48 / 48
47話
しおりを挟む
口の中の血の味に顔をしかめて、シャツの袖で濡れた唇を拭いながらオロフを睨む。
何年経っても血の味と匂いは好きじゃないし、自分の中の何かが騒めき落ち着かなくなる。
俺の口調の豹変に酷く驚いたみたいで、口を開けたままフリーズしている。
そら、驚いたって仕方ないわな。
引き篭りを決めてから、粗野だった自分を変えて少しは穏やかになろうと口調から直した。とは言え、元々はモデルにした某アニメの悪役キャラも穏やか口調だったから真似をしたんだけとな。でも、この500年以上は1度とて人前で素の口調を出したことがないからなっ!
まぁ、人前に出ることがなかったんのもあるけど。
「おい、クソガキ。人が大人しく甘い顔してりゃ好き勝手にしやがって…」
オロフの頭を鷲掴みにして、枕にその顔面を力ずくで押しつける。
息が出来ないで抗おうとして手足を必死で動かしているけど、そんなの俺からしてみりゃ抵抗の内じゃない。
泣こうが喚こうが止める気なんてさらさら無い。
只今、俺、絶賛ブチ切れ中。
兎に角腹が立って仕方ないってーのっ!!
「てめぇ、ふざけてんじゃねぇよ。何をまた1人で暴走してやがるんだぁ?俺のことが好きなら何してもいいのかよ?魅了なんざ小細工使いやがって…クソッ」
本当に好きならそれなりの手順を踏んで、小狡い真似をしないで俺をちゃんとその気にさせてみろってんだよ。
いやいやだからと言って、その気にはなんねーけどさ!
「おい、何とか言ってみろよ!」
髪を掴んで押しつけていた枕から引き上げると、オロフは荒く呼吸し涙目になっていた。
けど、その口は固く閉ざされたまま視線を外して俺を見ようとしない。
それがまるで不貞腐れて拗ねた子供みたいで、余計に苛つかせてくる。
いい歳した大人がとる態度かよ…ホント、ムカつくっ!
どうせちょっと殴られる程度で済むとか甘っちょろいこと考えてんだろ…マジで俺のことを舐めきってんのなっ!
小さく…だけど深く息を吸い込んで、自分の中の奥深く封じ込めていたモノをほんの少しだけ解放した。
それは殺気。
500年以上もの間使う必要がなかったモノだ。
俺が放つ殺気を即座に感じたオロフの身体がガチガチに固まり、小刻みに震えだす。
涙で潤んでいた紫の目が大きく見開かれて、恐怖と怯えの色が見えた。
唇もわなわなと震えている。
「し…ない…」
「あん?何?聞こえねぇよ、ちゃんとわかるようにハッキリ言え。てめぇ、このままブチ殺すぞ。てめぇだから俺が本気で殺すとかねぇとか思うなよ」
殺しても経験値ロスがないノーリスクなスキル【復活】を使って蘇生はする…つもりだ、一応。
オロフは俺が拾って育てた息子同然な訳で、離れていた期間あったけどさ、そりゃそれなりに情てもんも当然ある。
まぁだから、尚更腹が立ちまくりなんだよなっ!
「し、仕方なった…んだ」
「はぁ?何が仕方ねぇんだよ」
「手っ取り早く…あ、なたを自分のものにするには、ああするしか…」
「何それ、俺の身体だけ欲しいって意味か?ふざけんな、それじゃてめぇの自己満足に俺の身体を使いてぇだけか?俺の気持ちは無視ってか?あぁ、なるほど好きとか言ったのは全部口実で嘘ってことか」
「違うっ!!スルジェが好き…それは本当…身体から先に僕に夢中になれば…いつかは…気持ちもついて来てくれると…」
は?何んじゃそりゃ…。
「馬鹿だ馬鹿だとずっと思っていたけどな、あーもう…ここまで馬鹿だとは思わなかったわ」
なんと言うか…呆れて果てて溜息が出る。
オロフの髪を離し解放してやり、ベッドの縁に座って片手でガシガシと自分の髪を掻き毟る。
あぁ、もうっ!!
だから順番もやり方も何もかも全部違うだろうがっ!!
こいつ…どうしたらいいんだよ…全くっ!!
えーと…要はあれだろ?
こいつがしようとしてたのは、なんだかんだと素っ飛ばして俺を快楽堕ちかなんかにさせて自分から逃げれないように囲い込むやつだよな?
おいおい、それってちょいとばかし病んでないか?
なんかヤバくね?
あれか!俺の育て方が悪かったのか?!
俺が厳し過ぎて間違った方向に行ったのか?!
や、でもそれなら俺だって……。
頭の中でぐるぐると養父と暮らした日々が思い出される。
ザァーっと血の気が引いていくのを感じる。
ああぁーー。
完璧に俺の育て方が甘かったわ…。
よく俺…病まなかったな…俺、凄いわ…自分で自分を褒めてやりたいわ。
「あ、あの…スル…ジェ?」
少しばかり震えた小声で呼ぶオロフに振り返り、ベッドに突っ伏したままで、上目遣いでおどおどと様子を伺っているその姿が目に入る。
「2度と同じ事はしないで下さいね」
「え…やだ…」
ビキッと米神の血管が浮き上がるのを感じつつ、ゴチンと1発頭に拳を落とす。
「し、しません…」
「宜しい。取り敢えず私にも少しは責任があると思ったので…今回は無かったことにしますけど…この際はっきり言っておきます。私、貴方の嫁にはなりませんよ。かと言って夫にもなりませんから」
「うっ…」
お前…やっぱそっちに考えを向けかけたか…。
このお馬鹿が…俺は自分よりデカい男を抱く趣味はねーんだよ。
や、だからと言って抱かれるのもごめんだけどさ…。
「貴方の気持ちはわかりましたが、応える事はありません。貴方は私の息子同然です。それ以上でもそれ以下でもないです。なので、諦めなさい」
「それは無理…諦めない…スルジェが振り向いてくれるまで、貴方の傍でいつまでも待つ…」
「待っても無駄なんですけどね…こんな私へ執着した処で辛いだけでしょうに…全く貴方はどうしようもない不憫な子ですね」
う~ん…諦めるつもりは全く無しですかい…まぁ、その健気さに憐みを感じない訳でもないけどさ…。
背後からおずおずと緩く抱き締めてくる腕の温もりを感じつつも、どうやって諦めさせるかと悩んでいると何やらオロフの手が妙な動きをしている。
ん、あの…オロフさんや…どこをお触りですかね…?
俺の鎮静化したムスコさんへ向かって下腹辺りを撫で始めているのが目に入った。
「オロフ、この手は何ですか?」
「正々堂々と触ってる。小賢しい事はもうしない。普通にその気させればいいとわかった」
「……」
こりゃ、ダメだ。
そうじゃないだろ…身体からって考えは変わらないって事ね…はぁ。
こいつに僅かでも憐みを感じた俺が大馬鹿だったわ。
「だからですね、気持ちの問題でしょうが…それに何度も言いますが、我が子に恋人や伴侶としての感情は倫理的に無理ですから」
「意味がわからない」
「だからぁ、親子なんですから恋愛感情なんて持てないんですよ」
「血は繋がってないから問題ない」
「気持ちの問題って言ってるでしょ。いい加減に離れなさいな」
「親子じゃなければいいなら、親子の縁を切る」
「それ…本気ですか?」
いきなりの言葉にぎょっとして、振り返ってオロフの顔を見てしまう。真剣な表情に真っ直ぐに見つめてくる紫の目。その目に俺の驚いてる顔が映っているのが見えた。
「本当に縁を切るつもりですか?本当にそれでいいんですね?それがどういう意味かわかってるんですね?」
「構わない。スルジェが振り向いてくれる可能性が出来るなら」
「そう、ですか…」
あぁ、そうか…最初にあれを使うべきだったんだ。
独り立ちの別れをした時に使うのが一番良かったんだろうけど、あの時はまだ使えなかったから。
本気で縁を切ると言うなら、使うべきだよな。それが本当にオロフの為になるとは言いがたいけど、本人が望むなら仕方ない。
俺だって一時はそれを願ったこともあったんだし…うん、俺への執着から解放させてやるべきだ。
「スルジェ?」
「お前ってホントお馬鹿だけどさ、俺はお前が可愛くて仕方なかったよ。縁を…繋がりを切っても、やっぱお前は俺の息子には変わりはねーよ。お前の気持ち、応えてやれなくてごめんな。次は好きな子が出来たら、ちゃんと口説いてからエッチするようにな。無理強いは絶対にダメだぞ」
「それ、どういう意味?」
「ん?言葉のまんまだよ。いい子だから目を閉じてな。チューしてやっから」
「どうして、そんな泣きそうな顔なの?」
「気のせいだよ。ほら、目閉じろって」
オロフの銀の髪を梳くように撫でると、訝しげに見つめてくる紫の目を閉じさせてて、両の目蓋の上に軽くキス。その額に右手を当てがい、呪術師のスキル【忘却】を使う。
ぼんやりと右手を当てた額がオレンジ色に光る。
これで今までの俺の記憶は消える。記憶の中の育ての親は俺ではなくエルフの爺さんの姿にすり替えた。
オレンジ色の光りが消えると、トランス状態になっているオロフの耳元で囁く。
「今日一日外出しないで、ずっと宿舎で過ごした。このまま真っ直ぐ宿舎に戻り、そしてベッドで深い眠りに着く。朝目覚めればスッキリした気持ちになる。さぁ、行きな」
バイバイ、俺のお馬鹿で可愛い息子。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご無沙汰しておりますm(_ _)m
このご時世の中、多忙になり過ぎて更新が全く出来ない状態になりましたが、漸く更新出来ました。
とんんでもなく遅くなり申し訳ありません。
次の更新は1週間以内の予定となります。
感想のお返事も出来ておりませんが、全て拝読させて頂いてます。
モチベーションに繋がるので、とても感謝しています!!
これからも宜しくお願いします。
何年経っても血の味と匂いは好きじゃないし、自分の中の何かが騒めき落ち着かなくなる。
俺の口調の豹変に酷く驚いたみたいで、口を開けたままフリーズしている。
そら、驚いたって仕方ないわな。
引き篭りを決めてから、粗野だった自分を変えて少しは穏やかになろうと口調から直した。とは言え、元々はモデルにした某アニメの悪役キャラも穏やか口調だったから真似をしたんだけとな。でも、この500年以上は1度とて人前で素の口調を出したことがないからなっ!
まぁ、人前に出ることがなかったんのもあるけど。
「おい、クソガキ。人が大人しく甘い顔してりゃ好き勝手にしやがって…」
オロフの頭を鷲掴みにして、枕にその顔面を力ずくで押しつける。
息が出来ないで抗おうとして手足を必死で動かしているけど、そんなの俺からしてみりゃ抵抗の内じゃない。
泣こうが喚こうが止める気なんてさらさら無い。
只今、俺、絶賛ブチ切れ中。
兎に角腹が立って仕方ないってーのっ!!
「てめぇ、ふざけてんじゃねぇよ。何をまた1人で暴走してやがるんだぁ?俺のことが好きなら何してもいいのかよ?魅了なんざ小細工使いやがって…クソッ」
本当に好きならそれなりの手順を踏んで、小狡い真似をしないで俺をちゃんとその気にさせてみろってんだよ。
いやいやだからと言って、その気にはなんねーけどさ!
「おい、何とか言ってみろよ!」
髪を掴んで押しつけていた枕から引き上げると、オロフは荒く呼吸し涙目になっていた。
けど、その口は固く閉ざされたまま視線を外して俺を見ようとしない。
それがまるで不貞腐れて拗ねた子供みたいで、余計に苛つかせてくる。
いい歳した大人がとる態度かよ…ホント、ムカつくっ!
どうせちょっと殴られる程度で済むとか甘っちょろいこと考えてんだろ…マジで俺のことを舐めきってんのなっ!
小さく…だけど深く息を吸い込んで、自分の中の奥深く封じ込めていたモノをほんの少しだけ解放した。
それは殺気。
500年以上もの間使う必要がなかったモノだ。
俺が放つ殺気を即座に感じたオロフの身体がガチガチに固まり、小刻みに震えだす。
涙で潤んでいた紫の目が大きく見開かれて、恐怖と怯えの色が見えた。
唇もわなわなと震えている。
「し…ない…」
「あん?何?聞こえねぇよ、ちゃんとわかるようにハッキリ言え。てめぇ、このままブチ殺すぞ。てめぇだから俺が本気で殺すとかねぇとか思うなよ」
殺しても経験値ロスがないノーリスクなスキル【復活】を使って蘇生はする…つもりだ、一応。
オロフは俺が拾って育てた息子同然な訳で、離れていた期間あったけどさ、そりゃそれなりに情てもんも当然ある。
まぁだから、尚更腹が立ちまくりなんだよなっ!
「し、仕方なった…んだ」
「はぁ?何が仕方ねぇんだよ」
「手っ取り早く…あ、なたを自分のものにするには、ああするしか…」
「何それ、俺の身体だけ欲しいって意味か?ふざけんな、それじゃてめぇの自己満足に俺の身体を使いてぇだけか?俺の気持ちは無視ってか?あぁ、なるほど好きとか言ったのは全部口実で嘘ってことか」
「違うっ!!スルジェが好き…それは本当…身体から先に僕に夢中になれば…いつかは…気持ちもついて来てくれると…」
は?何んじゃそりゃ…。
「馬鹿だ馬鹿だとずっと思っていたけどな、あーもう…ここまで馬鹿だとは思わなかったわ」
なんと言うか…呆れて果てて溜息が出る。
オロフの髪を離し解放してやり、ベッドの縁に座って片手でガシガシと自分の髪を掻き毟る。
あぁ、もうっ!!
だから順番もやり方も何もかも全部違うだろうがっ!!
こいつ…どうしたらいいんだよ…全くっ!!
えーと…要はあれだろ?
こいつがしようとしてたのは、なんだかんだと素っ飛ばして俺を快楽堕ちかなんかにさせて自分から逃げれないように囲い込むやつだよな?
おいおい、それってちょいとばかし病んでないか?
なんかヤバくね?
あれか!俺の育て方が悪かったのか?!
俺が厳し過ぎて間違った方向に行ったのか?!
や、でもそれなら俺だって……。
頭の中でぐるぐると養父と暮らした日々が思い出される。
ザァーっと血の気が引いていくのを感じる。
ああぁーー。
完璧に俺の育て方が甘かったわ…。
よく俺…病まなかったな…俺、凄いわ…自分で自分を褒めてやりたいわ。
「あ、あの…スル…ジェ?」
少しばかり震えた小声で呼ぶオロフに振り返り、ベッドに突っ伏したままで、上目遣いでおどおどと様子を伺っているその姿が目に入る。
「2度と同じ事はしないで下さいね」
「え…やだ…」
ビキッと米神の血管が浮き上がるのを感じつつ、ゴチンと1発頭に拳を落とす。
「し、しません…」
「宜しい。取り敢えず私にも少しは責任があると思ったので…今回は無かったことにしますけど…この際はっきり言っておきます。私、貴方の嫁にはなりませんよ。かと言って夫にもなりませんから」
「うっ…」
お前…やっぱそっちに考えを向けかけたか…。
このお馬鹿が…俺は自分よりデカい男を抱く趣味はねーんだよ。
や、だからと言って抱かれるのもごめんだけどさ…。
「貴方の気持ちはわかりましたが、応える事はありません。貴方は私の息子同然です。それ以上でもそれ以下でもないです。なので、諦めなさい」
「それは無理…諦めない…スルジェが振り向いてくれるまで、貴方の傍でいつまでも待つ…」
「待っても無駄なんですけどね…こんな私へ執着した処で辛いだけでしょうに…全く貴方はどうしようもない不憫な子ですね」
う~ん…諦めるつもりは全く無しですかい…まぁ、その健気さに憐みを感じない訳でもないけどさ…。
背後からおずおずと緩く抱き締めてくる腕の温もりを感じつつも、どうやって諦めさせるかと悩んでいると何やらオロフの手が妙な動きをしている。
ん、あの…オロフさんや…どこをお触りですかね…?
俺の鎮静化したムスコさんへ向かって下腹辺りを撫で始めているのが目に入った。
「オロフ、この手は何ですか?」
「正々堂々と触ってる。小賢しい事はもうしない。普通にその気させればいいとわかった」
「……」
こりゃ、ダメだ。
そうじゃないだろ…身体からって考えは変わらないって事ね…はぁ。
こいつに僅かでも憐みを感じた俺が大馬鹿だったわ。
「だからですね、気持ちの問題でしょうが…それに何度も言いますが、我が子に恋人や伴侶としての感情は倫理的に無理ですから」
「意味がわからない」
「だからぁ、親子なんですから恋愛感情なんて持てないんですよ」
「血は繋がってないから問題ない」
「気持ちの問題って言ってるでしょ。いい加減に離れなさいな」
「親子じゃなければいいなら、親子の縁を切る」
「それ…本気ですか?」
いきなりの言葉にぎょっとして、振り返ってオロフの顔を見てしまう。真剣な表情に真っ直ぐに見つめてくる紫の目。その目に俺の驚いてる顔が映っているのが見えた。
「本当に縁を切るつもりですか?本当にそれでいいんですね?それがどういう意味かわかってるんですね?」
「構わない。スルジェが振り向いてくれる可能性が出来るなら」
「そう、ですか…」
あぁ、そうか…最初にあれを使うべきだったんだ。
独り立ちの別れをした時に使うのが一番良かったんだろうけど、あの時はまだ使えなかったから。
本気で縁を切ると言うなら、使うべきだよな。それが本当にオロフの為になるとは言いがたいけど、本人が望むなら仕方ない。
俺だって一時はそれを願ったこともあったんだし…うん、俺への執着から解放させてやるべきだ。
「スルジェ?」
「お前ってホントお馬鹿だけどさ、俺はお前が可愛くて仕方なかったよ。縁を…繋がりを切っても、やっぱお前は俺の息子には変わりはねーよ。お前の気持ち、応えてやれなくてごめんな。次は好きな子が出来たら、ちゃんと口説いてからエッチするようにな。無理強いは絶対にダメだぞ」
「それ、どういう意味?」
「ん?言葉のまんまだよ。いい子だから目を閉じてな。チューしてやっから」
「どうして、そんな泣きそうな顔なの?」
「気のせいだよ。ほら、目閉じろって」
オロフの銀の髪を梳くように撫でると、訝しげに見つめてくる紫の目を閉じさせてて、両の目蓋の上に軽くキス。その額に右手を当てがい、呪術師のスキル【忘却】を使う。
ぼんやりと右手を当てた額がオレンジ色に光る。
これで今までの俺の記憶は消える。記憶の中の育ての親は俺ではなくエルフの爺さんの姿にすり替えた。
オレンジ色の光りが消えると、トランス状態になっているオロフの耳元で囁く。
「今日一日外出しないで、ずっと宿舎で過ごした。このまま真っ直ぐ宿舎に戻り、そしてベッドで深い眠りに着く。朝目覚めればスッキリした気持ちになる。さぁ、行きな」
バイバイ、俺のお馬鹿で可愛い息子。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご無沙汰しておりますm(_ _)m
このご時世の中、多忙になり過ぎて更新が全く出来ない状態になりましたが、漸く更新出来ました。
とんんでもなく遅くなり申し訳ありません。
次の更新は1週間以内の予定となります。
感想のお返事も出来ておりませんが、全て拝読させて頂いてます。
モチベーションに繋がるので、とても感謝しています!!
これからも宜しくお願いします。
46
お気に入りに追加
3,758
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(88件)
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
とっても面白いです!!
オロフ、報われてほしい、!
スルジェのこと、いつか思い出してほんとに個人的だけど結ばれてほしい
とても面白かったです。続きが物凄く気になります。更新頑張って下さい。楽しみにしてます。
続きがとっても気になります。
本当にオロフは、スルジェのことを忘れてしまうのでしょうか。
想いが強ければ、いずれ思い出すとか。
親同然のスルジェを忘れてしまうのは、ちょっと悲しいから。
できたら、いつか思い出してほしいかなぁ。
それにしても、色んな人から執着されるのって、神様のせいか?