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第20話 披露する場 ※エンゲイト公爵家当主視点
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ウォルトンとベリンダ嬢の関係は、とても上手くいっているようだ。
二人は共通の話題で盛り上がり、お互いのことをよく知り、距離も縮まっている。頻繁に会って、仲を深めて楽しそうにしているようだ。傍から見ても分かるぐらい、二人の関係は良好。
婚約の話も順調に進んでいて、今は結婚させる時期を見定めている状況だった。
そんな彼女達に関して、一つ悩んでいることがあった。エンゲイト公爵家や、他の貴族家のパーティーの準備や開催に、ベリンダ嬢を関わらせるべきかどうか。
ベリンダ嬢が引き取られた当初、スターム侯爵家でのトラブルがあったからなのか貴族のパーティーには関わりたくない、というような雰囲気があった。
彼女の才能や経験を腐らせるのは勿体ないと思ったが、本人が望まないのなら無理強いは出来ない。そう考えて、触れなかった。
しかし最近では、ウォルトンとの会話で色々なアイデアを出しているらしい。まだ世に出していない新しい演出、提供する料理の構想、会場の雰囲気を良くするためのインテリアの配置場所や、音楽の演奏プラン等など。新たなアイデアを次々と出しているらしい。
ウォルトンも意見を出したりして、二人で面白そうなことを考えているようだ。
だけど、残念なことに披露する場所がない。彼女達もアイデアを出すだけで満足しているようだ。しかし、せっかくなら試す機会があれば良い。
ぜひ、我が家のパーティーにアドバイスしてほしいと思った。ベリンダ嬢の新たなアイデアを披露する機会を作ってあげたい。このまま、どこにも出さないでいるのは勿体なさすぎる。
ウォルトンとベリンダ嬢に、パーティーのアドバイザーを依頼する。そうすれば、二人は新たな立場を手に入れることができそうだ。
ナハティガル男爵家に入ることとなったウォルトンも、新たな影響力を手に入れることで、存在感を失わずに済む。エンゲイト公爵家とナハティガル男爵家の繋がりは強固になり、両家は更に発展していくはずだ。
二人は共通の話題で盛り上がり、お互いのことをよく知り、距離も縮まっている。頻繁に会って、仲を深めて楽しそうにしているようだ。傍から見ても分かるぐらい、二人の関係は良好。
婚約の話も順調に進んでいて、今は結婚させる時期を見定めている状況だった。
そんな彼女達に関して、一つ悩んでいることがあった。エンゲイト公爵家や、他の貴族家のパーティーの準備や開催に、ベリンダ嬢を関わらせるべきかどうか。
ベリンダ嬢が引き取られた当初、スターム侯爵家でのトラブルがあったからなのか貴族のパーティーには関わりたくない、というような雰囲気があった。
彼女の才能や経験を腐らせるのは勿体ないと思ったが、本人が望まないのなら無理強いは出来ない。そう考えて、触れなかった。
しかし最近では、ウォルトンとの会話で色々なアイデアを出しているらしい。まだ世に出していない新しい演出、提供する料理の構想、会場の雰囲気を良くするためのインテリアの配置場所や、音楽の演奏プラン等など。新たなアイデアを次々と出しているらしい。
ウォルトンも意見を出したりして、二人で面白そうなことを考えているようだ。
だけど、残念なことに披露する場所がない。彼女達もアイデアを出すだけで満足しているようだ。しかし、せっかくなら試す機会があれば良い。
ぜひ、我が家のパーティーにアドバイスしてほしいと思った。ベリンダ嬢の新たなアイデアを披露する機会を作ってあげたい。このまま、どこにも出さないでいるのは勿体なさすぎる。
ウォルトンとベリンダ嬢に、パーティーのアドバイザーを依頼する。そうすれば、二人は新たな立場を手に入れることができそうだ。
ナハティガル男爵家に入ることとなったウォルトンも、新たな影響力を手に入れることで、存在感を失わずに済む。エンゲイト公爵家とナハティガル男爵家の繋がりは強固になり、両家は更に発展していくはずだ。
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