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第16章 主人公をロックオンした美女たち
093 【挿絵】 真々美が待ちわびた夜
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17日目 PM 19:00 夕方
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、本日は無し。
一番権利者: 真々美。》
◇
絵美様も納得されたので、夜ごはんを食べます。
話し合いの前に、真々美が指示した席順で座った。
真々美 絵美
[ テーブル ]
冬香 アリム オルア
のように座っている。
絵美
「じゃあ、いただきますの号令は、冬香さんお願いね。」
冬香
「わたしで良いんですか?」
絵美
「ええ、もちろんよ。
お弁当を買ってきた4人で、いただきますの号令を言うことは変な気がするわ。
一番の理由は元気を無くしたときに大事なことは元気な声をだすことよ。
そして、その声を快く聞いてくれる仲間がいることが極めて重要よ。」
真々美
「絵美の言うとおりだ。
冬香の元気な声を聞かせてくれ。」
冬香
「ありがとう。
では、みなさん。
いただきます。」
絵美、真々美、オルア、アリム
「「「「いただきます。」」」」
食後のひととき、アリムたちは、おしゃべりをしていた。
アリム
「みんなの愛情を味わっていたのだけれど、全部を食べきることは無理だったよ。」
オルア
「無理せずに味わって食べてね。」
アリム
「うん、ありがとう。
少しずつ行くよ。
お皿洗いはなんとか終わったけれど、洗濯は乾くまで待つ必要があるからね。
片付けは少しずつ進めたけれど、捨てる捨てないの判断がむずかしくて。」
絵美
「明日はわたしもいっしょに家事をするわ。
真々美関係のものなら、わたしが判断できるわ。
ひとりで静かに家事をするよりも、気分も晴れるわ。」
アリム
「ありがとう。 うれしいよ。
でも、ボクと二人きりでも絵美様は大丈夫ですか?
身の危険を感じたりしませんか?」
絵美
「うふふ、おかしなことを言うわね。
わたしは素手でもかなり強いのよ。」
アリム
「えーっと、そうではなくて、身体を触られたとか、いきなり抱きつかれたとか、セクハラだとか言いませんか? という意味だけどね。
そうなったら、オルア、真々美、冬香に嫌われそうで、イヤなんだ。」
絵美
「そういうことなら、願ってもないわ。
アリムさんの弱みを握って、愛情交換まで進めるからね。」
アリム
「つつしんで、ご辞退申し上げます。」
真々美
「アリム、わかりにくいだろうが絵美の冗談だ。
手と手が触れあったとか、ハグするくらいまでなら焼きもちを焼くことはあっても、アリムのことを嫌ったりしないから、安心してくれ。」
冬香
「アリム、キス以上は駄目だからね。」
オルア
「はだかで抱き合うとかは駄目だからね。」
アリム
「じゃあ、ひとまず安心してもいいのかな?
絵美さん、明日の買出しと家事をいっしょにお願いします。」
絵美
「ええ、まかせてね。」
アリム こころの声
『気のせいかな?
冬香の言動がオルアに似てきたような気がするなあ。』
◇
20:00 夜
絵美
「じゃあ、真々美とアリムさんで、お風呂を先に済ませてよ。
ふたりで30分くらいで出て欲しいかな?
あとは、アリムの個室で、ゆっくり過ごせばいいわ。
わたしは真々美の部屋で眠らせてもらうわ。」
真々美
「ああ、そうさせてもらおう。
アリム、それでいいな。」
アリム
「はい、ただ、ボクのお風呂は長いから、ふたりで30分は無理そうだよ。
ボクは50分くらい長風呂したいよ。」
真々美
「ハハハ、今回は我慢してくれ。
わたしがアリムを洗うから、時間内で済ませてみせる。
もちろん、わたしの髪を洗うことを手伝って欲しい。」
アリム
「うん、まかせてね。」
絵美
「30分は、あくまで目安だからね。
10分くらい長くなっても、責めたりしないわ。
夜ご飯の皿洗いは、わたしがするわ。
その間に、冬香さんとオルアさんは、寝る前の歯磨きを済ませてね。
今夜は、オルアさんの姉妹関係の儀式 第4段階を済ませるのでしょう?」
オルア
「冬香、大丈夫なの?
体調が悪いのなら、延期してもいいのよ。」
冬香
「どうしようかしら?
儀式を失敗させてしまうのではないか?
と心配なのだけれど。」
絵美
「冬香さん、ちょっと見せてね。」
絵美は、冬香の目をのぞき込んで現在の状態を確認した。
絵美
「精神的に元気が無くて弱っているようだけれど、オルアさんの気をもらった方が元気になれそうよ。」
冬香
「それでは、オルアの気を分けてもらうためにも、姉妹関係の儀式をオルアと進めます。
オルア、よろしくね。」
オルア
「ええ、冬香、よろしくね。
わたしもスリーカーを覚えたいわ。
最低でもレバーラを覚えたいわ。
儀式を乗り越えられるように支援してね。」
冬香
「ええ、もちろんよ。
でも、絵美様は?」
冬香 こころの声
『今夜も絵美様をひとりにしてしまうことが、心苦しいわ。』
絵美
「その代わり、明日は真々美との夜を独占するわ。」
真々美
「バランスが大事だからな。
明日は埋め合わせをする。
だから、絵美、今夜はさびしい思いをさせるが、ゆるしてくれ。」
絵美
「ええ、よろしくね。」
◇
お風呂場にて
真々美
「どうだ? 速かっただろう。
15分でアリムの身体を洗い終わったぞ。」
アリム
「・・・」
真々美
「どうした? 返事をしてくれ?」
アリム
「ひどいよ、途中でやめるなんて。」
真々美
「かわいいなあ、アリムは。
続きは、お布団の中で、しような。」
真々美はアリムのほほにキスをした。
アリム
「はい、ぜひ。」
真々美
「では、わたしの髪を洗ってくれないか?」
アリム
「女性の髪を洗うことは初めてだよ。
注意するべきことはあるかな?」
真々美
「そうだな。まずは香りの差を付けるために、わたしのシャンプーを使ってくれ。
同じ香りだと食欲が湧かなくなるからな。」
アリム
「わかったよ。
真々美のシャンプーなどはこの棚だね。
色分けされているから分かりやすいよ。」
真々美
「ああ、それと髪を洗うときはゴシゴシすることは避けてくれ。
髪の毛もわたしの肌の一部だと思って優しく愛撫するように、シャンプーやリンスを塗りこんで欲しい。
そして、頭皮は優しく揉んで欲しいかな。」
アリム
「覚えきる自信が無いけれど、とりあえずやってみるよ。
ダメ出しは都度その場で聞くことにするよ。」
アリムは自分で最良だと思う方法で、できる限り、真々美の希望にそうように真々美の髪の毛を洗うことにした。
真々美
「うーん、極楽、ごくらく。
髪の毛を洗ってもらうのは、本当に気持ちが良いものだな。」
アリムは、シャンプーを洗い流してから、リンスを真々美の髪に塗りこんだ。
アリム
「真々美の髪の毛の手触りは最高だね。
絹織物のような髪の毛とは、真々美の髪の毛のことかもしれないね。」
真々美
「うれしいことを言ってくれるな。
では、リンスが染み込むまでの間に、わたしの身体を洗ってくれ。」
アリムは顔を真っ赤にしながら、聞いた。
アリム
「真々美の身体を洗うって、もしかして?」
真々美
「もちろん、わたしがアリムの身体を洗った方法で頼むぞ。」
真々美は少し、意地悪な笑顔を向けた。
アリム
「うう、分かったよお。」
アリムは、ボディシャンプー泡タイプを両手に盛ってから、真々美の身体に塗りつけた。
アリムが真々美の身体の感触を楽しんでいる間、真々美はアリムの表情とアリムの刀を観察して楽しんでいた。
真々美
「どうだ? ひさしぶりの私の身体は?」
アリム
「とっても素敵です。」
真々美
「そうかあ?
アリム?
手の位置が間違っているぞ。」
真々美はアリムの手を自分の両胸に押し付けた。
アリム
「はずかしいよお。」
真々美
「クックックッ。
アリムの手はアリムのカタナを隠すのではなく、わたしの胸を味わうために使って欲しいな。」
アリム
「本気にしちゃうよ。」
真々美
「ああ、本気だぞ。
最後はココも洗ってくれ。」
アリム
「はい。 真々美さえ良ければ。」
真々美
「アリムに洗いたいと言わせたいなあ。」
アリム
「真々美の大事なところを洗いたいです。」
真々美
「良い返事だ。」
アリムは真々美の色っぽい顔を見ながら、真々美の身体中を洗い終えた。
そして、リンスを洗い流してから、真々美とアリムは湯船で身体を温めた。
真々美とアリムが髪の毛を乾かして、衣服を着てから絵美たちが待つリビングに戻った。
20:40
◇
真々美
「お風呂をお先に頂きました。」
アリム
「いいお湯でした。」
絵美
「上機嫌ね。 真々美。」
真々美
「ああ、とても気分がいい。
なあ、アリム。」
アリム
「は、はい。そうです。」
絵美
「じゃあ、冬香とオルアさんの番ね。
お風呂に入ってきて。」
冬香
「オルア、お風呂に入りましょうか?」
オルア
「ええ、冬香。
じゃあね、アリム、真々美。
良い夜を。
絵美様とは後で会えるわね。」
◇
アリムと真々美は、アリムの部屋にいた。
アリムは真々美との初めての夜を思い出していた。
☆ 044 8日目 真々美さんとアリムさんの夜 参照
真々美 こころの声
『今日は8月17日の夜だから、8月12日の夜が流れてから、6日間もお預けをされてしまったことになるな。』
真々美
「アリム、待ちわびていたぞ。」
アリム
「真々美? 落ち着いてね。」
真々美
「落ち着けとは無理な注文だな。
アリムは、6日間も食事できなかった場合、落ち着けるのかな?」
アリム
「うん、無理だね。
おなかが減って死んじゃうね。」
真々美
「その通りだな。
わたしは今まさに腹ペコで死にそうな状況だ。」
アリム
「えっ?」
真々美は、アリムを押し倒してキスをした。
そして、アリムさんの服を、すべて脱がせた。
それから、真々美もすべての服を脱いだ。
アリムさんの両手をつかんで、自分の両胸に押し当てた。
真々美
「さあ、はじめようか?
アリムの準備は良さそうだな。
お風呂の続きをしようか?
一度、手を放してくれ?
兜を付けてあげよう。」
真々美は、兜をアリムの刀に付けた。
アリム
「恥ずかしいよう。」
真々美
「そうか?
立派だぞ。
ただし、今回は、わたしを待たせた借りを返してもらうから、覚悟しておけ。」
真々美は、アリムにたっぷりと愛情を注ぎ込んだ。
真々美
「アリム、いい顔になってきたな。」
真々美とアリムの息遣いが荒くなってきた。
長い距離を走り続けたあとのような状態が近いかもしれない。
アリム
「真々美? そろそろ良いよね。」
真々美はアリムに抱きついて、アリムをやさしく撫でまわしているだけだ。
ただ、それだけだけれど、ずいぶん長い時間が過ぎていた。
真々美
「アリム? かわいく、おねだりしてくれないか?」
アリム
「ママ、お家に入れてえ。」
真々美
「お入り、アリム。」
真々美は、内と外の両方でアリムを抱きしめた。
アリム
「真々美、とっても素敵です。」
アリムは目をうるうるさせている。
アリムの目が涙で潤って、光が反射して、キラキラと光っている。
真々美
「アリム、お出かけしたくなったら、わたしの目を見ながら次の台詞を言ってくれないか?」
アリム
「えっ? なんと言えばいいのかな?」
アリムは、
「もう限界だよ。」
というような声で答えた。
真々美
「言って欲しいセリフはな、
真々美、大好き!
真々美、大好き!
真々美、大好き!
とアリムが言ったら、
わたしが、
行ってらしゃい!
と言うから、
行ってきます!
と返事してから、お出かけしてくれ。」
アリム
「うう、今すぐでも良いよね。」
真々美
「ああ、ちゃんとわたしの目を見ながら言うんだぞ。」
アリム
「うん。
真々美、大好き!
真々美、大好き!
真々美、大好き! 」
真々美
「行ってらしゃい!」
アリム
「行ってきます!」
アリムがお出かけする様子を見て、真々美は、非常に満足した。
◇
アリムがお出かけから戻ってきた。
真々美は、アリムの頭をやさしく撫でていた。
真々美
「アリム、気が付いたか?
とても可愛かったぞ。」
アリムは返事をする代わりに、顔を真っ赤にした。
アリム
「・・・」
真々美
「今度は、わたしに【受け】をさせてくれ。」
アリム
「うん、真々美の可愛い姿を見せてね。
それと、お出かけするときの台詞を、真々美にも言ってもらいたいな。」
真々美
「もちろんだ。
アリムの顔を見ながら、お出かけの言葉を言うことを楽しみにしているぞ。」
アリム
「うれしいよ。
じゃあ、いただきます。」
真々美
「どうぞ、召し上がれ。」
アリムと真々美の長い夜は始まったばかりだ。
◇
同意の上での愛情交換は、本当に綺麗ですね。
【読者様へ】
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《2日に一度の会議: 偶数日の予定、本日は無し。
一番権利者: 真々美。》
◇
絵美様も納得されたので、夜ごはんを食べます。
話し合いの前に、真々美が指示した席順で座った。
真々美 絵美
[ テーブル ]
冬香 アリム オルア
のように座っている。
絵美
「じゃあ、いただきますの号令は、冬香さんお願いね。」
冬香
「わたしで良いんですか?」
絵美
「ええ、もちろんよ。
お弁当を買ってきた4人で、いただきますの号令を言うことは変な気がするわ。
一番の理由は元気を無くしたときに大事なことは元気な声をだすことよ。
そして、その声を快く聞いてくれる仲間がいることが極めて重要よ。」
真々美
「絵美の言うとおりだ。
冬香の元気な声を聞かせてくれ。」
冬香
「ありがとう。
では、みなさん。
いただきます。」
絵美、真々美、オルア、アリム
「「「「いただきます。」」」」
食後のひととき、アリムたちは、おしゃべりをしていた。
アリム
「みんなの愛情を味わっていたのだけれど、全部を食べきることは無理だったよ。」
オルア
「無理せずに味わって食べてね。」
アリム
「うん、ありがとう。
少しずつ行くよ。
お皿洗いはなんとか終わったけれど、洗濯は乾くまで待つ必要があるからね。
片付けは少しずつ進めたけれど、捨てる捨てないの判断がむずかしくて。」
絵美
「明日はわたしもいっしょに家事をするわ。
真々美関係のものなら、わたしが判断できるわ。
ひとりで静かに家事をするよりも、気分も晴れるわ。」
アリム
「ありがとう。 うれしいよ。
でも、ボクと二人きりでも絵美様は大丈夫ですか?
身の危険を感じたりしませんか?」
絵美
「うふふ、おかしなことを言うわね。
わたしは素手でもかなり強いのよ。」
アリム
「えーっと、そうではなくて、身体を触られたとか、いきなり抱きつかれたとか、セクハラだとか言いませんか? という意味だけどね。
そうなったら、オルア、真々美、冬香に嫌われそうで、イヤなんだ。」
絵美
「そういうことなら、願ってもないわ。
アリムさんの弱みを握って、愛情交換まで進めるからね。」
アリム
「つつしんで、ご辞退申し上げます。」
真々美
「アリム、わかりにくいだろうが絵美の冗談だ。
手と手が触れあったとか、ハグするくらいまでなら焼きもちを焼くことはあっても、アリムのことを嫌ったりしないから、安心してくれ。」
冬香
「アリム、キス以上は駄目だからね。」
オルア
「はだかで抱き合うとかは駄目だからね。」
アリム
「じゃあ、ひとまず安心してもいいのかな?
絵美さん、明日の買出しと家事をいっしょにお願いします。」
絵美
「ええ、まかせてね。」
アリム こころの声
『気のせいかな?
冬香の言動がオルアに似てきたような気がするなあ。』
◇
20:00 夜
絵美
「じゃあ、真々美とアリムさんで、お風呂を先に済ませてよ。
ふたりで30分くらいで出て欲しいかな?
あとは、アリムの個室で、ゆっくり過ごせばいいわ。
わたしは真々美の部屋で眠らせてもらうわ。」
真々美
「ああ、そうさせてもらおう。
アリム、それでいいな。」
アリム
「はい、ただ、ボクのお風呂は長いから、ふたりで30分は無理そうだよ。
ボクは50分くらい長風呂したいよ。」
真々美
「ハハハ、今回は我慢してくれ。
わたしがアリムを洗うから、時間内で済ませてみせる。
もちろん、わたしの髪を洗うことを手伝って欲しい。」
アリム
「うん、まかせてね。」
絵美
「30分は、あくまで目安だからね。
10分くらい長くなっても、責めたりしないわ。
夜ご飯の皿洗いは、わたしがするわ。
その間に、冬香さんとオルアさんは、寝る前の歯磨きを済ませてね。
今夜は、オルアさんの姉妹関係の儀式 第4段階を済ませるのでしょう?」
オルア
「冬香、大丈夫なの?
体調が悪いのなら、延期してもいいのよ。」
冬香
「どうしようかしら?
儀式を失敗させてしまうのではないか?
と心配なのだけれど。」
絵美
「冬香さん、ちょっと見せてね。」
絵美は、冬香の目をのぞき込んで現在の状態を確認した。
絵美
「精神的に元気が無くて弱っているようだけれど、オルアさんの気をもらった方が元気になれそうよ。」
冬香
「それでは、オルアの気を分けてもらうためにも、姉妹関係の儀式をオルアと進めます。
オルア、よろしくね。」
オルア
「ええ、冬香、よろしくね。
わたしもスリーカーを覚えたいわ。
最低でもレバーラを覚えたいわ。
儀式を乗り越えられるように支援してね。」
冬香
「ええ、もちろんよ。
でも、絵美様は?」
冬香 こころの声
『今夜も絵美様をひとりにしてしまうことが、心苦しいわ。』
絵美
「その代わり、明日は真々美との夜を独占するわ。」
真々美
「バランスが大事だからな。
明日は埋め合わせをする。
だから、絵美、今夜はさびしい思いをさせるが、ゆるしてくれ。」
絵美
「ええ、よろしくね。」
◇
お風呂場にて
真々美
「どうだ? 速かっただろう。
15分でアリムの身体を洗い終わったぞ。」
アリム
「・・・」
真々美
「どうした? 返事をしてくれ?」
アリム
「ひどいよ、途中でやめるなんて。」
真々美
「かわいいなあ、アリムは。
続きは、お布団の中で、しような。」
真々美はアリムのほほにキスをした。
アリム
「はい、ぜひ。」
真々美
「では、わたしの髪を洗ってくれないか?」
アリム
「女性の髪を洗うことは初めてだよ。
注意するべきことはあるかな?」
真々美
「そうだな。まずは香りの差を付けるために、わたしのシャンプーを使ってくれ。
同じ香りだと食欲が湧かなくなるからな。」
アリム
「わかったよ。
真々美のシャンプーなどはこの棚だね。
色分けされているから分かりやすいよ。」
真々美
「ああ、それと髪を洗うときはゴシゴシすることは避けてくれ。
髪の毛もわたしの肌の一部だと思って優しく愛撫するように、シャンプーやリンスを塗りこんで欲しい。
そして、頭皮は優しく揉んで欲しいかな。」
アリム
「覚えきる自信が無いけれど、とりあえずやってみるよ。
ダメ出しは都度その場で聞くことにするよ。」
アリムは自分で最良だと思う方法で、できる限り、真々美の希望にそうように真々美の髪の毛を洗うことにした。
真々美
「うーん、極楽、ごくらく。
髪の毛を洗ってもらうのは、本当に気持ちが良いものだな。」
アリムは、シャンプーを洗い流してから、リンスを真々美の髪に塗りこんだ。
アリム
「真々美の髪の毛の手触りは最高だね。
絹織物のような髪の毛とは、真々美の髪の毛のことかもしれないね。」
真々美
「うれしいことを言ってくれるな。
では、リンスが染み込むまでの間に、わたしの身体を洗ってくれ。」
アリムは顔を真っ赤にしながら、聞いた。
アリム
「真々美の身体を洗うって、もしかして?」
真々美
「もちろん、わたしがアリムの身体を洗った方法で頼むぞ。」
真々美は少し、意地悪な笑顔を向けた。
アリム
「うう、分かったよお。」
アリムは、ボディシャンプー泡タイプを両手に盛ってから、真々美の身体に塗りつけた。
アリムが真々美の身体の感触を楽しんでいる間、真々美はアリムの表情とアリムの刀を観察して楽しんでいた。
真々美
「どうだ? ひさしぶりの私の身体は?」
アリム
「とっても素敵です。」
真々美
「そうかあ?
アリム?
手の位置が間違っているぞ。」
真々美はアリムの手を自分の両胸に押し付けた。
アリム
「はずかしいよお。」
真々美
「クックックッ。
アリムの手はアリムのカタナを隠すのではなく、わたしの胸を味わうために使って欲しいな。」
アリム
「本気にしちゃうよ。」
真々美
「ああ、本気だぞ。
最後はココも洗ってくれ。」
アリム
「はい。 真々美さえ良ければ。」
真々美
「アリムに洗いたいと言わせたいなあ。」
アリム
「真々美の大事なところを洗いたいです。」
真々美
「良い返事だ。」
アリムは真々美の色っぽい顔を見ながら、真々美の身体中を洗い終えた。
そして、リンスを洗い流してから、真々美とアリムは湯船で身体を温めた。
真々美とアリムが髪の毛を乾かして、衣服を着てから絵美たちが待つリビングに戻った。
20:40
◇
真々美
「お風呂をお先に頂きました。」
アリム
「いいお湯でした。」
絵美
「上機嫌ね。 真々美。」
真々美
「ああ、とても気分がいい。
なあ、アリム。」
アリム
「は、はい。そうです。」
絵美
「じゃあ、冬香とオルアさんの番ね。
お風呂に入ってきて。」
冬香
「オルア、お風呂に入りましょうか?」
オルア
「ええ、冬香。
じゃあね、アリム、真々美。
良い夜を。
絵美様とは後で会えるわね。」
◇
アリムと真々美は、アリムの部屋にいた。
アリムは真々美との初めての夜を思い出していた。
☆ 044 8日目 真々美さんとアリムさんの夜 参照
真々美 こころの声
『今日は8月17日の夜だから、8月12日の夜が流れてから、6日間もお預けをされてしまったことになるな。』
真々美
「アリム、待ちわびていたぞ。」
アリム
「真々美? 落ち着いてね。」
真々美
「落ち着けとは無理な注文だな。
アリムは、6日間も食事できなかった場合、落ち着けるのかな?」
アリム
「うん、無理だね。
おなかが減って死んじゃうね。」
真々美
「その通りだな。
わたしは今まさに腹ペコで死にそうな状況だ。」
アリム
「えっ?」
真々美は、アリムを押し倒してキスをした。
そして、アリムさんの服を、すべて脱がせた。
それから、真々美もすべての服を脱いだ。
アリムさんの両手をつかんで、自分の両胸に押し当てた。
真々美
「さあ、はじめようか?
アリムの準備は良さそうだな。
お風呂の続きをしようか?
一度、手を放してくれ?
兜を付けてあげよう。」
真々美は、兜をアリムの刀に付けた。
アリム
「恥ずかしいよう。」
真々美
「そうか?
立派だぞ。
ただし、今回は、わたしを待たせた借りを返してもらうから、覚悟しておけ。」
真々美は、アリムにたっぷりと愛情を注ぎ込んだ。
真々美
「アリム、いい顔になってきたな。」
真々美とアリムの息遣いが荒くなってきた。
長い距離を走り続けたあとのような状態が近いかもしれない。
アリム
「真々美? そろそろ良いよね。」
真々美はアリムに抱きついて、アリムをやさしく撫でまわしているだけだ。
ただ、それだけだけれど、ずいぶん長い時間が過ぎていた。
真々美
「アリム? かわいく、おねだりしてくれないか?」
アリム
「ママ、お家に入れてえ。」
真々美
「お入り、アリム。」
真々美は、内と外の両方でアリムを抱きしめた。
アリム
「真々美、とっても素敵です。」
アリムは目をうるうるさせている。
アリムの目が涙で潤って、光が反射して、キラキラと光っている。
真々美
「アリム、お出かけしたくなったら、わたしの目を見ながら次の台詞を言ってくれないか?」
アリム
「えっ? なんと言えばいいのかな?」
アリムは、
「もう限界だよ。」
というような声で答えた。
真々美
「言って欲しいセリフはな、
真々美、大好き!
真々美、大好き!
真々美、大好き!
とアリムが言ったら、
わたしが、
行ってらしゃい!
と言うから、
行ってきます!
と返事してから、お出かけしてくれ。」
アリム
「うう、今すぐでも良いよね。」
真々美
「ああ、ちゃんとわたしの目を見ながら言うんだぞ。」
アリム
「うん。
真々美、大好き!
真々美、大好き!
真々美、大好き! 」
真々美
「行ってらしゃい!」
アリム
「行ってきます!」
アリムがお出かけする様子を見て、真々美は、非常に満足した。
◇
アリムがお出かけから戻ってきた。
真々美は、アリムの頭をやさしく撫でていた。
真々美
「アリム、気が付いたか?
とても可愛かったぞ。」
アリムは返事をする代わりに、顔を真っ赤にした。
アリム
「・・・」
真々美
「今度は、わたしに【受け】をさせてくれ。」
アリム
「うん、真々美の可愛い姿を見せてね。
それと、お出かけするときの台詞を、真々美にも言ってもらいたいな。」
真々美
「もちろんだ。
アリムの顔を見ながら、お出かけの言葉を言うことを楽しみにしているぞ。」
アリム
「うれしいよ。
じゃあ、いただきます。」
真々美
「どうぞ、召し上がれ。」
アリムと真々美の長い夜は始まったばかりだ。
◇
同意の上での愛情交換は、本当に綺麗ですね。
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
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