【完結】理想の美女7人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。

サアロフィア

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第23章 おいしそうな身体をつくろう

146 みんなの歩き方は、美しいよ

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アリム
「歩く動作が、とても綺麗きれいだ。」

オルア
「良く分かったわね。
 医学的な解説もしたいから、冬香、お願いできる?」

冬香
「オルアも医師資格を持っているのだから、私に遠慮えんりょしなくていいわ。」

オルア
「冬香が、そうってくれるなら。

 アリム、ふとぎた女性はバランスが取れなくなって、男性のような二線歩行にせんほこうになってしまうのよ。
 まさかりかついだ金太郎きんたろうみたいにね。

 そして、運動不足が過ぎると、足を上げるというか、ひざげることができなくなるのよ。
 そのような状態で歩くためには、ゼンマイをまいて歩くおもちゃのロボットのように、身体の重心を右や左にかたむけることでしか歩けなくなるわ。

 さらには、デスクワークですわる時間が長くなるとつかれてしまって、姿勢がかたむいて背骨せぼねがってしまう。
 その結果、身体の中央線にそって、身体を真っすぐにばせなくなるの。

 平均台の上を歩くことは、そのような状態におちいらないために、とても重要な運動なのよ。」

アリム
「そうなんだね。
 最後に平均台に乗ったのは、いつだろう?
 高校生の頃かなあ?」

オルア
「じゃあ、セーラさんの模範演技を真似して、アリムも平均台の上を歩いてみてくれるかな?」

アリム
「うん、やってみるよ。」

 ボクは、両手を水平すいへいひろげて、バランスをろうとした。

オルア
「アリム、ダメよ。 手でバランスを取ることは反則はんそくよ。
 セーラさんは、両手は、きょうつけの位置だったでしょ。」

アリム
「手を広げたら、ダメなんて、難易度なんいどが上がるね。」

 ボクは、両手を広げずにバランスを取ろうとして、ちゅうかがみ姿勢になってしまった。

オルア
「アリム、しゃがまないで!
 平地へいちを歩くときのように、直立姿勢ちょくりつしせい維持いじして。」

アリム
「う、うん。」

 ボクは、平均台をはずさないように、足元あしもとを見ながら歩いた。

オルア
「アリム、足元にお金は落ちていないわ。
 前を見てあるいて。」

 ボクは、平均台から落ちてしまった。

アリム
「平均台が、こんなにむずしいなんて、おもわなかったよ。」

オルア
「これも、1か月くらいかりそうね。
 周囲しゅういをアリム自身じしんせる重力じゅうりょくたかめる訓練くんれんにもなるから、がんばって時間をかけてもそんしないからね。」

アリム
「もう一度、やってもいいかな?」

オルア
「その前に、他の人の模範演技も見ましょうか?
 絵美様、つぎに、メラニィさん、お願いできますか?」

絵美
まちちわびたわ。
 アリムさん、ててね。」

 絵美さんは、平均台に登って、優雅ゆうがあるいてきた。
 ほんの10秒ほどの短い時間だったが、美しすぎた。
 しかも、ボクの目を見ながら、平均台の上を歩いていた。

絵美
「どうかな? アリムさん。」

アリム
「絵美さん、とても綺麗きれいだ。」

絵美
「うふふ、ありがとう。」

オルア
「次は、メラニィさん、お願いします。」

 メラニィさんも綺麗きれいな歩きかただった。

メラニィ
「どうよ、アリムさん。」

アリム
「メラニィさん、綺麗です。」

メラニィ
「まあ、当然とうぜんだな。」

 続いて、真々美、冬香、オルア、シュウピンさんの歩き方も、みんな優雅ゆうがで美しかった。

アリム こころの声
『ファッションモデルたちが歩く姿も美しいが、平均台の上ではなく、ひろい平面へいめんのステージだからなあ。』

アリム
「ファッションモデルが歩くように美しかったよ。」

オルア
「そう、め言葉として、受け取っておくわ。

 ただね、アリム、大事だいじなことだからおぼえておいてね。

 わたしたち、クラスターは、容姿ようし第一参照だいいちさんしょうとする職業しょくぎょうにはかない条件じょうけんで、このうつくしいルックスを女神めがみさまからあたええられているのよ。

 つまりね、アリムにとっては、ほめ言葉かもしれないけれど、わたしたちからしたら、どんな返事をすれば良いのか分からない迷惑めいわく言葉ことばよ。」

アリム
「そうなんだ。 むずかしいね。」

絵美
「アリムさん、
  ”ファッションモデルが歩くように”
という枕詞まくらことばらないだけよ。

 アリムさんから、
  ”美しかったよ。”
と言われることは、うれしいんだからね。」

アリム
「みんなの歩き方は、美しいよ。」

絵美、真々美、冬香、オルア、シュウピン、メラニィ、セーラ
「「「「「「「 満点まんてんよ、ありがとう。 」」」」」」」

アリム
「良かった。」

 ボクは、ホッとした。

 平均台は体力が減りにくいから何度か再挑戦したが、なかなかむずかしかった。

オルア
「アリム、いそがなくていいわ。
 1ヵ月くらいで、できるようになるわ。」


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