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46話
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天国の前世のおとーさん、おかーさん…そして、今生の養父…。
今、俺は何故か昔の養い子のオロフに押し倒されています…。
それでもって、ベッドに両手足を押さえつけられ、顔を赤くしてハァハァと息を荒げて俺を見下ろしています…。
俺、このままだとオロフに喰われそうです…。
半殺しにしてもいいですか?
▷ YES
▷ NO
てっ、選択肢があって選べるならYESを選びたいっ!
遡ること1時間程前。
オロフとの会話を他の誰かに聞かれるのは面倒。
って、ことで…住まいにしている小屋へと移動した。
「取り敢えず、適当に座っていて下さい。お茶でも淹れますから」
「お茶はいいです」
あっそ。
折角とっておきの茶葉を使おうと思ったのに。んじゃ、淹れてやらねっ。
ダイニングの椅子に座って、ダイニングテーブルに頬杖ついて向かいの椅子にオロフが座るのを待つ。
オロフは小屋の中を見回して、寝室や風呂そしてトイレまで覗いてうろうろとしていた。
物珍しさではなく、あからさまに何かに警戒して何かを調べている感じだ。
それが終わるとご丁寧に結界魔法陣を描いて、遮音し小屋には誰も立ち入れないようにしていた。
「貴方、何してるんですか?結界など張って」
「誰にも邪魔されたくないから」
「この時間、誰も来やしませんよ。皆それぞれ仕事してますよ」
実際グティエレス家の使用人は皆働き者ばかりで、サボるようなことはまずなんだよなぁ。
「あの…スルジェ…」
「何ですか?」
相変わらず無表情な顔でじっと俺を見ているけど、ほんのり頬が赤くなっている。
目と目が合うと視線を逸らした。
こりゃ、まるで純情可憐な乙女だな…。
ちょっと可愛いかも。
おっと…いやいや、こいつはオロフであって、なりだけは立派な30前半の男だ。
「ご褒美…下さい…」
話より先にそっちが御所望ですか…はぁ。
「はっきりと約束はしてませんでしたが…まぁ、いいでしょう。で、何がいいんですか?」
「何でもいい?」
ん?これは…迂闊にOKしない方が無難なような…。
「私に出来ることなら構いませんが…言っておきますが面倒なのはお断りです」
「簡単。椅子から立って、それから目を閉じて」
へいへい。立って目を閉じるだけでいいんだろ?
閉じるだけでいいなら簡単だけど…ここは1つ薄目で何をしようとするか様子見をば…。
「駄目、ちゃんと閉じて」
はい、バレました。
しゃーない。素直に言うことを聞いておくか。
「はい、閉じましたよ。で、どうするんですか?」
「そのまま顎を上げて…」
ん?
上げましたよ…。ええ、上げましたとも…。
で、唇に当たるこの柔らかい感触って…まさか…。
目を開けば、オロフの度アップの顔。
そして、押しつけられた薄い唇。
これって、キスしてね?
「な…に」
顔を横にずらして文句を言おうと口を開くと、背中に腕が回され抱き締められ、口の中にオロフの舌が滑り込んで来た。
ぎこちなく舌が口の中を舐め回してくる。
その感触に背中がゾクリとして顔を逸らそうしたけど、それを後ろ頭を手で押さえられて阻まれる。
背中を叩いて止めろと伝えるが聞く気がないのか、無視された…。
上顎辺りを舌先で刺激された途端、自分の身体が小さく跳ねる。
ちょ、そこ…気持ちいい…。
下半身の力が抜けて腰砕けになりそうになるのをオロフにしがみついて堪える。
「んっ…ぁ」
自分が漏らした鼻に抜けた甘ったるい声が耳に入り、ハッとする。
ひえっ、何つー声出してんだ、俺っ!
「スルジェ…可愛い…僕のキスで感じた…嬉しい」
耳元で囁かれ耳朶を甘噛みされると、また背中がゾクリとして甘い疼きが全身にじわじわと広がっていく。
「スルジェ…好き…。ずっと探してた。ずっと待ってた。ずっと我慢してた…でも、もう無理。傍に居るだけじゃ…やっぱり我慢出来ない…欲しい。抱きたい」
「オロフ…」
「今は…今だけは黙って僕の話を聞いて。貴方が何者であれ…僕は気にはしないし、どうでもいい。僕なら何処かの誰かより…きっと長く一緒に居られる。寂しい時は今度は何時でも僕がこうやって抱き締めてあげる。貴方の全てを受け止める覚悟はあの家を出た日から出来ているよ。だから、僕のお嫁さんになって。親子じゃなく伴侶として僕を貴方の家族にして」
やっぱ、こいつは…俺が普通の人間じゃないのわかっていたのか…。
いくらお馬鹿なオロフでもわかるか…50年一緒に暮らしてりゃ、わからない方がおかしいよなぁ。だって、俺…見た目が全然変わらねぇんだもん。
別に絆された訳じゃないけど、流石にここまで好きだと言われると…そりゃ嬉しくない訳がないってもんだけどさ…。
嬉しいけど…やっぱ俺…お嫁さんなんだなっ!
まぁさ…抱きたいとか言ってる時点でそう言う立ち位置なんだろうけどさ…。
てか、あれ?オロフがこんなに長く喋るとか初めてな気が…。
耳の付け根に唇が当たる。何度も当たる唇の感触にまたやってきた甘い疼きに身体の芯がとろとろに蕩けていく。
そして、腹から下に熱が溜まる。
「ね、スルジェ…今貴方がどんな顔をしているかわかる?僕に欲情してて、凄く可愛い…こんな顔がずっと見たかった」
「よ、欲情って…」
「頬が赤くて…目が潤んで…凄く物欲しそうな顔…それに」
両足を割ってオロフの片足が入り込み、俺の股間を膝でぐりぐりと押し付けて揺らしてきた。
「勃ってる…」
恐る恐る視線を落として、オロフの膝が押し付けられている自分の股間を目にした…。
なんってこったいっ!
俺のムスコさんが…自己主張しておりました…。
ヒィィィィ!
心の中でムンクの叫び状態になる。
何年…否、何十年振りかの自己主張だなんて…。
羞恥心で今すぐその場に穴掘って隠れたい気持ちを必死で抑え、顔を見られたくなくてオロフの胸に顔を埋めて、その服を握り締める。
膝から太腿に変えて俺の自己主張しているムスコさんを押し付けて揺らす刺激にゾクゾクする。
ヤバッ、気持ちいい…。
「もっと気持ち良くなるの嫌?」
オロフの声に言葉に頭の芯がくらくらして、「嫌だ」と言えない…寧ろ「もっとして」と言いたくて仕方ない衝動に駆られる。
「ね、言って…どうしたい?どうされたい?」
「あっ…」
ぐりっと強く押し上げ揺らす力も強くなって、思わず声を上げてしまった…。
もっとぐりぐりってして欲しい、こんなのじゃ物足りない。
「ね、教えて…スルジェはどうされたい?」
「もっと…して…気持ち、良く…して…」
言いたくないと思いつつも、何か頭の中に霞がかかって抗えない、まるで何かに後押しされて出た言葉。
何でこんなになるんだ?
何か変じゃね?
これは本当に俺が望んでいるのか?
お姫様抱っこされると、えらい勢いで寝室に向かいベッドに下され覆い被さってくるオロフがキスを何度もしてくる。
濃厚なキスされながら、ズボンの上から俺のムスコさんを撫で回される。
それが焦ったくて、自分から腰を動かしてオロフの手に擦りつけているのが腹立たしい。
そして冒頭に戻る…。
クソッ!ムカつく!
オロフのくせに!
「可愛い…自分から僕の手に…でも…おかしい…もっと僕を欲しがる筈なのに…効き目、薄い?」
なん…だと?
今…何言った?
オロフの小声が耳に入り、霞む頭を働かせて自分のステータス画面を開いてみれば、状態異常欄にピンクのハートのマークがくっきりと表示されていた。
魅了の表示だ。
何で?って一瞬困惑したけど、自分が状態異常無効をOFFにしていたのを思い出す。
無効を外していても、代わりに抵抗が発動しているせいで、オロフのスキルである魅了の効きが薄いようだ…。
全て理解納得した俺は、ジワジワと怒りが込み上がってくる。
「オロフ…キスして?お願い…」
「あぁ、スルジェ!やっとっ!」
歓喜に声を上げて辛抱たまらんと言わんばかりに再びキスして来るオロフの唇に噛みつく。
口の中に血の味と匂いが広がる。
オロフの紫の目が大きく見開かれたのを見て、尽かさず膝を鳩尾に入れて、オロフの身体が息が詰まって動きが固まり、その身体の下から逃れてベッドから下りる。
「この…クソガキ…てめぇ、俺のこと舐めてんのかっ!!」
-----------------------------
ご無沙汰しておりますm(_ _)m
リアル多忙により、長らく更新が出来ない状態でしたが、ひと段落着きましたので、またぼちぼち更新していきます。
よろしくお願いします(●´ω`●)
今、俺は何故か昔の養い子のオロフに押し倒されています…。
それでもって、ベッドに両手足を押さえつけられ、顔を赤くしてハァハァと息を荒げて俺を見下ろしています…。
俺、このままだとオロフに喰われそうです…。
半殺しにしてもいいですか?
▷ YES
▷ NO
てっ、選択肢があって選べるならYESを選びたいっ!
遡ること1時間程前。
オロフとの会話を他の誰かに聞かれるのは面倒。
って、ことで…住まいにしている小屋へと移動した。
「取り敢えず、適当に座っていて下さい。お茶でも淹れますから」
「お茶はいいです」
あっそ。
折角とっておきの茶葉を使おうと思ったのに。んじゃ、淹れてやらねっ。
ダイニングの椅子に座って、ダイニングテーブルに頬杖ついて向かいの椅子にオロフが座るのを待つ。
オロフは小屋の中を見回して、寝室や風呂そしてトイレまで覗いてうろうろとしていた。
物珍しさではなく、あからさまに何かに警戒して何かを調べている感じだ。
それが終わるとご丁寧に結界魔法陣を描いて、遮音し小屋には誰も立ち入れないようにしていた。
「貴方、何してるんですか?結界など張って」
「誰にも邪魔されたくないから」
「この時間、誰も来やしませんよ。皆それぞれ仕事してますよ」
実際グティエレス家の使用人は皆働き者ばかりで、サボるようなことはまずなんだよなぁ。
「あの…スルジェ…」
「何ですか?」
相変わらず無表情な顔でじっと俺を見ているけど、ほんのり頬が赤くなっている。
目と目が合うと視線を逸らした。
こりゃ、まるで純情可憐な乙女だな…。
ちょっと可愛いかも。
おっと…いやいや、こいつはオロフであって、なりだけは立派な30前半の男だ。
「ご褒美…下さい…」
話より先にそっちが御所望ですか…はぁ。
「はっきりと約束はしてませんでしたが…まぁ、いいでしょう。で、何がいいんですか?」
「何でもいい?」
ん?これは…迂闊にOKしない方が無難なような…。
「私に出来ることなら構いませんが…言っておきますが面倒なのはお断りです」
「簡単。椅子から立って、それから目を閉じて」
へいへい。立って目を閉じるだけでいいんだろ?
閉じるだけでいいなら簡単だけど…ここは1つ薄目で何をしようとするか様子見をば…。
「駄目、ちゃんと閉じて」
はい、バレました。
しゃーない。素直に言うことを聞いておくか。
「はい、閉じましたよ。で、どうするんですか?」
「そのまま顎を上げて…」
ん?
上げましたよ…。ええ、上げましたとも…。
で、唇に当たるこの柔らかい感触って…まさか…。
目を開けば、オロフの度アップの顔。
そして、押しつけられた薄い唇。
これって、キスしてね?
「な…に」
顔を横にずらして文句を言おうと口を開くと、背中に腕が回され抱き締められ、口の中にオロフの舌が滑り込んで来た。
ぎこちなく舌が口の中を舐め回してくる。
その感触に背中がゾクリとして顔を逸らそうしたけど、それを後ろ頭を手で押さえられて阻まれる。
背中を叩いて止めろと伝えるが聞く気がないのか、無視された…。
上顎辺りを舌先で刺激された途端、自分の身体が小さく跳ねる。
ちょ、そこ…気持ちいい…。
下半身の力が抜けて腰砕けになりそうになるのをオロフにしがみついて堪える。
「んっ…ぁ」
自分が漏らした鼻に抜けた甘ったるい声が耳に入り、ハッとする。
ひえっ、何つー声出してんだ、俺っ!
「スルジェ…可愛い…僕のキスで感じた…嬉しい」
耳元で囁かれ耳朶を甘噛みされると、また背中がゾクリとして甘い疼きが全身にじわじわと広がっていく。
「スルジェ…好き…。ずっと探してた。ずっと待ってた。ずっと我慢してた…でも、もう無理。傍に居るだけじゃ…やっぱり我慢出来ない…欲しい。抱きたい」
「オロフ…」
「今は…今だけは黙って僕の話を聞いて。貴方が何者であれ…僕は気にはしないし、どうでもいい。僕なら何処かの誰かより…きっと長く一緒に居られる。寂しい時は今度は何時でも僕がこうやって抱き締めてあげる。貴方の全てを受け止める覚悟はあの家を出た日から出来ているよ。だから、僕のお嫁さんになって。親子じゃなく伴侶として僕を貴方の家族にして」
やっぱ、こいつは…俺が普通の人間じゃないのわかっていたのか…。
いくらお馬鹿なオロフでもわかるか…50年一緒に暮らしてりゃ、わからない方がおかしいよなぁ。だって、俺…見た目が全然変わらねぇんだもん。
別に絆された訳じゃないけど、流石にここまで好きだと言われると…そりゃ嬉しくない訳がないってもんだけどさ…。
嬉しいけど…やっぱ俺…お嫁さんなんだなっ!
まぁさ…抱きたいとか言ってる時点でそう言う立ち位置なんだろうけどさ…。
てか、あれ?オロフがこんなに長く喋るとか初めてな気が…。
耳の付け根に唇が当たる。何度も当たる唇の感触にまたやってきた甘い疼きに身体の芯がとろとろに蕩けていく。
そして、腹から下に熱が溜まる。
「ね、スルジェ…今貴方がどんな顔をしているかわかる?僕に欲情してて、凄く可愛い…こんな顔がずっと見たかった」
「よ、欲情って…」
「頬が赤くて…目が潤んで…凄く物欲しそうな顔…それに」
両足を割ってオロフの片足が入り込み、俺の股間を膝でぐりぐりと押し付けて揺らしてきた。
「勃ってる…」
恐る恐る視線を落として、オロフの膝が押し付けられている自分の股間を目にした…。
なんってこったいっ!
俺のムスコさんが…自己主張しておりました…。
ヒィィィィ!
心の中でムンクの叫び状態になる。
何年…否、何十年振りかの自己主張だなんて…。
羞恥心で今すぐその場に穴掘って隠れたい気持ちを必死で抑え、顔を見られたくなくてオロフの胸に顔を埋めて、その服を握り締める。
膝から太腿に変えて俺の自己主張しているムスコさんを押し付けて揺らす刺激にゾクゾクする。
ヤバッ、気持ちいい…。
「もっと気持ち良くなるの嫌?」
オロフの声に言葉に頭の芯がくらくらして、「嫌だ」と言えない…寧ろ「もっとして」と言いたくて仕方ない衝動に駆られる。
「ね、言って…どうしたい?どうされたい?」
「あっ…」
ぐりっと強く押し上げ揺らす力も強くなって、思わず声を上げてしまった…。
もっとぐりぐりってして欲しい、こんなのじゃ物足りない。
「ね、教えて…スルジェはどうされたい?」
「もっと…して…気持ち、良く…して…」
言いたくないと思いつつも、何か頭の中に霞がかかって抗えない、まるで何かに後押しされて出た言葉。
何でこんなになるんだ?
何か変じゃね?
これは本当に俺が望んでいるのか?
お姫様抱っこされると、えらい勢いで寝室に向かいベッドに下され覆い被さってくるオロフがキスを何度もしてくる。
濃厚なキスされながら、ズボンの上から俺のムスコさんを撫で回される。
それが焦ったくて、自分から腰を動かしてオロフの手に擦りつけているのが腹立たしい。
そして冒頭に戻る…。
クソッ!ムカつく!
オロフのくせに!
「可愛い…自分から僕の手に…でも…おかしい…もっと僕を欲しがる筈なのに…効き目、薄い?」
なん…だと?
今…何言った?
オロフの小声が耳に入り、霞む頭を働かせて自分のステータス画面を開いてみれば、状態異常欄にピンクのハートのマークがくっきりと表示されていた。
魅了の表示だ。
何で?って一瞬困惑したけど、自分が状態異常無効をOFFにしていたのを思い出す。
無効を外していても、代わりに抵抗が発動しているせいで、オロフのスキルである魅了の効きが薄いようだ…。
全て理解納得した俺は、ジワジワと怒りが込み上がってくる。
「オロフ…キスして?お願い…」
「あぁ、スルジェ!やっとっ!」
歓喜に声を上げて辛抱たまらんと言わんばかりに再びキスして来るオロフの唇に噛みつく。
口の中に血の味と匂いが広がる。
オロフの紫の目が大きく見開かれたのを見て、尽かさず膝を鳩尾に入れて、オロフの身体が息が詰まって動きが固まり、その身体の下から逃れてベッドから下りる。
「この…クソガキ…てめぇ、俺のこと舐めてんのかっ!!」
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