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第3章 テレビ出演編
第23話 顛末とお昼ごはん
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布団のにおいがする。眠っていたのか。早く起きて、朝ごはん作らないと……ってあれ?
目を覚ますと、見知らぬ場所に居た。自分の部屋じゃないことに驚き、身体の上に掛かっていた布団をのける。制服を着たまま、僕は寝ていたようだ。
「気づいたかい? 優君」
「あ、あの、ここは?」
他の人が居たことに、ちょっと驚いた。その人物は、椅子に座り顔だけをこちらに向けて見ている男性に訪ねた。周囲を見渡すと、真っ白な壁に白い仕切り。壁の方に棚や鏡がある。入院していた頃を思い出した。それに、なんだか見覚えがあるような気がするけれど思い出せない。
ここで目を覚ました僕。また何か、事故が起きたのだろうか。
意識を失う直前について思い出そうとしていると、座っていた男性が立ち上がって近寄ってきた。白衣を着ている。そして手には、コーヒーコップを持っていた。
ベッドの横で立ったまま男性は、コップを傾け一口だけ飲む。それから僕に向けて言った。
「ここは保健室だよ」
なるほど、身体測定をした時に訪れた場所だ。あの時は、僕の検査を行った女性のインパクトが強くて、保健室の内装のイメージはうっすらとしか残っていなかった。
つまり、目の前の白衣を着た男性は保険医ということなのかな。
「あの、なんで僕は保健室で寝ていたんでしょうか?」
「覚えてないかい?」
質問すると、男性は逆に問いかけてくる。今朝、食事を作ってから皆で食べてから圭一と一緒に学園まで来て……。それから。
「そうだった」
直前の出来事について思い出した。見知らぬ女性達が殺到して、僕は逃げられずに意識を失った。
「あの女の人達は?」
「もちろん、捕まったよ。あの後に警察が来て、色々と大変だった」
「えぇ? 捕まった? なんでですか?」
女性達が警察に捕まったと聞いて驚いていると、逆に男性は理解不能というような表情を浮かべる。
「いや、なんでって。それは君に危害を加えたから暴行罪だか、傷害罪だかで警察がやってきて、現行犯逮捕ってことだよ。っとそれよりも、気分はどうだい?」
捕まった? 暴行罪? 傷害罪? なんで、そんなに大事になったのか。頭の中で疑問符が飛び交う。だが、聞かれた質問に答えることが優先かと答えを返す。
「たぶん大丈夫です。身体は、何ともないですよ」
「君は、この春に入院していたそうだから無理はしないように」
目覚めはスッキリしていた。身体は痛くないし、他に違和感もない。男性は部屋の壁にかかっていた時計を見る。僕も見た。時間は、もうお昼前になっていた。
「もう、午前の授業は終わりそうだ。もう少し、ここで休んでいきなさい?」
「わかりました。それよりも、失礼ですがあなたは?」
まだ男性の招待は分からない。なので正直に尋ねる。彼は僕の顔を見つめる。
「おっと。君の話はよく聞いていたから、もう既に自己紹介したものだと思っていたよ。すまない。僕は、田中忍。保険医をしている。よろしく」
「あ、はい。よろしくおねがいします。田中先生」
手を差し出されたので、僕も反射的に握手をする。彼の手は、妙にすべすべで柔らかかった。
そういえば、荷物とかどうなったんだろう。ベットの周りには置いていない。
「僕の荷物って、どこにありますか?」
「ああ、そこにあるよ」
立っていた田中先生が身体の位置を横にずらして、後ろを指差した。そこにあったテーブルの上に、僕のカバンも置いてある。
「コーヒー、飲むかい?」
コーヒーポットを指差して、聞いてくる田中先生。コーヒー、好きなんだろうな。せっかくなので、入れてもらう。
「いただきます」
「よし、任せてくれ」
田中先生は、笑顔を浮かべてコーヒーを入れてくれた。
僕はベットから降りて、近くにあった椅子に座り直す。先程まで田中先生が座っていた、テーブルを挟んで向かい側の席だ。ちょうど、コーヒーを入れたカップを僕の前においてくれる田中先生。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
「いやぁ。しかし、災難だったな」
一口コーヒーを飲む。思った以上の苦味に、砂糖とミルクが欲しいなと思っていると、田中先生がそう言った。
「え、えぇ」
「昨日放映されたテレビが原因だって、他の先生達は言ってたな。多分、これからもちょくちょく言われるだろうけど、街に出る時には十分に気を付けないといけない。今朝のように襲われるぞ」
「なるほど。テレビが原因だったんですね」
僕は知らなかったけれど、女性達は名前を呼んでいた。なので、テレビで見たんだろうと見当がついた。
「いや、テレビも一つの原因だろうけど。テレビだけが、主な原因じゃないだろう。君のような美貌があるんだ。以前、ストーカー被害もあったって言うじゃないか」
ストーカー被害? 何の話だろう。僕の知らない話だった。
「僕に、ストーカー被害?」
「っと、私が言っちゃまずかったかな」
「詳しく教えて下さい」
「……まぁ、本人が知りたいなら仕方ないか。この話は、他の人から聞いた話だが。たしか君は、記憶障害があって春ごろに入院したんだろ? ストーカー被害は去年のちょうど今頃だったはずだけど。それで君は」
詳しく教えてもらおうと質問した。そして話し始めた時、扉の方からノックの音が聞こえてきた。それで、会話は一時中断。
「どうぞ!」
田中先生は、ノックされた扉の方を向く。それから、少し声を張り上げて扉の方へ返事した。
「失礼します」
「圭一!」
今朝、一緒に登校してきた友人の圭一が保健室へと入ってきた。どうやら彼は無事のようだった。
「優、起きてるね、大丈夫?」
「おはよう、圭一」
なんとなく、今日二度目の”おはよう”のあいさつを返す。すると彼は呆れたような顔を浮かべた。
「おまえなぁ~、のんきすぎるよ。もう、大丈夫なのか?」
「……うん、大丈夫だと思うけど」
思っていた以上に心配してくる圭一に、改めて身体の調子を確認しなおす。大丈夫そうなので、そう返事した。
「大丈夫なら、いいけど」
まだ心配そうにする圭一に、話題を変えるために僕から話しかける。
「ご飯、もう食べたの?」
「いや、まだだけど。一緒に食べようかと思って、パンは買ってきた」
圭一は、いつもパンを食堂前の購買で買って食べている。僕は、いつも朝は弁当を作って持ってきていた。
「あっ!」
驚いた声を上げた僕に、田中先生が圭一と一緒になって心配しだしそう言う。
「どうした!? やっぱり、どこか具合悪いのか?」
心配する二人に説明する前に、カバンの中を確認する。そこに入っている弁当箱を取り出して。
「あぁ、やっぱり」
女性に抱き着かれた時の衝撃によってだろう。弁当箱に入っていたご飯とおかずがごちゃごちゃになっていた。
「なんだ、弁当か」
「弁当かよぉ。焦らすなって、優」
安堵の表情を浮かべる田中先生と、焦った表情をした圭一。
「いや、でも。今日は、唐揚げを作ったのに。こんな見た目じゃ、美味しさ半減だ」
料理の見た目の重要さを語っても二人は、共感してくれなかった
「そんなもん、食べちまえば一緒だろ。それよりも田中先生、お昼は保健室で食べていっても、いいですか?」
「あぁ、良いよ。でも私は、一度職員室に行かないといけないから。君たちは部屋を出ないで、帰ってくるまで待っててくれるかい」
コーヒーを一気に飲み込んで、立ち上がって言う田中先生。
「はい、わかりました。先生が帰ってくるまで、待ってます」
「教室に戻らないの?」
田中先生が職員室に行くなら、僕たちは直ぐに教室に戻った方がいいんじゃないかと思った。けれど、圭一が反論する。
「優は平気そうだけど、念のためにね……」
「そっか。わかった」
圭一が意味ありげに、そんな事を言う。彼がそういうのなら、任せることにする。お昼は、保健室で食べていこう。
田中先生が保健室から出ていったので、圭一と僕は二人でご飯を食べ始めた。
目を覚ますと、見知らぬ場所に居た。自分の部屋じゃないことに驚き、身体の上に掛かっていた布団をのける。制服を着たまま、僕は寝ていたようだ。
「気づいたかい? 優君」
「あ、あの、ここは?」
他の人が居たことに、ちょっと驚いた。その人物は、椅子に座り顔だけをこちらに向けて見ている男性に訪ねた。周囲を見渡すと、真っ白な壁に白い仕切り。壁の方に棚や鏡がある。入院していた頃を思い出した。それに、なんだか見覚えがあるような気がするけれど思い出せない。
ここで目を覚ました僕。また何か、事故が起きたのだろうか。
意識を失う直前について思い出そうとしていると、座っていた男性が立ち上がって近寄ってきた。白衣を着ている。そして手には、コーヒーコップを持っていた。
ベッドの横で立ったまま男性は、コップを傾け一口だけ飲む。それから僕に向けて言った。
「ここは保健室だよ」
なるほど、身体測定をした時に訪れた場所だ。あの時は、僕の検査を行った女性のインパクトが強くて、保健室の内装のイメージはうっすらとしか残っていなかった。
つまり、目の前の白衣を着た男性は保険医ということなのかな。
「あの、なんで僕は保健室で寝ていたんでしょうか?」
「覚えてないかい?」
質問すると、男性は逆に問いかけてくる。今朝、食事を作ってから皆で食べてから圭一と一緒に学園まで来て……。それから。
「そうだった」
直前の出来事について思い出した。見知らぬ女性達が殺到して、僕は逃げられずに意識を失った。
「あの女の人達は?」
「もちろん、捕まったよ。あの後に警察が来て、色々と大変だった」
「えぇ? 捕まった? なんでですか?」
女性達が警察に捕まったと聞いて驚いていると、逆に男性は理解不能というような表情を浮かべる。
「いや、なんでって。それは君に危害を加えたから暴行罪だか、傷害罪だかで警察がやってきて、現行犯逮捕ってことだよ。っとそれよりも、気分はどうだい?」
捕まった? 暴行罪? 傷害罪? なんで、そんなに大事になったのか。頭の中で疑問符が飛び交う。だが、聞かれた質問に答えることが優先かと答えを返す。
「たぶん大丈夫です。身体は、何ともないですよ」
「君は、この春に入院していたそうだから無理はしないように」
目覚めはスッキリしていた。身体は痛くないし、他に違和感もない。男性は部屋の壁にかかっていた時計を見る。僕も見た。時間は、もうお昼前になっていた。
「もう、午前の授業は終わりそうだ。もう少し、ここで休んでいきなさい?」
「わかりました。それよりも、失礼ですがあなたは?」
まだ男性の招待は分からない。なので正直に尋ねる。彼は僕の顔を見つめる。
「おっと。君の話はよく聞いていたから、もう既に自己紹介したものだと思っていたよ。すまない。僕は、田中忍。保険医をしている。よろしく」
「あ、はい。よろしくおねがいします。田中先生」
手を差し出されたので、僕も反射的に握手をする。彼の手は、妙にすべすべで柔らかかった。
そういえば、荷物とかどうなったんだろう。ベットの周りには置いていない。
「僕の荷物って、どこにありますか?」
「ああ、そこにあるよ」
立っていた田中先生が身体の位置を横にずらして、後ろを指差した。そこにあったテーブルの上に、僕のカバンも置いてある。
「コーヒー、飲むかい?」
コーヒーポットを指差して、聞いてくる田中先生。コーヒー、好きなんだろうな。せっかくなので、入れてもらう。
「いただきます」
「よし、任せてくれ」
田中先生は、笑顔を浮かべてコーヒーを入れてくれた。
僕はベットから降りて、近くにあった椅子に座り直す。先程まで田中先生が座っていた、テーブルを挟んで向かい側の席だ。ちょうど、コーヒーを入れたカップを僕の前においてくれる田中先生。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
「いやぁ。しかし、災難だったな」
一口コーヒーを飲む。思った以上の苦味に、砂糖とミルクが欲しいなと思っていると、田中先生がそう言った。
「え、えぇ」
「昨日放映されたテレビが原因だって、他の先生達は言ってたな。多分、これからもちょくちょく言われるだろうけど、街に出る時には十分に気を付けないといけない。今朝のように襲われるぞ」
「なるほど。テレビが原因だったんですね」
僕は知らなかったけれど、女性達は名前を呼んでいた。なので、テレビで見たんだろうと見当がついた。
「いや、テレビも一つの原因だろうけど。テレビだけが、主な原因じゃないだろう。君のような美貌があるんだ。以前、ストーカー被害もあったって言うじゃないか」
ストーカー被害? 何の話だろう。僕の知らない話だった。
「僕に、ストーカー被害?」
「っと、私が言っちゃまずかったかな」
「詳しく教えて下さい」
「……まぁ、本人が知りたいなら仕方ないか。この話は、他の人から聞いた話だが。たしか君は、記憶障害があって春ごろに入院したんだろ? ストーカー被害は去年のちょうど今頃だったはずだけど。それで君は」
詳しく教えてもらおうと質問した。そして話し始めた時、扉の方からノックの音が聞こえてきた。それで、会話は一時中断。
「どうぞ!」
田中先生は、ノックされた扉の方を向く。それから、少し声を張り上げて扉の方へ返事した。
「失礼します」
「圭一!」
今朝、一緒に登校してきた友人の圭一が保健室へと入ってきた。どうやら彼は無事のようだった。
「優、起きてるね、大丈夫?」
「おはよう、圭一」
なんとなく、今日二度目の”おはよう”のあいさつを返す。すると彼は呆れたような顔を浮かべた。
「おまえなぁ~、のんきすぎるよ。もう、大丈夫なのか?」
「……うん、大丈夫だと思うけど」
思っていた以上に心配してくる圭一に、改めて身体の調子を確認しなおす。大丈夫そうなので、そう返事した。
「大丈夫なら、いいけど」
まだ心配そうにする圭一に、話題を変えるために僕から話しかける。
「ご飯、もう食べたの?」
「いや、まだだけど。一緒に食べようかと思って、パンは買ってきた」
圭一は、いつもパンを食堂前の購買で買って食べている。僕は、いつも朝は弁当を作って持ってきていた。
「あっ!」
驚いた声を上げた僕に、田中先生が圭一と一緒になって心配しだしそう言う。
「どうした!? やっぱり、どこか具合悪いのか?」
心配する二人に説明する前に、カバンの中を確認する。そこに入っている弁当箱を取り出して。
「あぁ、やっぱり」
女性に抱き着かれた時の衝撃によってだろう。弁当箱に入っていたご飯とおかずがごちゃごちゃになっていた。
「なんだ、弁当か」
「弁当かよぉ。焦らすなって、優」
安堵の表情を浮かべる田中先生と、焦った表情をした圭一。
「いや、でも。今日は、唐揚げを作ったのに。こんな見た目じゃ、美味しさ半減だ」
料理の見た目の重要さを語っても二人は、共感してくれなかった
「そんなもん、食べちまえば一緒だろ。それよりも田中先生、お昼は保健室で食べていっても、いいですか?」
「あぁ、良いよ。でも私は、一度職員室に行かないといけないから。君たちは部屋を出ないで、帰ってくるまで待っててくれるかい」
コーヒーを一気に飲み込んで、立ち上がって言う田中先生。
「はい、わかりました。先生が帰ってくるまで、待ってます」
「教室に戻らないの?」
田中先生が職員室に行くなら、僕たちは直ぐに教室に戻った方がいいんじゃないかと思った。けれど、圭一が反論する。
「優は平気そうだけど、念のためにね……」
「そっか。わかった」
圭一が意味ありげに、そんな事を言う。彼がそういうのなら、任せることにする。お昼は、保健室で食べていこう。
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