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32話
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話の前にお茶を淹れようとエンリケさんが席を立とうとしたのを止めて、俺がお茶を淹れますと言ったけど、「いいから」とエンリケさんにお茶を淹れて貰った。
「ありがとうございます」
「私のお気に入りの茶葉でね、香りがいいんだよ」
うん、凄く頭がスッキリする感じのいい香りだ。なんだろミントとかのハーブをブレンドでもしてるのかな?
味も美味しい。
気分が落ち着く。
「急かすようで申し訳ありませんが、お話とは一体何でしょうか?」
アルベルトさんとエンリケさんが互いの顔を見合わせて、互いに頷く様子に妙な緊張感を感じる。
「アルベルトから君の住んでいた村が野盗に焼き討ちされたと聞いたのだが、それは本当に野盗だったのかい?」
えっ?嘘ってバレた…?
「私はそうだと思っていましたが、どういう意味でしょうか?」
「本当は単なる野盗ではなかったのでは?と、私たちは考えてね」
嘘ってバレてなさそうだけど…どゆこと?
「スルジュ、当時の事を詳しく話してもらえないか?」
いや、詳しくって言われてもさ…どうしよ。
正直に嘘でしたって言ってしまうか?
俺の気持ち的にも騙したままよりは、正直に言って謝った方がいいんだけど、じゃあ何故嘘をついたんだって追求されるのもちょっと困る…。
500年間引き篭もりしてたんで、脱引き篭もりの為に街に出て来ましたって言って、「はい、そうですか」で済む訳ないよなぁ。
まず信じて貰えないわな。
「あの…申し訳ありませんが、実は当時の記憶はあまり無いんです…気がつけば近くの森の中に倒れていたので」
ここはひとつ前世の昔の政治家の常套句よろしく「記憶にございません」で誤魔化して凌ぐか。
「では、何故野盗の仕業だとわかったんだね?」
「野盗だと叫ぶ声が聞こえた気がしたので…」
「野盗に襲われる理由に覚えはあるか?」
「自給自足に近い村でしたから金目の物はありませんでしたし…わかりかねます」
「なるほど。キケはどう思う?」
「そうだね…やはりただの野盗ではないと私は感じるね」
うーん、なんかとんでもなく違う方向に話が行ってないか…これ。
「スルジュ、俺とキケは野盗を装った何者かがやったのではと想定しているんだ」
えっ!?なんでそんな事になるの?!
てか、誰がそんな事企むの?!
ちょっと待ってよっ。
俺、びっくりなんだけど!
「それはどういう事でしょうか?」
「それは私から説明しよう。君は古今東西あまたいた英雄の中でも最も名を馳せた英雄ドーンの末裔だ。英雄ドーンは、アデリア大陸統一ばかりでなく、4大邪神竜を討伐し莫大なの財宝を手にしたとも言われているのを知っているかい?」
はぁ…一応本人だし、知らない訳がないです。はい。
莫大な財宝ってのは、ドロップのアイテムとかの事かな。
ここは知らないと答えるのが妥当か…。
「存じ上げません」
「そうか君は知らないのか、なるほどね…。恐らくだがその財宝を狙っての所業だと想定するにあたったのだがね。君は、本当にご両親から何も聞いてないのかい?」
これってさぁ、まるで俺がドロップアイテムを全部独り占めしたよう聞こえるような…。
俺は公平さを期す為にも、常日頃からドロップアイテムは討伐参加者全員でオークションをして現金化の上、均等分配するシステムを構築し使っていた。
誰も買い手がつかない超レア系の装備などあれば、各国の信頼のおける王侯貴族らを対象にしたオークションを開催して、後日にその分も参加者に均等分配をしていたぐらいだ。
「財宝うんぬんの話など聞いた事はありません。そもそもその財宝の話は本当なんでしょうか?」
「子供向けの英雄譚の本には、そう書かれてはいるけどね。あながちそれが絵空事とは言えないのだよ、ドーン君」
「我が公国の王宮の図書館にある一般閲覧が禁止されている文献には、その財宝について触れられているんだよ。英雄ドーンが手にして隠されたとね」
誰だよっ!
まるで俺が独り占めしたように書いたヤツはっ!
俺が持ってるのは、全部オークションで競り落として手に入れたもんだぞ。別に隠した覚えもないしっ。
あ、でも…隠遁してたら隠してるのと同じ事になるのか?なんか違うような気はするけど。
はぁ~。
時が経つにつれて湾曲されて尾びれがついて、全然事実とは違って伝わるってやつかぁ…。
うーん、微妙に頭痛がしてきた。
「裕福な貴族が後ろ盾になってトレジャーハンターを雇って宝探しをするのは、よくある事なのだよ。中にはタチが悪い者も居てね、そういう輩は手に入れる為には手段を選ばない事が多い、罪を犯しても後ろ盾の貴族がもみ消すからね」
ふーん、なるほどね。
今の時代じゃ、そういうお宝探しを専門にしている輩もいるのか。勉強になる。
1発当てて大金持ちになっちゃうぞっ的な感じだけなら、まだ夢もあっていいんだけどなぁ…。
欲に目が眩む人間はどの世界でもいつの時代にもいるって事か。
「では、その事実無根な文献を信じた者が、財宝を狙って村を焼き討ちにしたとお考えになったという事でしょうか?」
「そうだね、君は実に察しがいいね。だが、何故事実無根と言い切れるのだい?」
「当時を知る者もいなければ、確固たる証拠も無い。嘘か誠か誰も知り得ないものは、事実無根と言っても言い過ぎにならないかと私は思います。サーラス様はそんな怪しげな文献を100%信じる事が出来ますか?」
「うん…なるほど…。君は若いのに随分と冷静というか現実主義だね。そして、まるで君は事実を知ってるかのように私には聞こえるのだがね。まぁ、それは今話す事ではないな」
そうきたか、このエリート眼鏡めっ。
全く侮れない…。
だから、魔術師は苦手なんだよなぁ…。
大昔もよく血盟員の魔術師と互いの腹の探り合い的な会話をしたよなぁ。
懐かしいと言えばそうなんだけどさ。
「サーラス様、私の質問にお答えを頂いておりませんが?」
「あぁ、すまないね。私としては100%信じている訳ではないよ。ただ結果的にそうなった可能性はあり得るとは思っているのだよ」
「そうですね。可能性が無いとは言えませんね。ただそれはあくまでサーラス様とアルベルト様の想定したお考えでしかない。私は財宝の存在など知りません。知ろうとも思っておりません。関わりたくもありません」
「君はそうであろうがなかろうが、村が焼き討ちに遭ってる時点で既に関わっていて逃れられないと思うがね」
あ~もう話が面倒臭くなってきたなぁ。
だから、それは俺の適当な作り話であって、実際にあった事じゃないっつーのっ。
なんで話が大きくなるのかなぁ…。
あ、俺が適当な嘘をついたからですね…すんません。
「では、私に…どうしろとサーラス様は仰りたい訳ですか?」
結局のところ、どうしたいのさ。
「別に君対して何かを強制しようとは思ってはないし、何かをさせようとも思っていないよ。もし、何らかの誤解を与えたなら申し訳ないね」
「キケ、もう回りくどい言い方はやめないか…。側で聞いている俺でも混乱するぞ」
ずっと黙っていたアルベルトさんが溜息を零し、俺たちの会話の間に割って入って来てくれた。
いい加減ちょっと疲れきたし苛々し始めたところだったので助かった。
「ドーン君との会話が折角弾んでいるのに、アルベルト…君は実に無粋だね」
いやいや…全然俺弾んでないよっ?!
つーか、アンタ…楽しんでたのか?!
「キケに任せ過ぎた。俺からはっきり言う」
身体の向きを変えてアルベルトさんが、俺をじっと見つめてくる。
何を言われるのだろうと身構えていると、いきなり俺の両手をアルベルトさんの大きな両手が包み込む。
「スルジュ…我々で君を守りたい。我々…いや、俺の庇護下に入って欲しい。俺に君を守らせて欲しい」
は、はい?
「ありがとうございます」
「私のお気に入りの茶葉でね、香りがいいんだよ」
うん、凄く頭がスッキリする感じのいい香りだ。なんだろミントとかのハーブをブレンドでもしてるのかな?
味も美味しい。
気分が落ち着く。
「急かすようで申し訳ありませんが、お話とは一体何でしょうか?」
アルベルトさんとエンリケさんが互いの顔を見合わせて、互いに頷く様子に妙な緊張感を感じる。
「アルベルトから君の住んでいた村が野盗に焼き討ちされたと聞いたのだが、それは本当に野盗だったのかい?」
えっ?嘘ってバレた…?
「私はそうだと思っていましたが、どういう意味でしょうか?」
「本当は単なる野盗ではなかったのでは?と、私たちは考えてね」
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「スルジュ、当時の事を詳しく話してもらえないか?」
いや、詳しくって言われてもさ…どうしよ。
正直に嘘でしたって言ってしまうか?
俺の気持ち的にも騙したままよりは、正直に言って謝った方がいいんだけど、じゃあ何故嘘をついたんだって追求されるのもちょっと困る…。
500年間引き篭もりしてたんで、脱引き篭もりの為に街に出て来ましたって言って、「はい、そうですか」で済む訳ないよなぁ。
まず信じて貰えないわな。
「あの…申し訳ありませんが、実は当時の記憶はあまり無いんです…気がつけば近くの森の中に倒れていたので」
ここはひとつ前世の昔の政治家の常套句よろしく「記憶にございません」で誤魔化して凌ぐか。
「では、何故野盗の仕業だとわかったんだね?」
「野盗だと叫ぶ声が聞こえた気がしたので…」
「野盗に襲われる理由に覚えはあるか?」
「自給自足に近い村でしたから金目の物はありませんでしたし…わかりかねます」
「なるほど。キケはどう思う?」
「そうだね…やはりただの野盗ではないと私は感じるね」
うーん、なんかとんでもなく違う方向に話が行ってないか…これ。
「スルジュ、俺とキケは野盗を装った何者かがやったのではと想定しているんだ」
えっ!?なんでそんな事になるの?!
てか、誰がそんな事企むの?!
ちょっと待ってよっ。
俺、びっくりなんだけど!
「それはどういう事でしょうか?」
「それは私から説明しよう。君は古今東西あまたいた英雄の中でも最も名を馳せた英雄ドーンの末裔だ。英雄ドーンは、アデリア大陸統一ばかりでなく、4大邪神竜を討伐し莫大なの財宝を手にしたとも言われているのを知っているかい?」
はぁ…一応本人だし、知らない訳がないです。はい。
莫大な財宝ってのは、ドロップのアイテムとかの事かな。
ここは知らないと答えるのが妥当か…。
「存じ上げません」
「そうか君は知らないのか、なるほどね…。恐らくだがその財宝を狙っての所業だと想定するにあたったのだがね。君は、本当にご両親から何も聞いてないのかい?」
これってさぁ、まるで俺がドロップアイテムを全部独り占めしたよう聞こえるような…。
俺は公平さを期す為にも、常日頃からドロップアイテムは討伐参加者全員でオークションをして現金化の上、均等分配するシステムを構築し使っていた。
誰も買い手がつかない超レア系の装備などあれば、各国の信頼のおける王侯貴族らを対象にしたオークションを開催して、後日にその分も参加者に均等分配をしていたぐらいだ。
「財宝うんぬんの話など聞いた事はありません。そもそもその財宝の話は本当なんでしょうか?」
「子供向けの英雄譚の本には、そう書かれてはいるけどね。あながちそれが絵空事とは言えないのだよ、ドーン君」
「我が公国の王宮の図書館にある一般閲覧が禁止されている文献には、その財宝について触れられているんだよ。英雄ドーンが手にして隠されたとね」
誰だよっ!
まるで俺が独り占めしたように書いたヤツはっ!
俺が持ってるのは、全部オークションで競り落として手に入れたもんだぞ。別に隠した覚えもないしっ。
あ、でも…隠遁してたら隠してるのと同じ事になるのか?なんか違うような気はするけど。
はぁ~。
時が経つにつれて湾曲されて尾びれがついて、全然事実とは違って伝わるってやつかぁ…。
うーん、微妙に頭痛がしてきた。
「裕福な貴族が後ろ盾になってトレジャーハンターを雇って宝探しをするのは、よくある事なのだよ。中にはタチが悪い者も居てね、そういう輩は手に入れる為には手段を選ばない事が多い、罪を犯しても後ろ盾の貴族がもみ消すからね」
ふーん、なるほどね。
今の時代じゃ、そういうお宝探しを専門にしている輩もいるのか。勉強になる。
1発当てて大金持ちになっちゃうぞっ的な感じだけなら、まだ夢もあっていいんだけどなぁ…。
欲に目が眩む人間はどの世界でもいつの時代にもいるって事か。
「では、その事実無根な文献を信じた者が、財宝を狙って村を焼き討ちにしたとお考えになったという事でしょうか?」
「そうだね、君は実に察しがいいね。だが、何故事実無根と言い切れるのだい?」
「当時を知る者もいなければ、確固たる証拠も無い。嘘か誠か誰も知り得ないものは、事実無根と言っても言い過ぎにならないかと私は思います。サーラス様はそんな怪しげな文献を100%信じる事が出来ますか?」
「うん…なるほど…。君は若いのに随分と冷静というか現実主義だね。そして、まるで君は事実を知ってるかのように私には聞こえるのだがね。まぁ、それは今話す事ではないな」
そうきたか、このエリート眼鏡めっ。
全く侮れない…。
だから、魔術師は苦手なんだよなぁ…。
大昔もよく血盟員の魔術師と互いの腹の探り合い的な会話をしたよなぁ。
懐かしいと言えばそうなんだけどさ。
「サーラス様、私の質問にお答えを頂いておりませんが?」
「あぁ、すまないね。私としては100%信じている訳ではないよ。ただ結果的にそうなった可能性はあり得るとは思っているのだよ」
「そうですね。可能性が無いとは言えませんね。ただそれはあくまでサーラス様とアルベルト様の想定したお考えでしかない。私は財宝の存在など知りません。知ろうとも思っておりません。関わりたくもありません」
「君はそうであろうがなかろうが、村が焼き討ちに遭ってる時点で既に関わっていて逃れられないと思うがね」
あ~もう話が面倒臭くなってきたなぁ。
だから、それは俺の適当な作り話であって、実際にあった事じゃないっつーのっ。
なんで話が大きくなるのかなぁ…。
あ、俺が適当な嘘をついたからですね…すんません。
「では、私に…どうしろとサーラス様は仰りたい訳ですか?」
結局のところ、どうしたいのさ。
「別に君対して何かを強制しようとは思ってはないし、何かをさせようとも思っていないよ。もし、何らかの誤解を与えたなら申し訳ないね」
「キケ、もう回りくどい言い方はやめないか…。側で聞いている俺でも混乱するぞ」
ずっと黙っていたアルベルトさんが溜息を零し、俺たちの会話の間に割って入って来てくれた。
いい加減ちょっと疲れきたし苛々し始めたところだったので助かった。
「ドーン君との会話が折角弾んでいるのに、アルベルト…君は実に無粋だね」
いやいや…全然俺弾んでないよっ?!
つーか、アンタ…楽しんでたのか?!
「キケに任せ過ぎた。俺からはっきり言う」
身体の向きを変えてアルベルトさんが、俺をじっと見つめてくる。
何を言われるのだろうと身構えていると、いきなり俺の両手をアルベルトさんの大きな両手が包み込む。
「スルジュ…我々で君を守りたい。我々…いや、俺の庇護下に入って欲しい。俺に君を守らせて欲しい」
は、はい?
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