122 / 189
南方諸国編
122 カクテルの女神様?
しおりを挟む
香水を作るために蒸留器を作ったが酒を造るためにも作ることになった。
こっちはかなり大型になるので少々躊躇っていたのだが一部で強く要請する人間がいて踏み切ったのだ。
なにしろ香水とは量が違うからな。いや、のんべがいるからじゃなくて香水とは基本的に必要な量が違う。まぁ、のんべがいるからでも間違ってはいないが。
ともかく、金属の精錬が盛んになったので大型でも作れるのが幸いした。
そういうわけで、酒の女神サリスさんの指導の下、蒸留酒の製造が始まった。この世界にある醸造酒から蒸留酒を作ろうという訳だ。
当面、作るのはワインを蒸留したブランデーとビールを蒸留したウィスキーだ。
ワインはぶどうを潰した酒なのでほぼ同じ物なのだが、ビールはちょっと違うようだ。麦芽を使うところは同じだが同時に漬け込む植物がホップとは微妙に違うらしい。
まぁ、酵母菌も違うのかも知れない。
それと、ステル王国から持ち帰った米の酒を使って試しに焼酎も作ってみた。
輸入して作ることも出来るが、ヒスイに教えたらステル王国で試してみたいと言っていたので任せることにした。
それはともかく、俺は酒については全くの素人なので全て女神様にお任せなのだが、セシルが女神サリスに付いて回ってお世話してる。そういえば、教会って地球でもリキュールとか作ってたよな? 相性がいいのかな?
* * *
そんなこんなで、蒸留酒が出来たと連絡が入った。
試飲会に呼ばれたのだ。早すぎるだろうと思ったら単に蒸留しただけだそうだ。出来立てだから、これから熟成させるんだろうけど、そのまま飲む酒もあるらしいので味見をさせたいらしい。
「さすがに出来立てばかりだと、みんな透明だね」
「あら、詳しいわね。そうなのよ。蒸留酒は熟成する過程で色が付くのよね」と女神サリス自ら解説してくれる。
「出来立てだと、殆どはアルコールと水ですからね。あと少しの香り成分」そんなことを言いながら、渡されたコップに口を付ける。
「うわっ。やっぱり強いなぁ」
俺は酒に弱いので軽く口を付けただけだが、口の中にアルコールがわっと広がった。
「くぅ~っ、これじゃ~っ!」あ、約一名感動してる奴発見。
「は~~~っ、これは凄い!」ひーはーいいながら喜んでる奴、一人追加。
「テルちゃんどうじゃ?」
「テルちゃん?」
「テル君でも、テルちゃんでもいいじゃろう?」
「じゃ、ペリちゃんでいいの?」
「そ、それは、帰ってからよ~く考えるべきじゃな!」
「じゃ、ペリ君で。でも、これは凄いよ」
「そうじゃろう? 婿殿、また新しい世界を開いたのじゃな!」
『また』って何でしょう? てか、開いたの女神様だし。
「うん、ペリちゃんの言う通りだよ!」
「だから、ペリちゃんじゃなかろ~っ?」
「じゃ、テル君にしてよ」
「仕方ないのぉ」
「おおお、こっちの酒も凄いのじゃ!」
「は~っ、ペリちゃんのいう通りだよ」
もう、好きにしろよ。
とりあえず、ビールっぽいものからウィスキーっぽいものが、ワインからはブランデーっぽいものが出来た。どっちも、出来たばかりで強烈だ。
「もうちょっと弱いのはないんですか?」と聞いてみた。
「あら、リュウジさんには強いかしら?」
「そうですね。水割りにしようかな」
「リュウジ殿、水割りとはなんじゃ?」とペリ君。
「えっ? あ、強い酒に水を加えて飲み易くすることです。ジュースで割ってもおいしいですよ」
「そう言うと思って用意してありますよ。みんな強いからね」さすが酒の女神様ですね!
「そうか、強い酒ばかりだから、カクテルが出来るように用意したんですね?」
「そう。私はどっちかって言うと、このカクテルの女神かな?」
「あ、そうなんだ」そうか、酒の飲み方も色々あるからね。神様もそれぞれいるわけだ。
「これいいわね!」強い酒ばかりで敬遠ぎみだったニーナはこっちの方がいいらしい。
「ほんとだね~、おいしい~っ」ミルルにも好評なようだ。
「そうですね。私、こういうお酒の飲み方があるなんて初めて知りました」セシルも相当気に入ったみたいだ。
「わたくしも、これは気に入りましたわ」とセレーネ。
「ええ、姉さま、私もこれ好きです」とアルテミス。
「うむ。わらわも気に入ったのじゃ!」とリリー。
「お前のそれ、ただのジュースだから」
「バレたのじゃ」
よしよし! まぁ、俺も限りなくジュースだけどな。
これだけ騒ぐと、ただののんべも興味が出るらしい。
「ほう。これはこれでいいもんじゃのぉ」とジュースを少し入れたペリ君。
「なるほど。出来立ての強い酒も、こうして飲めばいいんですね!」とテル君。
「自分の好みに出来るからのぉ」
「まさしく、その通りですね!」
「いや、二人ともほとんど原酒だけど」と突っ込む俺。
「それでもじゃ」
「それでもだよ」そうですか。
これは、これからカクテルも流行るかも。
あ、そういやシェーカーとか作ったほうがいいのかも?
俺たちは、女神サリスが作ってくれたカクテルを飲んではカクテル談義を始めるのだった。
ちなみに、ペリ君とテル君は蒸留酒の試飲会と聞いてわざわざやって来た。
まぁ、飛行船に乗るだけだけど、いいんだろうか? テイアさんはともかく、ピアスさんは泣いてる気がするんだよなぁ。まぁ、知らせた俺の責任もあるからなぁ。後でピアスさんに何か贈ろうか? あぁ、でも他人の奥さんに下手に気づかいするとまずいか。
あ、そうだ。いいこと思い付いた。
「テル君」
「て、テル君……」まだ、諦めてないの?
「ピアス妃とウチの女神湯に入りなよ」
「うん? それは有難いが、何かあるのか?」
「そう。あそこは豊穣の女神イリス様が祝福してるんだよ」
「おお、本当か? それは有難い。では、直ぐに呼び寄せる!」
これで何とかなる……かな?
* * *
酒の女神様サリスさんの指導により酒蔵が用意され、酒樽が置かれた。
気付いたらいつの間にかネムも参加していた。薬の製造とかと近いものがあるのか? 蒸留酒造りとしてはこれからが本番だと思う。
「ネムは、お酒が好きなだけね」とセシル。
「ちょ、セシルさん!」そうなんだ。
「ち、違います。あ、違いませんけど。セシルのお手伝いがしたかったのも本当です」とネム。
「うん、セシルとお酒と両方好きなのは良く分かった」
「え~っ?」
「ふふふっ」
「別に、いいと思うけど?」
「いいんでしょうか?」とネム。
「えっ?」
「えっ?」
「???」
さすがに、ネムとセシルが酒造りに取られてしまうのは困るので専用のスタッフを用意して貰った。
というか、用意した。よく考えたら、俺がいろいろ私財で用意してるから俺の会社になってるんだよな~いろいろと。ってことで、いつの間にか財閥ぽくなってたりするんだけど、これどうするべき? 財産貯め込む神様って気持ち悪いよな? まぁ、地上にいる神様ってのも普通じゃないからいいのか? 別に貯め込んでるわけじゃないか。
あ、ストーン砂漠関係で散財すればいいか。
* * *
とりあえず、酒蔵は作ったからもういいだろう、と思っていたら全然足りなかった。のんべ多すぎ!
これは後になっての話だが、水道を掘ったときに近くに放置しておいた溶岩を再利用して酒蔵を大量に造ったのだが、これが貯蔵に都合がよかったらしく大評判になってしまったのだ。
女神サリスにアドバイス貰ってるから間違いはないんだが、予想外に一大産業になってしまうとビビる。銘柄として「イエルメス」と名打ったウィスキーとかブランデーが次々と出荷された。
こっちはかなり大型になるので少々躊躇っていたのだが一部で強く要請する人間がいて踏み切ったのだ。
なにしろ香水とは量が違うからな。いや、のんべがいるからじゃなくて香水とは基本的に必要な量が違う。まぁ、のんべがいるからでも間違ってはいないが。
ともかく、金属の精錬が盛んになったので大型でも作れるのが幸いした。
そういうわけで、酒の女神サリスさんの指導の下、蒸留酒の製造が始まった。この世界にある醸造酒から蒸留酒を作ろうという訳だ。
当面、作るのはワインを蒸留したブランデーとビールを蒸留したウィスキーだ。
ワインはぶどうを潰した酒なのでほぼ同じ物なのだが、ビールはちょっと違うようだ。麦芽を使うところは同じだが同時に漬け込む植物がホップとは微妙に違うらしい。
まぁ、酵母菌も違うのかも知れない。
それと、ステル王国から持ち帰った米の酒を使って試しに焼酎も作ってみた。
輸入して作ることも出来るが、ヒスイに教えたらステル王国で試してみたいと言っていたので任せることにした。
それはともかく、俺は酒については全くの素人なので全て女神様にお任せなのだが、セシルが女神サリスに付いて回ってお世話してる。そういえば、教会って地球でもリキュールとか作ってたよな? 相性がいいのかな?
* * *
そんなこんなで、蒸留酒が出来たと連絡が入った。
試飲会に呼ばれたのだ。早すぎるだろうと思ったら単に蒸留しただけだそうだ。出来立てだから、これから熟成させるんだろうけど、そのまま飲む酒もあるらしいので味見をさせたいらしい。
「さすがに出来立てばかりだと、みんな透明だね」
「あら、詳しいわね。そうなのよ。蒸留酒は熟成する過程で色が付くのよね」と女神サリス自ら解説してくれる。
「出来立てだと、殆どはアルコールと水ですからね。あと少しの香り成分」そんなことを言いながら、渡されたコップに口を付ける。
「うわっ。やっぱり強いなぁ」
俺は酒に弱いので軽く口を付けただけだが、口の中にアルコールがわっと広がった。
「くぅ~っ、これじゃ~っ!」あ、約一名感動してる奴発見。
「は~~~っ、これは凄い!」ひーはーいいながら喜んでる奴、一人追加。
「テルちゃんどうじゃ?」
「テルちゃん?」
「テル君でも、テルちゃんでもいいじゃろう?」
「じゃ、ペリちゃんでいいの?」
「そ、それは、帰ってからよ~く考えるべきじゃな!」
「じゃ、ペリ君で。でも、これは凄いよ」
「そうじゃろう? 婿殿、また新しい世界を開いたのじゃな!」
『また』って何でしょう? てか、開いたの女神様だし。
「うん、ペリちゃんの言う通りだよ!」
「だから、ペリちゃんじゃなかろ~っ?」
「じゃ、テル君にしてよ」
「仕方ないのぉ」
「おおお、こっちの酒も凄いのじゃ!」
「は~っ、ペリちゃんのいう通りだよ」
もう、好きにしろよ。
とりあえず、ビールっぽいものからウィスキーっぽいものが、ワインからはブランデーっぽいものが出来た。どっちも、出来たばかりで強烈だ。
「もうちょっと弱いのはないんですか?」と聞いてみた。
「あら、リュウジさんには強いかしら?」
「そうですね。水割りにしようかな」
「リュウジ殿、水割りとはなんじゃ?」とペリ君。
「えっ? あ、強い酒に水を加えて飲み易くすることです。ジュースで割ってもおいしいですよ」
「そう言うと思って用意してありますよ。みんな強いからね」さすが酒の女神様ですね!
「そうか、強い酒ばかりだから、カクテルが出来るように用意したんですね?」
「そう。私はどっちかって言うと、このカクテルの女神かな?」
「あ、そうなんだ」そうか、酒の飲み方も色々あるからね。神様もそれぞれいるわけだ。
「これいいわね!」強い酒ばかりで敬遠ぎみだったニーナはこっちの方がいいらしい。
「ほんとだね~、おいしい~っ」ミルルにも好評なようだ。
「そうですね。私、こういうお酒の飲み方があるなんて初めて知りました」セシルも相当気に入ったみたいだ。
「わたくしも、これは気に入りましたわ」とセレーネ。
「ええ、姉さま、私もこれ好きです」とアルテミス。
「うむ。わらわも気に入ったのじゃ!」とリリー。
「お前のそれ、ただのジュースだから」
「バレたのじゃ」
よしよし! まぁ、俺も限りなくジュースだけどな。
これだけ騒ぐと、ただののんべも興味が出るらしい。
「ほう。これはこれでいいもんじゃのぉ」とジュースを少し入れたペリ君。
「なるほど。出来立ての強い酒も、こうして飲めばいいんですね!」とテル君。
「自分の好みに出来るからのぉ」
「まさしく、その通りですね!」
「いや、二人ともほとんど原酒だけど」と突っ込む俺。
「それでもじゃ」
「それでもだよ」そうですか。
これは、これからカクテルも流行るかも。
あ、そういやシェーカーとか作ったほうがいいのかも?
俺たちは、女神サリスが作ってくれたカクテルを飲んではカクテル談義を始めるのだった。
ちなみに、ペリ君とテル君は蒸留酒の試飲会と聞いてわざわざやって来た。
まぁ、飛行船に乗るだけだけど、いいんだろうか? テイアさんはともかく、ピアスさんは泣いてる気がするんだよなぁ。まぁ、知らせた俺の責任もあるからなぁ。後でピアスさんに何か贈ろうか? あぁ、でも他人の奥さんに下手に気づかいするとまずいか。
あ、そうだ。いいこと思い付いた。
「テル君」
「て、テル君……」まだ、諦めてないの?
「ピアス妃とウチの女神湯に入りなよ」
「うん? それは有難いが、何かあるのか?」
「そう。あそこは豊穣の女神イリス様が祝福してるんだよ」
「おお、本当か? それは有難い。では、直ぐに呼び寄せる!」
これで何とかなる……かな?
* * *
酒の女神様サリスさんの指導により酒蔵が用意され、酒樽が置かれた。
気付いたらいつの間にかネムも参加していた。薬の製造とかと近いものがあるのか? 蒸留酒造りとしてはこれからが本番だと思う。
「ネムは、お酒が好きなだけね」とセシル。
「ちょ、セシルさん!」そうなんだ。
「ち、違います。あ、違いませんけど。セシルのお手伝いがしたかったのも本当です」とネム。
「うん、セシルとお酒と両方好きなのは良く分かった」
「え~っ?」
「ふふふっ」
「別に、いいと思うけど?」
「いいんでしょうか?」とネム。
「えっ?」
「えっ?」
「???」
さすがに、ネムとセシルが酒造りに取られてしまうのは困るので専用のスタッフを用意して貰った。
というか、用意した。よく考えたら、俺がいろいろ私財で用意してるから俺の会社になってるんだよな~いろいろと。ってことで、いつの間にか財閥ぽくなってたりするんだけど、これどうするべき? 財産貯め込む神様って気持ち悪いよな? まぁ、地上にいる神様ってのも普通じゃないからいいのか? 別に貯め込んでるわけじゃないか。
あ、ストーン砂漠関係で散財すればいいか。
* * *
とりあえず、酒蔵は作ったからもういいだろう、と思っていたら全然足りなかった。のんべ多すぎ!
これは後になっての話だが、水道を掘ったときに近くに放置しておいた溶岩を再利用して酒蔵を大量に造ったのだが、これが貯蔵に都合がよかったらしく大評判になってしまったのだ。
女神サリスにアドバイス貰ってるから間違いはないんだが、予想外に一大産業になってしまうとビビる。銘柄として「イエルメス」と名打ったウィスキーとかブランデーが次々と出荷された。
31
お気に入りに追加
582
あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる