転生人生ごっちゃまぜ～数多の世界に転生を繰り返す、とある旅人のお話～

２周目（異世界ファンタジー:魔法使い）

２周目 あらすじ・人物・設定まとめ

※小説執筆のためのメモ書きです。時々、加筆修正していきます。
１話～１４話に登場した人物、設定についてをまとめています。
読み飛ばしても大丈夫です。


*********２周目のあらすじ*********


魔法という力が存在するファンタジーな世界に転生した、主人公のリヒト。
独学で魔法についてを勉強して、自由自在に使えるようになっていった。
順風満帆な子供時代を送った彼だったが、両親の急死という悲しい出来事が起きる。
両親だけでなく、次はリヒトも体調を悪くして寝たきりの生活となった。
妹のマリアを悲しませないようにと元気に振る舞うが、ついに限界が来た。

死に際、兄のダグマルが目の前にやって来て真実を話す。両親を毒殺して、リヒトを殺そうとしているのは彼だった。

兄を生かしておいたらダメだと、最期の力を振り絞ってダグマルを仕留めるリヒト。
しかし、命の限界を迎える。マリアに看取られながら、２周目の人生を終えた。


*********登場人物*********


【リヒト】

本作の主人公。

金髪で、年齢の割に見た目は背の小さな男の子。幼少期に魔法の研究に没頭していたために運動などもしていなくて、体の成長が少し遅れた。

幼い頃から本を読んで、魔法の練習をしている姿を何度も目撃されていた。
そのため、将来有望だと使用人達から噂されていた。だけど、リヒト本人は周囲から期待され、噂されているとを知らなかった。転生や魔法のことに夢中だったため。

周囲からは天才的な魔法の才能の持ち主だと思われていた。けれども、本人は必死に努力して魔法を学んだと思っている。

両親や妹との仲は良かったが、唯一、兄のダグマルとだけは微妙な関係だった。

どう接していいのか分からず、距離感を測りかねていた。最期は、そんな兄に殺されて、その生涯を終える。

・今回の転生で主人公が習得した能力
魔法の知識（異世界ファンタジー・魔法の世界）
火の素質（火に関係する魔法を習得するスピードが早くなる。使用する時に、威力がアップする）


【マティルデ】

主人公の母親。

火の素質を持った、魔法使い。
腰まで伸びる金髪、豊満な体に白い肌が特徴的な美しい女性。
主人公リヒトが１２歳のときに、３０歳の若さで病死する。実は、毒殺された。


【ニクラス】

主人公の父親。

火と土の素質もを持った、魔法使いの貴族。
見た目は中肉中背で、短い金髪の平凡なおじさん。 
仕事熱心で、領民からも慕われている人の良い領主だった。

主人公リヒトが１４歳のとき、３５歳の若さで病死する。実は、毒殺された。


【フリオ】

火の素質を持つ、魔法の先生。

いかにも魔法使いというような、黒に近い紺色のローブを纏った中年男性。
実力もそこそこあり、王都の魔法研究機関で働いていた経験もある。
そして今は、貴族の子息に向けた魔法授業を行っていた。

主人公リヒトや、兄のダグマルに魔法の使い方を教えていた。その授業内容は、呪文の唱え方を繰り返し練習するだけの退屈なもの。
魔法使いとしての実力はあるが、教え方は下手。しかし、本人にその自覚は無い。

弟のリヒトは魔法使いとしての実力を伸ばして認めていたが、兄のダグマルは魔法の扱いが下手で、落第生という評価を下す。自分の教え方が悪いのではなくて、本人の才能が無いからダメなんだと、兄のダグマルを痛烈に批判した。

雇い主だったニクラスが死亡した後、主人公のリヒトに魔法勝負を挑んで負けた。
プライドを傷つけられた事がキッカケで、ロールシトルト家の魔法教師を辞退する。

ロールシトルト領から離れた後、あちこちで魔法の教師を務めながら生活していた。その評判は悪く、関係を悪化させて追い出されたことが何度もある。しかし、自分は優秀だという自信を持っている彼は、世間に対して不満を持っていた。

後年、魔女として有名になったマリアに魔法を教えたのは自分だと虚言を吐き、仕事を得ようとした。マリアが事実を否定したために、嘘だったということが国中に知れ渡った。


【ダグマル】

主人公の兄。
主人公とは５歳、年が離れている。

土の素質を持つ、魔法使い。
確実な権力を手に入れるために、両親を毒殺した。
主人公で弟であるリヒトも邪魔だと手をかけるが、彼に反撃されてしまい死亡。

ロールシトルト家を引き継ぎ、領主となっていたダグマルという存在は、妹マリアの手により、ロールシトルト家の歴史から消し去られた。


【マリア】

主人公の妹。

主人公とは２歳、年が離れている。

幼い頃から、聡明で主人公のリヒトのする行動に強い興味を持っていた。そんな彼女の様子をみて、リヒトが魔法を教え始める。それから、次々と魔法を覚えていった。主人公のリヒトと一緒に、魔法の研究を行うようにもなった。

両親が亡くなって、大きなショックを受けたが、リヒトに支えられて立ち直った。

そして精神的に辛かった時、支えてくれていたリヒト。彼のことを家族愛ではなく、異性愛として惹かれるようになっていった。

主人公リヒトの死後、彼の残した魔法研究メモを受け継ぎ、活用して国一番の魔女と呼ばれるほどの実力を手に入れて、王国で有名人となる。無詠唱による魔法の発動は誰も真似のできない、彼女の代名詞となった。

両親と兄リヒトを殺した恨みによって、長男ダグマルの存在を完璧に消し去ることに腐心した。

長男の存在はロールシトルト家の歴史に残らないように、徹底的に記録を削除して。後年、どこにも彼の名が残らないように、あるゆる場所に手を回した。そして、それを達成する。

ロールシトルト家は、養子に迎えたマリアの息子に受け継がれた。そしてマリアは、一度も結婚することなく生涯独身を貫くのであった。



*********小説設定・名称*********


・魔法

火、風、土、水の４属性に別れている。

生活に魔法の存在が根付いていて、火の魔法を使って館の明かりを灯したり、水の魔法で洗濯や料理に使ったり、土の魔法を使って地面を耕して農業や土木に利用する、というような魔法の使われ方をしている。

回復魔法は、存在していない。


・ロウナティア王国

魔法文化の盛んな国。
国が主導して魔法に関する様々な研究が行われている。魔法の最先端だと噂されて、周辺国からの評価も高い。


・ロールシトルト

ロウナティア王国の南西に位置する地方領地。主人公が生まれた家が統治を任されていた。


・フラマム・チ・エネ・トゥータ

火の魔法を使用するのに唱える呪文。火の力で敵を倒せ、という意味らしい。実は、この呪文には、あまり意味がないという事が後に判明する。