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第22章 お昼ごはんと、なんでもできる?美女たち

136 お好み焼の楽しさ

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アリム
「お好み焼きはね、上手にひっくり返せるかどうかきそうことがたのしいんだよ。」

絵美
「じゃあ、さっそく挑戦ちょうせんしたいわ。
 アリムさん、ネタの準備じゅんびをよろしくね。」

真々美、冬香、オルア
「「「意義ナーシ!」」」

シュウピン、メラニィ、セーラ
「「「よろしくお願いします。」」」

アリム
「じゃあ、用意よういするね。
 豚肉ぶたにくを使ったブタたまにするね。」

 ボクは、キャベツをみじん切り・・・はできないので、できるかぎこまかく切った。

 べにショウガではなくて、未着色の黄色い生姜しょうがを用意した。

 お寿司用すしようについてくる生姜の小袋を店員さんと相談して、20個で200バーシルの値札ねふだシールを作ってもらって、仕入しいれ価格くらいで売ってもらった。
 ご自由にお取りくださいとは言え、限度げんどがあるからね。

アリム
「キャベツ切って、ショウガ入れて、たまご入れて、豚肉の細切こまぎれを入れて、おこの焼粉やきこと水を入れて、きましょう!」

 なんだか楽しくなってきたので、うたってしまった。

絵美、真々美、冬香、オルア こころの声
『楽しそうね。 いいことだわ。』

シュウピン、メラニィ、セーラ こころの声
『楽しそうね。 アリム様は、乙女おとめみたいだな。』

アリム
「よーし、ネタを1回分作ってみたよ。
 8等分とうぶんして、食べようね。」

 ボクは、ホットプレートの上空30cmくらいに手を広げた。

アリム
「小さいころに、家族でお好み焼屋さんに行ったときに、上手く行かなくて、となりの客に笑われたんだ。

 今、思い返せば、鉄板に火が入っていなかったか?
 十分に温まっていなかったかのどちらかと思うんだよね。」

オルア
「アリム、そのお好み焼屋さんの場所は覚えている?」

アリム
「だいたいの場所は、このあたりだったよ。」

 ボクは、デバイスで地図を表示して、オルアに見せた。

オルア
「ちょっと、お花摘はなつみに行ってくるわね。」

アリム
める前にもどってきてね。」

真々美
「冬香?
 たのんでいいか?」

冬香
「オルア、わたしも行くわ。」

オルア
「じゃあ、いっしょに行きましょう。」

 遠くで、冬香とオルアが話し合う声が聞こえる。

アリム こころの声
『ずいぶん、大きな声で話しているな。
 水漏みずもれなどのトラブルがあったのかな?
 もし、そうなら、んでしいな。』



 アリムから離れた場所で・・・

オルア
「冬香も一緒に来てくれるなら、早く片付きそうだわ。」

冬香
「オルアは、やっぱり、小石拾こいしひろいに行くつもりだったのね。」

オルア
「アリムの家族にはじをかかせた店なんて、百害ひゃくがいあって一利いちりなしでしょ。」

冬香
「30年以上前の話で、店になぐみかけるなんて、ダメでしょ!」

オルア
「1世紀は、100年だよ。
 だから、最近の話でしょ。」

冬香
「やっぱりね。
 いーい、オルア。

 アリムさんしかおぼえていないわよ。

 とうぜん、お店側はわすれているだろうし、覚えていたとしても代替だいがわわりして当時の関係者はだれもいないわ。 残念ながら、時効じこうよ。」

オルア
「そんなあ。」

冬香
「それよりも、そもそも閉店へいてんしているかもしれない。

 もし、残っていたとしたら、近場ちかば競合店きょうごうてん開店かいてんする方が効果こうかが大きいわ。」

オルア
「じゃあ、アリムとお好み焼き店を開きましょうか?」

冬香
「わたしたちは、宗教上しゅうきょうじょうの理由でお酒を提供ていきょうできないから、採算さいさんが取れないわ。
 タバコをすうう客もおことりすることになるから売り上げは上がらない。
 家賃やちんとアルバイトの人件費で、毎日、大赤字おおあかじになるわ。」

オルア
「あー、それは大きな参入障壁さんにゅうしょうへきね。」

冬香
「それよりも、アリムと今だけ、お好み焼きづくりを楽しむ方がいいわ。
 初心者しょしんしゃのふりして、アリムにはなをもたせながら、あまえましょう。」

オルア
「いい考えだわ。
 はっ、もしかして?」

冬香
「残った人たちも同じことを考えているでしょうね。」

オルア
「冬香。 すぐに、もどりましょう。」

冬香
「お花摘はなつみをしてからね。
 なんども、お手洗いに行ったら、作戦会議をしているとあやしまれるかもしれないわ。」

オルア
「そうね。 エスパーちゃんみたいになったらこまるわね。」

 ふたりは、お花をんでから、帰ったのだった。
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