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第31章 理想の美女7人に愛される生活

206 【挿絵】10月7日(土) 土曜日は、セーラ

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2023年10月7日(土) 朝

セーラ
「土曜日は、わたしがアリム様と愛情交換できる日。
 まさか、あの歌の気持ちが現実になる日が来るなんて、人生とは分からないものね。」

☆ ナイトバインド 3番目、あなたと過ごす夜の日よ。
☆ 
☆ 153 セーラさんの歌 「だから、わたしは大雨が好き!」


セーラ こころの声
『女性として生きる喜びを得られた幸運にも感謝しているわ。』

☆ 莎拉《Shālā、セーラ》
☆ 「良かった。
☆  温《ウェン》様に伝えてください。
☆ 
☆  女として死ねる幸せを、ありが・・・と・・・」
☆ 
☆ (中略)
☆ 
☆ 冬香 こころの声
☆ 『元男性だけあって、がんばったわね。
☆  本当の性転換手術を施す良い機会《チャンス》になるわ。
☆ 
☆  女として死ねる幸せは渡さないけれど、
☆  その代わり、
☆  女として「生きる」幸せを受け取りなさい。』
☆ 
☆ 050 9日目 襲撃1回目 莎拉《Shālā、セーラ》





土曜日の朝食からは、リビングがにぎやかになる。
なぜなら、絵美様がカセイダード王国のカセイダード本星から【レバーラ】で帰ってこられるからだ。

   真々美、冬香、オルア、アリム
 [         テーブル          ]
   絵美、セーラ、メラニィ、シュウピン

の順に座っている。

絵美
「はい、真々美、あーんして。」

真々美
「絵美、みんなが見ているから、恥ずかしい。」

絵美
「がーん、ひどいわ。
 真々美、わたしのスプーンを受けられないなんて・・・」

絵美の両目からは、涙がこぼれていた。

アリム
「真々美、絵美を泣かすなんて、ひどいよ。
 あーんしてなんて、最高じゃないか。
 ボクと代わって欲しいくらいだよ。」

真々美 こころの声
『絵美の得意なウソ泣きなんだがな。
 アリムには、まだ分からないよな。』

真々美
「すまない、絵美。
 もう一度、食べさせてくれないか?」

絵美
「ぐすっ、真々美、今度は受けてくれるの?
 ぐすっ、真々美のいじわる。 ぐすっ。」

真々美は、あーんして食べたので、ようやく絵美の機嫌が直った。

真々美 こころの声
『ほっ、これでひと息付けるかな?』

オルアが笑顔で、アリムの肩をつかんでいた。

オルア
「アリム、あなたにはわたしがいるでしょ。
 はい、あーん。」

アリム
「ぱくっ。」

オルア
「いい子ねえ、アリム。」



真々美 こころの声
『オルアのアリムへの愛情深さは、絵美がいるとさらに深くなるな。』

セーラ こころの声
『無邪気な絵美様だけど、怒らせたら、本当に怖いのよね。
 でも、わたしを助けるために、怒ってくれたのだから、感謝しかないわ。』

☆ 見学者たち
☆ 「わあーーー。
☆  カセイダード王国では悪は滅びるんだ。
☆ 
☆ 082 真っ黒沢絵美? いいえ、暗黒の闇沢絵美です

セーラ こころの声
『それに、わたしのことを可愛がってくれるから、絵美様のことは大好き。』

☆ セーラ
☆ 「うふふふ。 絵美様、とってもかわいい。」
☆ 
☆ 絵美
☆ 「セーラ、いい子ね。
☆  今度、ふたりで、だるまさん音頭を踊りましょうね。」
☆ 
☆ 075 【挿絵】 オルアの名誉回復と行政長就任





昼間、運動施設。

アリムは、セーラといっしょに、徒手格闘術の訓練を受けている。
指導教官は、絵美、真々美、冬香、オルア の豪華キャストだ。

シュウピンとメラニィは、アリムとセーラが怪我した場合のバックアップとして控えている。
絵美がいないときは、シュウピンとメラニィも、アリムとセーラを鍛えているのだが、絵美との差は大きい。

【意識飛ばし】、【怒気当て】を跳ね返せるように、訓練を受けている。

☆ 016 5日目 アリムさんの訓練 「1 気」 参照


セーラ こころの声
『わたしも、強くならないとね。
 バリア制御室のときのように無様に負けたくないわ。』

☆ 050 9日目 襲撃1回目 莎拉《Shālā、セーラ》


オルア
「セーラさん、昼間に十分な運動をすると、身体が熱くなって、愛情交換を良い状態で行えるわ。

 つまり、体温を上げておいた方が、夜の愛情交換のときに喜びが大きくなるわ。
 だから、負けないで、がんばってね。」

セーラ
「はい、オルア様。」





土曜日の夜

大きいベッドに、みんなが集まっていた。

アリム
「土曜日の夜は、セーラだね。」

セーラ
「そうです。アリム様。」

セーラは、期待する表情をアリムに向けた。

アリム
「ボクとの愛情交換を楽しみにしてくれて、うれしいよ。」

セーラ
「アリム様、あなたとなら、きっと。
 しあわせになれる、そんな予感がするんです。
 いいえ、予感ではありません。 確信ですわ。」



アリム
「うれしいよ、セーラさん。
 そういう風に見つめて、迫ってくれるとボクも安心する。」

セーラ
「アリム様、お願いします。」

セーラは目を閉じて、唇をアリムに向けた。
すぐにアリムはキスをして応じた。
アリムにやさしく寝かしつけられたセーラ。

セーラ
「アリム様、わたしはアリム様に、世界をささげたぐらいの気持ちでいます。」

アリム
「ありがとう、ボクも王様になった気分で、セーラを美味しくいただくよ。」

セーラ
「うれしいです。 アリム様。」

セーラ こころの声
『とても、うれしい。
 こんな幸せを手に入れることが出来るなんて。
 しかも、シュウピン様、メラニィに見守られながら、アリム様と愛情交換できるなんてね。

 絵美様も見守ってくださる中での愛情交換、なんて贅沢なのでしょう。』

セーラの歌声が終わると、アリムはセーラを抱きしめて、セーラの背中を撫でていた。





絵美
「素敵だったわ、セーラさん。
 さあ、真々美。 次は、わたしたちの番ね。
 ピアノの調律は済んでいるかしら。」

真々美
「ああ、大丈夫だ。
 アリムと冬香に確認してもらったから、安心してくれ。」

☆ 白沢絵美
☆ 「もう、意地悪ね。
☆  わたしも準備するけれど、
☆  あなたもピアノの調律をちゃんとしておいてね。
☆ 
☆  じゃあね。 おやすみなさい。 ぶちっ。」
☆ 
☆ 015 白沢絵美様は、お見通し

1週間ぶりに会う、絵美と真々美の愛情交換は美しかった。
まるで、一台のピアノを二人で演奏する「連弾」のように綺麗な音色だった。

つづく


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