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神聖アリス教国建国編
40 神バッテリー出来ました
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嫁が次々と懐妊して何かとバタついていたが、なんとか落ち着いてきた。
あちこちに連絡入れたりしなくちゃならなくて大変なのだ。こういう時に役に立つのが通信機器、つまり電話なんだが、その後どうなってるか気になってミルルの研究室を覗いてみた。
「ミルル、調子はどうだ?」
「あっ、リュウジ~。むつかし~っ。もう、なきそ~っ」
ミルルが珍しく弱音を吐いていた。
「どの辺が?」
「会話は出来るようになったんだけど。相手とつなぐのが出来ないんだ~」
「えっ? もう会話が出来るようになったのか?」俺は驚いた。
「うん、使うバンド固定なら会話できるよ」
ミルルは、事も無げに言う。おいおい、本当かよ。
「マジかよ。すげーな、ミルルやっぱり天才だよ、お前」
「えっ? そんなことないよ。実際繋ぐのは出来てないし」ちょっと照れつつも、納得はしていないようだ。
「いやいや、会話出来てるだけですげ~んだって」
電話としては未完成でも、通信機としては出来てるからな。これだけで十分実用になる。
「ほーらね。リュウジさん、分かってますね~」
横からポセリナが言った。それを言えるポセリナも、たぶん凄い。ミルルを助けてくれてるようだ。
「あ~もしかして、スマホ見せたから、あれと同じに作ろうとしてる?」
「ううん、あれは流石に出来ないよ」と素直に言うミルル。
「うん。あれは小さいけど、物凄く多くの天才達の長年の成果だから、普通いきなりは出来ない」
「よく分かんないけど、凄いのは分かる」
「そういや、いきなり無線電話ってのは無謀だったよなぁ」と今更言う俺。
「相手を選ぶのが難しいんだ~っ」とミルル。
「相手を選ぶ? それ、数字でやってる? 電話番号って言ってたから」
「うん、そう」
「魔力とか神力って、数字よりパターンが得意だったよな~。パターンにしてみたらマッチング出来ないか?」
「パターンにするの?」
「うん、絵を登録しておいてそれを選ぶ感じ」
「ああ、なるほど。その絵を相手に教えておいて、この絵の人は、このバンドで繋ぐよって、伝えればいいのか!」とミルル。すぐに理解するところが凄い。
「うん、相手の絵と自分の絵と、繋ぐバンドが分かればいいだろ?」
「そっか~、それならできるかも~っ」とミルルは元気よく言った。
「いや、それ言っただけで、出来るって言うお前が凄いよミルル」ほんとだよ。
「えへへっ。そうかな~っ」
見通しが立ったせいか、今度は明るく笑った。うん、この子は笑顔が似合う。
「あ、お茶淹れるね~っ」
もちろん俺は、ミルルのお茶を堪能した。
「よかったねミルルちゃん。ボク、魔力の専門だけど魔道具は全然分からなくて。助けられなくてごめんね」とポセリナ。
「そんなことないよ~。ポセリナさんが、いたから通話が出来たんだよ」
「神魔の研究があるのに、違うことお願いしちゃってすみません」
「いえいえ、これが完成したら、とっても便利になると思います。ボクもう、待ち遠しくて」
「そうですね。世界がガラッと変わると思います」
「はい。特に神界が!」と言って、面白そうな顔をするポセリナ。
確かに、この世界でも十分便利になるけど、神界は縦割りの系統があるだけに衝撃も大きいかもなと思う。
* * *
お茶の後、帰ろうと思ったが、一つ気になることを思い出した。
「そう言えば、基地局の中継はどうしましょう。大変そうだけど」
「最初は中継無しの基地局1か所だけで開始してみてはいかがでしょう」とポセリナ。
「そうですね。あ、でも神界との接続だけはやりたいんですが。出来そうですか?」
「ああ、そうですねぇ。とりあえず、神力波はここから神界まで届くようなので、神力フォン同士なら神界と会話出来ると思います。魔力フォンとの接続は、後からでいいでしょう」
「そうなんですか! そうしたら、神力フォンの基地局もここでいいのかな?」
「とりあえずは大丈夫だと思います。神界と地上界は距離はなくて次元が違うだけなので、基地局をここに置いても使えると思います。将来的には、神界に置く必要があると思いますが」
神界と地上界って距離はないんだ。高次元なのか? 将来、別の世界にも通信するなら、確かに基地局を神界に置かないとダメだろうな。
「そうか、神力フォンだけなら地上と神界は直接繋がるんだ! 露天風呂から神様呼び出したら神罰下りそうだけど」
意外と神力フォンがすぐに実現しそうなので、リアリティが出て来てわくわくする。
「ああ、でも女神湯なら、一緒に入って来そうですね」ポセリナが面白い事を言う。
「それ、絶対あるね」
「楽しみですね」楽しみなんだ。
「それ、違う楽しみ発見してるでしょ?」
ポセリナ、笑ってるだけだし。女神湯に呼び出す気なんだろうか?
「もうちょっと待ってて! リュウジ」とミルル。
「ミルル、あんま根詰めるなよ。お前も身重なんだからな。もう産休入っていいんだぞ」
「うん。じゃ、今日はこの後、付き合って」
「いいよ」
* * *
それから数日して、プロトタイプの神魔フォンが完成した。
基地局のアンテナは高台にある俺の館の屋根に建てた。プロトと言っても、登録できるパターンが六十四個に限られているだけだ。
そうなると、あと問題は魔石だ。
女神様から依頼の神力フォンには使わないのでいいのだが、地上で使う魔力フォンには魔石が必要だ。現状は掘り出された魔石を使うしかない。これを、いかに効率よく使うかだ。
それで、いろいろ試しながら魔力の消費量を調べていたら、変なことに気が付いた。
普通に魔力を消費する時と、極端に消費しない時があるのだ。どちらの場合も機能はちゃんと動いて会話が出来る。おかしい。特に、俺が持ってるとき全然魔力を消費しない。
まさか、また魔法共生菌に感染したのかと焦ったが神力は正常だった。
それで注意深く見ていたら微妙に神力が引かれるときがあるった。プロトの魔力フォンなので魔動回路むき出しで使ってるんだが、魔法共生菌の時のように食われているわけじゃない。
もしかして、あれって魔法共生菌が食ってたんじゃなくて、魔力と神力の相互作用だったのか?
早速、ポセリナに話してみた。
「面白い現象ですね。吸われるというほど流れてはいませんが、確かにリュウジさんの言うように、魔動回路を直接握ると魔石の消費が極端に無くなりますね。」
「ほんとだね~っ。魔力の流れが一桁小さくなってる感じだね~っ」ミルルも確認して、驚いている。
「これ、エネルギーどっから持って来てるんだ? ありえないよな」
「わかりませんが、エコなのは確かですね。これなら小さい魔石でも一年くらい交換の必要がないでしょう」とポセリナ。
地球のスマホから考えたら、とんでもなく長持ちなバッテリーだ。
「マジか。これ、俺が持たないで、代わりに小さい神石を置いたらどうなんだろ?」
「ちょっと、やってみるね~」とミルル。話が早くて助かる。
「うん。平行パターンでいんじゃないか?」
「オッケー」
* * *
結論から言うと、全然魔力を消費しなくなった。
もちろん神力はほとんど使わない。なんだか良く分からない現象を発見してしまった。超長持ちバッテリーだ。
神バッテリー出来ちゃったよ。
「これって、魔力と神力が接近すると活性化するとか言うことなのかな?」
「これは、さらに研究のし甲斐がありますね!」
ポセリナも新しいテーマを見つけて、やる気が出たようで、声に力が入っている。
「いずれにしても、この現象を使わない手はないよね。神魔フォンに、その名の通り神石と魔石を載せる。そうすると、とんでもなく長持ちすると。あ、でも神界で使うには魔石がないほうがいいか?」
「どうでしょうね。神力の消費も減らしたいので、両方入れておいたほうがいいでしょうね」とポセリナ。
「それはそうだな。エネルギーを無駄にする必要はないからな」
完成した神魔フォン・プロトタイプは、まず嫁全員に渡した。
それから研究所に来た使徒と希望のあった神様たちにも渡した。呼び出しパターンの一覧を作る必要があるので、まだ使用者限定である。改良のために、使用感などを詳しく聞ける方のみに限定して配った訳だ。
あちこちに連絡入れたりしなくちゃならなくて大変なのだ。こういう時に役に立つのが通信機器、つまり電話なんだが、その後どうなってるか気になってミルルの研究室を覗いてみた。
「ミルル、調子はどうだ?」
「あっ、リュウジ~。むつかし~っ。もう、なきそ~っ」
ミルルが珍しく弱音を吐いていた。
「どの辺が?」
「会話は出来るようになったんだけど。相手とつなぐのが出来ないんだ~」
「えっ? もう会話が出来るようになったのか?」俺は驚いた。
「うん、使うバンド固定なら会話できるよ」
ミルルは、事も無げに言う。おいおい、本当かよ。
「マジかよ。すげーな、ミルルやっぱり天才だよ、お前」
「えっ? そんなことないよ。実際繋ぐのは出来てないし」ちょっと照れつつも、納得はしていないようだ。
「いやいや、会話出来てるだけですげ~んだって」
電話としては未完成でも、通信機としては出来てるからな。これだけで十分実用になる。
「ほーらね。リュウジさん、分かってますね~」
横からポセリナが言った。それを言えるポセリナも、たぶん凄い。ミルルを助けてくれてるようだ。
「あ~もしかして、スマホ見せたから、あれと同じに作ろうとしてる?」
「ううん、あれは流石に出来ないよ」と素直に言うミルル。
「うん。あれは小さいけど、物凄く多くの天才達の長年の成果だから、普通いきなりは出来ない」
「よく分かんないけど、凄いのは分かる」
「そういや、いきなり無線電話ってのは無謀だったよなぁ」と今更言う俺。
「相手を選ぶのが難しいんだ~っ」とミルル。
「相手を選ぶ? それ、数字でやってる? 電話番号って言ってたから」
「うん、そう」
「魔力とか神力って、数字よりパターンが得意だったよな~。パターンにしてみたらマッチング出来ないか?」
「パターンにするの?」
「うん、絵を登録しておいてそれを選ぶ感じ」
「ああ、なるほど。その絵を相手に教えておいて、この絵の人は、このバンドで繋ぐよって、伝えればいいのか!」とミルル。すぐに理解するところが凄い。
「うん、相手の絵と自分の絵と、繋ぐバンドが分かればいいだろ?」
「そっか~、それならできるかも~っ」とミルルは元気よく言った。
「いや、それ言っただけで、出来るって言うお前が凄いよミルル」ほんとだよ。
「えへへっ。そうかな~っ」
見通しが立ったせいか、今度は明るく笑った。うん、この子は笑顔が似合う。
「あ、お茶淹れるね~っ」
もちろん俺は、ミルルのお茶を堪能した。
「よかったねミルルちゃん。ボク、魔力の専門だけど魔道具は全然分からなくて。助けられなくてごめんね」とポセリナ。
「そんなことないよ~。ポセリナさんが、いたから通話が出来たんだよ」
「神魔の研究があるのに、違うことお願いしちゃってすみません」
「いえいえ、これが完成したら、とっても便利になると思います。ボクもう、待ち遠しくて」
「そうですね。世界がガラッと変わると思います」
「はい。特に神界が!」と言って、面白そうな顔をするポセリナ。
確かに、この世界でも十分便利になるけど、神界は縦割りの系統があるだけに衝撃も大きいかもなと思う。
* * *
お茶の後、帰ろうと思ったが、一つ気になることを思い出した。
「そう言えば、基地局の中継はどうしましょう。大変そうだけど」
「最初は中継無しの基地局1か所だけで開始してみてはいかがでしょう」とポセリナ。
「そうですね。あ、でも神界との接続だけはやりたいんですが。出来そうですか?」
「ああ、そうですねぇ。とりあえず、神力波はここから神界まで届くようなので、神力フォン同士なら神界と会話出来ると思います。魔力フォンとの接続は、後からでいいでしょう」
「そうなんですか! そうしたら、神力フォンの基地局もここでいいのかな?」
「とりあえずは大丈夫だと思います。神界と地上界は距離はなくて次元が違うだけなので、基地局をここに置いても使えると思います。将来的には、神界に置く必要があると思いますが」
神界と地上界って距離はないんだ。高次元なのか? 将来、別の世界にも通信するなら、確かに基地局を神界に置かないとダメだろうな。
「そうか、神力フォンだけなら地上と神界は直接繋がるんだ! 露天風呂から神様呼び出したら神罰下りそうだけど」
意外と神力フォンがすぐに実現しそうなので、リアリティが出て来てわくわくする。
「ああ、でも女神湯なら、一緒に入って来そうですね」ポセリナが面白い事を言う。
「それ、絶対あるね」
「楽しみですね」楽しみなんだ。
「それ、違う楽しみ発見してるでしょ?」
ポセリナ、笑ってるだけだし。女神湯に呼び出す気なんだろうか?
「もうちょっと待ってて! リュウジ」とミルル。
「ミルル、あんま根詰めるなよ。お前も身重なんだからな。もう産休入っていいんだぞ」
「うん。じゃ、今日はこの後、付き合って」
「いいよ」
* * *
それから数日して、プロトタイプの神魔フォンが完成した。
基地局のアンテナは高台にある俺の館の屋根に建てた。プロトと言っても、登録できるパターンが六十四個に限られているだけだ。
そうなると、あと問題は魔石だ。
女神様から依頼の神力フォンには使わないのでいいのだが、地上で使う魔力フォンには魔石が必要だ。現状は掘り出された魔石を使うしかない。これを、いかに効率よく使うかだ。
それで、いろいろ試しながら魔力の消費量を調べていたら、変なことに気が付いた。
普通に魔力を消費する時と、極端に消費しない時があるのだ。どちらの場合も機能はちゃんと動いて会話が出来る。おかしい。特に、俺が持ってるとき全然魔力を消費しない。
まさか、また魔法共生菌に感染したのかと焦ったが神力は正常だった。
それで注意深く見ていたら微妙に神力が引かれるときがあるった。プロトの魔力フォンなので魔動回路むき出しで使ってるんだが、魔法共生菌の時のように食われているわけじゃない。
もしかして、あれって魔法共生菌が食ってたんじゃなくて、魔力と神力の相互作用だったのか?
早速、ポセリナに話してみた。
「面白い現象ですね。吸われるというほど流れてはいませんが、確かにリュウジさんの言うように、魔動回路を直接握ると魔石の消費が極端に無くなりますね。」
「ほんとだね~っ。魔力の流れが一桁小さくなってる感じだね~っ」ミルルも確認して、驚いている。
「これ、エネルギーどっから持って来てるんだ? ありえないよな」
「わかりませんが、エコなのは確かですね。これなら小さい魔石でも一年くらい交換の必要がないでしょう」とポセリナ。
地球のスマホから考えたら、とんでもなく長持ちなバッテリーだ。
「マジか。これ、俺が持たないで、代わりに小さい神石を置いたらどうなんだろ?」
「ちょっと、やってみるね~」とミルル。話が早くて助かる。
「うん。平行パターンでいんじゃないか?」
「オッケー」
* * *
結論から言うと、全然魔力を消費しなくなった。
もちろん神力はほとんど使わない。なんだか良く分からない現象を発見してしまった。超長持ちバッテリーだ。
神バッテリー出来ちゃったよ。
「これって、魔力と神力が接近すると活性化するとか言うことなのかな?」
「これは、さらに研究のし甲斐がありますね!」
ポセリナも新しいテーマを見つけて、やる気が出たようで、声に力が入っている。
「いずれにしても、この現象を使わない手はないよね。神魔フォンに、その名の通り神石と魔石を載せる。そうすると、とんでもなく長持ちすると。あ、でも神界で使うには魔石がないほうがいいか?」
「どうでしょうね。神力の消費も減らしたいので、両方入れておいたほうがいいでしょうね」とポセリナ。
「それはそうだな。エネルギーを無駄にする必要はないからな」
完成した神魔フォン・プロトタイプは、まず嫁全員に渡した。
それから研究所に来た使徒と希望のあった神様たちにも渡した。呼び出しパターンの一覧を作る必要があるので、まだ使用者限定である。改良のために、使用感などを詳しく聞ける方のみに限定して配った訳だ。
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