115 / 189
南方諸国編
115 無重量レジャーランドを作る
しおりを挟む
マッハ神魔動飛行船が出来た時、無重量遊園地を作ったら面白そうだなと思ったが、ある日の夕食後に談話室で話題にあげてみた。
「む、婿殿、それは何時作ってくれるのじゃ?」
ヒュペリオン王が、思いっきり食いついて来た。
「へ? いや、作ったらオモシロイかなと?」
「おもしろい! それ、絶対面白いから、直ぐ作ってほしいのじゃ!」
そういや王様、いつまで居るんでしょう?
「リュウジ殿、それは是非に実現してもらいたい!」
ピステルまで食いついて来た。
「まだ居たんかい」
「酷い。大陸連絡評議会があると思って待ってただけなのに」
「分かった。悪かった」でも、終わったよ?
「で、いつ作ってくれるのじゃ?」とヒュペリオン王。
「なんで、そんなに食いつくかなぁ。王様も、ピステルも」
「な、婿殿。婿殿は自分で飛べるから、そんなことを言っておるのじゃ」
「そうだよ。ヒップ王のいう通りだよ」とピステル。
「ひ、ヒップ王とは誰のことじゃ?」
「あ、だめ? ヒュペリオン王を略してヒップ王」
「なんじゃその略し方は! ペリオンとかペリ君じゃろ?」
「じゃ、ペリオン王で」
「とにかく、わしらも飛んでみたいのじゃ!」
「そうだよ。ペリ君のいう通りだよ」ペリオン王どこ行った?
「う、うん。なんとなく分かった」
「婿殿、そこはなんとな~くじゃなくて、ぜひ確約してほしいのじゃ」
「そんなにですかぁ」
「そんなにじゃ」
「そんなにだよ」
「そんなにです」とヒスイ。
「そんなにだよ~」とヒラク。
南北大陸から付いて来た侍女ヒスイとヒラクまで食い付いて来た。
「そうか、じゃ~作ってみるか」
「おおおおっ。さすが婿殿」
「やったね!」
「すてきっ!」
「やった~」お前ら、遊ぶ気満々だな。侍女はどうした。
まぁ、この城に出入りする人たちは、俺や嫁達が飛ぶのを見ているだけに一度飛んでみたいと思うのかも知れない。
* * *
ということで、ミルルとランティス、スペルズ兄弟と話してみた。
「おおおっ、それ待ってました~」
ランティスまで食い付いて来た。
「へっ?」
「いや、いつかきっとリュウジさんが作ってくれるって信じてました~っ」
思いっきり前のめりのランティス。
「いや、君達が作るんだけど?」
「あ、そうですね。でも作るとなると大がかりになって大変じゃないですか。資金も必要ですし」
「まぁ、そうだな」
「空を飛ぶってどんな気持ちなんだろうって、ずっと思ってたんですよ」
ランティスはそんなことを考えてたようだ。
「そうだよね。兄貴と魔道具作りながらも飛んだ経験がないから分からなかったんです」スペルズも同じか。
「ああ、なるほど。魔道具作りにも生かせるか」
「はい、絶対生かせます」とランティス。
「なるほど。まぁ、外周エンジンの空間加速装置があるから、あれで重力を打ち消すだけで出来ちゃうけどな」
「そうですね! 真空膜フィールドはそのままでいいんですか?」とランティス。
「いいだろう。中で騒いでる音が外に漏れないほうがいい。そうすると換気装置は必要だな。空気浄化装置も付けとくか」
「はい。あと、念のためクッションを敷きますか?」
なんか、いろいろ考えてたっぽいな?
「うん。それと、無重量で飛べるように、小さい加速器は必要かもね。ベルトに付けて加速は体全体に掛ければ本当に魔法で飛んでるみたいになる」
「ああ、なるほど。魔法体験できますね!」とスペルズ。
「そう。まるで魔法使いになったような飛翔体験。魔石で、弱い加速を掛けよう」
「方向とか、オンオフの制御は?」とスペルズ。
「そうだな。足の向きで方向、オンオフは手かな」
「おお、ホントに飛べるんだ!」
ランティスは、既に出来上がった時のことを思い描いてる模様。
「やったね兄貴!」
「クッションは、どうするかな?」
「クッションも必要だと思うけど、ベルトに付ける飛翔装置を安全装置にも出来るんじゃない?」これはミルルだ。
「浮遊装置が壊れた時でも安全に着地できるよ」
「そうですね! さすがミルルの姉貴!」とランティス。
「いいですね!」
うん。これはいけそう。
* * *
で、プロトタイプが完成して王城前広間でお披露目となった。
円形のクッションの上に無重量空間が広がる様になってる。
この上に球体になった真空膜フィールドがあるので飛び出さないし、透明で周りも良く見えるので本当に飛んでるような気になる。
普通の服装のままで、飛翔ベルトを付ければすぐ遊べるので手軽だ。
「ぬおおおおおおっ」
ヒュペリオン王が真っ先に飛び出した。歓喜の雄たけび!
「父上、どこにいくのじゃ~っ」
心配でリリーも来てる。勿論、リリーはベルト無しで飛んでいる。
「こ、これだ~。これを待っていた~っ」
公務を放り出して来てるもう一人の王様、ピステルも大はしゃぎ。
「兄様~、こっちなの~っ」とクレオ。
「あなた、ちょっと待ってくださいっ」
珍しく一緒に来てるピアス妃。意外と興味があるようだ。
「ヒラク、私たちも行くわよ!」
「はい、ヒスイさん、ついて行きます!」
そういえば、この二人の侍女、どちらも頭文字がHなんだよね。H&Hズ?
「Hじゃないけどね!」そうですね。
「だ、だんなさま。わたくし、もう思い残すことはございません」とバトンも飛ぶ。
「バトンまだまだ働いてくれよ~」
「私たちも行きますよ」と侍女長のマリナ。やっぱりか。
「「「「「「はいっ」」」」」」と侍女たち。
「メイド隊もいきましょう!」
「「「「「はいっ」」」」」
メイド隊って、いつ出来たんだろ~っ。
「セシル、これが飛翔なのね。ああ、私、ついにこの日が来たのね」とネム。どんな日だろう?
「ネム、落ち着いて。まだ、使徒じゃないのよ。使徒の練習よ」
え? 使徒の練習? いつの間にそゆことに? てか、使徒希望だったのか?
「いいこと? セシル先輩、ネム先輩に続くのよ!」
「「はい」」えっ? シスターまで? てか、ネムはシスターじゃないけど?
「行くわよコリス!」
「待ってたケリス!」
君たち、なんでいるのかな? っていうか、それ何処かで聞いたことあるよーな?
「お前ら何でいるんだよ!」
「だって、この遊び、神界リゾートにも使えるんじゃないかと思って」
「いや、神様なんだから、自力で飛べばいいじゃん!」
「そこを、あえて神力を使わないからいいんです。飛ぶ練習をしてない神様も多いしね。むしろ、神力使ったら失格で」
「なにそれ。意味不明。てか、神力の練習したら?」
「「え~~~っ」」
何か期待してたのかも知れないが、切りが無いので無視。
あと、どうでもいいけどケリス&コリスって微妙にH&Hズとバッティングしてるんだよなぁ。
* * *
プロトタイプの無重量空間だったが、予想をはるかに上回る人気だった。
遠くから見ると金魚鉢みたいで微妙だと思ってたけど、外から見た人たちが集まって来てさらに盛況に。
まぁ、いいか。水草みたいな邪魔もの入れても面白いかもな。三次元スゴロクとか作っても面白そう。
ただ、やってみて気付いたけど、これ意外と疲れるようで、みんなヘロヘロになるまで飛んでいた。
思った以上に体力を使う。というか皆体力がない。ってことは、もしかしてこれスポーツとしていけるんじゃね? 安全性さえ確保できれば子供も遊べるし、いいかもな。
ってことで、正式に無重量レジャーランドとしてオープンすることになった。魔法のある世界の遊園地はこうだよな?
「む、婿殿、それは何時作ってくれるのじゃ?」
ヒュペリオン王が、思いっきり食いついて来た。
「へ? いや、作ったらオモシロイかなと?」
「おもしろい! それ、絶対面白いから、直ぐ作ってほしいのじゃ!」
そういや王様、いつまで居るんでしょう?
「リュウジ殿、それは是非に実現してもらいたい!」
ピステルまで食いついて来た。
「まだ居たんかい」
「酷い。大陸連絡評議会があると思って待ってただけなのに」
「分かった。悪かった」でも、終わったよ?
「で、いつ作ってくれるのじゃ?」とヒュペリオン王。
「なんで、そんなに食いつくかなぁ。王様も、ピステルも」
「な、婿殿。婿殿は自分で飛べるから、そんなことを言っておるのじゃ」
「そうだよ。ヒップ王のいう通りだよ」とピステル。
「ひ、ヒップ王とは誰のことじゃ?」
「あ、だめ? ヒュペリオン王を略してヒップ王」
「なんじゃその略し方は! ペリオンとかペリ君じゃろ?」
「じゃ、ペリオン王で」
「とにかく、わしらも飛んでみたいのじゃ!」
「そうだよ。ペリ君のいう通りだよ」ペリオン王どこ行った?
「う、うん。なんとなく分かった」
「婿殿、そこはなんとな~くじゃなくて、ぜひ確約してほしいのじゃ」
「そんなにですかぁ」
「そんなにじゃ」
「そんなにだよ」
「そんなにです」とヒスイ。
「そんなにだよ~」とヒラク。
南北大陸から付いて来た侍女ヒスイとヒラクまで食い付いて来た。
「そうか、じゃ~作ってみるか」
「おおおおっ。さすが婿殿」
「やったね!」
「すてきっ!」
「やった~」お前ら、遊ぶ気満々だな。侍女はどうした。
まぁ、この城に出入りする人たちは、俺や嫁達が飛ぶのを見ているだけに一度飛んでみたいと思うのかも知れない。
* * *
ということで、ミルルとランティス、スペルズ兄弟と話してみた。
「おおおっ、それ待ってました~」
ランティスまで食い付いて来た。
「へっ?」
「いや、いつかきっとリュウジさんが作ってくれるって信じてました~っ」
思いっきり前のめりのランティス。
「いや、君達が作るんだけど?」
「あ、そうですね。でも作るとなると大がかりになって大変じゃないですか。資金も必要ですし」
「まぁ、そうだな」
「空を飛ぶってどんな気持ちなんだろうって、ずっと思ってたんですよ」
ランティスはそんなことを考えてたようだ。
「そうだよね。兄貴と魔道具作りながらも飛んだ経験がないから分からなかったんです」スペルズも同じか。
「ああ、なるほど。魔道具作りにも生かせるか」
「はい、絶対生かせます」とランティス。
「なるほど。まぁ、外周エンジンの空間加速装置があるから、あれで重力を打ち消すだけで出来ちゃうけどな」
「そうですね! 真空膜フィールドはそのままでいいんですか?」とランティス。
「いいだろう。中で騒いでる音が外に漏れないほうがいい。そうすると換気装置は必要だな。空気浄化装置も付けとくか」
「はい。あと、念のためクッションを敷きますか?」
なんか、いろいろ考えてたっぽいな?
「うん。それと、無重量で飛べるように、小さい加速器は必要かもね。ベルトに付けて加速は体全体に掛ければ本当に魔法で飛んでるみたいになる」
「ああ、なるほど。魔法体験できますね!」とスペルズ。
「そう。まるで魔法使いになったような飛翔体験。魔石で、弱い加速を掛けよう」
「方向とか、オンオフの制御は?」とスペルズ。
「そうだな。足の向きで方向、オンオフは手かな」
「おお、ホントに飛べるんだ!」
ランティスは、既に出来上がった時のことを思い描いてる模様。
「やったね兄貴!」
「クッションは、どうするかな?」
「クッションも必要だと思うけど、ベルトに付ける飛翔装置を安全装置にも出来るんじゃない?」これはミルルだ。
「浮遊装置が壊れた時でも安全に着地できるよ」
「そうですね! さすがミルルの姉貴!」とランティス。
「いいですね!」
うん。これはいけそう。
* * *
で、プロトタイプが完成して王城前広間でお披露目となった。
円形のクッションの上に無重量空間が広がる様になってる。
この上に球体になった真空膜フィールドがあるので飛び出さないし、透明で周りも良く見えるので本当に飛んでるような気になる。
普通の服装のままで、飛翔ベルトを付ければすぐ遊べるので手軽だ。
「ぬおおおおおおっ」
ヒュペリオン王が真っ先に飛び出した。歓喜の雄たけび!
「父上、どこにいくのじゃ~っ」
心配でリリーも来てる。勿論、リリーはベルト無しで飛んでいる。
「こ、これだ~。これを待っていた~っ」
公務を放り出して来てるもう一人の王様、ピステルも大はしゃぎ。
「兄様~、こっちなの~っ」とクレオ。
「あなた、ちょっと待ってくださいっ」
珍しく一緒に来てるピアス妃。意外と興味があるようだ。
「ヒラク、私たちも行くわよ!」
「はい、ヒスイさん、ついて行きます!」
そういえば、この二人の侍女、どちらも頭文字がHなんだよね。H&Hズ?
「Hじゃないけどね!」そうですね。
「だ、だんなさま。わたくし、もう思い残すことはございません」とバトンも飛ぶ。
「バトンまだまだ働いてくれよ~」
「私たちも行きますよ」と侍女長のマリナ。やっぱりか。
「「「「「「はいっ」」」」」」と侍女たち。
「メイド隊もいきましょう!」
「「「「「はいっ」」」」」
メイド隊って、いつ出来たんだろ~っ。
「セシル、これが飛翔なのね。ああ、私、ついにこの日が来たのね」とネム。どんな日だろう?
「ネム、落ち着いて。まだ、使徒じゃないのよ。使徒の練習よ」
え? 使徒の練習? いつの間にそゆことに? てか、使徒希望だったのか?
「いいこと? セシル先輩、ネム先輩に続くのよ!」
「「はい」」えっ? シスターまで? てか、ネムはシスターじゃないけど?
「行くわよコリス!」
「待ってたケリス!」
君たち、なんでいるのかな? っていうか、それ何処かで聞いたことあるよーな?
「お前ら何でいるんだよ!」
「だって、この遊び、神界リゾートにも使えるんじゃないかと思って」
「いや、神様なんだから、自力で飛べばいいじゃん!」
「そこを、あえて神力を使わないからいいんです。飛ぶ練習をしてない神様も多いしね。むしろ、神力使ったら失格で」
「なにそれ。意味不明。てか、神力の練習したら?」
「「え~~~っ」」
何か期待してたのかも知れないが、切りが無いので無視。
あと、どうでもいいけどケリス&コリスって微妙にH&Hズとバッティングしてるんだよなぁ。
* * *
プロトタイプの無重量空間だったが、予想をはるかに上回る人気だった。
遠くから見ると金魚鉢みたいで微妙だと思ってたけど、外から見た人たちが集まって来てさらに盛況に。
まぁ、いいか。水草みたいな邪魔もの入れても面白いかもな。三次元スゴロクとか作っても面白そう。
ただ、やってみて気付いたけど、これ意外と疲れるようで、みんなヘロヘロになるまで飛んでいた。
思った以上に体力を使う。というか皆体力がない。ってことは、もしかしてこれスポーツとしていけるんじゃね? 安全性さえ確保できれば子供も遊べるし、いいかもな。
ってことで、正式に無重量レジャーランドとしてオープンすることになった。魔法のある世界の遊園地はこうだよな?
31
お気に入りに追加
582
あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる