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第14章 女神様 ご降臨
083【挿絵】冬香 第4段階の儀式とスリーカー
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白沢絵美様は最高ですね。
今回は、エッチッチ回です。
規約違反になりませんように。
運営様、お目こぼしお願いします。
◇
16日目 PM 18:00 夕方
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、16日目の分を本日実施済み
一番権利者: 真々美。
ただし、アリムが意識を取り戻す《20日目予定》までは、お預け状態。》
セーラさんは、迎えに来たシュウピンさんとメラニィさんと一緒に帰った。
アリムが寝ているそばには、オルア、絵美様、真々美、冬香がいた。
絵美
「いよいよ、真々美と冬香さんの姉妹関係の儀式が第4段階に入るわね。
ゆっくりと気持ちを落ち着ける前に、お風呂を先に済ませましょうか?
冬香さんとオルアさんが入ったあとで、真々美とわたしが入るわ。
夕食後の歯磨きを済ませてから、座学をしましょう。
今回からはオルアさんも参加してね。
それと入れ替えに、前にも言ったけれど、わたしは立ち会えません。
オルアさんと3人で進めてもらいます。」
冬香
「お風呂は先に絵美様と真々美がお入りください。
わたしたちは後にします。」
オルア
「絵美様は、真々美にべったりですね。」
絵美
「うーん、冬香さんやオルアさんとも裸の付き合いでいっしょに入りたいのだけれど・・・
真々美のサブシス冬香さんに手を出すことは禁止事項だから、無理ね。
オルアさんはサブシスのサブシスだから、もっと駄目ね。
もしも、ゆるされるならば、頭のてっぺんから足の指さきまで、丁寧に洗ってあげたいところだけれど。」
真々美
「絵美、よだれが垂れている。」
真々美は、タオルでよだれをふき取った。
絵美
「あら、ありがとう。」
真々美
「つぎに、よだれを垂らしたときは、くちで吸い取るからな。
まったく、私というものがありながら。」
絵美
「えへへ、だって、冬香さんとオルアさんが可愛くて可愛くて仕方ないじゃない。」
真々美
「さあ、風呂に入ろうか? 絵美。
欲望ごと洗い流してあげよう。」
絵美
「きゃあ、大胆宣言ね。 お先にお風呂を頂きます。」
冬香
「行ってらっしゃい。」
オルア
「今日も、晩御飯を買ってきたのね。
真々美が料理をしようとしないなんて、やっぱり元気が無いのね。」
冬香
「仕方ないわよ。 洗濯物もたまっているわ。」
オルア
「片付けも出来なくて、部屋がちらかっているわ。」
冬香
「オルアも洗い物が得意のはずなのに、手つかずよね。」
オルア
「アリムがいないと、元気が出なくて、なにもする気が起きなくて。」
冬香
「真々美も わたしも オルアも同じよね。
アリムがいることが当たり前になっていたなんて。
たった16日間の関係とは思えないくらいね。」
オルア
「絵美様が明るく振舞ってくださらなかったら、お通夜みたいな雰囲気になるわね。」
冬香
「本当に、その通りね。」
◇
絵美様と真々美が、お風呂に入っている。
絵美
「さてと、真々美のお胸のご機嫌はいかがかなあ。」
真々美
「・・・」
絵美
「あまり乗り気じゃないみたいね。」
真々美
「すまない。
考え事をしていたんだ。」
絵美
「どうしたの?
私が聞いてもいいのかな。」
真々美
「ああ、わたしは、レバーラではなく、スリーカーを選ぶべきだったのか?
と、今になって、後悔している。」
絵美
「真々美の判断は正しかったと思うわ。
スリーカーは、今日の夜に冬香さんが覚えるはず。」
真々美
「そうだな。」
絵美
「冬香さんのことを信じなさい。
彼女ならうまくやるわ。」
真々美
「信じていないわけではないんだ。
ただ、アリムには1日でも早く回復してもらいたい。
なぜか、元気が湧いてこないんだ。」
絵美
「アリムさんに、ここに帰って来て欲しいのかな。」
絵美は、右手の指を真々美の湖に派遣した。
真々美
「物理的にはそうなのかもしれないが、もっとこう違うのだ。
置き忘れられたペンのキャップが、ペンの元に戻りたいような。
すまない、うまく表現できない。」
絵美は、後ろから優しく真々美を抱きしめた。
絵美
「こうやって、私の鼓動を背中に感じても満たされない?」
真々美
「一つの胃袋は、お腹いっぱいなのだが、もう一つの胃袋が満たされないような気持ちかな。」
絵美
「アリムさんは本当の意味で、真々美たちと繋がったのね。」
真々美
「そうだと思う。 大きな喪失感があるんだ。」
絵美
「真々美が大好きな料理をしようとしないから、元気が無いことは分かっていたわ。
ただね、確認したかったのよ。
わたしの真々美のこころの占有率をね。
大学卒業当時は、わたしが100%だと思っていたけれど・・・
冬香さん、オルアさん、アリムさんと4等分になってしまったのね。」
真々美
「絵美への情熱が減ったとは思わないで欲しい。」
絵美
「ええ、分かっているわ。
じゃあ、身体を洗いっこしましょうね。
まずは、わたしが真々美を洗ってあげるわ。
さあ、おいで。」
真々美は絵美に身体じゅうを洗ってもらった。
真々美
「絵美は、幼いころ、母親にこういうふうに身体を洗ってもらったのか?」
絵美
「ええ、そうよ。
あっ、ごめんなさい。
なにか嫌なことを思い出させたかしら。」
真々美
「いいや、子供のころに受け取れなかった愛情を、いま手に入れたかのように、じんわりと身体に幸せが沁み通っていく感じだ。」
絵美
「そう?
じゃあ、いっしょに湯船で温まったあとで、わたしの身体も洗ってね。」
真々美
「もちろんだ。」
湯船で身体を温め合ったあとで、真々美は絵美の身体を洗った。
絵美
「うーん、気持ちいいわ。
真々美の洗髪は最高ね。」
真々美
「洗髪は爪を立てずに指の腹で優しく頭皮を揉むようにマッサージすることが重要だよな。
頭が禿げないように、シャンプーの使用は週に1回だけ。
他の日は、お湯とリンスだけがお薦めだ。
絵美は頭を使う仕事が多いから、あたまが大汗をかくんじゃないか?」
絵美
「そうね。 その通りよ。」
真々美は、絵美のシャンプーを洗い流した。
真々美
「リンスをマッサージしながら、髪と頭皮に塗りこむぞ。
これだけ長いと、ひとりで洗うのは大変だろう。」
絵美
「そうね、今日は真々美に洗ってもらえるから、極楽だわ。」
真々美
「リンスが沁み込むまでの時間が掛かるから、身体も洗おうか?」
絵美
「ええ、お願いするわ。」
真々美は、泡を絵美の身体じゅうに優しく塗りつけた。
絵美
「ま、真々美、そこは?」
真々美
「絵美ちゃん、蝶々の羽も広げて洗いましょうね。
ひとりで洗うときは、洗いタオルを使っていると思うが、洗いタオルでこすると痛いから、指でやさしく泡を塗りましょうね。
聞こえてますか? 絵美ちゃん。」
絵美
「あ、ああ。
や、やあ。」
真々美
「はい、お湯を優しくかけて泡を流しましょうね。」
絵美
「えっ? もう終わり。」
真々美
「いいや、洗顔とリンスの洗い流しが残っているぞ。
洗顔は自分でする方が安全だから、セルフサービスだぞ。」
絵美
「そうじゃなくて、そのお。」
真々美
「お布団の中でするべきことは、ここではしないぞ。」
絵美
「もう、いじわるね。
知らない。
顔を洗うわ。」
絵美が顔を洗うのを真々美は待っていた。
真々美
「じゃあ、リンスを洗い流すぞ。」
二人は、湯船で身体を温めながら、他愛のないおしゃべりをした。
絵美
「真々美と入るお風呂は、本当に極楽ね。」
真々美
「しまった。 大事なことを忘れていた。」
絵美
「えっ? なにを忘れたの? 重要なこと。」
真々美
「ああ、最優先事項と言ってもいい。」
絵美
「な、なにを忘れたの?
責めないから言って!」
真々美
「絵美の背中に泡を塗るとき、
「あーっと、わざと手が滑ったあーー」
と言って、絵美のお胸を味わうことを忘れてしまった。
わたしは本当に冷静な判断ができなくなっている。」
絵美
「うふふ、取り返しがつく失敗なら気にしなくていいわ。」
絵美は、真々美に背中を向けてきた。
真々美
「絵美?」
絵美
「真々美、背中を優しくなでて欲しいわ。」
真々美
「あ、ああ。
こんな感じだろうか?」
3分ほど、真々美は絵美の背中を優しくなでていた。
絵美
「真々美?」
絵美は不機嫌そうな声をしている。
真々美
「撫で方が足りないのか?」
おそるおそる聞いてみる。
絵美
「いつになったら、わざと手を滑らすのよ。
スピードが足りないから、すべらないのかな?」
真々美
「おーっと、手が滑ったあ。
滑り落ちないように、なにかに捕まらなくては!
おお、なんだこの素晴らしい手触りは、天国の雲をつかんだのだろうか?」
真々美は両手をグーパー、グーパーしている。
絵美
「わたしを待たせすぎなのよ。
あとで、同じ回数だけ、肩も、もんでね。」
真々美は、ほっとした。
真々美
「わたしも肩をもんで欲しいぞ。」
絵美
「料金は先払いだからね。」
絵美は1回転して、真々美に正面を向けた。
やさしくキスをしてから、真々美のお胸を両手でグーパー、グーパーしはじめた。
絵美
「これは、肩をもむ強さと回数を決めるための大事な調査ですからね。
ちからを抜いて触診に協力してくださいね。
もちろん、可愛い声を出しても大丈夫ですからね。」
真々美は顔を赤くして、うなづいていた。
真々美
「それでは先に上がって、絵美の髪を乾かす準備をしてくる。」
絵美
「ええー、わたしを置いて行かないでーーー。
なんてね。
悪いわね。 甘えさえてもらうわ。」
10分ほどで、真々美は服を着て、自分の髪を乾かして、セットを終えた。
真々美
「絵美、おまたせ。」
真々美は絵美を湯船から呼び寄せて、絵美の身体を拭いて、服を着せていった。
そして、椅子に座らせて、絵美の髪を梳いてから、毛先から髪を乾かしていった。
絵美
「本当に極楽だわ。
次回は私がしてあげるね。」
真々美
「ああ、楽しみにしている。」
◇
19:00
絵美
「冬香さん、オルアさん、良いお湯でした。
ありがとう。」
冬香
「絵美様、別嬪さんレベルがさらに上がりましたね。」
絵美
「真々美が髪をセットしてくれたおかげね。」
オルア
「絵美様、輝いておられます。」
絵美
「ありがとう。 オルアさんたちもお風呂に入ってね。」
冬香
「絵美様、真々美、私たちは先に晩御飯を頂きました。
おふたりの分は、冷蔵庫に入っています。
レンジでチンしてから、お召し上がりください。」
絵美
「ありがとう、冬香さん、オルアさん。
ゆっくり入ってきてね。」
冬香
「はい、絵美様。
オルア、いっしょに入りましょう?」
オルア
「はい、冬香。」
◇
冬香とオルアが風呂に入っている間に、絵美と真々美は食事を済ませた。
絵美
「真々美、ここの給湯能力はどれくらいなの?
いま、お湯を使ったら、お風呂場にいる冬香さんたちに迷惑をかけるかなあ?」
真々美
「大丈夫だ。
心配はいらない。
私たちがお風呂に入っている間に、アリムに皿洗いと洗濯をお湯で同時に行ってもらっても大丈夫なように、通常家庭の3倍の給湯能力が備えてある。」
絵美
「まあ、素敵ね。
じゃあ、少しは皿洗いを済ませましょうか?」
真々美
「いや、お客様待遇にするべき、絵美にさせるわけには。」
絵美
「あまりにもひどすぎると、アリムさんに逃げられてしまうわよ。
そうなったときに3人をなぐさめる手間に比べたら、なんてことないわ。
でも、最低限レベルしかできないからね。」
絵美は、皿洗い、洗濯、片づけを最低限ではあるが、済ませていった。
絵美 こころの声
『それにしても、家事をアリムさんに押し付ける前提の家なんて、びっくりね。
アリムさんを家庭に入れるつもりかしら?
まあ、3人の高収入を考えれば、経済的には余裕よね。
それよりも、他の女性を近づけないために、家に縛り付けたいのかなあ。
焼きもち焼きだからなあ。 流石は私の妹たちだわ。』
◇
20:00 夜
冬香とオルアがお風呂から出てきた。
冬香
「今、出ました。」
オルア
「ただいまー。」
絵美
「じゃあ、歯磨きしましょうか?」
冬香とオルアはそれぞれの個室で、
絵美は真々美の個室で、
真々美はアリムの個室で歯磨きをすませた。
◇
20:30 夜
リビングにて
絵美、真々美、
[ テーブル ]
オルア、冬香
の並びで座っている。
絵美
「姉妹関係の儀式 第4段階の座学をします。
第4段階の3で、恥ずかしいという気持ちが一定以上まで高まれば、性魔力の限界値を 60 に到達させることができます。
そして、性魔力の第5呪文を習得できます。
ここまではよろしいですか?」
真々美、冬香、オルア
「「「 はい。 」」」
絵美
「真々美は無事に、第4段階をクリアして、第5呪文のレバーラを習得しました。
本日の夜は、冬香さんが第5呪文を習得するために、姉妹関係の儀式 第4段階に挑戦します。
攻め手は真々美、
受け手は冬香さん、
見学と魔力カウントはオルアさんです。
質問は?」
オルア
「性魔力のカウントと言うか、性魔力の最大値の見方が分かりません。」
絵美
「なるほどね、冬香さん、よろしく。」
冬香
「オルア、まずは、わたしの目の奥を覗き込んでくれる?」
オルア
「綺麗な目をしているわ。」
冬香
「夜空の星から星座を探すような気持ちで見てくれる?」
オルア
「あ、いろんな形が見えてきた。」
冬香
「全体を見渡す感じで眺めてみて。
長い文章を読むときに読もうとするのではなく、全体を眺めていくようにして、とにかく見ていくというか。
画像読み取りをするスキャナのように、順番に流していくというか。」
オルア
「あ、あったわ。
性魔力
現在値 30 / 最大値 30」
冬香
「そう、それよ。
今度は少し離れてくれる。
1mくらい。
そう、その辺ね。
そして、プラネタリウムで星座を映し出すように、いま、見た情報がわたしの周りにも映し出されているわ。」
オルア
「えーっと、生命力値、パートナーの有無、性魔力値しか見えないわ。」
生命力値: 健康《青》、80%。
パートナー: あり
性魔力: 現在値 30 / 最大値 30
冬香
「それで合っているわ。
複雑な情報は瞳の奥を直接のぞきこまなきゃ分からないのよ。
だから、真々美も説明会の時、アリムの目をのぞきこんでいたでしょ。」
☆ 司会:
☆ 「わたしの目を見なさい。」
☆
☆ 003 研修1日目 予定表の説明
オルア
「そうなのね。
でも、これが今夜は必要になるの?」
絵美
「そうよ、オルアさん。
第4段階の3において、残心の決めポーズの時の性魔力を測定する必要があります。
冬香さんの性魔力を3分間、読み上げてもらいます。
もしも、恥ずかしさレベルが足りないと、性魔力の最大値を60超えさせることができなくなって、今後の最大値も増やせなくなります。
だから、もしも、途中で性魔力を読み取れなくなったら、迷わずに真々美に言ってね。
真々美と交代してもらうから。」
オルア
「絵美様はご参加できないのですよね。」
絵美
「ええ、そうよ。
あなたたちなら大丈夫よ。
一番の理由は、直接のハイシスや直接のサブシス以外に素肌を見せてはいけないからよ。
だから、カセイダード王国には、公衆浴場がないのよ。
どんなに安いアパートでもトイレとお風呂は完備することが法律で義務付けられているわ。」
オルア
「わかりました。 もしうまくいかないときは迷わず真々美に言います。」
絵美
「よろしくね。 オルアさん。」
オルア
「絵美様、質問してもよろしいでしょうか?」
絵美
「どうぞ。 オルアさん。」
オルア
「アリムは、交配届け前検査で性魔力の最大値が90まで増えたのですよね。
おなじくらい恥ずかしい行為をした私たちの性魔力が増えない理由は何ですか?」
絵美
「あなたたちがしたことは単なるお礼だからよ。」
冬香
「それでも2回目以降はアリムも、どういうご褒美があるか予想がつきましたよね。」
絵美
「同じご褒美が返ってくるという保証はどこにもないわ。
だから、アリムさんにとっては、ただただ恥ずかしい行為を強制されることが三連続で続いただけよ。
というわけで、アリムさんの恥ずかしさと、あなたたちの恥ずかしさは強さが違いすぎるのよ。」
冬香
「絵美様、ありがとうございます。 分かった気がします。」
絵美
「はじめて聞くオルアさんのためにも、ひととおり復習をします。
ハイシスの名前を 〇〇様とすると、お出かけするときの挨拶の言葉は次のようになります。
第4段階の1
〇〇様 大好き
〇〇様 大好き
〇〇様 大好き
いってらっしゃい。
いってきます。
第4段階の2
〇〇様 大好き
〇〇様 大好き
〇〇様のお胸が大好き
いってらっしゃい。
いってきます。
第4段階の3
お胸が大好き
お胸が大好き
〇〇様のお胸が大好き
いってらっしゃい。
いってきます。」
オルア
「お胸が大好き という言葉が、だんだんと増えてきますね。
それにつれて、恥ずかしさも増えてきますね。」
絵美
「そのとおりですね。
でも第五段階に比べたら、そよ風みたいなものですよ。」
オルア
「そうなんですか?
どれぐらい恥ずかしい行為が待ってるんですか?」
絵美
「前にも言ったかもしれませんが、私が泣いて拒否したぐらい恥ずかしい行為が待っています。
ですから、第5段階はあきらめるという前提で第5呪文を選んでもらいます。」
冬香
「わたしはなんとしても、スリーカーを覚えたいです。」
絵美
「ええ、覚えています。
ただ前例が無いのでどうなるか私にはわかりません。
サア様に聞いても答えてはくれないでしょう。」
オルア
「サア様って、ケチなのですか?
それとも、意地悪?
もしかして、絵美様が嫌われているとか?」
絵美
「そのどれでもありません。
基本的に答えが分からない状況で、いきなり選ばされるということが姉妹関係の儀式には多いのです。
「そんなものなのか?」
と諦めるしかありません。」
オルア
「分かりました。
それで、どんな行為をするのですか?」
絵美
「それは今から見ていただきます。
百聞は、一見にしかずです。」
冬香
「あのう、絵美様、質問なのですが?」
絵美
「どうぞ、冬香さん。」
冬香
「一晩に4回もお出掛けすることは体力的に大変なので、
第4段階の2 において 「失敗すること」 を省略することはできますか?」
絵美
「分かりませんとしか言いようがありません。
でも試してみるのも良いかもしれません。
ただし、第4段階の1は準備体操のようなものなので、省略するべきではありません。
第4段階の1、2、3で 1回ずつ合計3回お出掛けすることは守った方が良いでしょう。」
冬香
「アドバイスありがとうございます。
自己責任で試してみます。」
絵美
「それでは、成功を祈ります。
話は変わるけどオルアさん、おすすめの漫画があったら貸してくれない?
待ってる間、退屈するだろうだから。」
オルア
「それでしたら、お薦めが有るので、持ってきます。」
オルアは、カバンにマンガを詰め込んで戻ってきた。
オルア
「「総合医エリーナ」と
「剣神エクストリム」が
お薦めです。
「総合医 エリーナ」は、とても美しい絵と感動のストーリーで泣けてきます。
そして、なんといっても、「剣神エクストリム」が面白いです。
20年以上のマンガとは思えないくらい設定とストーリーが優れています。
カセイダードの科学力でも実現が難しい内容が多くて、とてもとても20年前に書かれたとは思えません。
絵美
「ありがとう、オルアさん。
楽しませてもらうわね。」
◇
21:00
絵美は、真々美の部屋で、心配を紛らわすためにマンガを読んでいる。
真々美、冬香、オルアは、アリムと4人で寝る用のベッドの上にいた。
真々美、冬香の2人は服を脱いでいた。
冬香
「今回は、真々美も脱ぐのね。」
真々美
「ああ、オルアとは互いの裸を見せた中だからな。
今更隠す必要はないと思う。
それに、肌を直接重ねた方が冬香も興奮できるだろう。」
冬香
「そうね。
それじゃあ、オルア、第4段階の3までは見ているだけで退屈かもしれないけれど、我慢して見学していてね。
とは言っても、もうすぐオルアも同じ経験をするのだから、心の準備ができるように、よーく見て聞いてね。」
オルア
「ええ、わかったわ。
がんばってね。
真々美、冬香。」
真々美
「主役は冬香だけどな。」
冬香
「ありがとう、オルア。」
◇
第4段階の1 開始
真々美は冬香に優しくキスをしてから、愛情を注ぎ始めた。
オルアからは、前に見た二人の行為と同じように見えたが、最後が違った。
冬香がお出掛けしそうな瞬間の真々美が荒々しかった。
真々美
「冬香、目を閉じるな。
わたしの顔をしっかりと見るんだ。
冬香が言うべき言葉は何だ。」
冬香は、はずかしそうに目を閉じて顔を背けようとしたが、真々美が冬香の両頬を優しく両手で支えて、冬香の顔をのぞきこんだ。
真々美
「冬香、さあ、だまってお出掛けしたら、ゆるさないからな。」
冬香は、目を潤ませながら艶っぽい声で言った。
冬香
「真々美様 大好き
真々美様 大好き
真々美様 大好き」
真々美
「いってらっしゃい。」
冬香
「いってきます。」
お出掛けしたときの冬香の表情と声は、とても美しかった。
真々美
「オルア、冬香の性魔力値を読み上げてくれ。」
オルア
「はい、真々美。
現在値 40 / 最大値 40
です。」
真々美
「成功だな。」
冬香
「・・・」
冬香は、ぼーっとしていた。
◇
第4段階の2
真々美
「冬香、続けていけそうか?」
冬香
「ええ、大丈夫よ。
体力にも限りがあるから失敗後のポーズからお願いするわ。」
そう言いながらも、冬香の表情は真っ赤っかだった。
オルア
「冬香、大丈夫なの?」
冬香
「ええ、大丈夫よ。
よく見ててね。 オルア。
本当に恥ずかしい格好だけれど、真々美とオルアには、見られてもいい。
ううん、見て欲しいと思えるわ。
ただ、アリムに対しては、今は無理かもしれない。」
オルア
「ええ、そんなに恥ずかしい格好をするの?」
冬香
「真々美、お願いね。」
真々美
「ああ、わかった。」
両足をそろえて伸ばして座る真々美に膝枕をしてもらうような形で、冬香は寝転がった。
真々美の足と冬香の足は同じ方向にまっすぐに伸ばされていた。
真々美
「冬香、ポーズを取ってくれ。」
冬香
「はい、真々美様。」
冬香は、M文字型に足を広げて曲げた。
そして、その状態を固定するかのように、真々美は膝を立てて、冬香のひざの内側に自分のあしのふくらはぎを当てて、固定するように足を閉めた。
真々美
「とっても綺麗だよ。 冬香。
こんな素晴らしい冬香の姿を見れるとは思わなかった。
どうだ、冬香、とっても恥ずかしいか?」
冬香
「ええ、とっても恥ずかしいわ。
まさか、こんな格好をする日が来るとは思わなかったわ。」
真々美
「私も思わなかったよ。
でも、とても綺麗だ。
さあ続きを見せてくれ。」
冬香の真っ赤っかの顔がさらに赤くなった。
そして、冬香はきれいな指先で、冬香の蝶々の羽を広げて見せた。
冬香
「真々美様、冬香の蝶々と赤い宝石を見てください。」
どんどん冬香の顔が赤くなっていた。
オルア こころの声
『な、なに、この格好は、こんな恥ずかしい格好をしないといけないの?』
オルア
「ふ、冬香、大丈夫なの。」
冬香
「大丈夫なわけないじゃない。
でも、スリーカーは、ぜひ覚えたいの。
それに、真々美とオルアだけなら大丈夫よ。
ガマンできる。
ううん、喜びを感じることも出来るわ。
それ以外の人に見られる場合は、暴れ出すけどね。」
顔を真っ赤にしながら、優しくオルアに微笑む冬香の顔を見たオルアは、いじらしい冬香を見て、儀式中で無ければ、やさしく頭を撫でてあげたいと思った。
真々美
「リトル冬香ちゃん、お久しぶり元気だったかな?
冬香の美しいソプラノの歌声を聞きたいから、協力してくれる?
そうか、OKだな?
いつもありがとう。
さあ、冬香、がんばってくれ。」
真々美の美しい指先がピアノを弾くように優しく冬香を演奏していた。
冬香
「あ、ああ、あー。」
真々美
「目を閉じていられるのも今のうちだぞ。
これほどまで美しい格好の冬香は初めて見たぞ、初めて聞いたぞ。
どの鍵盤を押しても、美しい音色を奏でてくれる最高級のピアノを楽しめて、わたしは幸せだ。」
そう言う真々美ではあったが、顔からは涙が出ていた、恥ずかしすぎる姿に耐える冬香を美しい素晴らしいと思う気持ちに、罪悪感も混じってきた。
真々美
「本当にやさしく撫でているだけなのに、いつもの数倍は可愛い声が出ているぞ。」
冬香
「い、いやあ、言わないで、真々美様。」
真々美
「もっと、お願いします。
真々美様だろう?
いつまで、目を閉じているつもりだ。
さあ、わたしの顔を見るんだ。」
冬香
「ま、真々美さまあ。」
冬香の両目には大量の涙が浮かんでいた。
冬香
「は、恥ずかしいよお。」
真々美
「まだ、第4段階の2なのに、そんなに恥ずかしいか?
さあ、そろそろ、冬香の最大級に恥ずかしい姿を見せてもらおうか?
なんて、美しい蝶々だ、捕まえよう。
おお、とても美しい赤い宝石もあるぞ。」
真々美は冬香が逃げられないように、自分の胸を冬香に押し付けるようにして、冬香を抱きしめた。
とつぜん、冬香が目を開けて、真々美を見つめながら言った。
冬香
「真々美様 大好き
真々美様 大好き
真々美様のお胸が大好き」
真々美
「いってらっしゃい。」
冬香
「いってきます。」
お出掛けしたときの冬香の表情と声は、とても美しかった。
真々美
「オルア、冬香の性魔力値を読み上げてくれ。」
オルア
「はい、真々美。
現在値 50 / 最大値 50
です。」
真々美
「成功だな。」
冬香
「・・・」
冬香は、またしても、ぼーっとしていた。
◇
第4段階の3
真々美
「冬香、続けていけそうか?」
冬香
「ええ、大丈夫よ。
あと1つね。 真々美。」
真々美
「ああ、そうだ。 あと1つだ。
だけど、無理はしないでくれ。
続きは明日にしても大丈夫なんだからな。」
冬香
「いいえ、続けるわ。
あんなにも恋してあこがれたスリーカーまで、あと一歩なのよ。
明日まで待てと言われる方が、私には酷な話よ。」
真々美
「わかったよ。 冬香。 続けよう。」
冬香
「ええ、お願いね。 真々美。
オルアもよく見ておいてね。」
オルア
「冬香、無理はしないでね。
あと3日待てば、アリムは目覚める予定でしょ。」
冬香
「でもね、わたしは1日でも早くアリムに目を覚まして欲しいのよ。
オルアなら分かるわよね。」
オルア
「分かるわ。
痛いくらい。」
冬香
「真々美、お願いするわ。」
真々美
「分かった。」
真々美は、後ろから優しく冬香を抱きしめて、自分の胸を冬香の背中に押し当てた。
真々美
「冬香、わたしの心臓の鼓動と胸の感触を感じるか?」
冬香
「ええ、とても安心するわ。」
真々美は自分の左腕を冬香の腰に回して、抱き寄せた。
真々美
「こうして、冬香を抱きしめることが出来て、本当にホッとしている。
冬香が、爆弾の破片を背中に受けて眠ったときは、気が狂いそうだった。」
☆ 062 13日目 冬香、一番大事な女性
冬香
「そこまで、わたしのことを思ってくれて嬉しいわ。」
真々美は冬香のほほに優しく手を当てて、後ろを向くように促した。
そして、優しい口づけをした。
真々美
「綺麗だよ。 冬香。
わたしは、シクペリアで一番の幸せ者だ。」
冬香
「お上手ね、真々美。
ありきたりのセリフだけれど、とてもうれしいわ。」
作者の注釈
「シクペリアは、ひとことでいうと、銀河系を含む多数の星系の外側にある大宇宙です。」
真々美
「もっともっと喜ばせてあげよう。」
真々美の右手が優しく冬香をなでていった。
ほほ、首筋、胸、胸の桜の花、おへそ、そして、赤い宝石と美しい湖の奥へと愛情を注いでいった。
冬香
「真々美、真々美、とっても素敵よ。」
冬香は出来上がりつつあった。
もう少しで、お出掛けしそうだ。
真々美
「冬香、背中のお胸と、わたしの右手 どっちが欲しい?」
冬香
「両方とも欲しいわ。」
真々美
「どちらかを選んでもらおうか?」
冬香
「・・・」
真々美
「選べないなら、両方とも無しだぞ。」
冬香
「いや、背中のお胸が欲しいです。」
真々美
「いい子だ。」
真々美は、冬香の背中に胸を押し付けた。
真々美
「どうだ、ご希望のお胸は?」
冬香
「とっても素敵よ。 でも?」
真々美
「でも、どうしたんだ?」
冬香
「もう少しで、お出掛けできたのに・・・」
真々美
「遠慮せずに、お出掛けすればいい。
ただし、行ってきますのあいさつは忘れないようにな。」
冬香は、自分の右手に、真々美の右手の代わりを務めさせようとした。
冬香の右手をつかんで、真々美が止めた。
真々美
「だめだぞ、冬香。
両手は、冬香の蝶々の羽を広げるために使わなきゃ。」
冬香は無言で言われるようにした。
真々美
「とっても、美しいぞ。 冬香。
さあ、そろそろお出掛けしようか?
もう少ししたら、背中のお胸も外すからな。」
冬香
「いやあ、そんなあ。」
真々美
「さあ、急いで、背中にある私の胸に集中しようか?
いまなら、わたしの声も聞こえるが、もう少ししたら、私からの声掛けもやめてしまうぞ。」
冬香
「う、うう。」
真々美
「さあ、かわいい、かわいい冬香の美しい声と美しい姿を見せてくれ。」
その声を聴いて、冬香は空に舞い上がったような気持ちになった。
冬香
「お胸が大好き
お胸が大好き
真々美様のお胸が大好き。」
真々美
「いってらっしゃい。」
冬香
「いってきます。」
お出掛けしたときの冬香の表情と声は、とても美しかった。
真々美
「オルア、冬香の性魔力値を読み上げてくれ。」
オルア
「はい、真々美。
最大値 68、67、66、67 安定しません。」
真々美
「成功だな。
オルア、そのまま読み上げを続けてくれ。
60を超えた状態を維持できればいいんだ。」
オルア
「わかったわ、真々美。」
冬香
「・・・」
冬香は、恥ずかしさのあまり、気を失っていた。
謎の声
「性魔力の限界値測定まで、あと2分30秒です。」
真々美
「カウントダウンが始まった。
冬香、その調子だ。」
オルア
「66のまま、いいえ、65、64 下がって行くわ。」
真々美
「冬香?
気を失っている。
それでも、残心の決めポーズは続けている。
顔も赤いままだから、恥ずかしさは維持できているのか?」
オルア
「64、63、62」
謎の声
「時間です。
現在の性魔力限界値は、61です。
丸め処理を行います。
白石冬香様の性魔力の限界値は、60 となりました。
おめでとうございます!!
第5呪文を使用できるようになりました。
どちらを選びますか?
[A] レバーラ - Rebaara
あなたを友達と思っている人の近くにワープすることが出来ます。
消費性魔力は、5です。
ただし、友達リストを確認するだけの場合は、性魔力を消費しません。
ですから、できるだけリストを確認するようにしてください。
通常時は白い文字です。
友情が消えかかっている場合は濃い黄色、橙《だいだい》色に変わります。
赤い文字になったら生命の危機が迫せまっているという意味です。
赤い文字で点滅していたら、死にかけです。
すぐにでもレバーラを使用して駆けつけるべきです。
[B] スリーカー - Threeker
医療用の呪文です。
診断のみの場合でも、5ポイントの性魔力を消費します。
治療まで実行する場合は、25ポイント相当の性魔力が必要となります。
彼女はとても気難しいですが、融通が利かない性格なので、いじわるをされることはありません。
医療の価値に敬意と対価を払う姿勢は重要ですから、大事にしてください。
お選びください。
[A] レバーラ - Rebaara
[B] スリーカー - Threeker
」
冬香
「・・・」
真々美
「冬香は気を失っているようだ。
冬香はスリーカーを希望している。
スリーカーを頼む。」
謎の声
「決定できる人は、ご本人だけです。」
真々美
「冬香は気をうしなっていて、返事をできないんだ。」
謎の声
「ご本人が返事できない場合は、デフォルトになります。
[A] レバーラ - Rebaara
をお選びいただくことになります。」
真々美
「そこをなんとか、起こす時間をくれないか?」
謎の声
「3分たっても選択されない場合も、
[A] レバーラ - Rebaara
をお選びいただくことになります。」
真々美
「冬香、起きろ。
起きてくれ!
冬香が
「スリーカーを選ぶ」
と、ひとこと言うだけなんだ。
早く目を覚ますんだ。」
冬香は残心の決めポーズのまま、気を失っている。
真々美が冬香をゆすったり、ほほを叩いたり、尻をたたいたり、つねったりしても起きそうにない。
真々美は極め技で関節に1秒だけ痛みを与えても、起きそうにない。
真々美
「冬香、起きろ、起きろ、目を覚ませ!」
謎の声
「あと1分です。」
オルア
「そうだわ。
もしかしたら?
ううん、これしかないわ。」
オルアは喉を触って、発声練習をしていた。
オルア 他人の声色
「先生、起きてください。 うちの子が急に熱をだして、診てください。」
冬香
「今行くから、ちょっと待ってなさい。 もう安心ですよ。
あれ? 患者さんは?」
☆ 030-2 アリムさんの小説 「男の娘のボクは万能で最強です。」 参照
冬香は目を覚ました。
真々美
「冬香、前を見るんだ。
スリーカーを選ぶんだ。」
冬香の目の前に、選択画面が飛び込んだ。
お選びください。
[A] レバーラ - Rebaara
[B] スリーカー - Threeker
冬香
「[B] スリーカー - Threeker を
スリーカーをお願いします。」
謎の声
「あと30秒で、
スリーカーを御希望ですね。
白石冬香様の第5呪文は、
[B] スリーカー - Threeker
となります。
決定して良いですか?
はい YES / いいえ NO」
冬香
「はい YES」
謎の声
「白石冬香様の第5呪文は、
[B] スリーカー - Threeker
と決定されました。
第6呪文は自動的に、
[A] レバーラ - Rebaara
となります。
習得する機会が早く訪れることを願っています。
お疲れ様でした。
これで、失礼いたします。」
冬香は、性魔力のウィンドウを見た。
スリーカー - Threeker
の文字が表示されている。」
冬香は、やり遂げた充実感を感じていた。
真々美
「おめでとう、冬香。」
オルア
「ありがとう、冬香。」
冬香
「ありがとう、真々美、オルア。
ついに念願の性魔力 スリーカーを使用できるのね。
長かったわ。
これで、多くの患者を救うことができるわ。
しかも、絵美様よりも少ない魔力でコールできるから、より多くのひとを助けることができるわ。
そして、アリムを目覚めさせることも。」
冬香は涙を流して、感動していた。
それほど、冬香は、スリーカーを習得することを熱望していたのだから。
☆ 013 医師《白石冬香》の検証 スリーカーなど
真々美
「今日は、もう遅い。
今から起こされたら、アリムも寝る時間だから困るだろう。
明日の朝に、冬香のスリーカーで目覚めてもらおう。」
冬香
「そうね。
そうしましょう。
オルア
「絵美様を呼んで来るわ。」
オルアは、うれし涙を流しながら、絵美を呼びに行った。
しばらくすると、ドタバタ、ドタバタと足音が近づいてきた。
絵美
「冬香さん、おめでとう。」
絵美は、冬香を抱きしめた。
冬香
「ありがとうございます。 絵美様。」
絵美
「本当に良かったわ。
どこか痛いところは無い?
第5呪文にスリーカーを選んだ話は聞いたことがないから、心配なのよ。
どこか痛いところは、本当にない。
きゃっ、ごめんなさい。」
絵美は、冬香から離れて背中を向けた。
絵美
「真々美、冬香さんに服を着せてあげて。
目の保養に良いけれど、サブシスのサブシスの裸をまじまじと見るわけには行かないから。」
冬香
「絵美様、わたしは絵美様に見られても構いませんよ。」
絵美
「その言葉は本当にうれしいけれど、真々美への礼儀として見るわけには行かないわ。」
真々美
「絵美のその気持ちは嬉しく思う。
おかげで焼きもちを焼かずに済むからな。」
冬香
「真々美ったら?
真々美が焼きもちを焼くところも見たくなっちゃった。」
真々美
「むう。
さあ、服を着ましょうね。
かわいい冬香さん。」
オルア
「真々美は、冬香の裸を絵美様に見られたくないようね。」
真々美
「当たり前だ。
かわいい冬香の裸を見てもいいのは、わたしとオルアだけだ。
つまり、冬香のハイシスとサブシスだけだ。
絵美は、サア様とわたしの裸を見て満足してもらおう。」
絵美
「わかったわ。
真々美、もう服を着れたかな?
もう、そっちを向いてもいい?」
真々美
「ああ、お待たせ、絵美。」
絵美
「冬香さん、改めて、おめでとう。
明日の朝が楽しみね。」
絵美は冬香を抱きしめながら言った。
冬香
「本当に楽しみです。 絵美様。」
絵美
「じゃあ、オルアさんと冬香さんは、アリムさんと一緒に寝てね。
わたしは真々美と眠るわ。
そうそう、オルアさん、貸してくれたマンガは、両方とも最高だったわ。
冬香さんの儀式を心配する気持ちを、まぎらわすことができたわ。
また、お薦めの本を読ませてね。」
オルア
「もちろんですわ。
絵美様
つぎは、「彼とわたしの事情」 をお薦めします。」
絵美
「楽しみだわ。
冬香さんのスリーカーでアリムさんが起きて、落ち着いたころにお願いするわ。」
オルア
「はい、よろこんで。」
真々美
「冬香、本当にお疲れ様。
明日に備えて、ゆっくりと休んでくれ。」
冬香
「真々美の素晴らしいリードのおかげよ。
ありがとう。」
絵美
「それじゃあ、おやすみなさい。」
真々美、冬香、オルア
「「「おやすみなさい。」」」
4人は、布団をかぶって眠りについた。
冬香 こころの声
『念願のスリーカーを習得できて、最高の夜よ。
明日はアリムを目覚めさせることもできる。
とても素晴らしい気持ちだわ。
ここちよい疲労感と達成感で、ぐっすりと眠れそうだわ。』
謎の声 こころの声
『第5呪文にスリーカーを習得する者は初めてですね。
彼女は気難しいから、面倒なことにならなければ良いのですが。
いえいえ、女神さまの導きを信じるしかないですね。
白石冬香様、本当にお疲れさまでした。
うまく行くことを願っています。』
◇
冬香さん
スリーカーを御習得おめでとうございます。
読者のみなさんへ
オルアさんが持ってきたマンガの元ネタが分かった方は、感想欄へお書きください。
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
「お気に入りに追加」 【 ↓ 】 お願いします。
今回は、エッチッチ回です。
規約違反になりませんように。
運営様、お目こぼしお願いします。
◇
16日目 PM 18:00 夕方
《2日に一度の会議: 偶数日の予定、16日目の分を本日実施済み
一番権利者: 真々美。
ただし、アリムが意識を取り戻す《20日目予定》までは、お預け状態。》
セーラさんは、迎えに来たシュウピンさんとメラニィさんと一緒に帰った。
アリムが寝ているそばには、オルア、絵美様、真々美、冬香がいた。
絵美
「いよいよ、真々美と冬香さんの姉妹関係の儀式が第4段階に入るわね。
ゆっくりと気持ちを落ち着ける前に、お風呂を先に済ませましょうか?
冬香さんとオルアさんが入ったあとで、真々美とわたしが入るわ。
夕食後の歯磨きを済ませてから、座学をしましょう。
今回からはオルアさんも参加してね。
それと入れ替えに、前にも言ったけれど、わたしは立ち会えません。
オルアさんと3人で進めてもらいます。」
冬香
「お風呂は先に絵美様と真々美がお入りください。
わたしたちは後にします。」
オルア
「絵美様は、真々美にべったりですね。」
絵美
「うーん、冬香さんやオルアさんとも裸の付き合いでいっしょに入りたいのだけれど・・・
真々美のサブシス冬香さんに手を出すことは禁止事項だから、無理ね。
オルアさんはサブシスのサブシスだから、もっと駄目ね。
もしも、ゆるされるならば、頭のてっぺんから足の指さきまで、丁寧に洗ってあげたいところだけれど。」
真々美
「絵美、よだれが垂れている。」
真々美は、タオルでよだれをふき取った。
絵美
「あら、ありがとう。」
真々美
「つぎに、よだれを垂らしたときは、くちで吸い取るからな。
まったく、私というものがありながら。」
絵美
「えへへ、だって、冬香さんとオルアさんが可愛くて可愛くて仕方ないじゃない。」
真々美
「さあ、風呂に入ろうか? 絵美。
欲望ごと洗い流してあげよう。」
絵美
「きゃあ、大胆宣言ね。 お先にお風呂を頂きます。」
冬香
「行ってらっしゃい。」
オルア
「今日も、晩御飯を買ってきたのね。
真々美が料理をしようとしないなんて、やっぱり元気が無いのね。」
冬香
「仕方ないわよ。 洗濯物もたまっているわ。」
オルア
「片付けも出来なくて、部屋がちらかっているわ。」
冬香
「オルアも洗い物が得意のはずなのに、手つかずよね。」
オルア
「アリムがいないと、元気が出なくて、なにもする気が起きなくて。」
冬香
「真々美も わたしも オルアも同じよね。
アリムがいることが当たり前になっていたなんて。
たった16日間の関係とは思えないくらいね。」
オルア
「絵美様が明るく振舞ってくださらなかったら、お通夜みたいな雰囲気になるわね。」
冬香
「本当に、その通りね。」
◇
絵美様と真々美が、お風呂に入っている。
絵美
「さてと、真々美のお胸のご機嫌はいかがかなあ。」
真々美
「・・・」
絵美
「あまり乗り気じゃないみたいね。」
真々美
「すまない。
考え事をしていたんだ。」
絵美
「どうしたの?
私が聞いてもいいのかな。」
真々美
「ああ、わたしは、レバーラではなく、スリーカーを選ぶべきだったのか?
と、今になって、後悔している。」
絵美
「真々美の判断は正しかったと思うわ。
スリーカーは、今日の夜に冬香さんが覚えるはず。」
真々美
「そうだな。」
絵美
「冬香さんのことを信じなさい。
彼女ならうまくやるわ。」
真々美
「信じていないわけではないんだ。
ただ、アリムには1日でも早く回復してもらいたい。
なぜか、元気が湧いてこないんだ。」
絵美
「アリムさんに、ここに帰って来て欲しいのかな。」
絵美は、右手の指を真々美の湖に派遣した。
真々美
「物理的にはそうなのかもしれないが、もっとこう違うのだ。
置き忘れられたペンのキャップが、ペンの元に戻りたいような。
すまない、うまく表現できない。」
絵美は、後ろから優しく真々美を抱きしめた。
絵美
「こうやって、私の鼓動を背中に感じても満たされない?」
真々美
「一つの胃袋は、お腹いっぱいなのだが、もう一つの胃袋が満たされないような気持ちかな。」
絵美
「アリムさんは本当の意味で、真々美たちと繋がったのね。」
真々美
「そうだと思う。 大きな喪失感があるんだ。」
絵美
「真々美が大好きな料理をしようとしないから、元気が無いことは分かっていたわ。
ただね、確認したかったのよ。
わたしの真々美のこころの占有率をね。
大学卒業当時は、わたしが100%だと思っていたけれど・・・
冬香さん、オルアさん、アリムさんと4等分になってしまったのね。」
真々美
「絵美への情熱が減ったとは思わないで欲しい。」
絵美
「ええ、分かっているわ。
じゃあ、身体を洗いっこしましょうね。
まずは、わたしが真々美を洗ってあげるわ。
さあ、おいで。」
真々美は絵美に身体じゅうを洗ってもらった。
真々美
「絵美は、幼いころ、母親にこういうふうに身体を洗ってもらったのか?」
絵美
「ええ、そうよ。
あっ、ごめんなさい。
なにか嫌なことを思い出させたかしら。」
真々美
「いいや、子供のころに受け取れなかった愛情を、いま手に入れたかのように、じんわりと身体に幸せが沁み通っていく感じだ。」
絵美
「そう?
じゃあ、いっしょに湯船で温まったあとで、わたしの身体も洗ってね。」
真々美
「もちろんだ。」
湯船で身体を温め合ったあとで、真々美は絵美の身体を洗った。
絵美
「うーん、気持ちいいわ。
真々美の洗髪は最高ね。」
真々美
「洗髪は爪を立てずに指の腹で優しく頭皮を揉むようにマッサージすることが重要だよな。
頭が禿げないように、シャンプーの使用は週に1回だけ。
他の日は、お湯とリンスだけがお薦めだ。
絵美は頭を使う仕事が多いから、あたまが大汗をかくんじゃないか?」
絵美
「そうね。 その通りよ。」
真々美は、絵美のシャンプーを洗い流した。
真々美
「リンスをマッサージしながら、髪と頭皮に塗りこむぞ。
これだけ長いと、ひとりで洗うのは大変だろう。」
絵美
「そうね、今日は真々美に洗ってもらえるから、極楽だわ。」
真々美
「リンスが沁み込むまでの時間が掛かるから、身体も洗おうか?」
絵美
「ええ、お願いするわ。」
真々美は、泡を絵美の身体じゅうに優しく塗りつけた。
絵美
「ま、真々美、そこは?」
真々美
「絵美ちゃん、蝶々の羽も広げて洗いましょうね。
ひとりで洗うときは、洗いタオルを使っていると思うが、洗いタオルでこすると痛いから、指でやさしく泡を塗りましょうね。
聞こえてますか? 絵美ちゃん。」
絵美
「あ、ああ。
や、やあ。」
真々美
「はい、お湯を優しくかけて泡を流しましょうね。」
絵美
「えっ? もう終わり。」
真々美
「いいや、洗顔とリンスの洗い流しが残っているぞ。
洗顔は自分でする方が安全だから、セルフサービスだぞ。」
絵美
「そうじゃなくて、そのお。」
真々美
「お布団の中でするべきことは、ここではしないぞ。」
絵美
「もう、いじわるね。
知らない。
顔を洗うわ。」
絵美が顔を洗うのを真々美は待っていた。
真々美
「じゃあ、リンスを洗い流すぞ。」
二人は、湯船で身体を温めながら、他愛のないおしゃべりをした。
絵美
「真々美と入るお風呂は、本当に極楽ね。」
真々美
「しまった。 大事なことを忘れていた。」
絵美
「えっ? なにを忘れたの? 重要なこと。」
真々美
「ああ、最優先事項と言ってもいい。」
絵美
「な、なにを忘れたの?
責めないから言って!」
真々美
「絵美の背中に泡を塗るとき、
「あーっと、わざと手が滑ったあーー」
と言って、絵美のお胸を味わうことを忘れてしまった。
わたしは本当に冷静な判断ができなくなっている。」
絵美
「うふふ、取り返しがつく失敗なら気にしなくていいわ。」
絵美は、真々美に背中を向けてきた。
真々美
「絵美?」
絵美
「真々美、背中を優しくなでて欲しいわ。」
真々美
「あ、ああ。
こんな感じだろうか?」
3分ほど、真々美は絵美の背中を優しくなでていた。
絵美
「真々美?」
絵美は不機嫌そうな声をしている。
真々美
「撫で方が足りないのか?」
おそるおそる聞いてみる。
絵美
「いつになったら、わざと手を滑らすのよ。
スピードが足りないから、すべらないのかな?」
真々美
「おーっと、手が滑ったあ。
滑り落ちないように、なにかに捕まらなくては!
おお、なんだこの素晴らしい手触りは、天国の雲をつかんだのだろうか?」
真々美は両手をグーパー、グーパーしている。
絵美
「わたしを待たせすぎなのよ。
あとで、同じ回数だけ、肩も、もんでね。」
真々美は、ほっとした。
真々美
「わたしも肩をもんで欲しいぞ。」
絵美
「料金は先払いだからね。」
絵美は1回転して、真々美に正面を向けた。
やさしくキスをしてから、真々美のお胸を両手でグーパー、グーパーしはじめた。
絵美
「これは、肩をもむ強さと回数を決めるための大事な調査ですからね。
ちからを抜いて触診に協力してくださいね。
もちろん、可愛い声を出しても大丈夫ですからね。」
真々美は顔を赤くして、うなづいていた。
真々美
「それでは先に上がって、絵美の髪を乾かす準備をしてくる。」
絵美
「ええー、わたしを置いて行かないでーーー。
なんてね。
悪いわね。 甘えさえてもらうわ。」
10分ほどで、真々美は服を着て、自分の髪を乾かして、セットを終えた。
真々美
「絵美、おまたせ。」
真々美は絵美を湯船から呼び寄せて、絵美の身体を拭いて、服を着せていった。
そして、椅子に座らせて、絵美の髪を梳いてから、毛先から髪を乾かしていった。
絵美
「本当に極楽だわ。
次回は私がしてあげるね。」
真々美
「ああ、楽しみにしている。」
◇
19:00
絵美
「冬香さん、オルアさん、良いお湯でした。
ありがとう。」
冬香
「絵美様、別嬪さんレベルがさらに上がりましたね。」
絵美
「真々美が髪をセットしてくれたおかげね。」
オルア
「絵美様、輝いておられます。」
絵美
「ありがとう。 オルアさんたちもお風呂に入ってね。」
冬香
「絵美様、真々美、私たちは先に晩御飯を頂きました。
おふたりの分は、冷蔵庫に入っています。
レンジでチンしてから、お召し上がりください。」
絵美
「ありがとう、冬香さん、オルアさん。
ゆっくり入ってきてね。」
冬香
「はい、絵美様。
オルア、いっしょに入りましょう?」
オルア
「はい、冬香。」
◇
冬香とオルアが風呂に入っている間に、絵美と真々美は食事を済ませた。
絵美
「真々美、ここの給湯能力はどれくらいなの?
いま、お湯を使ったら、お風呂場にいる冬香さんたちに迷惑をかけるかなあ?」
真々美
「大丈夫だ。
心配はいらない。
私たちがお風呂に入っている間に、アリムに皿洗いと洗濯をお湯で同時に行ってもらっても大丈夫なように、通常家庭の3倍の給湯能力が備えてある。」
絵美
「まあ、素敵ね。
じゃあ、少しは皿洗いを済ませましょうか?」
真々美
「いや、お客様待遇にするべき、絵美にさせるわけには。」
絵美
「あまりにもひどすぎると、アリムさんに逃げられてしまうわよ。
そうなったときに3人をなぐさめる手間に比べたら、なんてことないわ。
でも、最低限レベルしかできないからね。」
絵美は、皿洗い、洗濯、片づけを最低限ではあるが、済ませていった。
絵美 こころの声
『それにしても、家事をアリムさんに押し付ける前提の家なんて、びっくりね。
アリムさんを家庭に入れるつもりかしら?
まあ、3人の高収入を考えれば、経済的には余裕よね。
それよりも、他の女性を近づけないために、家に縛り付けたいのかなあ。
焼きもち焼きだからなあ。 流石は私の妹たちだわ。』
◇
20:00 夜
冬香とオルアがお風呂から出てきた。
冬香
「今、出ました。」
オルア
「ただいまー。」
絵美
「じゃあ、歯磨きしましょうか?」
冬香とオルアはそれぞれの個室で、
絵美は真々美の個室で、
真々美はアリムの個室で歯磨きをすませた。
◇
20:30 夜
リビングにて
絵美、真々美、
[ テーブル ]
オルア、冬香
の並びで座っている。
絵美
「姉妹関係の儀式 第4段階の座学をします。
第4段階の3で、恥ずかしいという気持ちが一定以上まで高まれば、性魔力の限界値を 60 に到達させることができます。
そして、性魔力の第5呪文を習得できます。
ここまではよろしいですか?」
真々美、冬香、オルア
「「「 はい。 」」」
絵美
「真々美は無事に、第4段階をクリアして、第5呪文のレバーラを習得しました。
本日の夜は、冬香さんが第5呪文を習得するために、姉妹関係の儀式 第4段階に挑戦します。
攻め手は真々美、
受け手は冬香さん、
見学と魔力カウントはオルアさんです。
質問は?」
オルア
「性魔力のカウントと言うか、性魔力の最大値の見方が分かりません。」
絵美
「なるほどね、冬香さん、よろしく。」
冬香
「オルア、まずは、わたしの目の奥を覗き込んでくれる?」
オルア
「綺麗な目をしているわ。」
冬香
「夜空の星から星座を探すような気持ちで見てくれる?」
オルア
「あ、いろんな形が見えてきた。」
冬香
「全体を見渡す感じで眺めてみて。
長い文章を読むときに読もうとするのではなく、全体を眺めていくようにして、とにかく見ていくというか。
画像読み取りをするスキャナのように、順番に流していくというか。」
オルア
「あ、あったわ。
性魔力
現在値 30 / 最大値 30」
冬香
「そう、それよ。
今度は少し離れてくれる。
1mくらい。
そう、その辺ね。
そして、プラネタリウムで星座を映し出すように、いま、見た情報がわたしの周りにも映し出されているわ。」
オルア
「えーっと、生命力値、パートナーの有無、性魔力値しか見えないわ。」
生命力値: 健康《青》、80%。
パートナー: あり
性魔力: 現在値 30 / 最大値 30
冬香
「それで合っているわ。
複雑な情報は瞳の奥を直接のぞきこまなきゃ分からないのよ。
だから、真々美も説明会の時、アリムの目をのぞきこんでいたでしょ。」
☆ 司会:
☆ 「わたしの目を見なさい。」
☆
☆ 003 研修1日目 予定表の説明
オルア
「そうなのね。
でも、これが今夜は必要になるの?」
絵美
「そうよ、オルアさん。
第4段階の3において、残心の決めポーズの時の性魔力を測定する必要があります。
冬香さんの性魔力を3分間、読み上げてもらいます。
もしも、恥ずかしさレベルが足りないと、性魔力の最大値を60超えさせることができなくなって、今後の最大値も増やせなくなります。
だから、もしも、途中で性魔力を読み取れなくなったら、迷わずに真々美に言ってね。
真々美と交代してもらうから。」
オルア
「絵美様はご参加できないのですよね。」
絵美
「ええ、そうよ。
あなたたちなら大丈夫よ。
一番の理由は、直接のハイシスや直接のサブシス以外に素肌を見せてはいけないからよ。
だから、カセイダード王国には、公衆浴場がないのよ。
どんなに安いアパートでもトイレとお風呂は完備することが法律で義務付けられているわ。」
オルア
「わかりました。 もしうまくいかないときは迷わず真々美に言います。」
絵美
「よろしくね。 オルアさん。」
オルア
「絵美様、質問してもよろしいでしょうか?」
絵美
「どうぞ。 オルアさん。」
オルア
「アリムは、交配届け前検査で性魔力の最大値が90まで増えたのですよね。
おなじくらい恥ずかしい行為をした私たちの性魔力が増えない理由は何ですか?」
絵美
「あなたたちがしたことは単なるお礼だからよ。」
冬香
「それでも2回目以降はアリムも、どういうご褒美があるか予想がつきましたよね。」
絵美
「同じご褒美が返ってくるという保証はどこにもないわ。
だから、アリムさんにとっては、ただただ恥ずかしい行為を強制されることが三連続で続いただけよ。
というわけで、アリムさんの恥ずかしさと、あなたたちの恥ずかしさは強さが違いすぎるのよ。」
冬香
「絵美様、ありがとうございます。 分かった気がします。」
絵美
「はじめて聞くオルアさんのためにも、ひととおり復習をします。
ハイシスの名前を 〇〇様とすると、お出かけするときの挨拶の言葉は次のようになります。
第4段階の1
〇〇様 大好き
〇〇様 大好き
〇〇様 大好き
いってらっしゃい。
いってきます。
第4段階の2
〇〇様 大好き
〇〇様 大好き
〇〇様のお胸が大好き
いってらっしゃい。
いってきます。
第4段階の3
お胸が大好き
お胸が大好き
〇〇様のお胸が大好き
いってらっしゃい。
いってきます。」
オルア
「お胸が大好き という言葉が、だんだんと増えてきますね。
それにつれて、恥ずかしさも増えてきますね。」
絵美
「そのとおりですね。
でも第五段階に比べたら、そよ風みたいなものですよ。」
オルア
「そうなんですか?
どれぐらい恥ずかしい行為が待ってるんですか?」
絵美
「前にも言ったかもしれませんが、私が泣いて拒否したぐらい恥ずかしい行為が待っています。
ですから、第5段階はあきらめるという前提で第5呪文を選んでもらいます。」
冬香
「わたしはなんとしても、スリーカーを覚えたいです。」
絵美
「ええ、覚えています。
ただ前例が無いのでどうなるか私にはわかりません。
サア様に聞いても答えてはくれないでしょう。」
オルア
「サア様って、ケチなのですか?
それとも、意地悪?
もしかして、絵美様が嫌われているとか?」
絵美
「そのどれでもありません。
基本的に答えが分からない状況で、いきなり選ばされるということが姉妹関係の儀式には多いのです。
「そんなものなのか?」
と諦めるしかありません。」
オルア
「分かりました。
それで、どんな行為をするのですか?」
絵美
「それは今から見ていただきます。
百聞は、一見にしかずです。」
冬香
「あのう、絵美様、質問なのですが?」
絵美
「どうぞ、冬香さん。」
冬香
「一晩に4回もお出掛けすることは体力的に大変なので、
第4段階の2 において 「失敗すること」 を省略することはできますか?」
絵美
「分かりませんとしか言いようがありません。
でも試してみるのも良いかもしれません。
ただし、第4段階の1は準備体操のようなものなので、省略するべきではありません。
第4段階の1、2、3で 1回ずつ合計3回お出掛けすることは守った方が良いでしょう。」
冬香
「アドバイスありがとうございます。
自己責任で試してみます。」
絵美
「それでは、成功を祈ります。
話は変わるけどオルアさん、おすすめの漫画があったら貸してくれない?
待ってる間、退屈するだろうだから。」
オルア
「それでしたら、お薦めが有るので、持ってきます。」
オルアは、カバンにマンガを詰め込んで戻ってきた。
オルア
「「総合医エリーナ」と
「剣神エクストリム」が
お薦めです。
「総合医 エリーナ」は、とても美しい絵と感動のストーリーで泣けてきます。
そして、なんといっても、「剣神エクストリム」が面白いです。
20年以上のマンガとは思えないくらい設定とストーリーが優れています。
カセイダードの科学力でも実現が難しい内容が多くて、とてもとても20年前に書かれたとは思えません。
絵美
「ありがとう、オルアさん。
楽しませてもらうわね。」
◇
21:00
絵美は、真々美の部屋で、心配を紛らわすためにマンガを読んでいる。
真々美、冬香、オルアは、アリムと4人で寝る用のベッドの上にいた。
真々美、冬香の2人は服を脱いでいた。
冬香
「今回は、真々美も脱ぐのね。」
真々美
「ああ、オルアとは互いの裸を見せた中だからな。
今更隠す必要はないと思う。
それに、肌を直接重ねた方が冬香も興奮できるだろう。」
冬香
「そうね。
それじゃあ、オルア、第4段階の3までは見ているだけで退屈かもしれないけれど、我慢して見学していてね。
とは言っても、もうすぐオルアも同じ経験をするのだから、心の準備ができるように、よーく見て聞いてね。」
オルア
「ええ、わかったわ。
がんばってね。
真々美、冬香。」
真々美
「主役は冬香だけどな。」
冬香
「ありがとう、オルア。」
◇
第4段階の1 開始
真々美は冬香に優しくキスをしてから、愛情を注ぎ始めた。
オルアからは、前に見た二人の行為と同じように見えたが、最後が違った。
冬香がお出掛けしそうな瞬間の真々美が荒々しかった。
真々美
「冬香、目を閉じるな。
わたしの顔をしっかりと見るんだ。
冬香が言うべき言葉は何だ。」
冬香は、はずかしそうに目を閉じて顔を背けようとしたが、真々美が冬香の両頬を優しく両手で支えて、冬香の顔をのぞきこんだ。
真々美
「冬香、さあ、だまってお出掛けしたら、ゆるさないからな。」
冬香は、目を潤ませながら艶っぽい声で言った。
冬香
「真々美様 大好き
真々美様 大好き
真々美様 大好き」
真々美
「いってらっしゃい。」
冬香
「いってきます。」
お出掛けしたときの冬香の表情と声は、とても美しかった。
真々美
「オルア、冬香の性魔力値を読み上げてくれ。」
オルア
「はい、真々美。
現在値 40 / 最大値 40
です。」
真々美
「成功だな。」
冬香
「・・・」
冬香は、ぼーっとしていた。
◇
第4段階の2
真々美
「冬香、続けていけそうか?」
冬香
「ええ、大丈夫よ。
体力にも限りがあるから失敗後のポーズからお願いするわ。」
そう言いながらも、冬香の表情は真っ赤っかだった。
オルア
「冬香、大丈夫なの?」
冬香
「ええ、大丈夫よ。
よく見ててね。 オルア。
本当に恥ずかしい格好だけれど、真々美とオルアには、見られてもいい。
ううん、見て欲しいと思えるわ。
ただ、アリムに対しては、今は無理かもしれない。」
オルア
「ええ、そんなに恥ずかしい格好をするの?」
冬香
「真々美、お願いね。」
真々美
「ああ、わかった。」
両足をそろえて伸ばして座る真々美に膝枕をしてもらうような形で、冬香は寝転がった。
真々美の足と冬香の足は同じ方向にまっすぐに伸ばされていた。
真々美
「冬香、ポーズを取ってくれ。」
冬香
「はい、真々美様。」
冬香は、M文字型に足を広げて曲げた。
そして、その状態を固定するかのように、真々美は膝を立てて、冬香のひざの内側に自分のあしのふくらはぎを当てて、固定するように足を閉めた。
真々美
「とっても綺麗だよ。 冬香。
こんな素晴らしい冬香の姿を見れるとは思わなかった。
どうだ、冬香、とっても恥ずかしいか?」
冬香
「ええ、とっても恥ずかしいわ。
まさか、こんな格好をする日が来るとは思わなかったわ。」
真々美
「私も思わなかったよ。
でも、とても綺麗だ。
さあ続きを見せてくれ。」
冬香の真っ赤っかの顔がさらに赤くなった。
そして、冬香はきれいな指先で、冬香の蝶々の羽を広げて見せた。
冬香
「真々美様、冬香の蝶々と赤い宝石を見てください。」
どんどん冬香の顔が赤くなっていた。
オルア こころの声
『な、なに、この格好は、こんな恥ずかしい格好をしないといけないの?』
オルア
「ふ、冬香、大丈夫なの。」
冬香
「大丈夫なわけないじゃない。
でも、スリーカーは、ぜひ覚えたいの。
それに、真々美とオルアだけなら大丈夫よ。
ガマンできる。
ううん、喜びを感じることも出来るわ。
それ以外の人に見られる場合は、暴れ出すけどね。」
顔を真っ赤にしながら、優しくオルアに微笑む冬香の顔を見たオルアは、いじらしい冬香を見て、儀式中で無ければ、やさしく頭を撫でてあげたいと思った。
真々美
「リトル冬香ちゃん、お久しぶり元気だったかな?
冬香の美しいソプラノの歌声を聞きたいから、協力してくれる?
そうか、OKだな?
いつもありがとう。
さあ、冬香、がんばってくれ。」
真々美の美しい指先がピアノを弾くように優しく冬香を演奏していた。
冬香
「あ、ああ、あー。」
真々美
「目を閉じていられるのも今のうちだぞ。
これほどまで美しい格好の冬香は初めて見たぞ、初めて聞いたぞ。
どの鍵盤を押しても、美しい音色を奏でてくれる最高級のピアノを楽しめて、わたしは幸せだ。」
そう言う真々美ではあったが、顔からは涙が出ていた、恥ずかしすぎる姿に耐える冬香を美しい素晴らしいと思う気持ちに、罪悪感も混じってきた。
真々美
「本当にやさしく撫でているだけなのに、いつもの数倍は可愛い声が出ているぞ。」
冬香
「い、いやあ、言わないで、真々美様。」
真々美
「もっと、お願いします。
真々美様だろう?
いつまで、目を閉じているつもりだ。
さあ、わたしの顔を見るんだ。」
冬香
「ま、真々美さまあ。」
冬香の両目には大量の涙が浮かんでいた。
冬香
「は、恥ずかしいよお。」
真々美
「まだ、第4段階の2なのに、そんなに恥ずかしいか?
さあ、そろそろ、冬香の最大級に恥ずかしい姿を見せてもらおうか?
なんて、美しい蝶々だ、捕まえよう。
おお、とても美しい赤い宝石もあるぞ。」
真々美は冬香が逃げられないように、自分の胸を冬香に押し付けるようにして、冬香を抱きしめた。
とつぜん、冬香が目を開けて、真々美を見つめながら言った。
冬香
「真々美様 大好き
真々美様 大好き
真々美様のお胸が大好き」
真々美
「いってらっしゃい。」
冬香
「いってきます。」
お出掛けしたときの冬香の表情と声は、とても美しかった。
真々美
「オルア、冬香の性魔力値を読み上げてくれ。」
オルア
「はい、真々美。
現在値 50 / 最大値 50
です。」
真々美
「成功だな。」
冬香
「・・・」
冬香は、またしても、ぼーっとしていた。
◇
第4段階の3
真々美
「冬香、続けていけそうか?」
冬香
「ええ、大丈夫よ。
あと1つね。 真々美。」
真々美
「ああ、そうだ。 あと1つだ。
だけど、無理はしないでくれ。
続きは明日にしても大丈夫なんだからな。」
冬香
「いいえ、続けるわ。
あんなにも恋してあこがれたスリーカーまで、あと一歩なのよ。
明日まで待てと言われる方が、私には酷な話よ。」
真々美
「わかったよ。 冬香。 続けよう。」
冬香
「ええ、お願いね。 真々美。
オルアもよく見ておいてね。」
オルア
「冬香、無理はしないでね。
あと3日待てば、アリムは目覚める予定でしょ。」
冬香
「でもね、わたしは1日でも早くアリムに目を覚まして欲しいのよ。
オルアなら分かるわよね。」
オルア
「分かるわ。
痛いくらい。」
冬香
「真々美、お願いするわ。」
真々美
「分かった。」
真々美は、後ろから優しく冬香を抱きしめて、自分の胸を冬香の背中に押し当てた。
真々美
「冬香、わたしの心臓の鼓動と胸の感触を感じるか?」
冬香
「ええ、とても安心するわ。」
真々美は自分の左腕を冬香の腰に回して、抱き寄せた。
真々美
「こうして、冬香を抱きしめることが出来て、本当にホッとしている。
冬香が、爆弾の破片を背中に受けて眠ったときは、気が狂いそうだった。」
☆ 062 13日目 冬香、一番大事な女性
冬香
「そこまで、わたしのことを思ってくれて嬉しいわ。」
真々美は冬香のほほに優しく手を当てて、後ろを向くように促した。
そして、優しい口づけをした。
真々美
「綺麗だよ。 冬香。
わたしは、シクペリアで一番の幸せ者だ。」
冬香
「お上手ね、真々美。
ありきたりのセリフだけれど、とてもうれしいわ。」
作者の注釈
「シクペリアは、ひとことでいうと、銀河系を含む多数の星系の外側にある大宇宙です。」
真々美
「もっともっと喜ばせてあげよう。」
真々美の右手が優しく冬香をなでていった。
ほほ、首筋、胸、胸の桜の花、おへそ、そして、赤い宝石と美しい湖の奥へと愛情を注いでいった。
冬香
「真々美、真々美、とっても素敵よ。」
冬香は出来上がりつつあった。
もう少しで、お出掛けしそうだ。
真々美
「冬香、背中のお胸と、わたしの右手 どっちが欲しい?」
冬香
「両方とも欲しいわ。」
真々美
「どちらかを選んでもらおうか?」
冬香
「・・・」
真々美
「選べないなら、両方とも無しだぞ。」
冬香
「いや、背中のお胸が欲しいです。」
真々美
「いい子だ。」
真々美は、冬香の背中に胸を押し付けた。
真々美
「どうだ、ご希望のお胸は?」
冬香
「とっても素敵よ。 でも?」
真々美
「でも、どうしたんだ?」
冬香
「もう少しで、お出掛けできたのに・・・」
真々美
「遠慮せずに、お出掛けすればいい。
ただし、行ってきますのあいさつは忘れないようにな。」
冬香は、自分の右手に、真々美の右手の代わりを務めさせようとした。
冬香の右手をつかんで、真々美が止めた。
真々美
「だめだぞ、冬香。
両手は、冬香の蝶々の羽を広げるために使わなきゃ。」
冬香は無言で言われるようにした。
真々美
「とっても、美しいぞ。 冬香。
さあ、そろそろお出掛けしようか?
もう少ししたら、背中のお胸も外すからな。」
冬香
「いやあ、そんなあ。」
真々美
「さあ、急いで、背中にある私の胸に集中しようか?
いまなら、わたしの声も聞こえるが、もう少ししたら、私からの声掛けもやめてしまうぞ。」
冬香
「う、うう。」
真々美
「さあ、かわいい、かわいい冬香の美しい声と美しい姿を見せてくれ。」
その声を聴いて、冬香は空に舞い上がったような気持ちになった。
冬香
「お胸が大好き
お胸が大好き
真々美様のお胸が大好き。」
真々美
「いってらっしゃい。」
冬香
「いってきます。」
お出掛けしたときの冬香の表情と声は、とても美しかった。
真々美
「オルア、冬香の性魔力値を読み上げてくれ。」
オルア
「はい、真々美。
最大値 68、67、66、67 安定しません。」
真々美
「成功だな。
オルア、そのまま読み上げを続けてくれ。
60を超えた状態を維持できればいいんだ。」
オルア
「わかったわ、真々美。」
冬香
「・・・」
冬香は、恥ずかしさのあまり、気を失っていた。
謎の声
「性魔力の限界値測定まで、あと2分30秒です。」
真々美
「カウントダウンが始まった。
冬香、その調子だ。」
オルア
「66のまま、いいえ、65、64 下がって行くわ。」
真々美
「冬香?
気を失っている。
それでも、残心の決めポーズは続けている。
顔も赤いままだから、恥ずかしさは維持できているのか?」
オルア
「64、63、62」
謎の声
「時間です。
現在の性魔力限界値は、61です。
丸め処理を行います。
白石冬香様の性魔力の限界値は、60 となりました。
おめでとうございます!!
第5呪文を使用できるようになりました。
どちらを選びますか?
[A] レバーラ - Rebaara
あなたを友達と思っている人の近くにワープすることが出来ます。
消費性魔力は、5です。
ただし、友達リストを確認するだけの場合は、性魔力を消費しません。
ですから、できるだけリストを確認するようにしてください。
通常時は白い文字です。
友情が消えかかっている場合は濃い黄色、橙《だいだい》色に変わります。
赤い文字になったら生命の危機が迫せまっているという意味です。
赤い文字で点滅していたら、死にかけです。
すぐにでもレバーラを使用して駆けつけるべきです。
[B] スリーカー - Threeker
医療用の呪文です。
診断のみの場合でも、5ポイントの性魔力を消費します。
治療まで実行する場合は、25ポイント相当の性魔力が必要となります。
彼女はとても気難しいですが、融通が利かない性格なので、いじわるをされることはありません。
医療の価値に敬意と対価を払う姿勢は重要ですから、大事にしてください。
お選びください。
[A] レバーラ - Rebaara
[B] スリーカー - Threeker
」
冬香
「・・・」
真々美
「冬香は気を失っているようだ。
冬香はスリーカーを希望している。
スリーカーを頼む。」
謎の声
「決定できる人は、ご本人だけです。」
真々美
「冬香は気をうしなっていて、返事をできないんだ。」
謎の声
「ご本人が返事できない場合は、デフォルトになります。
[A] レバーラ - Rebaara
をお選びいただくことになります。」
真々美
「そこをなんとか、起こす時間をくれないか?」
謎の声
「3分たっても選択されない場合も、
[A] レバーラ - Rebaara
をお選びいただくことになります。」
真々美
「冬香、起きろ。
起きてくれ!
冬香が
「スリーカーを選ぶ」
と、ひとこと言うだけなんだ。
早く目を覚ますんだ。」
冬香は残心の決めポーズのまま、気を失っている。
真々美が冬香をゆすったり、ほほを叩いたり、尻をたたいたり、つねったりしても起きそうにない。
真々美は極め技で関節に1秒だけ痛みを与えても、起きそうにない。
真々美
「冬香、起きろ、起きろ、目を覚ませ!」
謎の声
「あと1分です。」
オルア
「そうだわ。
もしかしたら?
ううん、これしかないわ。」
オルアは喉を触って、発声練習をしていた。
オルア 他人の声色
「先生、起きてください。 うちの子が急に熱をだして、診てください。」
冬香
「今行くから、ちょっと待ってなさい。 もう安心ですよ。
あれ? 患者さんは?」
☆ 030-2 アリムさんの小説 「男の娘のボクは万能で最強です。」 参照
冬香は目を覚ました。
真々美
「冬香、前を見るんだ。
スリーカーを選ぶんだ。」
冬香の目の前に、選択画面が飛び込んだ。
お選びください。
[A] レバーラ - Rebaara
[B] スリーカー - Threeker
冬香
「[B] スリーカー - Threeker を
スリーカーをお願いします。」
謎の声
「あと30秒で、
スリーカーを御希望ですね。
白石冬香様の第5呪文は、
[B] スリーカー - Threeker
となります。
決定して良いですか?
はい YES / いいえ NO」
冬香
「はい YES」
謎の声
「白石冬香様の第5呪文は、
[B] スリーカー - Threeker
と決定されました。
第6呪文は自動的に、
[A] レバーラ - Rebaara
となります。
習得する機会が早く訪れることを願っています。
お疲れ様でした。
これで、失礼いたします。」
冬香は、性魔力のウィンドウを見た。
スリーカー - Threeker
の文字が表示されている。」
冬香は、やり遂げた充実感を感じていた。
真々美
「おめでとう、冬香。」
オルア
「ありがとう、冬香。」
冬香
「ありがとう、真々美、オルア。
ついに念願の性魔力 スリーカーを使用できるのね。
長かったわ。
これで、多くの患者を救うことができるわ。
しかも、絵美様よりも少ない魔力でコールできるから、より多くのひとを助けることができるわ。
そして、アリムを目覚めさせることも。」
冬香は涙を流して、感動していた。
それほど、冬香は、スリーカーを習得することを熱望していたのだから。
☆ 013 医師《白石冬香》の検証 スリーカーなど
真々美
「今日は、もう遅い。
今から起こされたら、アリムも寝る時間だから困るだろう。
明日の朝に、冬香のスリーカーで目覚めてもらおう。」
冬香
「そうね。
そうしましょう。
オルア
「絵美様を呼んで来るわ。」
オルアは、うれし涙を流しながら、絵美を呼びに行った。
しばらくすると、ドタバタ、ドタバタと足音が近づいてきた。
絵美
「冬香さん、おめでとう。」
絵美は、冬香を抱きしめた。
冬香
「ありがとうございます。 絵美様。」
絵美
「本当に良かったわ。
どこか痛いところは無い?
第5呪文にスリーカーを選んだ話は聞いたことがないから、心配なのよ。
どこか痛いところは、本当にない。
きゃっ、ごめんなさい。」
絵美は、冬香から離れて背中を向けた。
絵美
「真々美、冬香さんに服を着せてあげて。
目の保養に良いけれど、サブシスのサブシスの裸をまじまじと見るわけには行かないから。」
冬香
「絵美様、わたしは絵美様に見られても構いませんよ。」
絵美
「その言葉は本当にうれしいけれど、真々美への礼儀として見るわけには行かないわ。」
真々美
「絵美のその気持ちは嬉しく思う。
おかげで焼きもちを焼かずに済むからな。」
冬香
「真々美ったら?
真々美が焼きもちを焼くところも見たくなっちゃった。」
真々美
「むう。
さあ、服を着ましょうね。
かわいい冬香さん。」
オルア
「真々美は、冬香の裸を絵美様に見られたくないようね。」
真々美
「当たり前だ。
かわいい冬香の裸を見てもいいのは、わたしとオルアだけだ。
つまり、冬香のハイシスとサブシスだけだ。
絵美は、サア様とわたしの裸を見て満足してもらおう。」
絵美
「わかったわ。
真々美、もう服を着れたかな?
もう、そっちを向いてもいい?」
真々美
「ああ、お待たせ、絵美。」
絵美
「冬香さん、改めて、おめでとう。
明日の朝が楽しみね。」
絵美は冬香を抱きしめながら言った。
冬香
「本当に楽しみです。 絵美様。」
絵美
「じゃあ、オルアさんと冬香さんは、アリムさんと一緒に寝てね。
わたしは真々美と眠るわ。
そうそう、オルアさん、貸してくれたマンガは、両方とも最高だったわ。
冬香さんの儀式を心配する気持ちを、まぎらわすことができたわ。
また、お薦めの本を読ませてね。」
オルア
「もちろんですわ。
絵美様
つぎは、「彼とわたしの事情」 をお薦めします。」
絵美
「楽しみだわ。
冬香さんのスリーカーでアリムさんが起きて、落ち着いたころにお願いするわ。」
オルア
「はい、よろこんで。」
真々美
「冬香、本当にお疲れ様。
明日に備えて、ゆっくりと休んでくれ。」
冬香
「真々美の素晴らしいリードのおかげよ。
ありがとう。」
絵美
「それじゃあ、おやすみなさい。」
真々美、冬香、オルア
「「「おやすみなさい。」」」
4人は、布団をかぶって眠りについた。
冬香 こころの声
『念願のスリーカーを習得できて、最高の夜よ。
明日はアリムを目覚めさせることもできる。
とても素晴らしい気持ちだわ。
ここちよい疲労感と達成感で、ぐっすりと眠れそうだわ。』
謎の声 こころの声
『第5呪文にスリーカーを習得する者は初めてですね。
彼女は気難しいから、面倒なことにならなければ良いのですが。
いえいえ、女神さまの導きを信じるしかないですね。
白石冬香様、本当にお疲れさまでした。
うまく行くことを願っています。』
◇
冬香さん
スリーカーを御習得おめでとうございます。
読者のみなさんへ
オルアさんが持ってきたマンガの元ネタが分かった方は、感想欄へお書きください。
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
「お気に入りに追加」 【 ↓ 】 お願いします。
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これは悪役としてゲーム世界に転生した俺が、前世の知識と経験を生かして破滅の運命を回避し、幸せな青春を送る為に奮闘する物語である。
【異世界ショップ】無双 ~廃絶直前の貴族からの成り上がり~
クロン
ファンタジー
転生したら貴族の長男だった。
ラッキーと思いきや、未開地の領地で貧乏生活。
下手すれば飢死するレベル……毎日食べることすら危ういほどだ。
幸いにも転生特典で地球の物を手に入れる力を得ているので、何とかするしかない!
「大変です! 魔物が大暴れしています! 兵士では歯が立ちません!」
「兵士の武器の質を向上させる!」
「まだ勝てません!」
「ならば兵士に薬物投与するしか」
「いけません! 他の案を!」
くっ、貴族には制約が多すぎる!
貴族の制約に縛られ悪戦苦闘しつつ、領地を開発していくのだ!
「薬物投与は貴族関係なく、人道的にどうかと思います」
「勝てば正義。死ななきゃ安い」
これは地球の物を駆使して、領内を発展させる物語である。
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