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9周目(現代ファンタジー:ダンジョン)
第143話 次は、どんな人生?
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いつも通り、再び転生したようだ。俺は、女性の腕の中に抱きかかえられている。最近、よく見ていたような部屋の中に居た。ここは、日本なのだろうか。
また、現代の日本?
「理人、落ちると危ないから大人しくしていてね」
「うー」
俺の体を抱える女性が話しかけてくる。彼女の視線は、俺の顔に向けられていた。彼女も、どうやら日本人のようだけど。腕の中から落ちないように注意される。返事をするが、やはり赤ん坊の未発達な口と喉では言葉を発音できないか。でも、いつものように母親らしき人物の言葉は理解できる。これは、非常に助かるな。
意識が覚醒して最初に感じたことは、今回の人生は男として生まれてきたようだ、ということ。理人という名前は、おそらく男だろう。男で良かった、と思った。
女として生きてきた人生が、連続していたから。もしかして、もう二度と男として生まれることは無いのではないかと不安に思っていたが、杞憂だったようだ。それで安心していた。良かったと感じている。女としての人生も良いけれど、意識としては今もなお男としてのほうが強い。
やはり男の人生のほうが俺にとっては、しっくりくる生き方だと思う。前世では、外見に合わせて話し方を女性っぽくしていた。だけど、考え事をする時や、カレンと一緒の時はずっと”俺”だった。
今回は外見に合わせる必要がなく、自然なままで話せるようだ。
リヒトというのが、今回の人生で俺が呼ばれる名前か。やはり、男性の時の名前がリヒトで、女性のときの名前はレイラ、ということで決まっているのか。今もまだ、よく分かっていない繰り返しの転生だけれど、何かしらルールは有るらしい。
新しい人生になったということで、自分の体を確認してみる。
体から溢れ出てくる魔力を感じられた。魔法は使えそうだ。次に、集中して空間に接続する感覚を掴めた。この世界でも、アイテムボックスは問題なく使えるようだと確認が取れた。
アイテムボックスの中身を取り出せるのか確認することは、今すぐには出来そうにない。もう少し成長してから、1人で行動できるようになってから確認しないとな。いきなり何もない空中からモノが出てくるのを見られたら、驚かせてしまうだろう。
おそらくアイテムボックスの中身も無事だとは思うが、どうだろう。それは、確認してみないとわからないかな。
今すぐに出来る、自分の体や能力について確認は完了した。言葉が通じて、魔法が使える。アイテムボックスも使えるようだし、今回の人生も特に問題はなさそう。
次は、この世界について。
部屋の中を観察してみる。見たところ、俺が生まれた時代は現代の日本らしいが。ということは、前世と同じ世界に再び転生したのだろうか。
年代はいつ頃だろう。もしかすると俺が前世で生きていた頃よりも、過去なのかもしれないし、未来かもしれない。まだ、正確にはわからなかった。部屋の内装という情報だけでは、見極めることは難しい。
カレンダーか何か、現在の年代がわかるモノが部屋の中に置かれていないだろうか。視線を、部屋のあちこちに向けてみる。
部屋の中にテレビが置いてあることに気が付いた。電源も入っていて、画面がついている。あれを見て、何か情報を得られないだろうか。そう思って、少しだけ女性の腕から身を乗り出そうとした瞬間、俺の体がガッチリと掴まれた。
「ほらほら、理人。ママの腕から落ちちゃうから、大人しくしていてね」
「んー」
やはりまだ、赤ん坊の体では自由に動けないかな。女性の腕に抱かれた状態だと、首を動かして周りを見回すか、目を動かして必死に視線を向けるしか出来なかった。ここからだと、テレビが見えないな。
俺を抱きかかえている女性が母親だということは判明したので、彼女を心配させないように、しばらくは大人しくして静かに過ごそう。
新しい人生、赤ん坊としての生活が始まって、しばらく経っていた。赤ん坊から、幼児ぐらいに成長していた。家の中なら自由に歩き回れる程度には、大きくなった。
「そこは危ないから、こっちで遊んでなさい」
「う」
相変わらず、母親は俺の様子に注意を向けていて、家の中に居ても、危なかったらすぐに注意される。情報を収集するのが難しい。けれども、なんとか少しでも情報を集める。
俺は少しだけ、この世界についての情報を得ることに成功した。
今回の人生では、両親は健在。母親も父親も健康そのもので安心した。専業主婦の母親とサラリーマンの父親が居て、普通の家で暮らしていた。
やはり、俺が新しく生まれたのは現代の日本だったようだ。しかし、前世の世界と明らかに違っている部分が見つかった。この世界には、ダンジョンと呼ばれる危険な場所が存在しているということ。そこにはモンスターが生息しているらしい。
ダンジョンと、モンスターが存在している世界。前の現代とは、明らかに違うな。かなり物騒な世界のようだ。
そして、この世界には迷宮探索士と呼ばれている職業があって、テレビニュースや特集番組で情報が流れているのを目にするぐらい、結構身近な仕事らしい。
ダンジョンを探索する人、モンスターと戦っている様子を撮影した映像がテレビの番組で流れている。
前の世界と大きく異なっているから違和感があって、俺の視界によく迷宮探索士の情報が入ってきた。
迷宮探索士はダンジョンに潜り、落ちているアイテムを地上に持ち帰ってくるのが主な仕事らしい。
こんな場所があるとなると、前世とは違って今回の人生では戦いを避けられない。そう思ったけれど、俺は戦えないかもしれない。
というのも俺は、両親からものすごく過保護に育てられてきたから。危ないことをやろうとすると、絶対に止められてきた。
「そんな野蛮な番組は見ないで、こっちを見なさい」
普通のサラリーマンをしている父親から注意されると、迷宮探索士を特集しているテレビ番組のチャンネルも変えられる。
「安全が一番だからね」
そう言って、母親は常に様々なことに警戒しながら、あらゆる危険から遠ざける。とても大事に育てられていると感じる。
そんな彼らに俺が迷宮探索士を目指すなんて言ったら、絶対に反対されるだろう。
しかし、俺にはダンジョンに潜る必要があった。どうにかして、ダンジョンを攻略して最下層を目指す理由があった。
ダンジョンの最下層には、どんな願いでも叶えてくれるアイテムがあると言われているらしい。そのアイテムを入手して使用すれば、何度も転生を繰り返す謎について解き明かせるのではないかと考えたから。そろそろ、この謎について答えが欲しいと思っていた。
だから何とかして、ダンジョンの最下層に行かねばならない。なんでも願いごとを叶えてくれるというアイテムを、俺は入手しないといけない。
まず両親の説得から。ダンジョンに潜る許可を得るため、迷宮探索士を目指すことを彼らに許してもらわないといけない。でも、どうやって説得しようかな。
また、現代の日本?
「理人、落ちると危ないから大人しくしていてね」
「うー」
俺の体を抱える女性が話しかけてくる。彼女の視線は、俺の顔に向けられていた。彼女も、どうやら日本人のようだけど。腕の中から落ちないように注意される。返事をするが、やはり赤ん坊の未発達な口と喉では言葉を発音できないか。でも、いつものように母親らしき人物の言葉は理解できる。これは、非常に助かるな。
意識が覚醒して最初に感じたことは、今回の人生は男として生まれてきたようだ、ということ。理人という名前は、おそらく男だろう。男で良かった、と思った。
女として生きてきた人生が、連続していたから。もしかして、もう二度と男として生まれることは無いのではないかと不安に思っていたが、杞憂だったようだ。それで安心していた。良かったと感じている。女としての人生も良いけれど、意識としては今もなお男としてのほうが強い。
やはり男の人生のほうが俺にとっては、しっくりくる生き方だと思う。前世では、外見に合わせて話し方を女性っぽくしていた。だけど、考え事をする時や、カレンと一緒の時はずっと”俺”だった。
今回は外見に合わせる必要がなく、自然なままで話せるようだ。
リヒトというのが、今回の人生で俺が呼ばれる名前か。やはり、男性の時の名前がリヒトで、女性のときの名前はレイラ、ということで決まっているのか。今もまだ、よく分かっていない繰り返しの転生だけれど、何かしらルールは有るらしい。
新しい人生になったということで、自分の体を確認してみる。
体から溢れ出てくる魔力を感じられた。魔法は使えそうだ。次に、集中して空間に接続する感覚を掴めた。この世界でも、アイテムボックスは問題なく使えるようだと確認が取れた。
アイテムボックスの中身を取り出せるのか確認することは、今すぐには出来そうにない。もう少し成長してから、1人で行動できるようになってから確認しないとな。いきなり何もない空中からモノが出てくるのを見られたら、驚かせてしまうだろう。
おそらくアイテムボックスの中身も無事だとは思うが、どうだろう。それは、確認してみないとわからないかな。
今すぐに出来る、自分の体や能力について確認は完了した。言葉が通じて、魔法が使える。アイテムボックスも使えるようだし、今回の人生も特に問題はなさそう。
次は、この世界について。
部屋の中を観察してみる。見たところ、俺が生まれた時代は現代の日本らしいが。ということは、前世と同じ世界に再び転生したのだろうか。
年代はいつ頃だろう。もしかすると俺が前世で生きていた頃よりも、過去なのかもしれないし、未来かもしれない。まだ、正確にはわからなかった。部屋の内装という情報だけでは、見極めることは難しい。
カレンダーか何か、現在の年代がわかるモノが部屋の中に置かれていないだろうか。視線を、部屋のあちこちに向けてみる。
部屋の中にテレビが置いてあることに気が付いた。電源も入っていて、画面がついている。あれを見て、何か情報を得られないだろうか。そう思って、少しだけ女性の腕から身を乗り出そうとした瞬間、俺の体がガッチリと掴まれた。
「ほらほら、理人。ママの腕から落ちちゃうから、大人しくしていてね」
「んー」
やはりまだ、赤ん坊の体では自由に動けないかな。女性の腕に抱かれた状態だと、首を動かして周りを見回すか、目を動かして必死に視線を向けるしか出来なかった。ここからだと、テレビが見えないな。
俺を抱きかかえている女性が母親だということは判明したので、彼女を心配させないように、しばらくは大人しくして静かに過ごそう。
新しい人生、赤ん坊としての生活が始まって、しばらく経っていた。赤ん坊から、幼児ぐらいに成長していた。家の中なら自由に歩き回れる程度には、大きくなった。
「そこは危ないから、こっちで遊んでなさい」
「う」
相変わらず、母親は俺の様子に注意を向けていて、家の中に居ても、危なかったらすぐに注意される。情報を収集するのが難しい。けれども、なんとか少しでも情報を集める。
俺は少しだけ、この世界についての情報を得ることに成功した。
今回の人生では、両親は健在。母親も父親も健康そのもので安心した。専業主婦の母親とサラリーマンの父親が居て、普通の家で暮らしていた。
やはり、俺が新しく生まれたのは現代の日本だったようだ。しかし、前世の世界と明らかに違っている部分が見つかった。この世界には、ダンジョンと呼ばれる危険な場所が存在しているということ。そこにはモンスターが生息しているらしい。
ダンジョンと、モンスターが存在している世界。前の現代とは、明らかに違うな。かなり物騒な世界のようだ。
そして、この世界には迷宮探索士と呼ばれている職業があって、テレビニュースや特集番組で情報が流れているのを目にするぐらい、結構身近な仕事らしい。
ダンジョンを探索する人、モンスターと戦っている様子を撮影した映像がテレビの番組で流れている。
前の世界と大きく異なっているから違和感があって、俺の視界によく迷宮探索士の情報が入ってきた。
迷宮探索士はダンジョンに潜り、落ちているアイテムを地上に持ち帰ってくるのが主な仕事らしい。
こんな場所があるとなると、前世とは違って今回の人生では戦いを避けられない。そう思ったけれど、俺は戦えないかもしれない。
というのも俺は、両親からものすごく過保護に育てられてきたから。危ないことをやろうとすると、絶対に止められてきた。
「そんな野蛮な番組は見ないで、こっちを見なさい」
普通のサラリーマンをしている父親から注意されると、迷宮探索士を特集しているテレビ番組のチャンネルも変えられる。
「安全が一番だからね」
そう言って、母親は常に様々なことに警戒しながら、あらゆる危険から遠ざける。とても大事に育てられていると感じる。
そんな彼らに俺が迷宮探索士を目指すなんて言ったら、絶対に反対されるだろう。
しかし、俺にはダンジョンに潜る必要があった。どうにかして、ダンジョンを攻略して最下層を目指す理由があった。
ダンジョンの最下層には、どんな願いでも叶えてくれるアイテムがあると言われているらしい。そのアイテムを入手して使用すれば、何度も転生を繰り返す謎について解き明かせるのではないかと考えたから。そろそろ、この謎について答えが欲しいと思っていた。
だから何とかして、ダンジョンの最下層に行かねばならない。なんでも願いごとを叶えてくれるというアイテムを、俺は入手しないといけない。
まず両親の説得から。ダンジョンに潜る許可を得るため、迷宮探索士を目指すことを彼らに許してもらわないといけない。でも、どうやって説得しようかな。
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