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42話
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俺が呪解すれば、ぶっちゃけ手っ取り早く終わる。
そうなんだけど…だけど…だけどなぁ~~。
正直言ってしまえば…出来ることならやりたくない。
俺じゃない誰かに呪解をやって欲しい。
呪解してその呪いが自分や誰かに飛ぶとか、命を代償にしなきゃいけないとか重大なリスクがある訳じゃない。
だから誰がやってもいいんだけど、即呪解が出来るのが俺しかいないという事実。
俺がやるべきなのはわかってる。わかってるんだけど…やりたくない。
アレをしなきゃならないのがちょっと…なんだよなぁ。
他に呪解出来る人が現れるまで、このまま放置するって手もあるけど、それじゃ間違いなく手遅れ。
呪いの余波でグティエレス家の人々がえらい目に遭うのは確実だし、アルベルトさんも自滅って感じでいずれは死に至るだろうし。
ここは、腹を括ってやるしかない…のか…ハァ…。
1人で悶々と悩んでいる内、取り敢えずアルベルトさん達が動きだした。
気がついた異変についてはエンリケさんに相談するという方向になり、アルベルトさんは皆に促されたのもあって、俺への謝罪と告白をする為に俺の住まいとなっている小屋へと行くそうだ。
俺に振られてアルベルトさんがまた逆ギレするんじゃないかと心配して、エディさんとフリオさんがそれに同行することになった。
これは呪解するには都合がいい。
エディさんとフリオさんなら、アレを見られても…まだ我慢出来る…。
実際に呪解をしている場を2人に見て貰えば、アルベルトさんへの説明もし易いし、嘘でないことも証明出来る。
取り敢えずはダッシュで小屋に戻るか。
大慌てで小屋に戻ると、寝室にあるセーフハウスとを繋げている転移魔法陣を消した。
うっかり消し忘れて誰かが転移魔法陣を踏んでセーフハウスに飛ばされでもしたら大変だ。
それにこれからやる呪解には寝室のベッドが必要。
流石に床の上でやるのは…ちょっと格好悪い。
この寝室のベッドは1度も使ったことがないから、埃カバーとして布を掛けてある。それもちゃんと外しておいた。
あと見られて都合が悪い物はない筈。
トントンと玄関の扉をノックする音がする。
思ったよりお早いお着きだ。
「はい、少々お待ち下さい。今開けますので」
扉を開けるとバツが悪そうにアルベルトさんが立っている。その後ろにはエディさんとフリオさんが少しだけ離れて立っているの確認する。
「おはようございます。どうされました?こんな早朝に」
「お、おはよう。スルジュ…少し時間をくれないか?話があるんだが…中に入っても…ぐほっ」
問答無用で鳩尾に1発軽くぱんーちっ!
はい、落ちた。
気を失ったアルベルトさんの身体が凭れかかってきたのを受け止めて、いきなり腹パンした俺の行動に驚いたらしく目が点になっている2人に声をかける。
「すみません。フリオさんにエディさん、手を貸して頂けますか?寝室のベッドにお連れしたいので。説明は後でします」
「あ、あぁ…はい。エッダも一緒に…」
本当は1人で十分連れて行けるんだけどな。
そこはそれ…ってことで。
フリオさんと2人でアルベルトさんを引きずりながら寝室に連れて行き、ドサッと大きな身体をうつ伏せにしてベッドに落とした。
エディさんはそそくさとアルベルトさんの靴を脱がせると、手際良く仰向けに身体を直していった。
「スルジュ君、これは一体どういうことですか?旦那様をいきなり…こんな…」
ふむ。流石フリオさんだ。
俺がアルベルトさんを投げ落としたのを見てる分、腹パン1発で落としてるところにはツッコミなしだ。
でも、ちょっとはツッコミ入れてくれていいのになぁ。
「流石です、スルさん。これは中々いい腹パンです。グッジョブです」
うん、ありがとうっ!エディさん、いい反応だっ!
「きちんと説明するとかなり長くなるので、短的に要点のみでいきます。旦那様ですが、呪いを3つ程かけられてます。事が事なので、何故わかったかの説明は省かせて頂きます」
「呪い…とは…でしたら、手持ちの呪解の珠を持って参ります」
顔を青くして慌てて寝室から出ようとするフリオさんの腕を取り引き止める。
フリオさんの身体が小刻みに震えているのが、手を通して伝わってくる。
かなり動揺してんなぁ…そりゃ当たり前か…。
「落ち着いて下さい、フリオさん。残念ながら呪解の珠では呪解は不可能です。取り敢えずこちらに座って下さい。エディさんも座って下さい」
用意していたベンチに2人に座ってもらい、同じように用意しておいたハーブティーをマグカップに注いで2人に手渡した。
「呪解の珠で不可能とは…レベルが高いと?」
「そうですね、かなりの高レベルです。呪解をするにLv80以上の枢機卿のスキル『ディスペル』でなくては無理です」
「Lv80以上…そんな…。上位クラスでもそのレベルに達している方は…そうそう居ません。聖職クラスとなれば…皆無です」
あーね、やっぱいないか。
予想通りか。聖職系はただでさえレベルが上がり難いからなぁ。乱世であれば違ってくるんだけど、今は天下泰平そのものぽいし。
「それって…フリオさん、絶望的って意味…ですか?スルさん、このままだと旦那様はどうなるんですか?」
「呪いには色々と系統があるんですが…旦那様の場合は結果死に至るとしか…」
パターンとしては、最終的には疑心暗鬼に陥って自分の周りの者を皆殺しして、他者に討たれるって感じだけど…言えませんって。
あ~2人共、顔が真っ青だ。
「スルジュ君…貴方は呪いに詳しいようですが、他に手立てはないのですか?」
「なんとかならないんですかっ?!スルさん!」
「手立てはなくはないです。でも…フリオさんにエディさん、私を本当に信じてもいいんですか?私が嘘を言ってる可能性もあるんですよ?」
「「信じます」」
ありゃ、即答ですか。それにまた見事にハモっちゃってるし。
「私はこの数ヶ月間、貴方の仕事ぶりや人となりを見てきました。私には貴方がそんな嘘を言う人ではないと知っています。それはエッダとて同じです。エッダ、そうですよね?」
「はい。それにスルさんは私の…友だちですので」
参ったなぁ…。広間でもそうだったんだけど…高評価過ぎるんですけどっ!!
俺、外面がいいだけで、しょーもないヤツなんだけどなぁ。
「そうですか…わかりました。旦那様の呪いは私が呪解します。その為にこのような行為に及んだ訳ですが…」
ベッドの上で気を失っているアルベルトさんに視線を落として、苦笑いをしてしまう。
「疑う気持ちはないのですが…どうやって呪いを解くおつもりですか…もしかして、スルジュ君に危険が及ぶとか…」
「あー…それはないです。それにこの場に居るお2人にも危険は及びませんよ。もし、そのような場合があってもお2人は私がお護りますので、ご心配なく」
わかってる。そうじゃなくて、フリオさんは俺の身を案じてくれてるんだ。
本当この人は優しいよなぁ。
「エディさん、貴方には少々お手伝いをして頂きたいのですが頼めますか?」
「私に出来ることなら何でもします」
「ありがとう。では、これを」
エディさんに広口の大きなガラス瓶を渡した。厨房にあったのを拝借してきた物だ。
エディさんの前に両膝を着いて、瓶をガチガチになって抱きしめている腕に触れる。
恐れと緊張で表情も硬い。震えていないだけでも立派だ。
「ごめんね、本当は女の子にさせることじゃないんだけど…フリオさんには冷静な目で一部始終を見て貰わないといけないんだ。ちょっとだけ怖くて気持ち悪い思いをさせちゃうけど、危ない目には遭わせないから、安心して。君は俺の大切な友だちだよ、俺を信じて」
「スルさん…自分のこと「俺」って言うんですね。初めて聞いた…」
「そりゃ、俺だって男だよ。それぐらい普通でしょ?それと、スルでいいよ。エディ、「さん」は要らない」
緊張を解すついでに、気づかれないように司祭のスキル『ライオンズハートを使ってエディの中に湧いてきた勇気を後押した。
「エディ。俺が「投げろ」って言ったら、それを俺に向けて投げてくれる?」
「ええ、スル。大丈夫、出来ます」
うん。もうこれでエディは大丈夫。
フリオさんも落ち着いてきたかな…。さっきよりは顔色が良くなってきてる。
んじゃ、そろそろやっちゃいますかっ。
あっ…。
アレをやらなきゃ…いけないん…だよな。
いや、腹を括った以上はやらなきゃいけないんだ…。
頑張れ…俺。
深呼吸して、気を失ってベッドに横たわっているアルベルトさんの傍に立つ。
最初は俺が腹パンした腹部の治癒だ。軽くとは言え…白目を剥いて気絶したぐらいだ…内臓破裂とかあったら流石に笑えない。
失礼しますよー。
シャツのボタンを外して腹を出すと、鳩尾へ見事に俺の拳の形でくっきりと青痣になって少し陥没していた。
あちゃー。思ったより力が入っていたぽいなぁ。
完全にやらかしてるわ。
あ、でも流石いい身体してんなぁ。腹筋バッキバキに割れてんじゃん。
この腹筋無かったら、マジでヤバかったかも…。
これ程マッチョじゃなくてももう少し筋肉ムキムキにすれば良かったなぁ。本当羨ましい。
おー、意外と触り心地がいいなぁ…おっと撫で回してる場合じゃなかった。
念には念を入れて、ここは『ヒール』じゃなくて高位治癒スキルである『グレーターヒール』が妥当だと思い鳩尾に右の掌を当て使う。
掌が熱く感じると同時に陥没がどんどん元に戻っていくのも感じる。
青痣もキレイに消えたのも確認して、最後に鳩尾をひと撫で。
よし、こっちは完了っと。
跡形もなく綺麗に治癒されているのを確認して、シャツのボタンをかけた。
次は、メインの呪解だ。
そうなんだけど…だけど…だけどなぁ~~。
正直言ってしまえば…出来ることならやりたくない。
俺じゃない誰かに呪解をやって欲しい。
呪解してその呪いが自分や誰かに飛ぶとか、命を代償にしなきゃいけないとか重大なリスクがある訳じゃない。
だから誰がやってもいいんだけど、即呪解が出来るのが俺しかいないという事実。
俺がやるべきなのはわかってる。わかってるんだけど…やりたくない。
アレをしなきゃならないのがちょっと…なんだよなぁ。
他に呪解出来る人が現れるまで、このまま放置するって手もあるけど、それじゃ間違いなく手遅れ。
呪いの余波でグティエレス家の人々がえらい目に遭うのは確実だし、アルベルトさんも自滅って感じでいずれは死に至るだろうし。
ここは、腹を括ってやるしかない…のか…ハァ…。
1人で悶々と悩んでいる内、取り敢えずアルベルトさん達が動きだした。
気がついた異変についてはエンリケさんに相談するという方向になり、アルベルトさんは皆に促されたのもあって、俺への謝罪と告白をする為に俺の住まいとなっている小屋へと行くそうだ。
俺に振られてアルベルトさんがまた逆ギレするんじゃないかと心配して、エディさんとフリオさんがそれに同行することになった。
これは呪解するには都合がいい。
エディさんとフリオさんなら、アレを見られても…まだ我慢出来る…。
実際に呪解をしている場を2人に見て貰えば、アルベルトさんへの説明もし易いし、嘘でないことも証明出来る。
取り敢えずはダッシュで小屋に戻るか。
大慌てで小屋に戻ると、寝室にあるセーフハウスとを繋げている転移魔法陣を消した。
うっかり消し忘れて誰かが転移魔法陣を踏んでセーフハウスに飛ばされでもしたら大変だ。
それにこれからやる呪解には寝室のベッドが必要。
流石に床の上でやるのは…ちょっと格好悪い。
この寝室のベッドは1度も使ったことがないから、埃カバーとして布を掛けてある。それもちゃんと外しておいた。
あと見られて都合が悪い物はない筈。
トントンと玄関の扉をノックする音がする。
思ったよりお早いお着きだ。
「はい、少々お待ち下さい。今開けますので」
扉を開けるとバツが悪そうにアルベルトさんが立っている。その後ろにはエディさんとフリオさんが少しだけ離れて立っているの確認する。
「おはようございます。どうされました?こんな早朝に」
「お、おはよう。スルジュ…少し時間をくれないか?話があるんだが…中に入っても…ぐほっ」
問答無用で鳩尾に1発軽くぱんーちっ!
はい、落ちた。
気を失ったアルベルトさんの身体が凭れかかってきたのを受け止めて、いきなり腹パンした俺の行動に驚いたらしく目が点になっている2人に声をかける。
「すみません。フリオさんにエディさん、手を貸して頂けますか?寝室のベッドにお連れしたいので。説明は後でします」
「あ、あぁ…はい。エッダも一緒に…」
本当は1人で十分連れて行けるんだけどな。
そこはそれ…ってことで。
フリオさんと2人でアルベルトさんを引きずりながら寝室に連れて行き、ドサッと大きな身体をうつ伏せにしてベッドに落とした。
エディさんはそそくさとアルベルトさんの靴を脱がせると、手際良く仰向けに身体を直していった。
「スルジュ君、これは一体どういうことですか?旦那様をいきなり…こんな…」
ふむ。流石フリオさんだ。
俺がアルベルトさんを投げ落としたのを見てる分、腹パン1発で落としてるところにはツッコミなしだ。
でも、ちょっとはツッコミ入れてくれていいのになぁ。
「流石です、スルさん。これは中々いい腹パンです。グッジョブです」
うん、ありがとうっ!エディさん、いい反応だっ!
「きちんと説明するとかなり長くなるので、短的に要点のみでいきます。旦那様ですが、呪いを3つ程かけられてます。事が事なので、何故わかったかの説明は省かせて頂きます」
「呪い…とは…でしたら、手持ちの呪解の珠を持って参ります」
顔を青くして慌てて寝室から出ようとするフリオさんの腕を取り引き止める。
フリオさんの身体が小刻みに震えているのが、手を通して伝わってくる。
かなり動揺してんなぁ…そりゃ当たり前か…。
「落ち着いて下さい、フリオさん。残念ながら呪解の珠では呪解は不可能です。取り敢えずこちらに座って下さい。エディさんも座って下さい」
用意していたベンチに2人に座ってもらい、同じように用意しておいたハーブティーをマグカップに注いで2人に手渡した。
「呪解の珠で不可能とは…レベルが高いと?」
「そうですね、かなりの高レベルです。呪解をするにLv80以上の枢機卿のスキル『ディスペル』でなくては無理です」
「Lv80以上…そんな…。上位クラスでもそのレベルに達している方は…そうそう居ません。聖職クラスとなれば…皆無です」
あーね、やっぱいないか。
予想通りか。聖職系はただでさえレベルが上がり難いからなぁ。乱世であれば違ってくるんだけど、今は天下泰平そのものぽいし。
「それって…フリオさん、絶望的って意味…ですか?スルさん、このままだと旦那様はどうなるんですか?」
「呪いには色々と系統があるんですが…旦那様の場合は結果死に至るとしか…」
パターンとしては、最終的には疑心暗鬼に陥って自分の周りの者を皆殺しして、他者に討たれるって感じだけど…言えませんって。
あ~2人共、顔が真っ青だ。
「スルジュ君…貴方は呪いに詳しいようですが、他に手立てはないのですか?」
「なんとかならないんですかっ?!スルさん!」
「手立てはなくはないです。でも…フリオさんにエディさん、私を本当に信じてもいいんですか?私が嘘を言ってる可能性もあるんですよ?」
「「信じます」」
ありゃ、即答ですか。それにまた見事にハモっちゃってるし。
「私はこの数ヶ月間、貴方の仕事ぶりや人となりを見てきました。私には貴方がそんな嘘を言う人ではないと知っています。それはエッダとて同じです。エッダ、そうですよね?」
「はい。それにスルさんは私の…友だちですので」
参ったなぁ…。広間でもそうだったんだけど…高評価過ぎるんですけどっ!!
俺、外面がいいだけで、しょーもないヤツなんだけどなぁ。
「そうですか…わかりました。旦那様の呪いは私が呪解します。その為にこのような行為に及んだ訳ですが…」
ベッドの上で気を失っているアルベルトさんに視線を落として、苦笑いをしてしまう。
「疑う気持ちはないのですが…どうやって呪いを解くおつもりですか…もしかして、スルジュ君に危険が及ぶとか…」
「あー…それはないです。それにこの場に居るお2人にも危険は及びませんよ。もし、そのような場合があってもお2人は私がお護りますので、ご心配なく」
わかってる。そうじゃなくて、フリオさんは俺の身を案じてくれてるんだ。
本当この人は優しいよなぁ。
「エディさん、貴方には少々お手伝いをして頂きたいのですが頼めますか?」
「私に出来ることなら何でもします」
「ありがとう。では、これを」
エディさんに広口の大きなガラス瓶を渡した。厨房にあったのを拝借してきた物だ。
エディさんの前に両膝を着いて、瓶をガチガチになって抱きしめている腕に触れる。
恐れと緊張で表情も硬い。震えていないだけでも立派だ。
「ごめんね、本当は女の子にさせることじゃないんだけど…フリオさんには冷静な目で一部始終を見て貰わないといけないんだ。ちょっとだけ怖くて気持ち悪い思いをさせちゃうけど、危ない目には遭わせないから、安心して。君は俺の大切な友だちだよ、俺を信じて」
「スルさん…自分のこと「俺」って言うんですね。初めて聞いた…」
「そりゃ、俺だって男だよ。それぐらい普通でしょ?それと、スルでいいよ。エディ、「さん」は要らない」
緊張を解すついでに、気づかれないように司祭のスキル『ライオンズハートを使ってエディの中に湧いてきた勇気を後押した。
「エディ。俺が「投げろ」って言ったら、それを俺に向けて投げてくれる?」
「ええ、スル。大丈夫、出来ます」
うん。もうこれでエディは大丈夫。
フリオさんも落ち着いてきたかな…。さっきよりは顔色が良くなってきてる。
んじゃ、そろそろやっちゃいますかっ。
あっ…。
アレをやらなきゃ…いけないん…だよな。
いや、腹を括った以上はやらなきゃいけないんだ…。
頑張れ…俺。
深呼吸して、気を失ってベッドに横たわっているアルベルトさんの傍に立つ。
最初は俺が腹パンした腹部の治癒だ。軽くとは言え…白目を剥いて気絶したぐらいだ…内臓破裂とかあったら流石に笑えない。
失礼しますよー。
シャツのボタンを外して腹を出すと、鳩尾へ見事に俺の拳の形でくっきりと青痣になって少し陥没していた。
あちゃー。思ったより力が入っていたぽいなぁ。
完全にやらかしてるわ。
あ、でも流石いい身体してんなぁ。腹筋バッキバキに割れてんじゃん。
この腹筋無かったら、マジでヤバかったかも…。
これ程マッチョじゃなくてももう少し筋肉ムキムキにすれば良かったなぁ。本当羨ましい。
おー、意外と触り心地がいいなぁ…おっと撫で回してる場合じゃなかった。
念には念を入れて、ここは『ヒール』じゃなくて高位治癒スキルである『グレーターヒール』が妥当だと思い鳩尾に右の掌を当て使う。
掌が熱く感じると同時に陥没がどんどん元に戻っていくのも感じる。
青痣もキレイに消えたのも確認して、最後に鳩尾をひと撫で。
よし、こっちは完了っと。
跡形もなく綺麗に治癒されているのを確認して、シャツのボタンをかけた。
次は、メインの呪解だ。
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