190 / 209
第30章 サア女王の判決と通貨バーシルの影響力
188 竜くんは泣いて喜んだ
しおりを挟む
2023年8月30日(水) 昼 13:15
カセイダード王国の本星
レバーラのおかげで、絵美は、竜くんが閉じ込められている牢屋の前にいた。
牢屋で両手を鎖に繋がれて、座らされている竜くんを見つけた。
絵美
「りゅ」
後ろから口を塞がれて、絵美は牢屋から引き離された。
絵美
「誰よ! 話して!」
絵美の裏拳を、シドニーが受け止めた。
シドニー ソドニー
「あの白沢絵美とは思えないほど、取り乱しているな。」
ミミー ミリー
「絵美、静かに。 様子を見守りなさい。」
廊下の角から、牢屋の中をのぞくと、リリー ラリーが竜くんに食事を差し入れようとしていた。
リリー ラリー
「おなかが、すいただろう。
もう何日も食事していないように見える。
毒など入っていないんだから、食べた方がいい。」
竜 豪
「絵美、絵美に会いたい。」
リリー ラリー
「だったら、なおさら食べないと絵美に会う前に、餓死してしまうぞ。
それに、ヘッド リョウジャーや、供 涼からも聞いているだろう。
絵美の帰る日は未定だと。」
竜 豪
「絵美、絵美に会いたい。」
リリー ラリー
「廃人状態に近いな。」
竜 豪
「ボクは、女王様に絵美に会わせないと言われたから、ちゃんと武器と防具を作った。
それなのに、絵美と会わせてもらえない。」
リリー ラリー
「サア女王は絵美と会わせないとは言っていなかった。
ただ、しばらく帰れないと、おっしゃっただけだ。」
竜 豪
「じゃあ、いつ会えるか、予定日だけでも教えて欲しいと言ったんだ。
でも、答えられないって。」
竜くんの目から涙がこぼれていることは、遠くから見ても分かった。
床に水たまりができて、大きくなったからだ。
◇
絵美は、ミミーとシドニーの案内で、部屋に通された。
後から、リリーがやってきた。
リリーは疲れた様子で、椅子に座って、テーブルに両ひじをついて、頭をうなだれた。
リリー
「絵美は、いったいナニを手こずっているんだ。」
リリーは相当に参っているようで、そばに絵美がいることに気付かない。
ミミー
「竜くんの様子は、どう?」
リリー
「どうもこうもない。
女王様の前に来る3日前から何も食べていないようだ。
睡眠も足りていない。
天才科学者が今では、
「絵美に会いたい!」
と繰り返すだけのオルゴールだ。」
シドニー
「大変だな。」
リリー
「わたしの担当業務だけでも大変なのに、絵美が判断するべき分の25%が回って来ている。
それに加えて、竜くんの生命維持まで私の責任下にある。
この調子では、私の方が先に参ってしまう。」
ミミー
「わたしとシドニーには30%が回ってきているわ。」
シドニー
「美々には、15%が上乗せされている。
まあ、美々は新人だからな。」
ミミー
「絵美が1日だけでも帰ってきたら、なにをさせたい?」
リリー
「絵美の担当業務を利子を付けて返してやりたいが、まずは竜くんに食事を取らせてやりたい。
絵美の顔を見たら、食事をする気にもなるだろう。」
リリーも医者の鑑だ。
自身の要求よりも患者の回復を優先している。
ミミー
「だって、絵美。
もう食事はしたの?」
絵美
「昼ごはんがまだよ。」
ミミー
「だってさ。 リリー。
絵美と竜くんには、いっしょに昼ご飯を食べてもらおうよ。」
リリー
「それが出来ないから、参っているんだろう。
絵美、はやく帰ってこい。」
絵美
「リリー、ありがとう。
竜くんの生命維持をしてくれて。」
リリーは、顔を上げて、絵美が戻っていることに気付いた。
リリー
「絵美? 今まで、どうしていたんだ。
いいや、それより、早く竜くんに飯を食わせてくれ。」
◇
牢屋のカギを開けられて、絵美は竜くんに近づいて、竜くんの頭を胸に抱き寄せた。
竜 豪
「ウォーターボールを押し付けて、窒息死させるつもりか?
それも良い案だが、顔の向きを変えないと無理だぞ。」
絵美 こころの声
『あっ? 本当に、女性の身体が柔らかいってことを知らないんだ。
予備知識って大事ね。
アリム、ありがとう。』
絵美
「竜くん、本物の絵美だよ。
待っててくれて、ありがとう。帰ってきたよ。」
竜
「絵美? 生きてる? 動いてる?
まぼろしでも、会えてうれしい。」
竜くんの目から涙がこぼれていた。
絵美 こころの声
『アリムが竜くんの転生体だってことが立証されたわね。』
☆ アリム
☆ 「絵美? 生きてる! 動いてる?
☆ 間に合った?」
☆
☆ 086 万能で最強のルナです
リリーが竜くんと絵美の前に食事を用意してくれた。
絵美
「竜くん、さあ食べましょう。」
竜
「う、うん。」
竜くんは、絵美の顔をじっと見つめていた。
絵美 こころの声
『確かに文句があるかのような見つめ方ね。
これも、アリムさんの解説が正しいと証明されたわね。』
☆ でも、もしかして、竜くんには【相貌認識障害】があるのですか?
☆
☆ 186 白沢絵美が竜くんの好みを知る日
絵美
「そんなに見つめられたら、恥ずかしいわ。
それに、せっかくの食事を、こぼしちゃうわ。」
絵美は、こぼした分を台布巾で拭いてあげた。
竜
「あ、ありがとう。」
絵美 こころの声
『アリムさんからの予備知識が早速役に立っているわ。』
絵美
「どう、久しぶりの食事の味は?」
竜
「うん、とっても美味しいよ。
いままで、格好をつけて研究が忙しいと絵美の誘いを断っていたけれど、ずいぶんともったいないことをしていたと後悔しているよ。
絵美と食べる食事は、普段の10倍くらい、美味しいよ。」
絵美 こころの声
『この辺は、オルアさんののろけ話が参考になるわね。』
☆ 絵美
☆ 「わたしもよ。
☆ たった14日間でアリムさんとの距離を詰めたオルアさんの技術力は尊敬に値するわ。」
☆
☆ 088 真々美、冬香、オルアの愛の高さ
◇
絵美
「じゃあ、サア女王に謝ってくるからね。
ちゃんと食事はしてね。」
竜
「女神様、絵美のまぼろしを見せてくださって、ありがとうございます。」
絵美 こころの声
『本物なんだけどな。』
絵美は、ミミー、リリー、シドニーとともに、サア女王に謁見しに行った。
つづく
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
「お気に入りに追加」 【 ↓ 】 お願いします。
カセイダード王国の本星
レバーラのおかげで、絵美は、竜くんが閉じ込められている牢屋の前にいた。
牢屋で両手を鎖に繋がれて、座らされている竜くんを見つけた。
絵美
「りゅ」
後ろから口を塞がれて、絵美は牢屋から引き離された。
絵美
「誰よ! 話して!」
絵美の裏拳を、シドニーが受け止めた。
シドニー ソドニー
「あの白沢絵美とは思えないほど、取り乱しているな。」
ミミー ミリー
「絵美、静かに。 様子を見守りなさい。」
廊下の角から、牢屋の中をのぞくと、リリー ラリーが竜くんに食事を差し入れようとしていた。
リリー ラリー
「おなかが、すいただろう。
もう何日も食事していないように見える。
毒など入っていないんだから、食べた方がいい。」
竜 豪
「絵美、絵美に会いたい。」
リリー ラリー
「だったら、なおさら食べないと絵美に会う前に、餓死してしまうぞ。
それに、ヘッド リョウジャーや、供 涼からも聞いているだろう。
絵美の帰る日は未定だと。」
竜 豪
「絵美、絵美に会いたい。」
リリー ラリー
「廃人状態に近いな。」
竜 豪
「ボクは、女王様に絵美に会わせないと言われたから、ちゃんと武器と防具を作った。
それなのに、絵美と会わせてもらえない。」
リリー ラリー
「サア女王は絵美と会わせないとは言っていなかった。
ただ、しばらく帰れないと、おっしゃっただけだ。」
竜 豪
「じゃあ、いつ会えるか、予定日だけでも教えて欲しいと言ったんだ。
でも、答えられないって。」
竜くんの目から涙がこぼれていることは、遠くから見ても分かった。
床に水たまりができて、大きくなったからだ。
◇
絵美は、ミミーとシドニーの案内で、部屋に通された。
後から、リリーがやってきた。
リリーは疲れた様子で、椅子に座って、テーブルに両ひじをついて、頭をうなだれた。
リリー
「絵美は、いったいナニを手こずっているんだ。」
リリーは相当に参っているようで、そばに絵美がいることに気付かない。
ミミー
「竜くんの様子は、どう?」
リリー
「どうもこうもない。
女王様の前に来る3日前から何も食べていないようだ。
睡眠も足りていない。
天才科学者が今では、
「絵美に会いたい!」
と繰り返すだけのオルゴールだ。」
シドニー
「大変だな。」
リリー
「わたしの担当業務だけでも大変なのに、絵美が判断するべき分の25%が回って来ている。
それに加えて、竜くんの生命維持まで私の責任下にある。
この調子では、私の方が先に参ってしまう。」
ミミー
「わたしとシドニーには30%が回ってきているわ。」
シドニー
「美々には、15%が上乗せされている。
まあ、美々は新人だからな。」
ミミー
「絵美が1日だけでも帰ってきたら、なにをさせたい?」
リリー
「絵美の担当業務を利子を付けて返してやりたいが、まずは竜くんに食事を取らせてやりたい。
絵美の顔を見たら、食事をする気にもなるだろう。」
リリーも医者の鑑だ。
自身の要求よりも患者の回復を優先している。
ミミー
「だって、絵美。
もう食事はしたの?」
絵美
「昼ごはんがまだよ。」
ミミー
「だってさ。 リリー。
絵美と竜くんには、いっしょに昼ご飯を食べてもらおうよ。」
リリー
「それが出来ないから、参っているんだろう。
絵美、はやく帰ってこい。」
絵美
「リリー、ありがとう。
竜くんの生命維持をしてくれて。」
リリーは、顔を上げて、絵美が戻っていることに気付いた。
リリー
「絵美? 今まで、どうしていたんだ。
いいや、それより、早く竜くんに飯を食わせてくれ。」
◇
牢屋のカギを開けられて、絵美は竜くんに近づいて、竜くんの頭を胸に抱き寄せた。
竜 豪
「ウォーターボールを押し付けて、窒息死させるつもりか?
それも良い案だが、顔の向きを変えないと無理だぞ。」
絵美 こころの声
『あっ? 本当に、女性の身体が柔らかいってことを知らないんだ。
予備知識って大事ね。
アリム、ありがとう。』
絵美
「竜くん、本物の絵美だよ。
待っててくれて、ありがとう。帰ってきたよ。」
竜
「絵美? 生きてる? 動いてる?
まぼろしでも、会えてうれしい。」
竜くんの目から涙がこぼれていた。
絵美 こころの声
『アリムが竜くんの転生体だってことが立証されたわね。』
☆ アリム
☆ 「絵美? 生きてる! 動いてる?
☆ 間に合った?」
☆
☆ 086 万能で最強のルナです
リリーが竜くんと絵美の前に食事を用意してくれた。
絵美
「竜くん、さあ食べましょう。」
竜
「う、うん。」
竜くんは、絵美の顔をじっと見つめていた。
絵美 こころの声
『確かに文句があるかのような見つめ方ね。
これも、アリムさんの解説が正しいと証明されたわね。』
☆ でも、もしかして、竜くんには【相貌認識障害】があるのですか?
☆
☆ 186 白沢絵美が竜くんの好みを知る日
絵美
「そんなに見つめられたら、恥ずかしいわ。
それに、せっかくの食事を、こぼしちゃうわ。」
絵美は、こぼした分を台布巾で拭いてあげた。
竜
「あ、ありがとう。」
絵美 こころの声
『アリムさんからの予備知識が早速役に立っているわ。』
絵美
「どう、久しぶりの食事の味は?」
竜
「うん、とっても美味しいよ。
いままで、格好をつけて研究が忙しいと絵美の誘いを断っていたけれど、ずいぶんともったいないことをしていたと後悔しているよ。
絵美と食べる食事は、普段の10倍くらい、美味しいよ。」
絵美 こころの声
『この辺は、オルアさんののろけ話が参考になるわね。』
☆ 絵美
☆ 「わたしもよ。
☆ たった14日間でアリムさんとの距離を詰めたオルアさんの技術力は尊敬に値するわ。」
☆
☆ 088 真々美、冬香、オルアの愛の高さ
◇
絵美
「じゃあ、サア女王に謝ってくるからね。
ちゃんと食事はしてね。」
竜
「女神様、絵美のまぼろしを見せてくださって、ありがとうございます。」
絵美 こころの声
『本物なんだけどな。』
絵美は、ミミー、リリー、シドニーとともに、サア女王に謁見しに行った。
つづく
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
「お気に入りに追加」 【 ↓ 】 お願いします。
20
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【ママ友百合】ラテアートにハートをのせて
千鶴田ルト
恋愛
専業主婦の優菜は、娘の幼稚園の親子イベントで娘の友達と一緒にいた千春と出会う。
ちょっと変わったママ友不倫百合ほのぼのガールズラブ物語です。
ハッピーエンドになると思うのでご安心ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる