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第28章 アリムをトラスファーに導いた May 様

178 タグを見れば誰の天祥か分かる

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絵美
「わたしは、白沢絵美。
 カセイダード王国の本星で、伍姫ファーストの地位にあります。」

シャイア
「お会いできて光栄です。
 いざというときは、アリムさんの保護をお願いするつもりで、お名前は覚えていました。

 それで、誰の天祥なんだ?」

絵美
「天祥ですか?
 ワタシたちカセイダード王国の国教は、第14神 純愛と美しさの女神 というより、あの融通が利かない小娘と呼ばれる サトス ルウナ様を信仰しています。

 しかし、天祥と呼ばれるほど、愛されてはいないはずです。」

シャイア
「では、見てあげよう。
 絵美さんは、第8神 願望実現の女神 グローリアの天祥だ。
 合っているよな。 スリーカーさん。」

スリーカー
「少々お待ちください。
 ・・・
 おっしゃる通りです。」

===============
白沢 絵美

天祥: 第8神 願望実現の女神 グローリア

"One in a hundred beauty as long as you're in my sight. by Satoss Rouna"
「わたしが見ている限り、100人に1人の美しさ。 by サトス ルウナ」
===============

絵美
「へー、そこまで鑑定できるのですか?
 どうやって、見るのですか?」

シャイア
「うーん、実例がないとな。
 そうだ、オルアさん、こちらへ来てくれ。」

オルアは席を立って、絵美の斜め後ろに立った。

オルア
「どうすれば良いですか?」

シャイア
「少しの間だけ、そのまま立っていてくれ。
 ステータスを見るときは目の奥を覗き込むのだが、どの神の天祥かを知りたいとき(どの神に属しているかを見るとき)は、タグを見るのだ。」

絵美
「タグとは?」

シャイア
「荷物につけられた荷札のようなものだな。
 細い針金のヒモで付けられた小さいカードのようなものだ。

 ほら、ここにあるだろう。」

シャイアは、オルアのタグをつまんで見せた。

絵美
「なにも、見えませんが?」

シャイア
「見る層が違う。 お絵かきソフトウェアでレイヤーを変えて確認するようなものだ。
 わたしの指先は、こことは違うレイヤーにあるだろう。」

絵美
「シャイアの指先があるレイヤーは・・・
 ああ、そんな見方があるなんて。
 見えました。」

===============
オルア サーパース

天祥: 第14神 純愛と美しさの女神 サトス ルウナ

"One in a hundred beauty as long as you're in my sight. by Satoss Rouna"
「わたしが見ている限り、100人に1人の美しさ。 by サトス ルウナ」
===============

絵美
「あとで、みんなにも見方を説明するわね。」

シャイア
「自己紹介のあとで、説明すればいい。
 それくらいの時間はあるだろう。
 それに、疑問を残すと脳のリソースを減らすから良くない。」

絵美
「そうしてくれると助かるわ。
 真々美。」

真々美
「わたしは、中路 真々美。
 チータマルム支国の女王だ。」

絵美
「オルアさん、この辺にある札を見てくれる?
 レイヤーを変えないと見えないわ。」

オルア
「すこし待ってくださいね。 ああ、見えました。」

===============
中路 真々美

天祥: 第1神 神々の創造者 シクペリア

"One in a hundred beauty as long as you're in my sight. by Satoss Rouna"
「わたしが見ている限り、100人に1人の美しさ。 by サトス ルウナ」
===============

オルア
「あの? 絵美様? シクペリアって、大宇宙のことですよね。」

シャイア
「すごい神の天祥だな。」

絵美
「冬香さん。」

冬香
「わたしは、白石 冬香。
 真々美の主治医です。」

真々美は、オルアにタグの見方を教わった。

===============
白石 冬香

天祥: 第2神 愛と美の女神 イウラ ノータ

"One in a hundred beauty as long as you're in my sight. by Satoss Rouna"
「わたしが見ている限り、100人に1人の美しさ。 by サトス ルウナ」
===============

スリーカー こころの声
『変ですね。 医療の神の天祥だと思っていましたが・・・』

つづく


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