61 / 189
神聖アリス教国建国編
61 神聖アリス教国 帰るまでが建国祭1
しおりを挟む
神聖アリス教国の建国祭は滞りなく終了した。
大陸連絡評議会も設立され期待以上の成果を収めた。また、招待された全ての国が参加する史上初の国際ネットワークが誕生した。
これは、魔法共生菌を根絶する上でこれ以上ない朗報となった。後は、合意に基づいて飛行船の定期便を実現し特効薬を配布するのみである。
同時に、貿易も増え栄養事情が改善すれば魔法共生菌に対する抵抗力も増大するだろう。栄養状態さえ改善しておけば急激な蔓延も防げるし、まして人口の急減などという事態には陥らないハズだ。
* * *
建国祭の行事が全て終わり、高速神魔動飛行船は各国の代表を乗せてゆっくりと上昇した。
招待したときと同じコースで各国代表をそれぞれの国へと送る予定だ。
無事に送り届けるまでが俺の仕事だ。流石にリリーは乗っていないが、特効薬配布第一弾としてネムが張り切っている。
本来なら、ヒュペリオン王たちは首都アリスで見送るだけでいいのだが何故か付いてくると言う。付き合いのいい王様だ。まだ、国際的な交流が始まったばかりなので、みんな慎重なのかも知れない。
まぁ、ちょっと前の馬車の旅を思えば旅とも思ってないのかも知れないが。最高速度なら二日ほどで帰れるし、客室も過ごしやすいからな。
* * *
まずは、ナディアス自治領だが、この国と接続したトンネルの開通式に立ち会うことになっている。
リリー・トンネルの入り口に飛行船を着陸させた時には既に準備は整っていた。準備は飛行艇で進めていた。随分、便利になったものだ。
ここでトンネル内の照明に点灯する開通式を行う。
飛行船で運んできた神魔モジュールをセットして照明を点け、実際に車が通るというセレモニーだ。
トンネル内に設置した照明は結構明るいのだが、魔力を光に変換するのは効率がいいらしく半年くらい点灯したままに出来る。
「では、点灯お願いします」
係りの者に言われ、俺は起動スイッチを入れた。
同時にトンネル内に明かりが灯り、合わせて衛兵のファンファーレが鳴り響いてゲートが開かれた。
すると、待っていた自動荷車や神魔動車がゆっくりトンネル内に入っていく。
トンネルを掘った後、中央分離帯を設置したり空気の換気孔を開けたりもして実用トンネルとして改良を加えてある。かなり近代的なトンネルだ。
最後の車を見送り俺たちは飛行船に乗り込んだ。
王様も走りたがっていたが、これは無視。
「最初に内緒で走ったからいいでしょ?」
「仕方ないのぉ。飛行船と競争しようと思ったのじゃが?」
って、まだ諦めてない様子。王様、今日も趣味全開ですね。てか、絶対勝てないけど?
「やっぱり。だからダメなんです」
「なに? 見抜かれておったか」だって、リリーも競争したがってたもん。
このあと、ナディアス自治領一行を領都に送り特効薬の配布と説明を終え、俺達はアブラビに向けて出発した。
ちなみに、侍女見習いは領主の息子の二女、パメラ・ウリウス(十三歳)だった。
* * *
次はアブラビだ。
本来のアブラビの拠点は季節により移動するらしいのだが、飛行船で戻ってみると俺が作った人工降雨装置というか山の付近に半定住していた。
作った溜め池を見守っていたようだ。牧草も生え出したようで、このまま一部は定住するかも知れないとのことだった。まぁ、遊牧民族なので畜産が主体になるのだとは思うが。
定住に使えるかどうかは分からないが、ちょっと人工の山に横穴を掘ってみた。
たぶん、恒温室とかに使える。まぁ、山をデカい屋根だと思えば集合住宅にしてもいいのかも知れない。超巨大マンションというか、城塞都市に出来るかも?
それはともかく、俺は作った溜め池をチェックした。
「水は、それほど減ってないな」
「あれから、一度雨が降ったそうだ」とミゼール。
「ほう。まずまずか」
そう言ってから良く見たら、溜め池から排水する水路がない事に気が付いた。
こりゃダメだ。急遽、近くの干上がった川へ接続する水路を作った。雨季になったとき溢れたら大変だ。
「牧草も、元気よく生えてきているし、これからの季節もっと生えるだろう。リュウジのおかげだ」とミゼール。
「うんまぁ、ホントはもっとスマートな方法がある気がするんだが、これしか思い浮かばなかった」
「何を言う、これ以外誰も解決出来なかったのだぞ。餓死寸前だったのだ。これで十分だ」とミゼール。
「まぁ、それはそうなんだが」
俺は自分で作っておいて変だが、たまたまうまくいってるだけのような気がして安心できないのだ。
ちなみに、アブラビからの侍女見習いはミゼールがいるので無しになった。
「おまえが、侍女って……ぷぷっ」
「お、おぬし、年のことを言っているのか? そうなのか? そうなんだな!」ミゼールが赤い顔で言う。
「いや、別にいいけど。侍女にはならないだろ?」
「当たり前だ。我は戦士だからな」
「女戦士、こわっ」
「怖くない女戦士見習いだ」
「今は怖い女戦士だからな」
「うっ」
怖い侍女はやばいだろ。戦う侍女? まぁ、ボディーガードにはなるかも? てか、全員使徒なので守る必要があるとは思えない。
* * *
砂の王国カセームはクーデター直後ということもあり、内政はまだ混乱している模様。
ただ、内政とはいっても他国との交流も少なく、あまり込み入ったことを管理しているわけではないらしい。入れ替わった人間が仕事に慣れるまでバタつくという程度だという。そもそも役職の管轄が曖昧だったりするのだ。何故なら、法が明文化されていないからだ。
「その辺の改革から始める必要があると思っています」
俺が、この点を指摘すると案外簡単に答えてきた。もともと、この第二王子は第一王子に疎まれて今は無き属国に追いやられていたとのこと。その属国では教育をしっかり受けていたようだ。蝗害で滅亡したため、首都パタンに戻ってきたばかりなのだと。
「全く同じことを毎年繰り返すだけの王家であり国なのです。少しでも変われば、どうしていいか分からない者ばかりです」とピステル・カセーム王。
「まぁ、ありがちではあるな」
「ええ。ただ、それでも変化に対応できる人とそうでない人の区別は付けておかねばならないでしょう」
「今は世界が変化しているからな」
「はい。それを全く理解していませんでした」
「そういう意味では、あなたの周りは変化ばかりしていたのでは?」
「そうですね。だから、否応なしに変化に対応するしかなかった」
「でも、変化を起こすのは楽しいかもよ?」
「あなたのようには、中々いきません」
「そうかな。考え方次第だよ。変化はチャンスとも言える。たとえば、今度の蝗害は変化でありチャンスでもあった。そして、そのチャンスを生かした人がいる」
「あまり、やりたいことではありませんでしたが」
「そうだね。でもこれからは、やりたいことをするんだろう?」
「そうですね」
「そうだ、前回来た時は『友好の印』を何もしなかったけど、何か困ってないか?」
「え? いえ、命を救って貰ったので十分です」
「ああ、まぁ、あれは別として。国の産業を支援するとか出来ないかな? 資源とかあれば……」
「資源は、特にありません」
ー ねぇ、アリス。
ー はーい。資源? どんなもの?
ー 砂漠というと、思い付くのは石油なんだけど、あれがあっても今の時代使えないだろうなぁ。
ー 石油って、ああ、ガスと一緒に出てくる黒くて燃える液体ね?
ー うんそう。
ー あることはあるわね。それより、結晶石があるけど?
ー ホントか? どこに?
ー ここから、リゾート地ピラールへ向かう途中の山ね。黒岩山とか言われているらしい。他にも鉱物があるみたい。
ー まじか。ありがとう。
ー とういたしまして。
「あ、ピステル王。いま、スキャンして見つけたんだけど、北東にある山に結晶石があるようだよ。あと鉱物も」
「結晶石が? あれは売れるんでしょうか?」
「ああ、俺の国なら買い取るよ」
「そうですか! 北東というと黒岩山かな」
ピステル王は、初めて見る明るい顔で言った。
「じゃ、明日行ってみるか。ついでに、街道を舗装すれば自動乗用車でピラールに一日で行けるようになる」
「なんと? 一日で? いままで、十日以上かかってたのに! 結晶石が無くてもそれだけで十分です」
「あはは」
カセームから飛行船に乗り込む侍女見習いはピステルの腹違いの妹で第五王女クレオ・カセームと決まった。
「すまない、あまり血族が残ってなくて」
「いや、無理に出さなくていいよ」
「どうする? クレオ。やめるか?」
「あのね。あたし、行きたい。あの飛行船に乗っていきたいの」とクレオ。
「遊びじゃないよ」
「うん。母様も、それがいいって言ってたの」
それを聞いて預かることにした。
どうもミゼールが気に入ったみたいだし。たぶん、ほっとけないんだろうな女戦士としては。
* * *
黒岩山は、その名の通り黒っぽい岩がむき出しの岩山だった。
鉱山としては十分大きいと思う。周囲には石の多い砂漠が広がっていた。
結晶石の鉱脈はすぐに見つかった。殆ど露天に近いので直ぐに売れるだろう。他の鉱物についてはまだ探していないが結晶石が軌道に乗ってからでいいだろう。
その後、街道を作るために黒岩山までエナジービームを撃ったらクレオに怖がられた。それからはミゼールの後ろに隠れてばかりだ。ミゼールより怖いのか俺。ちょっとショック。って、そりゃそうか。気を付けよう。
ちなみに、この街道を最初に走ったのは、やっぱりヒュペリオン王だった。
あと近衛自動乗用車隊。こいつら、やっぱり遊んでるだろ! そりゃ、最初に配備された自動乗用車に食いついた奴らだもんな。もう、ここに置いてっていいかな。
大陸連絡評議会も設立され期待以上の成果を収めた。また、招待された全ての国が参加する史上初の国際ネットワークが誕生した。
これは、魔法共生菌を根絶する上でこれ以上ない朗報となった。後は、合意に基づいて飛行船の定期便を実現し特効薬を配布するのみである。
同時に、貿易も増え栄養事情が改善すれば魔法共生菌に対する抵抗力も増大するだろう。栄養状態さえ改善しておけば急激な蔓延も防げるし、まして人口の急減などという事態には陥らないハズだ。
* * *
建国祭の行事が全て終わり、高速神魔動飛行船は各国の代表を乗せてゆっくりと上昇した。
招待したときと同じコースで各国代表をそれぞれの国へと送る予定だ。
無事に送り届けるまでが俺の仕事だ。流石にリリーは乗っていないが、特効薬配布第一弾としてネムが張り切っている。
本来なら、ヒュペリオン王たちは首都アリスで見送るだけでいいのだが何故か付いてくると言う。付き合いのいい王様だ。まだ、国際的な交流が始まったばかりなので、みんな慎重なのかも知れない。
まぁ、ちょっと前の馬車の旅を思えば旅とも思ってないのかも知れないが。最高速度なら二日ほどで帰れるし、客室も過ごしやすいからな。
* * *
まずは、ナディアス自治領だが、この国と接続したトンネルの開通式に立ち会うことになっている。
リリー・トンネルの入り口に飛行船を着陸させた時には既に準備は整っていた。準備は飛行艇で進めていた。随分、便利になったものだ。
ここでトンネル内の照明に点灯する開通式を行う。
飛行船で運んできた神魔モジュールをセットして照明を点け、実際に車が通るというセレモニーだ。
トンネル内に設置した照明は結構明るいのだが、魔力を光に変換するのは効率がいいらしく半年くらい点灯したままに出来る。
「では、点灯お願いします」
係りの者に言われ、俺は起動スイッチを入れた。
同時にトンネル内に明かりが灯り、合わせて衛兵のファンファーレが鳴り響いてゲートが開かれた。
すると、待っていた自動荷車や神魔動車がゆっくりトンネル内に入っていく。
トンネルを掘った後、中央分離帯を設置したり空気の換気孔を開けたりもして実用トンネルとして改良を加えてある。かなり近代的なトンネルだ。
最後の車を見送り俺たちは飛行船に乗り込んだ。
王様も走りたがっていたが、これは無視。
「最初に内緒で走ったからいいでしょ?」
「仕方ないのぉ。飛行船と競争しようと思ったのじゃが?」
って、まだ諦めてない様子。王様、今日も趣味全開ですね。てか、絶対勝てないけど?
「やっぱり。だからダメなんです」
「なに? 見抜かれておったか」だって、リリーも競争したがってたもん。
このあと、ナディアス自治領一行を領都に送り特効薬の配布と説明を終え、俺達はアブラビに向けて出発した。
ちなみに、侍女見習いは領主の息子の二女、パメラ・ウリウス(十三歳)だった。
* * *
次はアブラビだ。
本来のアブラビの拠点は季節により移動するらしいのだが、飛行船で戻ってみると俺が作った人工降雨装置というか山の付近に半定住していた。
作った溜め池を見守っていたようだ。牧草も生え出したようで、このまま一部は定住するかも知れないとのことだった。まぁ、遊牧民族なので畜産が主体になるのだとは思うが。
定住に使えるかどうかは分からないが、ちょっと人工の山に横穴を掘ってみた。
たぶん、恒温室とかに使える。まぁ、山をデカい屋根だと思えば集合住宅にしてもいいのかも知れない。超巨大マンションというか、城塞都市に出来るかも?
それはともかく、俺は作った溜め池をチェックした。
「水は、それほど減ってないな」
「あれから、一度雨が降ったそうだ」とミゼール。
「ほう。まずまずか」
そう言ってから良く見たら、溜め池から排水する水路がない事に気が付いた。
こりゃダメだ。急遽、近くの干上がった川へ接続する水路を作った。雨季になったとき溢れたら大変だ。
「牧草も、元気よく生えてきているし、これからの季節もっと生えるだろう。リュウジのおかげだ」とミゼール。
「うんまぁ、ホントはもっとスマートな方法がある気がするんだが、これしか思い浮かばなかった」
「何を言う、これ以外誰も解決出来なかったのだぞ。餓死寸前だったのだ。これで十分だ」とミゼール。
「まぁ、それはそうなんだが」
俺は自分で作っておいて変だが、たまたまうまくいってるだけのような気がして安心できないのだ。
ちなみに、アブラビからの侍女見習いはミゼールがいるので無しになった。
「おまえが、侍女って……ぷぷっ」
「お、おぬし、年のことを言っているのか? そうなのか? そうなんだな!」ミゼールが赤い顔で言う。
「いや、別にいいけど。侍女にはならないだろ?」
「当たり前だ。我は戦士だからな」
「女戦士、こわっ」
「怖くない女戦士見習いだ」
「今は怖い女戦士だからな」
「うっ」
怖い侍女はやばいだろ。戦う侍女? まぁ、ボディーガードにはなるかも? てか、全員使徒なので守る必要があるとは思えない。
* * *
砂の王国カセームはクーデター直後ということもあり、内政はまだ混乱している模様。
ただ、内政とはいっても他国との交流も少なく、あまり込み入ったことを管理しているわけではないらしい。入れ替わった人間が仕事に慣れるまでバタつくという程度だという。そもそも役職の管轄が曖昧だったりするのだ。何故なら、法が明文化されていないからだ。
「その辺の改革から始める必要があると思っています」
俺が、この点を指摘すると案外簡単に答えてきた。もともと、この第二王子は第一王子に疎まれて今は無き属国に追いやられていたとのこと。その属国では教育をしっかり受けていたようだ。蝗害で滅亡したため、首都パタンに戻ってきたばかりなのだと。
「全く同じことを毎年繰り返すだけの王家であり国なのです。少しでも変われば、どうしていいか分からない者ばかりです」とピステル・カセーム王。
「まぁ、ありがちではあるな」
「ええ。ただ、それでも変化に対応できる人とそうでない人の区別は付けておかねばならないでしょう」
「今は世界が変化しているからな」
「はい。それを全く理解していませんでした」
「そういう意味では、あなたの周りは変化ばかりしていたのでは?」
「そうですね。だから、否応なしに変化に対応するしかなかった」
「でも、変化を起こすのは楽しいかもよ?」
「あなたのようには、中々いきません」
「そうかな。考え方次第だよ。変化はチャンスとも言える。たとえば、今度の蝗害は変化でありチャンスでもあった。そして、そのチャンスを生かした人がいる」
「あまり、やりたいことではありませんでしたが」
「そうだね。でもこれからは、やりたいことをするんだろう?」
「そうですね」
「そうだ、前回来た時は『友好の印』を何もしなかったけど、何か困ってないか?」
「え? いえ、命を救って貰ったので十分です」
「ああ、まぁ、あれは別として。国の産業を支援するとか出来ないかな? 資源とかあれば……」
「資源は、特にありません」
ー ねぇ、アリス。
ー はーい。資源? どんなもの?
ー 砂漠というと、思い付くのは石油なんだけど、あれがあっても今の時代使えないだろうなぁ。
ー 石油って、ああ、ガスと一緒に出てくる黒くて燃える液体ね?
ー うんそう。
ー あることはあるわね。それより、結晶石があるけど?
ー ホントか? どこに?
ー ここから、リゾート地ピラールへ向かう途中の山ね。黒岩山とか言われているらしい。他にも鉱物があるみたい。
ー まじか。ありがとう。
ー とういたしまして。
「あ、ピステル王。いま、スキャンして見つけたんだけど、北東にある山に結晶石があるようだよ。あと鉱物も」
「結晶石が? あれは売れるんでしょうか?」
「ああ、俺の国なら買い取るよ」
「そうですか! 北東というと黒岩山かな」
ピステル王は、初めて見る明るい顔で言った。
「じゃ、明日行ってみるか。ついでに、街道を舗装すれば自動乗用車でピラールに一日で行けるようになる」
「なんと? 一日で? いままで、十日以上かかってたのに! 結晶石が無くてもそれだけで十分です」
「あはは」
カセームから飛行船に乗り込む侍女見習いはピステルの腹違いの妹で第五王女クレオ・カセームと決まった。
「すまない、あまり血族が残ってなくて」
「いや、無理に出さなくていいよ」
「どうする? クレオ。やめるか?」
「あのね。あたし、行きたい。あの飛行船に乗っていきたいの」とクレオ。
「遊びじゃないよ」
「うん。母様も、それがいいって言ってたの」
それを聞いて預かることにした。
どうもミゼールが気に入ったみたいだし。たぶん、ほっとけないんだろうな女戦士としては。
* * *
黒岩山は、その名の通り黒っぽい岩がむき出しの岩山だった。
鉱山としては十分大きいと思う。周囲には石の多い砂漠が広がっていた。
結晶石の鉱脈はすぐに見つかった。殆ど露天に近いので直ぐに売れるだろう。他の鉱物についてはまだ探していないが結晶石が軌道に乗ってからでいいだろう。
その後、街道を作るために黒岩山までエナジービームを撃ったらクレオに怖がられた。それからはミゼールの後ろに隠れてばかりだ。ミゼールより怖いのか俺。ちょっとショック。って、そりゃそうか。気を付けよう。
ちなみに、この街道を最初に走ったのは、やっぱりヒュペリオン王だった。
あと近衛自動乗用車隊。こいつら、やっぱり遊んでるだろ! そりゃ、最初に配備された自動乗用車に食いついた奴らだもんな。もう、ここに置いてっていいかな。
53
お気に入りに追加
582
あなたにおすすめの小説

魔王
覧都
ファンタジー
勇者は、もう一人の勇者と、教団の策略により人間の世界では不遇だった。
不遇の勇者は、人生のリセットすることを選び、魔王となる。
魔王になったあとは、静かに家族と暮らします。
静かに暮らす魔王に、再び教団の魔の手が伸びます。
家族として暮らしていた娘を、教団に拉致されたのです。
魔王はその救出を決意し……。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!
nineyu
ファンタジー
男は絶望していた。
使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。
しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!
リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、
そんな不幸な男の転機はそこから20年。
累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされ、生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれてしまった、ベテランオッサン冒険者のお話。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる