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第12章 ねむり続ける主人公
071 姉妹関係 第4段階 行ってきますのあいさつ
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絵美は、姉妹関係 第5段階の儀式が苦手のようですね。
◇
ようやく、姉妹関係の儀式の内容が判明しようとしている。
絵美
「冬香さんのおかげで、Sur 《サア》への報告も済ませたし、ほっとするわね。」
絵美は冬香に優しく微笑んだ。
冬香
「お役に立てて良かったです。」
絵美
「これからもよろしくね。 冬香さん。
さてと、真々美~~。」
絵美はニンマリとした笑顔を真々美に向けた。
真々美
「絵美?
どうした?
その笑顔からは嫌な予感しかしないのだが。」
絵美
「あらあ、ひどいわねえ、真々美。
10年ぶりくらいよね。
21歳で真々美がチータマルム支国に女王として赴任してから。
素晴らしいわ。
あのころと少しも変わらない。」
真々美
「絵美も変わっていないな。」
絵美
「真々美は大人になってしまったようで、つまらないわあ。
冬香さん、聞いてくれる?
真々美はカセイダード大学の卒業式の日に・・・」
☆ 015 白沢絵美様は、お見通し
真々美
「わあ、わあ、わあーーー。
冬香、気にしないでくれ。」
冬香
「聞きたいわ。 絵美様。
ねえ、真々美、聞いてもいいよね。」
冬香もニンマリとした笑顔で、真々美を見つめている。
真々美
「それだけは言わないでくれないか? 絵美。」
冬香
「わたしは聞きたいし、絵美様も言いたいですよね。」
絵美
「どうしようかなあ?
真々美が体中の力を抜いて、わたしに身体を預けるなら、秘密にできるかもね。
どうする? 真々美?」
絵美は、いじわるそうな笑顔で、真々美を見た。
真々美
「わ、分かった。 いう通りにするから。」
絵美
「冬香さん、期待させてごめんね。
真々美との二人だけの秘密にするわ。」
冬香
「残念ですね。」
絵美
「真々美が言うことを聞いてくれないときの切り札に残しておきましょうね。」
◇
絵美
「さてと、わたしは今すぐにでも真々美を抱きたくて待ちきれないのだけれど・・・」
真々美
「絵美、よだれが垂れているぞ。」
真々美は、ティッシュペーパーで絵美の口元を拭いた。
冬香 こころの声
『絵美様も、普通の女性なのね。
ほっとするわ。』
絵美
「ありがとう、真々美。
失礼、冬香さん。
本題に入るわね。
第4段階は、内容はほとんど同じだけれど、1~3段階に分かれているわ。
4-1,4-2,4-3 という感じね。」
冬香
「それで、なにをするのですか?」
絵美
「お出掛けする前に、定型文で
行ってらっしゃい!《行って戻っていらっしゃい。》
行ってきます!《行って戻ってきます。》
の あいさつを大きな声で言うだけよ。」
真々美
「思ったよりも簡単そうだな。」
絵美
「そうでもないわ。
お出掛けする前に、というのは、お出掛けするタイミングで言わなきゃダメなのよ。
早すぎてもダメ。
お出掛けした後でもダメ。
お出掛けする直前に言わなきゃダメなの。」
冬香
「絵美様、質問よろしいですか?」
絵美
「もちろんよ、冬香さん。
でもね、いちいち許可を取る言い方をして、わたしとの距離を置こうとしないでくれるかな?
発言してもよろしいですか?
とか
質問よろしいですか?
とか
を言わないで欲しいわ。
わたしが冬香さんのことを さん付けで呼んで、
あなたがわたしのことを、様付けで呼ぶだけで
十分な距離は開いているのだからね。
わかった?」
冬香
「了解です。
絵美様。」
絵美
「そこは、
分かった!
って、言って欲しいわ。」
冬香
「分かったわ。 絵美様。」
絵美
「そうそう、そんな感じね。 冬香さん。」
絵美は、うれしそうな笑顔を見せた。
絵美
「真々美、それでは、お出掛けする前に言うべき台詞を説明するわね。」
真々美
「絵美?
これから、姉妹関係の儀式 第4段階を始めるのだろう。
それなのに、どこかに出かけるという不義理をするつもりはないぞ。」
絵美
「真々美?
とぼけているの?
分からないふりしないで欲しいわ。
それとも、もう私とはお出掛けしてくれないのかな。
悲しいわ。
月日の流れは残酷ね。
もう、冬香さんとしか、お出掛けする気は無いのかしら?」
絵美は、口に手を当てて、泣いていた。
真々美 こころの声
『やはり、絵美が一番うまいな。
さて、どうしたものか?
なにが気に入らないのか、まったく分からない。』
冬香
「絵美様、目の前で失礼します。
真々美、ちょっと耳を貸してくれる?
いーい、お出掛けするという意味は、たぶん、・・・」
冬香は小声で、真々美に説明した。
すると、真々美の白い顔が赤髪と同じくらい赤くなった。
真々美
「そ、そういう意味なのか?」
冬香
「文脈からすると間違いないわ。」
真々美
「絵美?
お出掛けという言葉が指すものが、冬香と私の想像通りのものだとしたら、の話なのだが・・・」
絵美
「ぐすん《泣き声》。 真々美、続けて。」
真々美
「今すぐにでも、絵美と、お出掛けしたいし、何度でもお出掛けしたいぞ。」
絵美
「そう?
それなら、そうと言ってよね。
もう、いじわるね。 真々美は。
冬香さん、ありがとう。
じゃあ、冬香さんの見ている前で、お出掛けしましょうね。」
真々美
「あ、ああ、もちろんだ。」
真々美 こころの声
『機嫌が直ったことから考えて、冬香の予想は大当たりだな。』
冬香 こころの声
『絵美様は、上品な表現をなさるわね。』
絵美
「じゃーあ、真々美、行ってきますの台詞はね。
「絵美様 大好き
絵美様 大好き
絵美様 大好き」
と、
真々美がわたしの目を見つめながら、楽に聞こえるくらいの大きな声で、言ってね。
そして、わたしが
「行ってらっしゃい!」
と言ったら、
「行ってきます!」
と返事をしてから、お出掛けしてね。
これを守れなかった場合は、恥ずかしい格好で私に固め技を掛けられてもらうわ。
わすれないでね。」
真々美
「わかった。
じゃあ、始めてくれ。」
絵美
「いいね。
冬香さん、お待たせしました。
よーく見ててね。
メモは取る必要はないから、気楽にして見守っていてね。」
冬香
「はい、絵美様。」
◇
絵美
「真々美、じゃあ、はじまりのあいさつをしてくれる。」
真々美
「あ、ああ、それでは、姉妹関係の儀式 第4段階を絵美に執り行ってもらう。」
絵美
「ぶう、ぶう!
ちがうわよ。
真々美、こういうのよ。
真々美の輝くくらいに美しい姿をわたしに見せながら、
「絵美様、あなたのかわいいサブシス真々美の美しい身体をご覧ください。
そして、あなたの綺麗に整った指でピアノ演奏をお願いします。
調律が至らない箇所がございましたら、お目こぼしください。」
って、言って欲しいわ。」
真々美
「そ、そういうあいさつか?
わかった。
それと、様付けで呼ぶ方が良いのか?」
絵美
「そうね。
自分自身より上位の存在に愛してもらう喜びを受け取ります。
という精神状態の方が効果が高いからね。
そうすることで、拒否できない状況を作り出して、感じるままに歌いつづけても問題が無い大義名分を確保するのよ。
勉強に集中するために、余計なものが何もない喫茶店に行くような感じかなあ。」
冬香
「わかります、絵美様。
仕事の場に、読みかけの本やスポーツ用品があったら、気が散りますよね。」
絵美
「さすが、冬香さん、上手いこと言うわね。
その通りよ。
真々美には、わたしの表情と声と身体だけに集中して欲しいわ。
それと、冬香さん、ここからは私も真々美だけに過剰に集中するから、話しかけられても返事できないと思う。
無視するわけじゃないから、誤解しないでね。」
冬香
「絵美様、静かに見守ります。」
絵美
「ありがとう、冬香さん。
ふ、ふーん。
さてと、真々美、こころの準備は良いかなあ?
これ以上、待たされたら、わたしはガツガツと真々美を食い散らかしてしまいそうよ。
優しくする方が良いわよね、真々美。
じゃあ、ごあいさつなさい。 真々美。」
真々美
「絵美様、あなたのかわいいサブシス真々美の美しい身体をご覧ください。
そして、あなたの綺麗に整った指でピアノ演奏をお願いします。
調律が至らない箇所がございましたら、お目こぼしください。」
真々美は、おとなしく言われた通りにした。
絵美
「とっても可愛いわ。 真々美。
あなたの顔がとても好きよ。
髪の色、肌の色、眉の形、目力の強さ、整った鼻立ち、りりしい唇。
ああ、我慢できないわ。
でも、その前に、あなたが恥ずかしさで目を閉じてしまうまで、熱い視線で見つめるわ。」
真々美は絵美としばらく見つめ合っていたが、視線の強さに耐えきれず、目を閉じてしまった。
真々美
「絵美様。」
絵美は返事の代わりに優しく長い長い口づけをした。
絵美
「ああ、夢にまで見た可愛い真々美の美しい身体が私の前にあるわ。
なんという喜びでしょう。
真々美の身体を優しくなでる日を、どれだけ待ちわびたことか?」
真々美
「絵美様、喜んでもらえてうれしいです。」
絵美
「真々美、今はまだ、絵美って呼び捨てにしてくれる?
お出掛けするタイミングで台詞を言うときだけ、様付けでお願いしたいわ。」
真々美
「細かい指定があるのだな。」
絵美
「気持ちの高ぶりで呼び方を変えるところが良いのよ。
もうすぐ真々美も実体験で分かるわ。」
絵美は、両手で優しく真々美の胸の形を整えながら答えた。
真々美
「あっ。」
絵美
「その可愛い声、もっと聞かせて欲しいわ。」
絵美は真々美の左耳に、小声でささやいた。
そうされたことで、真々美は足の重りが外されて、海底から水面に浮かび上がるような感覚を覚えた。
絵美の口が、舌が手が、真々美の全身に愛を届けた。
真々美は、お出掛けしたくなった。
真々美
「えっ、絵美?」
絵美
「どうしたの?
真々美、顔が赤いわ。
あなたの息づかいがとても色っぽいわ。
わたしの愛を避けずに受け止めてくれて、わたしは幸せよ。」
絵美の言葉に、真々美はお出掛けしたくてお出掛けしたくて、たまらなくなった。
真々美
「え、絵美様。」
絵美
「どうしたの?
真々美?
お出掛けしたいなら、教えた台詞を言ってね。」
真々美
「そ、それは・・・」
絵美
「あら?
言ってくれないの?
じゃあ、休憩しましょうか?」
絵美は動きを止めてしまった。
真々美
「いじわるしないでくれ。」
絵美
「台詞を言いますから、続きをお願いします。
って、言いなさい。
さあ、真々美。」
真々美
「絵美様、台詞を言うから、続きをお願いします。」
絵美は、動きを再開した。
真々美
「絵美、絵美。」
真々美は目を閉じて、あごを上げて、首筋が見えていた。
絵美は、声帯の辺りを優しく舐めた。
真々美
「も、もう。
ああ。」
絵美
「さあ、真々美、目を開けて、こっちを見なさい。
教えた台詞を言ってちょうだい。
それとも、わたしとの姉妹関係を終わりにしますか?」
真々美
「い、いやだ。
絵美のサブシスを辞めたくない。」
絵美
「じゃあ、どう言えば良いのかなあ。」
真々美は赤くした表情のままで目を開いて、絵美を見つめた。
真々美
「絵美様 大好き
絵美様 大好き
絵美様 大好き」
絵美
「行ってらっしゃい!」
真々美
「行ってきます!」
真々美は解放された喜びで空を舞う羽毛のような気分だった。
そして、気を失った。
絵美
「真々美、お疲れ様。
とても素晴らしいわ。
ありがとう。」
絵美は真々美を抱きしめながら、背中を撫でた。
おしりも優しく撫でまわした。
絵美
「真々美の体温が熱いわ。
とても幸せだわ。」
しばらくすると絵美も満足して、冷静になってきた。
絵美
「真々美?
まだ顔が赤いわ。
わたしの愛を全力で受け止めてくれて、うれしいわ。
うん?
あれ? もしかして?」
絵美は真々美の額に手を当てた。
絵美
「あ、熱い。
冬香さん、体温計。
真々美、熱があるみたい。」
冬香
「真々美、どうしたの?」
冬香も真々美の額に手を当てた。
冬香
「体温が、摂氏38度後半ね。
さっきまで、元気だったのに。」
絵美
「ど、どうしよう。
わたしが熱く求めすぎたから?
おろおろ。」
冬香
「いいえ、絵美様。
真々美は移民審査船を出してから、ずっと気が張り詰めていました。
絵美様に抱かれて、気が緩んで、今までの疲れが一度に出たのだと思います。
絵美様、真々美を運んでくれますか?
わたしの医務室は、こっちです。」
◇
医療用AI《アインス》
「うわあ、ずいぶん激しく愛し合われたのですね。
テニスのフルセットマッチを延長戦までする方が楽なくらいですね。」
冬香
「どう、アインス。
真々美は過労かな?」
医療用AI《アインス》
「そうですね。
頼れる存在である絵美様が来てくださった安堵感から、ほっとしたのでしょう。
今までの無理が祟っていますね。
3日間くらいは安静にしてください。」
冬香
「そうすると、姉妹関係の儀式は続けられない?」
医療用AI《アインス》
「あたらしく経験する段階はやめてくださいね。
あれは、心身ともに負荷が高すぎます。」
絵美
「真々美は大丈夫よね。
冬香さん。」
冬香
「ええ、ただ、3日間は姉妹関係の儀式はできません。
4-2 と 4-3 を実施することができません。」
絵美
「真々美、無理してたのね。
気付けなくて、本当にごめんなさい。」
冬香
「絵美様、わたしに直接教えて頂くことは無理ですか?」
絵美
「無理ね。
冬香さんのサブシス オルアさんに誰かが手を出そうとしたら、どうしますか?」
冬香
「闇から闇へ消えてもらいます。」
絵美
「でしょうね。
真々美も同じよ。
冬香さんが目を覚ましたときの抱きしめる強さから理解できるわよね。」
冬香
「よく理解できます。」
☆ 真々美
☆ 「冬香、冬香、冬香ーーーー」
☆
☆ 真々美の抱きしめる力が強すぎて、振りほどけない。
☆ なんとか、呼吸する空間を確保することがやっとだった。
☆
☆ 063 13日目 白沢絵美 見参
絵美
「真々美が回復するまで、待ってちょうだいね。」
冬香
「はい、絵美様。」
冬香は、今すぐにでもスリーカーを覚えたいと思っていたが、真々美の健康の方が大事だった。
◇
姉妹関係 第4段階 行ってきますのあいさつ は、
難易度が高そうですね。
4-2、4-3 では、どんな台詞を言わされるのでしょうか?
【読者様へ】
あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
「お気に入りに追加」 【 ↓ 】 お願いします。
◇
ようやく、姉妹関係の儀式の内容が判明しようとしている。
絵美
「冬香さんのおかげで、Sur 《サア》への報告も済ませたし、ほっとするわね。」
絵美は冬香に優しく微笑んだ。
冬香
「お役に立てて良かったです。」
絵美
「これからもよろしくね。 冬香さん。
さてと、真々美~~。」
絵美はニンマリとした笑顔を真々美に向けた。
真々美
「絵美?
どうした?
その笑顔からは嫌な予感しかしないのだが。」
絵美
「あらあ、ひどいわねえ、真々美。
10年ぶりくらいよね。
21歳で真々美がチータマルム支国に女王として赴任してから。
素晴らしいわ。
あのころと少しも変わらない。」
真々美
「絵美も変わっていないな。」
絵美
「真々美は大人になってしまったようで、つまらないわあ。
冬香さん、聞いてくれる?
真々美はカセイダード大学の卒業式の日に・・・」
☆ 015 白沢絵美様は、お見通し
真々美
「わあ、わあ、わあーーー。
冬香、気にしないでくれ。」
冬香
「聞きたいわ。 絵美様。
ねえ、真々美、聞いてもいいよね。」
冬香もニンマリとした笑顔で、真々美を見つめている。
真々美
「それだけは言わないでくれないか? 絵美。」
冬香
「わたしは聞きたいし、絵美様も言いたいですよね。」
絵美
「どうしようかなあ?
真々美が体中の力を抜いて、わたしに身体を預けるなら、秘密にできるかもね。
どうする? 真々美?」
絵美は、いじわるそうな笑顔で、真々美を見た。
真々美
「わ、分かった。 いう通りにするから。」
絵美
「冬香さん、期待させてごめんね。
真々美との二人だけの秘密にするわ。」
冬香
「残念ですね。」
絵美
「真々美が言うことを聞いてくれないときの切り札に残しておきましょうね。」
◇
絵美
「さてと、わたしは今すぐにでも真々美を抱きたくて待ちきれないのだけれど・・・」
真々美
「絵美、よだれが垂れているぞ。」
真々美は、ティッシュペーパーで絵美の口元を拭いた。
冬香 こころの声
『絵美様も、普通の女性なのね。
ほっとするわ。』
絵美
「ありがとう、真々美。
失礼、冬香さん。
本題に入るわね。
第4段階は、内容はほとんど同じだけれど、1~3段階に分かれているわ。
4-1,4-2,4-3 という感じね。」
冬香
「それで、なにをするのですか?」
絵美
「お出掛けする前に、定型文で
行ってらっしゃい!《行って戻っていらっしゃい。》
行ってきます!《行って戻ってきます。》
の あいさつを大きな声で言うだけよ。」
真々美
「思ったよりも簡単そうだな。」
絵美
「そうでもないわ。
お出掛けする前に、というのは、お出掛けするタイミングで言わなきゃダメなのよ。
早すぎてもダメ。
お出掛けした後でもダメ。
お出掛けする直前に言わなきゃダメなの。」
冬香
「絵美様、質問よろしいですか?」
絵美
「もちろんよ、冬香さん。
でもね、いちいち許可を取る言い方をして、わたしとの距離を置こうとしないでくれるかな?
発言してもよろしいですか?
とか
質問よろしいですか?
とか
を言わないで欲しいわ。
わたしが冬香さんのことを さん付けで呼んで、
あなたがわたしのことを、様付けで呼ぶだけで
十分な距離は開いているのだからね。
わかった?」
冬香
「了解です。
絵美様。」
絵美
「そこは、
分かった!
って、言って欲しいわ。」
冬香
「分かったわ。 絵美様。」
絵美
「そうそう、そんな感じね。 冬香さん。」
絵美は、うれしそうな笑顔を見せた。
絵美
「真々美、それでは、お出掛けする前に言うべき台詞を説明するわね。」
真々美
「絵美?
これから、姉妹関係の儀式 第4段階を始めるのだろう。
それなのに、どこかに出かけるという不義理をするつもりはないぞ。」
絵美
「真々美?
とぼけているの?
分からないふりしないで欲しいわ。
それとも、もう私とはお出掛けしてくれないのかな。
悲しいわ。
月日の流れは残酷ね。
もう、冬香さんとしか、お出掛けする気は無いのかしら?」
絵美は、口に手を当てて、泣いていた。
真々美 こころの声
『やはり、絵美が一番うまいな。
さて、どうしたものか?
なにが気に入らないのか、まったく分からない。』
冬香
「絵美様、目の前で失礼します。
真々美、ちょっと耳を貸してくれる?
いーい、お出掛けするという意味は、たぶん、・・・」
冬香は小声で、真々美に説明した。
すると、真々美の白い顔が赤髪と同じくらい赤くなった。
真々美
「そ、そういう意味なのか?」
冬香
「文脈からすると間違いないわ。」
真々美
「絵美?
お出掛けという言葉が指すものが、冬香と私の想像通りのものだとしたら、の話なのだが・・・」
絵美
「ぐすん《泣き声》。 真々美、続けて。」
真々美
「今すぐにでも、絵美と、お出掛けしたいし、何度でもお出掛けしたいぞ。」
絵美
「そう?
それなら、そうと言ってよね。
もう、いじわるね。 真々美は。
冬香さん、ありがとう。
じゃあ、冬香さんの見ている前で、お出掛けしましょうね。」
真々美
「あ、ああ、もちろんだ。」
真々美 こころの声
『機嫌が直ったことから考えて、冬香の予想は大当たりだな。』
冬香 こころの声
『絵美様は、上品な表現をなさるわね。』
絵美
「じゃーあ、真々美、行ってきますの台詞はね。
「絵美様 大好き
絵美様 大好き
絵美様 大好き」
と、
真々美がわたしの目を見つめながら、楽に聞こえるくらいの大きな声で、言ってね。
そして、わたしが
「行ってらっしゃい!」
と言ったら、
「行ってきます!」
と返事をしてから、お出掛けしてね。
これを守れなかった場合は、恥ずかしい格好で私に固め技を掛けられてもらうわ。
わすれないでね。」
真々美
「わかった。
じゃあ、始めてくれ。」
絵美
「いいね。
冬香さん、お待たせしました。
よーく見ててね。
メモは取る必要はないから、気楽にして見守っていてね。」
冬香
「はい、絵美様。」
◇
絵美
「真々美、じゃあ、はじまりのあいさつをしてくれる。」
真々美
「あ、ああ、それでは、姉妹関係の儀式 第4段階を絵美に執り行ってもらう。」
絵美
「ぶう、ぶう!
ちがうわよ。
真々美、こういうのよ。
真々美の輝くくらいに美しい姿をわたしに見せながら、
「絵美様、あなたのかわいいサブシス真々美の美しい身体をご覧ください。
そして、あなたの綺麗に整った指でピアノ演奏をお願いします。
調律が至らない箇所がございましたら、お目こぼしください。」
って、言って欲しいわ。」
真々美
「そ、そういうあいさつか?
わかった。
それと、様付けで呼ぶ方が良いのか?」
絵美
「そうね。
自分自身より上位の存在に愛してもらう喜びを受け取ります。
という精神状態の方が効果が高いからね。
そうすることで、拒否できない状況を作り出して、感じるままに歌いつづけても問題が無い大義名分を確保するのよ。
勉強に集中するために、余計なものが何もない喫茶店に行くような感じかなあ。」
冬香
「わかります、絵美様。
仕事の場に、読みかけの本やスポーツ用品があったら、気が散りますよね。」
絵美
「さすが、冬香さん、上手いこと言うわね。
その通りよ。
真々美には、わたしの表情と声と身体だけに集中して欲しいわ。
それと、冬香さん、ここからは私も真々美だけに過剰に集中するから、話しかけられても返事できないと思う。
無視するわけじゃないから、誤解しないでね。」
冬香
「絵美様、静かに見守ります。」
絵美
「ありがとう、冬香さん。
ふ、ふーん。
さてと、真々美、こころの準備は良いかなあ?
これ以上、待たされたら、わたしはガツガツと真々美を食い散らかしてしまいそうよ。
優しくする方が良いわよね、真々美。
じゃあ、ごあいさつなさい。 真々美。」
真々美
「絵美様、あなたのかわいいサブシス真々美の美しい身体をご覧ください。
そして、あなたの綺麗に整った指でピアノ演奏をお願いします。
調律が至らない箇所がございましたら、お目こぼしください。」
真々美は、おとなしく言われた通りにした。
絵美
「とっても可愛いわ。 真々美。
あなたの顔がとても好きよ。
髪の色、肌の色、眉の形、目力の強さ、整った鼻立ち、りりしい唇。
ああ、我慢できないわ。
でも、その前に、あなたが恥ずかしさで目を閉じてしまうまで、熱い視線で見つめるわ。」
真々美は絵美としばらく見つめ合っていたが、視線の強さに耐えきれず、目を閉じてしまった。
真々美
「絵美様。」
絵美は返事の代わりに優しく長い長い口づけをした。
絵美
「ああ、夢にまで見た可愛い真々美の美しい身体が私の前にあるわ。
なんという喜びでしょう。
真々美の身体を優しくなでる日を、どれだけ待ちわびたことか?」
真々美
「絵美様、喜んでもらえてうれしいです。」
絵美
「真々美、今はまだ、絵美って呼び捨てにしてくれる?
お出掛けするタイミングで台詞を言うときだけ、様付けでお願いしたいわ。」
真々美
「細かい指定があるのだな。」
絵美
「気持ちの高ぶりで呼び方を変えるところが良いのよ。
もうすぐ真々美も実体験で分かるわ。」
絵美は、両手で優しく真々美の胸の形を整えながら答えた。
真々美
「あっ。」
絵美
「その可愛い声、もっと聞かせて欲しいわ。」
絵美は真々美の左耳に、小声でささやいた。
そうされたことで、真々美は足の重りが外されて、海底から水面に浮かび上がるような感覚を覚えた。
絵美の口が、舌が手が、真々美の全身に愛を届けた。
真々美は、お出掛けしたくなった。
真々美
「えっ、絵美?」
絵美
「どうしたの?
真々美、顔が赤いわ。
あなたの息づかいがとても色っぽいわ。
わたしの愛を避けずに受け止めてくれて、わたしは幸せよ。」
絵美の言葉に、真々美はお出掛けしたくてお出掛けしたくて、たまらなくなった。
真々美
「え、絵美様。」
絵美
「どうしたの?
真々美?
お出掛けしたいなら、教えた台詞を言ってね。」
真々美
「そ、それは・・・」
絵美
「あら?
言ってくれないの?
じゃあ、休憩しましょうか?」
絵美は動きを止めてしまった。
真々美
「いじわるしないでくれ。」
絵美
「台詞を言いますから、続きをお願いします。
って、言いなさい。
さあ、真々美。」
真々美
「絵美様、台詞を言うから、続きをお願いします。」
絵美は、動きを再開した。
真々美
「絵美、絵美。」
真々美は目を閉じて、あごを上げて、首筋が見えていた。
絵美は、声帯の辺りを優しく舐めた。
真々美
「も、もう。
ああ。」
絵美
「さあ、真々美、目を開けて、こっちを見なさい。
教えた台詞を言ってちょうだい。
それとも、わたしとの姉妹関係を終わりにしますか?」
真々美
「い、いやだ。
絵美のサブシスを辞めたくない。」
絵美
「じゃあ、どう言えば良いのかなあ。」
真々美は赤くした表情のままで目を開いて、絵美を見つめた。
真々美
「絵美様 大好き
絵美様 大好き
絵美様 大好き」
絵美
「行ってらっしゃい!」
真々美
「行ってきます!」
真々美は解放された喜びで空を舞う羽毛のような気分だった。
そして、気を失った。
絵美
「真々美、お疲れ様。
とても素晴らしいわ。
ありがとう。」
絵美は真々美を抱きしめながら、背中を撫でた。
おしりも優しく撫でまわした。
絵美
「真々美の体温が熱いわ。
とても幸せだわ。」
しばらくすると絵美も満足して、冷静になってきた。
絵美
「真々美?
まだ顔が赤いわ。
わたしの愛を全力で受け止めてくれて、うれしいわ。
うん?
あれ? もしかして?」
絵美は真々美の額に手を当てた。
絵美
「あ、熱い。
冬香さん、体温計。
真々美、熱があるみたい。」
冬香
「真々美、どうしたの?」
冬香も真々美の額に手を当てた。
冬香
「体温が、摂氏38度後半ね。
さっきまで、元気だったのに。」
絵美
「ど、どうしよう。
わたしが熱く求めすぎたから?
おろおろ。」
冬香
「いいえ、絵美様。
真々美は移民審査船を出してから、ずっと気が張り詰めていました。
絵美様に抱かれて、気が緩んで、今までの疲れが一度に出たのだと思います。
絵美様、真々美を運んでくれますか?
わたしの医務室は、こっちです。」
◇
医療用AI《アインス》
「うわあ、ずいぶん激しく愛し合われたのですね。
テニスのフルセットマッチを延長戦までする方が楽なくらいですね。」
冬香
「どう、アインス。
真々美は過労かな?」
医療用AI《アインス》
「そうですね。
頼れる存在である絵美様が来てくださった安堵感から、ほっとしたのでしょう。
今までの無理が祟っていますね。
3日間くらいは安静にしてください。」
冬香
「そうすると、姉妹関係の儀式は続けられない?」
医療用AI《アインス》
「あたらしく経験する段階はやめてくださいね。
あれは、心身ともに負荷が高すぎます。」
絵美
「真々美は大丈夫よね。
冬香さん。」
冬香
「ええ、ただ、3日間は姉妹関係の儀式はできません。
4-2 と 4-3 を実施することができません。」
絵美
「真々美、無理してたのね。
気付けなくて、本当にごめんなさい。」
冬香
「絵美様、わたしに直接教えて頂くことは無理ですか?」
絵美
「無理ね。
冬香さんのサブシス オルアさんに誰かが手を出そうとしたら、どうしますか?」
冬香
「闇から闇へ消えてもらいます。」
絵美
「でしょうね。
真々美も同じよ。
冬香さんが目を覚ましたときの抱きしめる強さから理解できるわよね。」
冬香
「よく理解できます。」
☆ 真々美
☆ 「冬香、冬香、冬香ーーーー」
☆
☆ 真々美の抱きしめる力が強すぎて、振りほどけない。
☆ なんとか、呼吸する空間を確保することがやっとだった。
☆
☆ 063 13日目 白沢絵美 見参
絵美
「真々美が回復するまで、待ってちょうだいね。」
冬香
「はい、絵美様。」
冬香は、今すぐにでもスリーカーを覚えたいと思っていたが、真々美の健康の方が大事だった。
◇
姉妹関係 第4段階 行ってきますのあいさつ は、
難易度が高そうですね。
4-2、4-3 では、どんな台詞を言わされるのでしょうか?
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