題ないみたいです」
俺はいろいろ思い出していた。
「エリー?」
一応、女神隊は全員集合しているのだが、目の前にいたエリス様をみて思わず言ってしまった。
「リュウ、思い出したの?」とエリス様。
「ああ、確かにエリス様のことエリーって呼んでたな。その頃からエリスだったの?」
「そう」
「へぇ。偶然の一致かな?」
「そんな訳ないでしょ?」
えっ?
「ああ、『アリス』なども全て俺が誘導した名前だったな。そりゃ一致するか」
「ふふ。そうだね」
「特に、私達四人は前から仲がいいからね」とアリス。
「そうね」とイリス様。
「そうなのだ」とウリス様。
「そうそう」とエリス様。
「それは、初耳だな」
「もともと、この四人は上位神が同じだったからね」とアリス。
「あ、そういうことか。そういや神力でアリスと話してたときに、ウリス様が割り込んで来たけど、そういうことか」
「うん? ああ、そうなのだ」
「タブレット鑑賞会の時ね」とアリス。
「あ、バラしてるし」とウリス様。
「ふふふ。もういいでしょ?」とアリス。
「ううん。俺? 私? まぁ、俺でいいか。名前もリュウジでいいよな? 記憶が戻ったとはいえ、地球で育った俺のカラーが強いから」
「そうよね。全く別人だもんね」とアリス。そうなんだよ。
「印象は変わったわね。こっちのほうがいいかも」
イリス様は、こっちのほうがいいらしい。良かった!
「そうなのだ。性格もちょっと違う気がするのだ」
「そうかな?」
「エリーは同じだと思う?」
「ふふ。エリーって呼ばれると昔と同じだと思う」
「そうか。どうするかな」
「エリス様でもいいけど」
うん? 意外と気に入ってるのか?
「エリーだと、ちょっと馴れ馴れしいよな。じゃ、今まで通りエリス様でいく」
「うん、いいよ」
百年より前の事情がありそうだしな。
「そういえば、俺の上位神って地学神の『おpうぇ』だったな」
俺は、当時の事を思い出して言った。人間関係というか、神界なので神様関係は大事だからな。
「ああ、あのいつもどこかに行ってる神様ね」と女神カリス。
まぁ、確かに常に出歩いていたかも。女神カリスも、ちょっと知ってるようだ。
「えっと、いますか?」
ぽっ
「は~いっ」
地学の女神様登場。
「やっと呼ばれたのね」
「あれ? 見てたんですか? 珍しいですね」
「ええ、もう面白くて。君、前より面白いわよ」前も面白かったんだ。
「あ、この女神『おpうぇ』は地学というか惑星物理学の神様で俺の上位神です」
とりあえず、知らない神様もいると思ってみんなに紹介した。
「またよろしく!」
「よろしく」
「よろしく、なのだ!」
「ども~」
「元上位神だけどね」そっと修正された。
「あ、急に上位になっちゃって、すみません」
「ほんとよ、びっくりしたわ」
「それにしても、もっと早く声掛けてくれても良かったのに」
「何言ってんのよ。召喚でボクの系統から外れちゃったから分からなかったわよ。見た目も違うし、神力カラーも違う」とんでもないという顔で言う。
「あ、そうでしたね」
「そうそう! 分かる訳ないわよ」
「私たちも分からなかったものね」とアリス。
「ほんとうね」頷くイリス様。
「そうなのだ」とウリス様。
「怖くない」
「うっ。怖いもん!」
「で、ボクって『スリス』でいいの?」
面白そうに言う元上位神。
「へ? いや、別に標準語でいいですよ」
記憶が戻ったら、神界標準語も普通に思えるし。
「そう? 私スリスで出ることしか考えて無かったんだけど?」
「じゃ、スリス様で」
「様はやめてよ。もう、ボクより上位神なんだし」
「でもねぇ。あ、系統どうします?」
「当然、女神隊に入れてくれるよね?」
「あ、はい。って、いいんですか?」
「いいに決まってるでしょ? 第二神様の直下なのよ! もう、夢みたい。すぐに入れて!」
「じゃ、いきます」
「キスしてもいいわよ」
「あ~あ~、聞こえない。って、もう入れました」って、そのネタ知ってるくらい前から見てるんだ!
「もう! 上位神の権限でキスさせとくんだった」
「そんな権限ありません」
「なんだか、リュウジさんの上位神だったことに納得ですね」と女神カリス。
「自由な神様でしょ?」
「でも、研究職の神様には多いと思います」
女神カリスにフォローされるくらい自由ってことだな。
「でしょでしょ?」と女神スリス。褒めてないから。
「二人の共通点発見!」自由奔放な神様だな。
「君、何勘違いしてるの? 君も一緒だよ」と女神スリス。
「えっ? 俺は違うでしょ? あ~でも召喚されてからは、やりたい放題だったかも」
「あはは。それ、前からだから」
「そ、そうなんですか?」
「君、なんで幽閉されたと思ってるのよ!」
「あ~、まぁ、確かに」
「まぁ、そうよね」とアリス。
「そうだったわね」とイリス様。
「そうなのだ」とウリス様。
「ふっふっふ。リュウジ怖い!」確信を持って言うエリス様。
まぁ、そうそう変わらないこともあるもんだ。
とりあえず、記憶だけでなく神様との関係も戻って嬉しい俺だった。
<女神スリス>
イラスト:AIアニメジェネレーターにて生成。
https://perchance.org/ai-anime-generator
それで、実際には日を改めて試すということになった。
この機能拡張はメッセージ誘導と一緒に送られる。
メッセージ誘導が意識表面をコピーするので、その一部に機能拡張を埋め込んで送る。あとは受け取った者が有効化するだけだ。
これがうまく動けば、いよいよ幽閉前の記憶が戻ることになる。
さすがにちょっと緊張してきた。何しろ、前々世の記憶だしな。戻っても、大丈夫なんだよな? 俺の人格変わったりしないよな? ちょっと心配だ。
全ては神魔科学の女神カリスに委ねられている。
「では、カリスさん、よろしくお願いします」意を決して俺は言った。
「はい。では早速!」
おもむろに女神カリスは完成した機能拡張を呼び出した。神力リンクを解放しているので、そのまま俺に入って来る。
「これで、設定は完了しました」
後は、指示に従って起動するだけだ。
「じゃ、実行する!」
操作は簡単だった。過去の自分へのメッセージに機能拡張を埋め込むと俺は迷わず送信した。
これで、幽閉前の俺がちゃんと受け取れれば記憶が戻せる筈だ。後は成功することを祈るのみだ。まぁ、将来に対する祈りではなく、過去に対する祈りというのが微妙だが。そもそも神は誰に祈るのだ?
「どうですか? 記憶管理領域を呼び出して検索してみてください」
俺がメッセージを送ったあと考え込んでいたのを見て女神カリスが声を掛けてきた。
「うん? あ、そうですね。ちょっと探してみます」
俺は、女神カリスからあらかじめ教えられていた記憶管理領域の検索を実行した。
「え~っと、あ、ありました!」
過去の俺は、ちゃんと受け取ってくれたようだ。記憶管理領域を検索すると、すぐに見つかった。
「これにリンクを張ればいいんですね?」
「そうです」と女神カリス。
「まずかったら、リンクを外せますよね」
「えっ? あっ、はい。出来ますね」と女神カリス。
仕方ない、女神カリスに教わった通りに早速リンクを張っていった。
「おおおおっ」
「どうでしょう?」
「も、戻りました!」
リンクを張るごとに、記憶が戻る!
「気分はどうです?」
「だいじょうぶ……みたいです」
「違和感はありませんか?」
「はい。いまのところ問題ないみたいです」
俺はいろいろ思い出していた。
「エリー?」
一応、女神隊は全員集合しているのだが、目の前にいたエリス様をみて思わず言ってしまった。
「リュウ、思い出したの?」とエリス様。
「ああ、確かにエリス様のことエリーって呼んでたな。その頃からエリスだったの?」
「そう」
「へぇ。偶然の一致かな?」
「そんな訳ないでしょ?」
えっ?
「ああ、『アリス』なども全て俺が誘導した名前だったな。そりゃ一致するか」
「ふふ。そうだね」
「特に、私達四人は前から仲がいいからね」とアリス。
「そうね」とイリス様。
「そうなのだ」とウリス様。
「そうそう」とエリス様。
「それは、初耳だな」
「もともと、この四人は上位神が同じだったからね」とアリス。
「あ、そういうことか。そういや神力でアリスと話してたときに、ウリス様が割り込んで来たけど、そういうことか」
「うん? ああ、そうなのだ」
「タブレット鑑賞会の時ね」とアリス。
「あ、バラしてるし」とウリス様。
「ふふふ。もういいでしょ?」とアリス。
「ううん。俺? 私? まぁ、俺でいいか。名前もリュウジでいいよな? 記憶が戻ったとはいえ、地球で育った俺のカラーが強いから」
「そうよね。全く別人だもんね」とアリス。そうなんだよ。
「印象は変わったわね。こっちのほうがいいかも」
イリス様は、こっちのほうがいいらしい。良かった!
「そうなのだ。性格もちょっと違う気がするのだ」
「そうかな?」
「エリーは同じだと思う?」
「ふふ。エリーって呼ばれると昔と同じだと思う」
「そうか。どうするかな」
「エリス様でもいいけど」
うん? 意外と気に入ってるのか?
「エリーだと、ちょっと馴れ馴れしいよな。じゃ、今まで通りエリス様でいく」
「うん、いいよ」
百年より前の事情がありそうだしな。
「そういえば、俺の上位神って地学神の『おpうぇ』だったな」
俺は、当時の事を思い出して言った。人間関係というか、神界なので神様関係は大事だからな。
「ああ、あのいつもどこかに行ってる神様ね」と女神カリス。
まぁ、確かに常に出歩いていたかも。女神カリスも、ちょっと知ってるようだ。
「えっと、いますか?」
ぽっ
「は~いっ」
地学の女神様登場。
「やっと呼ばれたのね」
「あれ? 見てたんですか? 珍しいですね」
「ええ、もう面白くて。君、前より面白いわよ」前も面白かったんだ。
「あ、この女神『おpうぇ』は地学というか惑星物理学の神様で俺の上位神です」
とりあえず、知らない神様もいると思ってみんなに紹介した。
「またよろしく!」
「よろしく」
「よろしく、なのだ!」
「ども~」
「元上位神だけどね」そっと修正された。
「あ、急に上位になっちゃって、すみません」
「ほんとよ、びっくりしたわ」
「それにしても、もっと早く声掛けてくれても良かったのに」
「何言ってんのよ。召喚でボクの系統から外れちゃったから分からなかったわよ。見た目も違うし、神力カラーも違う」とんでもないという顔で言う。
「あ、そうでしたね」
「そうそう! 分かる訳ないわよ」
「私たちも分からなかったものね」とアリス。
「ほんとうね」頷くイリス様。
「そうなのだ」とウリス様。
「怖くない」
「うっ。怖いもん!」
「で、ボクって『スリス』でいいの?」
面白そうに言う元上位神。
「へ? いや、別に標準語でいいですよ」
記憶が戻ったら、神界標準語も普通に思えるし。
「そう? 私スリスで出ることしか考えて無かったんだけど?」
「じゃ、スリス様で」
「様はやめてよ。もう、ボクより上位神なんだし」
「でもねぇ。あ、系統どうします?」
「当然、女神隊に入れてくれるよね?」
「あ、はい。って、いいんですか?」
「いいに決まってるでしょ? 第二神様の直下なのよ! もう、夢みたい。すぐに入れて!」
「じゃ、いきます」
「キスしてもいいわよ」
「あ~あ~、聞こえない。って、もう入れました」って、そのネタ知ってるくらい前から見てるんだ!
「もう! 上位神の権限でキスさせとくんだった」
「そんな権限ありません」
「なんだか、リュウジさんの上位神だったことに納得ですね」と女神カリス。
「自由な神様でしょ?」
「でも、研究職の神様には多いと思います」
女神カリスにフォローされるくらい自由ってことだな。
「でしょでしょ?」と女神スリス。褒めてないから。
「二人の共通点発見!」自由奔放な神様だな。
「君、何勘違いしてるの? 君も一緒だよ」と女神スリス。
「えっ? 俺は違うでしょ? あ~でも召喚されてからは、やりたい放題だったかも」
「あはは。それ、前からだから」
「そ、そうなんですか?」
「君、なんで幽閉されたと思ってるのよ!」
「あ~、まぁ、確かに」
「まぁ、そうよね」とアリス。
「そうだったわね」とイリス様。
「そうなのだ」とウリス様。
「ふっふっふ。リュウジ怖い!」確信を持って言うエリス様。
まぁ、そうそう変わらないこともあるもんだ。
とりあえず、記憶だけでなく神様との関係も戻って嬉しい俺だった。
<女神スリス>
イラスト:AIアニメジェネレーターにて生成。
https://perchance.org/ai-anime-generator
22
お気に入りに追加
582
あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる