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9周目(現代ファンタジー:ダンジョン)
第151話 受け継がれた記憶
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白砂猫さんは、俺のことレイラと呼んだ。聞き間違いじゃない。その名前を知っている人間は、この世界に存在しないはず。今はまだ家族にすら明かしていない、誰も知らないはずの前世に関係する名だった。
それを知っている、ということはつまり。彼女は前世の俺と出会ったことがあるのかもしれない。
しかし、俺の正体を言い当てた彼女は誰なんだろう。おそらく、身近だった人間。白砂猫さんは普段から無表情で、綺麗な瞳をしている女性である。それで思い当たる人物が居た。
一緒に宇宙で戦っていた、彼女のことだ。
「もしかして、君はフェリス?」
白砂猫さんに聞いてみた。その名を口に出した瞬間に、ものすごい勢いで俺の体に抱きついてきた彼女。それが、白砂猫さんの返答だった。
「おっと」
「会えた」
抱きつかれた衝撃で後ろに倒れそうになったが、何とか受け止めて耐える。こんな抱きつき方をされていたな、と昔を思い出した。背中に腕を回して密着し、ギュッと力強く。やはり、彼女なのか。
「君も、この世界に来ていたんだね」
「うん!」
俺が青柳理人に生まれ変わったように、フェリスも白砂猫という女性として新しい人生に生まれ変わっていたようだ。
白砂猫がフェリスだったことが判明した。それから彼女に詳しく話を聞いてみた。抱きつかれたままの状態で。
俺が居なくなった後、あの世界はどうなったのか。
どうやって、別の世界に来たのだろうか。
どうして、迷宮探索士を目指しているのか。色々と、彼女の話を聞いた。
「私は、レイラが星に特攻して居なくなった後も戦い続けた」
俺が特攻した敵の中枢は、破壊できたらしい。その後も、機械との戦いが続いた。けれど敵の量産システムが停止して、敵の数が増えることがなくなった。戦い続け、数年経った後にようやく、人類は生まれた星に帰還することが叶ったのだと教えてもらった。
俺が居なくなった後、そんなことになっていたらしい。だけど、人類が星に帰ることが出来てよかったと思う。俺のやったことは、無駄ではなかったことが知れた。
「地上を探して、レイラが居なかったから私は……」
フェリスも星に降りて、居なくなった俺のことを探してくれたらしい。けれども、そこに俺は居なかった。当然、特攻した瞬間に次の人生に移っていので、そこに俺は残っていない。
「あの世界で死んだ私は、白砂猫に生まれ変わった」
その後を詳しく語ってくれなかったフェリス。だが、そこで彼女も俺と同じように次の新たな人生を生きることになったらしい。
「気が付いたら、白砂猫になってた」
不思議なのは、俺と違って2度目の転生であるということ。俺が料理人をしていた世界に、彼女は居なかったようだ。どうして、そんな違いが起きたのか。
もしかしたら、俺が今までの人生で出会ってきた人たちの中にも、別の世界に転生した人たちが居るかもしれないな。運悪く、出会えなかっただけで。
「私は、この世界にもレイラが居るって確信してた」
なぜか、そう思っていたらしい。自分が生まれ変わったから、同じようにレイラもこの世界に生きていると確信していると語る。その彼女の直感は、当たっていた。
「ダンジョンの最下層には、何でも願いを叶えてくれるアイテムが有るって聞いた。それを使って、レイラの行方を探すつもりだった」
「なるほど、そういうことだったのか」
俺と同じように願いを叶えてくれるアイテムを求めて、迷宮探索士を目指していたらしい。
「でも、必要なかった。見つかった」
まだ俺に抱きついたまま、彼女は腕にギュッと力を込めて俺の体に密着してくる。わざわざ探して、見つけてくれた。
「よく、俺のことが分かったね」
「見たら分かる。でも、男だったから見極めてた」
名前も性別も違っていたというのに、よく俺に気が付いたなと思った。彼女は簡単だったと語る。出会った瞬間に、気が付いたらしい。けれども、男になっていたからちょっとだけ不安だったので、様子をうかがっていたようだ。
先ほど、ダンジョンに潜ってみんなの指揮を執る姿を見て、一緒に戦っていた昔の姿と同じだったから間違いないと確信したという。それで直接、本人である俺に確認しにきた。俺が彼女の前世の名を呼んだ。その瞬間に彼女の直感が、正しかったことが証明された。
「魔力、使えるんだね」
「うん。レイラのおかげだよ」
「え? 俺の?」
フェリスが魔力を使いこなしていたけれど、それが驚きだった。俺のおかげらしいが、心当たりがない。
レイラとして宇宙に居た頃、魔力を操作できなかったはずだが。あの時は、色々と調整された体だったからなのか、魔力を扱うことも感じることすら出来なかった。
だから魔力について、フェリスに教えた記憶は無い。転生についても教えたかどうか、記憶が定かではない。一つ間に、料理人として生きた人生の記憶があったから。どうだった、かな。
俺が思い出そうとしていると、フェリスはどうして魔力を使いこなせるようになったのか、教えてくれた。
「隠れてやってた。1人になって、目を閉じて。集中してた」
「え? そうだっけ?」
「うん。レイラと同じようにやってみたら、この力が使えるようになった。それから今も、レイラのマネして練習してる」
「あー、なるほど」
そういうことか。あの頃は、瞑想などを繰り返して、どうにかして魔力を感じ取れないかどうか、色々と試行錯誤していたような時期があった思い出がある。
どうやら、フェリスは俺のそんな姿を隠し見て魔力の操作について覚えたという。彼女に魔力のことをは教えていないのに、見様見真似で使えるようになったのが驚きだ。
そんなわずかな出来事から導き出して、魔力操作の技術を習得するなんて。彼女は本物の天才だと思う。
色々と話を聞いて、彼女の事情が分かってきた。そして、これからどうするのか。まずは名前の呼び方について、ちゃんと決めておいたほうが良いかな。
「こっちの世界で俺のことは、リヒトって呼んでくれ」
「わかった。私のことは、ネコって呼んで」
ということで、まずはお互いに新しい名前で呼び合うことを決めた。
この世界に転生した彼女。ということは、ネコ以外にも俺と関係あった人たちが、ネコと同じように生まれ変わっている可能性がある、ということ。そんな人たちとの再会を目指すのも、良いかもしれない。ネコがやろうとしていたように、アイテムを使って。
ダンジョンの最下層にあるという、願いを叶えてくれるアイテム。なんとしても、欲しくなった。
それを知っている、ということはつまり。彼女は前世の俺と出会ったことがあるのかもしれない。
しかし、俺の正体を言い当てた彼女は誰なんだろう。おそらく、身近だった人間。白砂猫さんは普段から無表情で、綺麗な瞳をしている女性である。それで思い当たる人物が居た。
一緒に宇宙で戦っていた、彼女のことだ。
「もしかして、君はフェリス?」
白砂猫さんに聞いてみた。その名を口に出した瞬間に、ものすごい勢いで俺の体に抱きついてきた彼女。それが、白砂猫さんの返答だった。
「おっと」
「会えた」
抱きつかれた衝撃で後ろに倒れそうになったが、何とか受け止めて耐える。こんな抱きつき方をされていたな、と昔を思い出した。背中に腕を回して密着し、ギュッと力強く。やはり、彼女なのか。
「君も、この世界に来ていたんだね」
「うん!」
俺が青柳理人に生まれ変わったように、フェリスも白砂猫という女性として新しい人生に生まれ変わっていたようだ。
白砂猫がフェリスだったことが判明した。それから彼女に詳しく話を聞いてみた。抱きつかれたままの状態で。
俺が居なくなった後、あの世界はどうなったのか。
どうやって、別の世界に来たのだろうか。
どうして、迷宮探索士を目指しているのか。色々と、彼女の話を聞いた。
「私は、レイラが星に特攻して居なくなった後も戦い続けた」
俺が特攻した敵の中枢は、破壊できたらしい。その後も、機械との戦いが続いた。けれど敵の量産システムが停止して、敵の数が増えることがなくなった。戦い続け、数年経った後にようやく、人類は生まれた星に帰還することが叶ったのだと教えてもらった。
俺が居なくなった後、そんなことになっていたらしい。だけど、人類が星に帰ることが出来てよかったと思う。俺のやったことは、無駄ではなかったことが知れた。
「地上を探して、レイラが居なかったから私は……」
フェリスも星に降りて、居なくなった俺のことを探してくれたらしい。けれども、そこに俺は居なかった。当然、特攻した瞬間に次の人生に移っていので、そこに俺は残っていない。
「あの世界で死んだ私は、白砂猫に生まれ変わった」
その後を詳しく語ってくれなかったフェリス。だが、そこで彼女も俺と同じように次の新たな人生を生きることになったらしい。
「気が付いたら、白砂猫になってた」
不思議なのは、俺と違って2度目の転生であるということ。俺が料理人をしていた世界に、彼女は居なかったようだ。どうして、そんな違いが起きたのか。
もしかしたら、俺が今までの人生で出会ってきた人たちの中にも、別の世界に転生した人たちが居るかもしれないな。運悪く、出会えなかっただけで。
「私は、この世界にもレイラが居るって確信してた」
なぜか、そう思っていたらしい。自分が生まれ変わったから、同じようにレイラもこの世界に生きていると確信していると語る。その彼女の直感は、当たっていた。
「ダンジョンの最下層には、何でも願いを叶えてくれるアイテムが有るって聞いた。それを使って、レイラの行方を探すつもりだった」
「なるほど、そういうことだったのか」
俺と同じように願いを叶えてくれるアイテムを求めて、迷宮探索士を目指していたらしい。
「でも、必要なかった。見つかった」
まだ俺に抱きついたまま、彼女は腕にギュッと力を込めて俺の体に密着してくる。わざわざ探して、見つけてくれた。
「よく、俺のことが分かったね」
「見たら分かる。でも、男だったから見極めてた」
名前も性別も違っていたというのに、よく俺に気が付いたなと思った。彼女は簡単だったと語る。出会った瞬間に、気が付いたらしい。けれども、男になっていたからちょっとだけ不安だったので、様子をうかがっていたようだ。
先ほど、ダンジョンに潜ってみんなの指揮を執る姿を見て、一緒に戦っていた昔の姿と同じだったから間違いないと確信したという。それで直接、本人である俺に確認しにきた。俺が彼女の前世の名を呼んだ。その瞬間に彼女の直感が、正しかったことが証明された。
「魔力、使えるんだね」
「うん。レイラのおかげだよ」
「え? 俺の?」
フェリスが魔力を使いこなしていたけれど、それが驚きだった。俺のおかげらしいが、心当たりがない。
レイラとして宇宙に居た頃、魔力を操作できなかったはずだが。あの時は、色々と調整された体だったからなのか、魔力を扱うことも感じることすら出来なかった。
だから魔力について、フェリスに教えた記憶は無い。転生についても教えたかどうか、記憶が定かではない。一つ間に、料理人として生きた人生の記憶があったから。どうだった、かな。
俺が思い出そうとしていると、フェリスはどうして魔力を使いこなせるようになったのか、教えてくれた。
「隠れてやってた。1人になって、目を閉じて。集中してた」
「え? そうだっけ?」
「うん。レイラと同じようにやってみたら、この力が使えるようになった。それから今も、レイラのマネして練習してる」
「あー、なるほど」
そういうことか。あの頃は、瞑想などを繰り返して、どうにかして魔力を感じ取れないかどうか、色々と試行錯誤していたような時期があった思い出がある。
どうやら、フェリスは俺のそんな姿を隠し見て魔力の操作について覚えたという。彼女に魔力のことをは教えていないのに、見様見真似で使えるようになったのが驚きだ。
そんなわずかな出来事から導き出して、魔力操作の技術を習得するなんて。彼女は本物の天才だと思う。
色々と話を聞いて、彼女の事情が分かってきた。そして、これからどうするのか。まずは名前の呼び方について、ちゃんと決めておいたほうが良いかな。
「こっちの世界で俺のことは、リヒトって呼んでくれ」
「わかった。私のことは、ネコって呼んで」
ということで、まずはお互いに新しい名前で呼び合うことを決めた。
この世界に転生した彼女。ということは、ネコ以外にも俺と関係あった人たちが、ネコと同じように生まれ変わっている可能性がある、ということ。そんな人たちとの再会を目指すのも、良いかもしれない。ネコがやろうとしていたように、アイテムを使って。
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