141 / 189
幻の大陸アトラ編
141 幻の大陸アトラ探検-出発-
しおりを挟む
一月下旬になってようやく大海に沈んだという大陸アトラを探検する準備が整った。
整ったと言っても海底探検なので「思い付いたことをやってみた」に過ぎない。海底に潜ること自体は何度もやっていることだが、海底探検の専門家がいる訳ではない。無理は出来ないだろう。
参加するメンバーは次の通り。
アトラ大陸探検隊
隊長 神聖アリス教国 リュウジ・アリステリアス王
副隊長 カセーム王国 ピステル・カセーム王
副隊長 聖アリステリアス王国 ヒュペリオン・アリステリアス王
副隊長 シュゼール王国 ナエル・シュゼール王
探検隊特別顧問 シリス・アリステリアス
探検隊特別顧問 アリス・アリステリアス
妖精族王女 ミリィ
技術補佐 スペルズ他
警備主任 椎名美鈴
警備 七人の侍女隊/天馬一号(改)
警備 近衛神魔動車隊
その他従者(H&Hズを含む)
飛行船スタッフ
今回は大陸連絡評議会の使節団ではないので私的なチームだ。
なのに、なんでこんなに王様が冒険するんだか意味不明だ。普通はあり得ないだろう。
ただ、『女神様に付き従う人間の王達』という解釈なら可笑しくはない。もちろん本人たちは誰もそんなことを考えていない。あくまでも一般人が見たらということだ。まぁ、神様がいるんだから安全といえば安全だし、いいか。
また、近衛神魔動車隊って要らないと思うんだけど、ヒュペリオン王が参加するには近衛兵が必要ってだけらしい。本当なのか? ちょっと怪しい。噂ではこのメンバーの競争率は凄いことになっているそうだ。
H&Hズは予定してなかったんだが、今度こそ連れていけと五月蠅かったので従者として採用。
まぁ、確かに近くに置くとは言ったしな。とりあえず魔法免許は取得したし新規開発したダイビングギアも使えるのでいいのだが。
また、今回から飛行船展望室のカメラで撮った映像が、王城談話室のスクリーンに映し出されるシステムを導入してみた。
子供の世話で残りたいが冒険もしたいという嫁のわがままにより急遽ランティスが徹夜して設置してくれた。
これの凄いところは、うちの嫁の場合は必要なら転移出来るので本当に探検に参加できるってことだ。
* * *
「いま、歴史上かつてない冒険が、ここ神聖アリス教国から始まろうとしています。その一部始終を首都アリスから第三王妃のセシル・アリステリアスがお届けしたいと思います」
セシル、ノリノリだな。
今回は大陸連絡評議会公認ではないので、こっそり出発しようかと思ったら許してもらえなかった。
各国代表から、どうしても同時配信してくれと懇願された。まぁ、気持ちも分かるんだけど、殆ど何も出ませんでしたとかになりそうなんだけど。
とりあえず、出発したら特別なイベントは出来ないので飛行艇の外部映像を送信するだけにした。神聖アリス教国で問題ないように編集して各国に配信することになっている。女神様が現れるシーンとか出せないからな。
「本当に伝説の大陸アトラは存在したのでしょうか? そして、そこに誰が住んでいたのでしょうか? 海底都市に息づくのは果たして希望か幻か? それは私たちの未来に関わるのでしょうか? 謎は謎を呼び期待は大きく膨れていきます」
何を言っているのかよく分からないことを言い出したので、俺は発進の合図を出した。ネタ切れだよな?
上部展望室が神魔動飛行艇になってから、指令室はこの展望室になった。もちろん、マッハ神魔動飛行船の操縦席は別にある。だが、この展望室にいる俺が全体の指揮を執るからだ。
* * *
飛行船は何事もなく首都アリスを発進した。
今回は、中継地点の都市国家モニまででも六千キロメートルもある。なので、最初からマッハ二・〇で行く。巡航速で六時間も飛んだら飽きるからな。
「マスター、ラームの木に異常ありません。とても美味しく生ってました」とミリィが報告してきた。
「おまえ、点検に行って食ってくるなよ~っ」飛行艇には疑似セルー島BOXが置いてあって、ラームの木が植えてある。
「いえ、お食事の時間でしたので」
「いつもお食事の時間なのか?」
「ち、違いますよマスター。お食事の時間か、おやつの時間です」
「そ、そうなんだ。どう違うんだ?」
「お食事はラームとマスターの食事を一口。おやつは、ラームとお茶とクッキーです」
「わかった。じゃあ……」
「これから、マスターとお食事です」だよな。
ラームについては、ラームジュースを沢山用意してあるのでラームの木は必要ないとも言えるのだがミリィはラームの木が見えないと不安なのだそうだ。
それはあるだろうな。長年、ラームの木がある場所でしか生活してないんだから。
* * *
飛行船は順調に飛んで、おやつの時間には南北大陸を遠望するまでに近づいた。
「そう、おやつと言えば、この辺にズワイガニが沢山いたよな」
「おお、食べるのである!」何故かいる女神隊。
「じゃ、獲ってこう」
そろそろ、都市国家モニなので、下降してカニをお土産にしよう。
南北大陸といえば、まずパルス王国なのだが、今回は二人の王妃がご懐妊だそうなので遠慮した。うまく行っているようで何よりだ。
* * *
で、都市国家モニ王国に到着したのだが……。
「リュウジ殿。ぜひ私も連れて行って下され」
などとモニ王国の第一王子マッセム・モニが言い出した。前々回の南北大陸一周旅行に随伴できなかったのが残念だったらしい。
「この度は、単なる訪問ではなく冒険と聞く。是非私も同道してリュウジ殿のお役にたちたいと思う」
「いや、これは危険な旅なので、第一王子をお連れするのは……」
「しかし、メンバーは王様ばかりではないですか、むしろ王子のほうが気安く行けます」
「ん~っ」どうしようかなぁ。女神隊とかいるからなぁ。
「ふむ。王子、驚くようなことの連続でも耐えられる自信がおありかな?」俺が迷っていたら、ナエル王が謎めいたことを言った。
「勿論です、むしろ望むところです」
まぁ、アトラ大陸についてはそうなんだけど。パルス王国の王様達から何か聞いてないのかな?
まぁ、打ち明けるか、ほっといて思考停止するに任せるかのどちらかなんだが。若いから順応できるか? でも若いからこそ女神様にのぼせ上がるってこともあるからな。
ー もういんじゃない? バラしちゃいましょうよ。
ー うん、まぁ、もう面倒くさいしなぁ。
ー 神の国を復興するときにバラすのは逆に面倒よ。
ー それもそうだな。
「わかった。その代わり、泣き言は聞かないぞ」
「ほんとうか! 感謝しますリュウジ殿」とマッセム王子。
横でナエル王が憐れむような目で見ている。もちろんピステルはニヤニヤしている。
「発進したあと、私から話しましょう」ナエル王、いたわるようにマッセム王子を見て言った。
とりあえず、発進してからなら諦めもつくだろうな。うん。
* * *
「おお、今朝もラームは美味いなぁ。朝一番はラームに限る」
翌朝、上部展望室で朝日に輝く大海原を見つつ、疑似セルー島BOXからもぎ取ったばかりのラームの実を頬張り俺は言った。
横では、事実を打ち明けられ一睡もできずにぐったりしているマッセル王子の姿があった。
「鬼ね」
「鬼だわ」
「鬼なのである」
「鬼のリュウジ怖い」
「そこっ、誤解を招くようなことを言わない。ってか、朝からいきなり顕現して、王子にショック与えておいて、何言ってるんですか」
「あら、でも美しいショックよ。朝日に輝く女神たちよ」アリス、何言ってんの?
「おお、確かに絵になる」後から来たピステルが言う。
うん、ショックを与えてるほうは美しいかも。でも、受け取るほうは美しくない。
「お分かりですね。変に気を使う必要はありません。普通にしていれば大丈夫です」
マッセム王子の隣で、事情を説明したナエル王がフォローしている。
「神様のような方だとは思っていたのですよ私も。でも『ような』と『である』の間の差がこれほどあるとは……私は初めて知りました」
「今のうちに慣れておいて下さい」
「慣れて……ですか?」
「はい。これが、日常になります」
「???」
ナエル王は、いつの間にか悟りを開いたかも知れない。
マッセム王子が、この言葉を理解する日はすぐそこに?
整ったと言っても海底探検なので「思い付いたことをやってみた」に過ぎない。海底に潜ること自体は何度もやっていることだが、海底探検の専門家がいる訳ではない。無理は出来ないだろう。
参加するメンバーは次の通り。
アトラ大陸探検隊
隊長 神聖アリス教国 リュウジ・アリステリアス王
副隊長 カセーム王国 ピステル・カセーム王
副隊長 聖アリステリアス王国 ヒュペリオン・アリステリアス王
副隊長 シュゼール王国 ナエル・シュゼール王
探検隊特別顧問 シリス・アリステリアス
探検隊特別顧問 アリス・アリステリアス
妖精族王女 ミリィ
技術補佐 スペルズ他
警備主任 椎名美鈴
警備 七人の侍女隊/天馬一号(改)
警備 近衛神魔動車隊
その他従者(H&Hズを含む)
飛行船スタッフ
今回は大陸連絡評議会の使節団ではないので私的なチームだ。
なのに、なんでこんなに王様が冒険するんだか意味不明だ。普通はあり得ないだろう。
ただ、『女神様に付き従う人間の王達』という解釈なら可笑しくはない。もちろん本人たちは誰もそんなことを考えていない。あくまでも一般人が見たらということだ。まぁ、神様がいるんだから安全といえば安全だし、いいか。
また、近衛神魔動車隊って要らないと思うんだけど、ヒュペリオン王が参加するには近衛兵が必要ってだけらしい。本当なのか? ちょっと怪しい。噂ではこのメンバーの競争率は凄いことになっているそうだ。
H&Hズは予定してなかったんだが、今度こそ連れていけと五月蠅かったので従者として採用。
まぁ、確かに近くに置くとは言ったしな。とりあえず魔法免許は取得したし新規開発したダイビングギアも使えるのでいいのだが。
また、今回から飛行船展望室のカメラで撮った映像が、王城談話室のスクリーンに映し出されるシステムを導入してみた。
子供の世話で残りたいが冒険もしたいという嫁のわがままにより急遽ランティスが徹夜して設置してくれた。
これの凄いところは、うちの嫁の場合は必要なら転移出来るので本当に探検に参加できるってことだ。
* * *
「いま、歴史上かつてない冒険が、ここ神聖アリス教国から始まろうとしています。その一部始終を首都アリスから第三王妃のセシル・アリステリアスがお届けしたいと思います」
セシル、ノリノリだな。
今回は大陸連絡評議会公認ではないので、こっそり出発しようかと思ったら許してもらえなかった。
各国代表から、どうしても同時配信してくれと懇願された。まぁ、気持ちも分かるんだけど、殆ど何も出ませんでしたとかになりそうなんだけど。
とりあえず、出発したら特別なイベントは出来ないので飛行艇の外部映像を送信するだけにした。神聖アリス教国で問題ないように編集して各国に配信することになっている。女神様が現れるシーンとか出せないからな。
「本当に伝説の大陸アトラは存在したのでしょうか? そして、そこに誰が住んでいたのでしょうか? 海底都市に息づくのは果たして希望か幻か? それは私たちの未来に関わるのでしょうか? 謎は謎を呼び期待は大きく膨れていきます」
何を言っているのかよく分からないことを言い出したので、俺は発進の合図を出した。ネタ切れだよな?
上部展望室が神魔動飛行艇になってから、指令室はこの展望室になった。もちろん、マッハ神魔動飛行船の操縦席は別にある。だが、この展望室にいる俺が全体の指揮を執るからだ。
* * *
飛行船は何事もなく首都アリスを発進した。
今回は、中継地点の都市国家モニまででも六千キロメートルもある。なので、最初からマッハ二・〇で行く。巡航速で六時間も飛んだら飽きるからな。
「マスター、ラームの木に異常ありません。とても美味しく生ってました」とミリィが報告してきた。
「おまえ、点検に行って食ってくるなよ~っ」飛行艇には疑似セルー島BOXが置いてあって、ラームの木が植えてある。
「いえ、お食事の時間でしたので」
「いつもお食事の時間なのか?」
「ち、違いますよマスター。お食事の時間か、おやつの時間です」
「そ、そうなんだ。どう違うんだ?」
「お食事はラームとマスターの食事を一口。おやつは、ラームとお茶とクッキーです」
「わかった。じゃあ……」
「これから、マスターとお食事です」だよな。
ラームについては、ラームジュースを沢山用意してあるのでラームの木は必要ないとも言えるのだがミリィはラームの木が見えないと不安なのだそうだ。
それはあるだろうな。長年、ラームの木がある場所でしか生活してないんだから。
* * *
飛行船は順調に飛んで、おやつの時間には南北大陸を遠望するまでに近づいた。
「そう、おやつと言えば、この辺にズワイガニが沢山いたよな」
「おお、食べるのである!」何故かいる女神隊。
「じゃ、獲ってこう」
そろそろ、都市国家モニなので、下降してカニをお土産にしよう。
南北大陸といえば、まずパルス王国なのだが、今回は二人の王妃がご懐妊だそうなので遠慮した。うまく行っているようで何よりだ。
* * *
で、都市国家モニ王国に到着したのだが……。
「リュウジ殿。ぜひ私も連れて行って下され」
などとモニ王国の第一王子マッセム・モニが言い出した。前々回の南北大陸一周旅行に随伴できなかったのが残念だったらしい。
「この度は、単なる訪問ではなく冒険と聞く。是非私も同道してリュウジ殿のお役にたちたいと思う」
「いや、これは危険な旅なので、第一王子をお連れするのは……」
「しかし、メンバーは王様ばかりではないですか、むしろ王子のほうが気安く行けます」
「ん~っ」どうしようかなぁ。女神隊とかいるからなぁ。
「ふむ。王子、驚くようなことの連続でも耐えられる自信がおありかな?」俺が迷っていたら、ナエル王が謎めいたことを言った。
「勿論です、むしろ望むところです」
まぁ、アトラ大陸についてはそうなんだけど。パルス王国の王様達から何か聞いてないのかな?
まぁ、打ち明けるか、ほっといて思考停止するに任せるかのどちらかなんだが。若いから順応できるか? でも若いからこそ女神様にのぼせ上がるってこともあるからな。
ー もういんじゃない? バラしちゃいましょうよ。
ー うん、まぁ、もう面倒くさいしなぁ。
ー 神の国を復興するときにバラすのは逆に面倒よ。
ー それもそうだな。
「わかった。その代わり、泣き言は聞かないぞ」
「ほんとうか! 感謝しますリュウジ殿」とマッセム王子。
横でナエル王が憐れむような目で見ている。もちろんピステルはニヤニヤしている。
「発進したあと、私から話しましょう」ナエル王、いたわるようにマッセム王子を見て言った。
とりあえず、発進してからなら諦めもつくだろうな。うん。
* * *
「おお、今朝もラームは美味いなぁ。朝一番はラームに限る」
翌朝、上部展望室で朝日に輝く大海原を見つつ、疑似セルー島BOXからもぎ取ったばかりのラームの実を頬張り俺は言った。
横では、事実を打ち明けられ一睡もできずにぐったりしているマッセル王子の姿があった。
「鬼ね」
「鬼だわ」
「鬼なのである」
「鬼のリュウジ怖い」
「そこっ、誤解を招くようなことを言わない。ってか、朝からいきなり顕現して、王子にショック与えておいて、何言ってるんですか」
「あら、でも美しいショックよ。朝日に輝く女神たちよ」アリス、何言ってんの?
「おお、確かに絵になる」後から来たピステルが言う。
うん、ショックを与えてるほうは美しいかも。でも、受け取るほうは美しくない。
「お分かりですね。変に気を使う必要はありません。普通にしていれば大丈夫です」
マッセム王子の隣で、事情を説明したナエル王がフォローしている。
「神様のような方だとは思っていたのですよ私も。でも『ような』と『である』の間の差がこれほどあるとは……私は初めて知りました」
「今のうちに慣れておいて下さい」
「慣れて……ですか?」
「はい。これが、日常になります」
「???」
ナエル王は、いつの間にか悟りを開いたかも知れない。
マッセム王子が、この言葉を理解する日はすぐそこに?
13
お気に入りに追加
582
あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる