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第20章 ダブルステニスと女神さまの守護
129 サーブ練習の成果
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テニスコートで、ボクのサーブ練習が続けられていた。
シュウピン
「じゃあ、わたしは真々美様と同じことをしたいです。」
シュウピンさんがボクの後ろから近づいて、右手の手首を掴んだ。
左手をボクの腰回りにまわして、抱きしめるように密着してきた。
シュウピン
「さあ、アリム様。
右腕のちからを抜いて、わたしに預けてくださいね。
ラケットを振るタイミングを覚えてもらいますわ。」
アリム
「はい。シュウピンさん。」
真々美
「では、アリム様、トスをお願いします。」
アリム
「はい、行きます。」
ボクはトスを上げた。
そして、ボクが理想と考えるタイミングよりもかなり早いタイミングだと感じた。
シュウピンさんのタイミングで打ったサーブは理想的な曲線を描いて、サービスエリアに入った。
シュウピン
「いい感じですわ。
あと2回繰り返しましょうね。」
ボクは言われたとおりにした。
さらに良くなった気がする。
ただ、シュウピンさんの胸のサイズがオルア、真々美、冬香よりも大きいように感じて、平静な顔を保てたかどうか不安になってしまった。
メラニィ
「次はわたしだな。
わたしも、アリムが打つタイミングより早く身体を曲げているのが気になるな。
というわけでだ。」
メラニィさんはボクの後ろから抱きついてきた。
右手で腰周りを抱き寄せて、左手で左肩を押さえた。
アリム
「メラニィさんも、冬香と同じように身体を支えてくれるんだね。」
メラニィ
「ああ、だが、わたしは冬香様のようには優しくできないと思うぞ。
身体の力は抜いておけよ。
身体を強張らせると、あとで筋を痛めてしまうからな。」
アリム
「はい、気を付けます。」
ボクは身体を曲げるタイミングが早くなりすぎないように心掛けた。
メラニィ
「いいんじゃないか。
次はセーラだな。」
セーラ
「では、わたしはオルア様の真似をして、ラケットを振るタイミングで声を掛けますわ。」
アリム
「うん、よろしくね。」
セーラ
「では、アリム様、トスを上げてください。」
ボクは、トスを上げた。
セーラ
「はい。」
気のせいかもしれないが、より打ちやすくなった。
合計で3回の掛け声をもらった。
セーラ
「思った通り、アリム様は掛け声で一瞬だけ硬直しますね。
硬直が解除されるまでのロスタイムを考慮して正解でしたわ。」
アリム
「たしかに、声を掛けられると一瞬だけ身体が固まるというか凍り付く気がするんだ。」
絵美
「アリムさんは、超が付くほどの幸せ者ね。
豪華コーチ陣によるサーブ練習は、いかがでしたか?」
アリム
「うん、新しい世界が開いた気がするよ。」
絵美
「じゃあ、わたしはなにをしようかしら。
うーん、じゃあ、レシーブをするわ。
だれもいないところに打つのと、相手が構えて気迫を飛ばしているところに打つのでは違うはずだからね。」
絵美はラケットを持って、レシーブの体勢に構えてくれた。
アリム
「絵美さん。 じゃあ、お願いします。」
ボクはトスを上げた。
しかし、練習のように上手くボールを上げられなかった。
絵美
「緊張して当たり前だからね。
相手から来る気は、受け流して。
そうすれば、実力を発揮できるわ。」
アリム
「よおし、行きます。
ふん。」
ボクはみんなに教わったサーブ練習の成果をすべて出すことにした。
パーン。
フォア側にあっさりと返されて、レシーブエースを取られた。
絵美
「あと2球。
続けて、サーブして。」
アリム
「よおし、行きます。
ふん。」
パーン。
あっさりと返されて、レシーブエースを取られた。
今度はバック側に返された。
パーン。
フォア側にあっさりと返されたが、ストレートに打ち返せた。
絵美
「上出来よ。
これで、ダブルスが盛り上がるわ。」
アリム
「そうだと良いけれど。」
オルア
「大丈夫よ、それだけのサーブを打てればね。
シングルスは厳しいと思うけれど、ダブルスだったらペアがフォローできるわ。」
真々美
「ああ、自信を持てばいい。」
冬香
「慣れたら、他の球種のサーブも教えるわ。」
シュウピン
「アリム様は、そのサーブをいつでも入れられるように覚えてくだされば第1段階を突破ですわ。」
メラニィ
「アリム様、まずは、そのサーブを100%入るようにしてくださいね。」
セーラ
「そうすれば、セカンドサーブが保証されて、ファーストサーブでちがう球種を試す余裕ができますわ。」
絵美
「アリムはすぐできるから、教え甲斐があるわ。」
アリム
「みんな、ありがとう。」
みんなのおかげで楽しいひとときを過ごすことができたのだった。
【読者様へ】
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シュウピン
「じゃあ、わたしは真々美様と同じことをしたいです。」
シュウピンさんがボクの後ろから近づいて、右手の手首を掴んだ。
左手をボクの腰回りにまわして、抱きしめるように密着してきた。
シュウピン
「さあ、アリム様。
右腕のちからを抜いて、わたしに預けてくださいね。
ラケットを振るタイミングを覚えてもらいますわ。」
アリム
「はい。シュウピンさん。」
真々美
「では、アリム様、トスをお願いします。」
アリム
「はい、行きます。」
ボクはトスを上げた。
そして、ボクが理想と考えるタイミングよりもかなり早いタイミングだと感じた。
シュウピンさんのタイミングで打ったサーブは理想的な曲線を描いて、サービスエリアに入った。
シュウピン
「いい感じですわ。
あと2回繰り返しましょうね。」
ボクは言われたとおりにした。
さらに良くなった気がする。
ただ、シュウピンさんの胸のサイズがオルア、真々美、冬香よりも大きいように感じて、平静な顔を保てたかどうか不安になってしまった。
メラニィ
「次はわたしだな。
わたしも、アリムが打つタイミングより早く身体を曲げているのが気になるな。
というわけでだ。」
メラニィさんはボクの後ろから抱きついてきた。
右手で腰周りを抱き寄せて、左手で左肩を押さえた。
アリム
「メラニィさんも、冬香と同じように身体を支えてくれるんだね。」
メラニィ
「ああ、だが、わたしは冬香様のようには優しくできないと思うぞ。
身体の力は抜いておけよ。
身体を強張らせると、あとで筋を痛めてしまうからな。」
アリム
「はい、気を付けます。」
ボクは身体を曲げるタイミングが早くなりすぎないように心掛けた。
メラニィ
「いいんじゃないか。
次はセーラだな。」
セーラ
「では、わたしはオルア様の真似をして、ラケットを振るタイミングで声を掛けますわ。」
アリム
「うん、よろしくね。」
セーラ
「では、アリム様、トスを上げてください。」
ボクは、トスを上げた。
セーラ
「はい。」
気のせいかもしれないが、より打ちやすくなった。
合計で3回の掛け声をもらった。
セーラ
「思った通り、アリム様は掛け声で一瞬だけ硬直しますね。
硬直が解除されるまでのロスタイムを考慮して正解でしたわ。」
アリム
「たしかに、声を掛けられると一瞬だけ身体が固まるというか凍り付く気がするんだ。」
絵美
「アリムさんは、超が付くほどの幸せ者ね。
豪華コーチ陣によるサーブ練習は、いかがでしたか?」
アリム
「うん、新しい世界が開いた気がするよ。」
絵美
「じゃあ、わたしはなにをしようかしら。
うーん、じゃあ、レシーブをするわ。
だれもいないところに打つのと、相手が構えて気迫を飛ばしているところに打つのでは違うはずだからね。」
絵美はラケットを持って、レシーブの体勢に構えてくれた。
アリム
「絵美さん。 じゃあ、お願いします。」
ボクはトスを上げた。
しかし、練習のように上手くボールを上げられなかった。
絵美
「緊張して当たり前だからね。
相手から来る気は、受け流して。
そうすれば、実力を発揮できるわ。」
アリム
「よおし、行きます。
ふん。」
ボクはみんなに教わったサーブ練習の成果をすべて出すことにした。
パーン。
フォア側にあっさりと返されて、レシーブエースを取られた。
絵美
「あと2球。
続けて、サーブして。」
アリム
「よおし、行きます。
ふん。」
パーン。
あっさりと返されて、レシーブエースを取られた。
今度はバック側に返された。
パーン。
フォア側にあっさりと返されたが、ストレートに打ち返せた。
絵美
「上出来よ。
これで、ダブルスが盛り上がるわ。」
アリム
「そうだと良いけれど。」
オルア
「大丈夫よ、それだけのサーブを打てればね。
シングルスは厳しいと思うけれど、ダブルスだったらペアがフォローできるわ。」
真々美
「ああ、自信を持てばいい。」
冬香
「慣れたら、他の球種のサーブも教えるわ。」
シュウピン
「アリム様は、そのサーブをいつでも入れられるように覚えてくだされば第1段階を突破ですわ。」
メラニィ
「アリム様、まずは、そのサーブを100%入るようにしてくださいね。」
セーラ
「そうすれば、セカンドサーブが保証されて、ファーストサーブでちがう球種を試す余裕ができますわ。」
絵美
「アリムはすぐできるから、教え甲斐があるわ。」
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