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13周目(現代風あべこべ:野球監督)
第267-2話 体の土台作りから
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小学校を卒業すると、島の中央にある中学校へ通い始めることになった。
自宅から少し離れているので、登下校の時にはトレーニングも兼ねて3人で走って学校へ向かう。もちろん、勉強も怠らない。トレーニングだけやって、頭を使うことを疎かにするなんて許さなかった。
「ほらほら、ちゃんと勉強する」
「へいへい、やってるよ」
「うーん、疲れた」
そう言いながら、勉強を避けようとする楓と真琴。そんな彼女たちのやる気が出る言葉を用意した。
「ちゃんと頑張ったら、今日は美味しいカレーを作ってあげるから」
「よし、絶対だからね」
「カレーか! いいね。うわ、お腹減ってきたよ。頑張ろ」
予想通り、その言葉で一気にやる気を出した。食欲旺盛なのは、とてもいい事だ。最近は、こうやって俺が彼女たちの食事を用意していた。栄養も意識した美味しい料理を作って、食べてもらう。それが、彼女たちの成長につながるはず。
中学生になってから、どんどん成長している楓と真琴。楓の身長は中学生なのに、既に170センチメートルを超えているみたい。まだまだグングン成長中。真琴は、まだ160センチメートル。だけど、他の中学生よりもデカい。筋肉が付いた肉体は威圧感があって、実際よりも大きく見えるし。
残念ながら、俺たちが通う中学校も生徒が少なかった。島中から集まってきているけれど、全部で16人。野球をやるために2チーム作るには、人数が少し足りない。試合は出来ないか。
それに、小学生時代と同じように、中学校でもクラスメートからは距離を置かれていた。どうしてそんなに避けられてしまうのか。理由も分からなくて、悲しかった。せっかく、同年齢のクラスメートと出会えたのに、仲良く出来ないなんて。
それで結局、楓と真琴の3人で行動する。ずっと変わっていない。ということで、中学生時代もトレーニングに専念する。
2人は、中学を卒業したら本島の高校へ行く予定。俺も、同じ学校に行く予定である。そこは、男子生徒も受け入れている高校らしい。
全国各地にあるのは、ほとんどが女子校である。男子を受け入れている高校は希少だった。だからこそ、そこを狙って入学する。楓と真琴とは、高校生になっても同じ学校に通いたいと考えていた。
その2人は高校生になったら、ようやく野球部に入る。それまでに、どれだけ成長できるかどうか。それが、とても楽しみだった。
自宅から少し離れているので、登下校の時にはトレーニングも兼ねて3人で走って学校へ向かう。もちろん、勉強も怠らない。トレーニングだけやって、頭を使うことを疎かにするなんて許さなかった。
「ほらほら、ちゃんと勉強する」
「へいへい、やってるよ」
「うーん、疲れた」
そう言いながら、勉強を避けようとする楓と真琴。そんな彼女たちのやる気が出る言葉を用意した。
「ちゃんと頑張ったら、今日は美味しいカレーを作ってあげるから」
「よし、絶対だからね」
「カレーか! いいね。うわ、お腹減ってきたよ。頑張ろ」
予想通り、その言葉で一気にやる気を出した。食欲旺盛なのは、とてもいい事だ。最近は、こうやって俺が彼女たちの食事を用意していた。栄養も意識した美味しい料理を作って、食べてもらう。それが、彼女たちの成長につながるはず。
中学生になってから、どんどん成長している楓と真琴。楓の身長は中学生なのに、既に170センチメートルを超えているみたい。まだまだグングン成長中。真琴は、まだ160センチメートル。だけど、他の中学生よりもデカい。筋肉が付いた肉体は威圧感があって、実際よりも大きく見えるし。
残念ながら、俺たちが通う中学校も生徒が少なかった。島中から集まってきているけれど、全部で16人。野球をやるために2チーム作るには、人数が少し足りない。試合は出来ないか。
それに、小学生時代と同じように、中学校でもクラスメートからは距離を置かれていた。どうしてそんなに避けられてしまうのか。理由も分からなくて、悲しかった。せっかく、同年齢のクラスメートと出会えたのに、仲良く出来ないなんて。
それで結局、楓と真琴の3人で行動する。ずっと変わっていない。ということで、中学生時代もトレーニングに専念する。
2人は、中学を卒業したら本島の高校へ行く予定。俺も、同じ学校に行く予定である。そこは、男子生徒も受け入れている高校らしい。
全国各地にあるのは、ほとんどが女子校である。男子を受け入れている高校は希少だった。だからこそ、そこを狙って入学する。楓と真琴とは、高校生になっても同じ学校に通いたいと考えていた。
その2人は高校生になったら、ようやく野球部に入る。それまでに、どれだけ成長できるかどうか。それが、とても楽しみだった。
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