17 / 50
第2章 学園編
第09話 始業式の朝
しおりを挟む
目覚めてから、一ヶ月が経っていた。
この一ヶ月は、ほとんど家で過ごす日々だった。僕が倒れたのは、ちょうど期末のテストも終わって、春休みに入る前だった。
だから進級するのに問題は無いが、念のために春休みが終わるまで療養という形で休学になっていたらしい。
また倒れると危ないので、外出も控えるようにしていた。外出するときは、家族の誰かが一緒について近所を散歩するぐらい。春休みも終わって、始業式の日。体調も万全だったので、今日から通学を始めることに。
朝、起きて通学の準備をする。制服は昨夜、確認してからクローゼットの中にあるハンガーに掛けてあった。
取り出して、改めて見てみる。制服はブレザーで、当然のようにスカートだった。一ヶ月経過したが、やはりまだスカートを履くという行為に多少の違和感を覚える。だが、スカートを脱いでズボンを履きたくても、クローゼットには一枚も無いのだ。
何日か前に、香織さんにそれとなくズボンが履きたいと言ってみた。そうすると、男の子の履くものじゃないわよ、とバッサリ切り捨てられた。なので、ズボンを履くのは断念した。
今日は始業式だけなので、カバンの中には筆箱とノート以外は何も入っていない。教科書が入っていない分、軽い。
カバンを持って、一階に降りる。台所に掛けてあるエプロンを身につける。昨夜の内に炊飯器にセットしておいた、朝のご飯を確認する。
しっかりと炊けているのを確認して、味噌汁と野菜炒めに焼き魚を作る。味噌汁のためのだしを取る。その間に、チンゲン菜とハムの炒めものを作っている。すると、春お姉ちゃんがダイニングルームに入ってきた。
「おはよう、春お姉ちゃん」
「あぁ、おはよう。優」
春お姉ちゃんは、朝食ができるまでテーブルに着き新聞を読み始める。野菜炒めを作り終えて、味噌汁を作り終えると次に葵がダイニングルームに入ってくる。
「おはよう、葵」
「ッ! お、おはよう……」
挨拶を投げかけると、一応小さな返事が返ってくる。チョコンと、春お姉ちゃんの隣に座ってぼーっとする。彼女には、まだ警戒されているようだ。特に何も言わないけれど、ちょっと悲しい。
魚を焼き終えると、ドタドタと大きな音が聞こえてくる。そして、沙希姉ちゃんが扉を開けて入ってきた。先ほどの大きな音は、彼女の仕業。
「あさごはんっ!」
「おはよう、そこにあるから持ってって」
「おう!」
沙希姉ちゃんは、限界まで寝てから朝の部活練習に行く。なので、朝ごはんを家で食べない。いつものように、夜の内に作っておいたサンドイッチを持っていく。
「じゃあ、いってきま~す」
「いってらっしゃい」
慌ただしく出て行く沙希姉ちゃんを見送って、朝ごはんを皿に盛り付けテーブルに並べていく。
エプロンを取って、僕も席につく。朝ごはんの準備が出来たので、春お姉ちゃんが読んでいた新聞を折りたたみ脇に置く。息を大きく吸い込み、まだ寝ているのだろう紗綾お姉ちゃんに向けて、大きな声で言う。
「紗綾! 朝ごはんが、出来たぞッ! ……よし、これですぐに降りてくるだろう。私達は先に、ご飯をいただくか」
三人で手を合わせる。
「「いただきます」」
「……いただきます」
そして、朝食が始まった。
食べていると、紗綾お姉ちゃんが入ってくる。かなり眠そうだ。のっそりと半寝の状態で、席に着き寝ぼけ眼でご飯を食べ始める。これで家で食べる組の4人が揃ったことになる。
香織さんは朝がとっても早い。なので沙希姉ちゃんと同じく、事前に作った弁当を朝出るときに、持って行ってもらうようにしている。
香織さんと沙希姉ちゃんの2人は、通勤と通学してから食べる組だった。
「ごちそうさま」
春お姉ちゃんがいち早く食べ終わり、洗い場へ食器を持っていく。
「……ごちそうさま」
次に、葵が食べ終わる。洗い場へ食器を置くと、すぐ部屋を出て行く。
「…ご…そう……ま…」
ほとんど寝ている状態で、食べ終わる紗綾お姉ちゃん。危ないので、僕が代わりに食器を片付ける。
みんなの食べ終わった食器を洗い、食器棚に片付ける。
(明日からは、お弁当も作りたいからもうちょっと早めに起きないといけないな)
皿洗いが終わった頃、家を出る予定の時間になっていたのでカバンを持って部屋を出る。
靴を履いていると、春お姉ちゃんが声を掛けてきた。
「優、気を付けてな」
「うん、わかった」
「危なそうなら、途中まで送るが」
「大丈夫だよ」
靴を履き終えて、玄関扉に手をかける。
「じゃあ、いってきます」
「あぁ、いってらっしゃい。本当に気をつけてな」
久々の1人で外出だ。一ヶ月間は、また倒れると危ないので外出は控えるようにと言われたので、なかなか外には出られなかった。
今日からは、もう少し自由に外出する事ができそう。
(雨が降らなくてよかったな)
空を見て、晴れていることを確認する。地図で教えてもらった道を歩く。迷わずに近くの駅まで辿り着けたので、ほっとする。
切符を買って、改札を抜けた。
(帰りに、定期を買わなくちゃいけないんだっけ)
忘れないように、帰りにしなければいけないことを繰り返し思い出した。そして、階段を上がった所で電車を待つ。
“男性車両”と駅のコンコースに書かれているのを確認した所に立って電車の到着を待つ。
車両には、“男性車両”と“女性車両”というのがあるらしい。僕の記憶にあるような女性専用だけではなく、完全に男性と女性の乗る車両を分けているらしい。これも、僕の感覚とは違う要素。
列車が到着したので、乗り込む。
乗客は僕一人だけのようだった。車両内に数名の乗客がいた。全員学生のようで、僕と同じブレザーの制服を着ている。スカートも履いている。つまり、乗客は男性。
隣の車両を見てみると、結構な人数の女性達が電車に乗っているのがわかる。前の記憶の満員電車での通勤を思い出した。
それに比べたら、今のガラガラに空いた車両がすごくありがたい。空いている席に座って、窓の外を見る。ちょっと罪悪感。空いているから、こっちに乗ればいいのにと思うけれど、それは出来ないのだろう。
目的の駅で電車を降りる。駅の改札を通り、学園へ向かう。地図で教えてもらったルートを思い出しつつ、多分同じ学園に行くんだろうと先ほどの同じ制服を着ていた人達の後を、それとなく付いて行く。こっちに目的の学園があるはず。
事前に教えてもらったルートを思い出しながら、前の人を気にして歩く。すると、だんだんブレザーを着た女の子が増えてきた。女子生徒たちはもちろんズボンを履いていた。この道で合っているようだ。
駅から数分程歩いた所で、大きな校舎が見えた。あれが今日から通う学園だろう。前の記憶で通っていた学校とは違う。ちょっと不安を感じる。この学園で合っているのか。
校門を抜けて、校舎に入っていく。まず先に職員室まで来るようにと言われているが、場所がわからない。
壁に掛けてあった時計を見ると、時間がちょっとやばいかもしれない。場所は人に聞くことにする。
「あの、職員室ってどこですか?」
周りを見回して男子生徒が居ないので、近くにいたメガネを掛けた女子生徒に尋ねてみた。
「あっ、えっ? わたし? しょ、あの、えっと……」
かなり、驚かれた。
(ありゃ、やばかったかな)
「あの……、しょくいんしつ、あっちです」
顔を俯かせ指を向けて、場所を教えてくれる。
「ありがとう」
良かった。テンパっていたけれど、ちゃんと教えてくれた。彼女にお礼を言って、職員室を目指して歩き出す。
女子生徒に教えてもらった方向へ歩いて、一度突き当りを右に曲がる。そこには、ちゃんと職員室があった。
「失礼します!」
ノックをしてから、ガラッと扉を横にスライドさせて開ける。
この一ヶ月は、ほとんど家で過ごす日々だった。僕が倒れたのは、ちょうど期末のテストも終わって、春休みに入る前だった。
だから進級するのに問題は無いが、念のために春休みが終わるまで療養という形で休学になっていたらしい。
また倒れると危ないので、外出も控えるようにしていた。外出するときは、家族の誰かが一緒について近所を散歩するぐらい。春休みも終わって、始業式の日。体調も万全だったので、今日から通学を始めることに。
朝、起きて通学の準備をする。制服は昨夜、確認してからクローゼットの中にあるハンガーに掛けてあった。
取り出して、改めて見てみる。制服はブレザーで、当然のようにスカートだった。一ヶ月経過したが、やはりまだスカートを履くという行為に多少の違和感を覚える。だが、スカートを脱いでズボンを履きたくても、クローゼットには一枚も無いのだ。
何日か前に、香織さんにそれとなくズボンが履きたいと言ってみた。そうすると、男の子の履くものじゃないわよ、とバッサリ切り捨てられた。なので、ズボンを履くのは断念した。
今日は始業式だけなので、カバンの中には筆箱とノート以外は何も入っていない。教科書が入っていない分、軽い。
カバンを持って、一階に降りる。台所に掛けてあるエプロンを身につける。昨夜の内に炊飯器にセットしておいた、朝のご飯を確認する。
しっかりと炊けているのを確認して、味噌汁と野菜炒めに焼き魚を作る。味噌汁のためのだしを取る。その間に、チンゲン菜とハムの炒めものを作っている。すると、春お姉ちゃんがダイニングルームに入ってきた。
「おはよう、春お姉ちゃん」
「あぁ、おはよう。優」
春お姉ちゃんは、朝食ができるまでテーブルに着き新聞を読み始める。野菜炒めを作り終えて、味噌汁を作り終えると次に葵がダイニングルームに入ってくる。
「おはよう、葵」
「ッ! お、おはよう……」
挨拶を投げかけると、一応小さな返事が返ってくる。チョコンと、春お姉ちゃんの隣に座ってぼーっとする。彼女には、まだ警戒されているようだ。特に何も言わないけれど、ちょっと悲しい。
魚を焼き終えると、ドタドタと大きな音が聞こえてくる。そして、沙希姉ちゃんが扉を開けて入ってきた。先ほどの大きな音は、彼女の仕業。
「あさごはんっ!」
「おはよう、そこにあるから持ってって」
「おう!」
沙希姉ちゃんは、限界まで寝てから朝の部活練習に行く。なので、朝ごはんを家で食べない。いつものように、夜の内に作っておいたサンドイッチを持っていく。
「じゃあ、いってきま~す」
「いってらっしゃい」
慌ただしく出て行く沙希姉ちゃんを見送って、朝ごはんを皿に盛り付けテーブルに並べていく。
エプロンを取って、僕も席につく。朝ごはんの準備が出来たので、春お姉ちゃんが読んでいた新聞を折りたたみ脇に置く。息を大きく吸い込み、まだ寝ているのだろう紗綾お姉ちゃんに向けて、大きな声で言う。
「紗綾! 朝ごはんが、出来たぞッ! ……よし、これですぐに降りてくるだろう。私達は先に、ご飯をいただくか」
三人で手を合わせる。
「「いただきます」」
「……いただきます」
そして、朝食が始まった。
食べていると、紗綾お姉ちゃんが入ってくる。かなり眠そうだ。のっそりと半寝の状態で、席に着き寝ぼけ眼でご飯を食べ始める。これで家で食べる組の4人が揃ったことになる。
香織さんは朝がとっても早い。なので沙希姉ちゃんと同じく、事前に作った弁当を朝出るときに、持って行ってもらうようにしている。
香織さんと沙希姉ちゃんの2人は、通勤と通学してから食べる組だった。
「ごちそうさま」
春お姉ちゃんがいち早く食べ終わり、洗い場へ食器を持っていく。
「……ごちそうさま」
次に、葵が食べ終わる。洗い場へ食器を置くと、すぐ部屋を出て行く。
「…ご…そう……ま…」
ほとんど寝ている状態で、食べ終わる紗綾お姉ちゃん。危ないので、僕が代わりに食器を片付ける。
みんなの食べ終わった食器を洗い、食器棚に片付ける。
(明日からは、お弁当も作りたいからもうちょっと早めに起きないといけないな)
皿洗いが終わった頃、家を出る予定の時間になっていたのでカバンを持って部屋を出る。
靴を履いていると、春お姉ちゃんが声を掛けてきた。
「優、気を付けてな」
「うん、わかった」
「危なそうなら、途中まで送るが」
「大丈夫だよ」
靴を履き終えて、玄関扉に手をかける。
「じゃあ、いってきます」
「あぁ、いってらっしゃい。本当に気をつけてな」
久々の1人で外出だ。一ヶ月間は、また倒れると危ないので外出は控えるようにと言われたので、なかなか外には出られなかった。
今日からは、もう少し自由に外出する事ができそう。
(雨が降らなくてよかったな)
空を見て、晴れていることを確認する。地図で教えてもらった道を歩く。迷わずに近くの駅まで辿り着けたので、ほっとする。
切符を買って、改札を抜けた。
(帰りに、定期を買わなくちゃいけないんだっけ)
忘れないように、帰りにしなければいけないことを繰り返し思い出した。そして、階段を上がった所で電車を待つ。
“男性車両”と駅のコンコースに書かれているのを確認した所に立って電車の到着を待つ。
車両には、“男性車両”と“女性車両”というのがあるらしい。僕の記憶にあるような女性専用だけではなく、完全に男性と女性の乗る車両を分けているらしい。これも、僕の感覚とは違う要素。
列車が到着したので、乗り込む。
乗客は僕一人だけのようだった。車両内に数名の乗客がいた。全員学生のようで、僕と同じブレザーの制服を着ている。スカートも履いている。つまり、乗客は男性。
隣の車両を見てみると、結構な人数の女性達が電車に乗っているのがわかる。前の記憶の満員電車での通勤を思い出した。
それに比べたら、今のガラガラに空いた車両がすごくありがたい。空いている席に座って、窓の外を見る。ちょっと罪悪感。空いているから、こっちに乗ればいいのにと思うけれど、それは出来ないのだろう。
目的の駅で電車を降りる。駅の改札を通り、学園へ向かう。地図で教えてもらったルートを思い出しつつ、多分同じ学園に行くんだろうと先ほどの同じ制服を着ていた人達の後を、それとなく付いて行く。こっちに目的の学園があるはず。
事前に教えてもらったルートを思い出しながら、前の人を気にして歩く。すると、だんだんブレザーを着た女の子が増えてきた。女子生徒たちはもちろんズボンを履いていた。この道で合っているようだ。
駅から数分程歩いた所で、大きな校舎が見えた。あれが今日から通う学園だろう。前の記憶で通っていた学校とは違う。ちょっと不安を感じる。この学園で合っているのか。
校門を抜けて、校舎に入っていく。まず先に職員室まで来るようにと言われているが、場所がわからない。
壁に掛けてあった時計を見ると、時間がちょっとやばいかもしれない。場所は人に聞くことにする。
「あの、職員室ってどこですか?」
周りを見回して男子生徒が居ないので、近くにいたメガネを掛けた女子生徒に尋ねてみた。
「あっ、えっ? わたし? しょ、あの、えっと……」
かなり、驚かれた。
(ありゃ、やばかったかな)
「あの……、しょくいんしつ、あっちです」
顔を俯かせ指を向けて、場所を教えてくれる。
「ありがとう」
良かった。テンパっていたけれど、ちゃんと教えてくれた。彼女にお礼を言って、職員室を目指して歩き出す。
女子生徒に教えてもらった方向へ歩いて、一度突き当りを右に曲がる。そこには、ちゃんと職員室があった。
「失礼します!」
ノックをしてから、ガラッと扉を横にスライドさせて開ける。
0
お気に入りに追加
256
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
男女比世界は大変らしい。(ただしイケメンに限る)
@aozora
ファンタジー
ひろし君は狂喜した。「俺ってこの世界の主役じゃね?」
このお話は、男女比が狂った世界で女性に優しくハーレムを目指して邁進する男の物語…ではなく、そんな彼を端から見ながら「頑張れ~」と気のない声援を送る男の物語である。
「第一章 男女比世界へようこそ」完結しました。
男女比世界での脇役少年の日常が描かれています。
「第二章 中二病には罹りませんー中学校編ー」完結しました。
青年になって行く佐々木君、いろんな人との交流が彼を成長させていきます。
ここから何故かあやかし現代ファンタジーに・・・。どうしてこうなった。
「カクヨム」さんが先行投稿になります。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる