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第12章 ねむり続ける主人公
070 忘れられていた女王 サア様
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なにか忘れているような気がします。
思い出さなければ!
◇
絵美
「それでは、真々美、第4段階の儀式を始めましょうか?
うーん?」
真々美
「どうしたんだ?」
絵美
「なにか大事なことを忘れているような気がするわ。
でも、思い出せないってことは、大事でもないのかな?」
冬香
「あのう、絵美様、発言しても良いですか?」
絵美
「冬香さん、どうぞ。
おっしゃてください。」
冬香
「女王様へのご報告は、いつのまに済まされたのですか?」
☆ 絵美
☆ 「 それに、カセイダード王国の本星にいらっしゃる女王様にも、報告しなきゃね。
☆ サア《Sur》は、お見通しかもしれないけれど、心配はしているはずだから。」
☆
☆ 067 14日目 アリムを見舞う1週間がはじまる
絵美
「それだあ。
女王 Sur 《サア》様への報告を忘れていたわ。
冬香さん、ありがとう。
助かったわ。
もう少しで、第5段階の儀式をもう一度させられるところだった。
危なかったあ。」
真々美
「わたしもサア様にお礼を言いたい。」
絵美
「そうね、今夜はリリーの番だから、ビデオメッセージを送っておきましょう。
邪魔するわけには行かないからね。」
冬香
「結果報告は重要事項だから、ゆるされると思うけれど?」
絵美
「冬香さんは真々美との夜を邪魔されても平気なの?」
冬香
「嫌だわ。」
真々美
「ビデオ撮影を始めようか?」
絵美、真々美、冬香の3人は、女王様に報告するためのビデオ動画を撮影して、すぐに送信した。
長すぎてもいけないと思って、簡潔にした。
◇
カセイダード王国の女王 Sur 《サア》様がビデオを再生している。
絵美 《ビデオ》
「サア、遅くなったね。
サアが持たせてくれた性魔力、武器と防具のおかげで、危機を脱することができたわ。
でも、わたしは限界まで、残り2ポイントまで、性魔力を使い切ってしまいました。
真々美、冬香さん、オルアさんも無事に生きています。
反乱分子の処分も終わりました。
わたしの性魔力は真々美が30ポイントを回復させてくれたけれど、それでも、丸1日を消費しました。
これが、報告が遅れた理由です。」
真々美 《ビデオ》
「サア様、お久しぶりです。
この度は、絵美が来てくれたおかげで、いいえ、サア様が準備してくださったお陰で、本当に助かりました。」
冬香 《ビデオ》
「サア様、真々美のサブシスの白石冬香です。
サア様と絵美様のおかげで、命拾いしました。
感謝しております。
ありがとうございました。」
真々美 《ビデオ》
「冬香のサブシスとなったオルアは、アリムの看病から離れようとしません。
ここに顔を見せないことを、お許しください。」
絵美 《ビデオ》
「残った問題は、受伝台の予言にあった稀有なるクラスターであるアリムさんの治療です。 あと1回分のスリーカーがあれば助けられたのですが性魔力が足りませんでした。
それと、真々美、冬香さんとオルアさんは、性魔力を4番目までしか使用できないそうです。
5番目と6番目の性魔力を使用できるように指導する日数を頂けますか?
アリムさんの自然回復予定日は、2023年 8月20日(日)です。」
真々美 《ビデオ》
「サア様、絵美がチータマルム支国で過ごせるように、取り計らっていただけませんか?
どうぞ、よろしくお願いします。」
冬香 《ビデオ》
「サア様、よろしくお願いします。
わたし、どうしても、スリーカーを覚えたいです。」
絵美 《ビデオ》
「サア様、今夜は、リリーの番よね。
邪魔すると悪いから、短くしたつもりです。
それと、大ニュースが2つあります。
その1
アリムさんが交配届け前検査を受けたそうです。
真々美、冬香さん、オルアさんの3人が相手です。
その2
アリムさんは、なんと正性知識を1800まで読み進めたそうです。
たったの13日間で!
オルアさんへの愛情がとても深いようです。
サア様が、この動画をご覧になるときを、待っています。」
ビデオの再生が終了した。
◇
カセイダード王国の女王 Sur 《サア》様 こころの声
『なんとかなって良かったです。
それでも、性魔力が足りませんでしたか。
それにしても、しばらく絵美を抱くことができない予感は当たりましたね。
永遠の別れではなくて、本当に良かったです。
竜くんが居るから、そのうち帰ってくるでしょう。
サブシスの真々美とは長年離れ離れになっていたから、数か月くらい一緒の時を過ごさせてあげましょう。』
女王 サアは、返事の動画を撮影して、絵美に送るのだった。
女王 サア 《ビデオ》
「絵美、真々美さん、冬香さん、オルアさん。
無事でなによりです。
そして、絵美。
アリムさんの回復を見届けたら、しばらく休みを取ってください。
そうですね。
11月2日(木)にはカセイダード王国の本星に戻ってください。
絵美の番の日には、ビデオ通話をしましょうね。
真々美さん。
絵美を独り占めして、さびしい思いをさせてしまいました。
その埋め合わせには足りないでしょうが、約2カ月間の夜は、絵美と過ごして下さい。
5日間のうち1日は、わたしがもらいますけれどね。
冬香さん
医師の貴方にとって、スリーカーを覚えることは大きな力になるでしょう。
彼女は本当に融通が利かないところがありますが、あなたなら大丈夫でしょう。
オルアさん
アリムさんに出会えたことが、あなたの幸せにつながることを願っています。
最後にアリムさんが目覚めたら、お話をしたいですね。
もちろん、あなたたちにも同席をお願いします。
」
サアは、絵美に録画したビデオを送信した。
◇
カセイダード王国の女王 Sur 《サア》様 こころの声
『Satoth 様、そして、わたしたちを守護してくださる数多なる存在よ。
いつもありがとうございます。 感謝しています。
これからも、わたしとわたしのかわいいサブシスたちをお守りください。
Silard 《シルアード》、守護を求める言葉
』
◇
情報量が多すぎたり、処理しきれないほど同時にトラブルやタスクが発生すると、わすれてしまいますよね。
【読者様へ】
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思い出さなければ!
◇
絵美
「それでは、真々美、第4段階の儀式を始めましょうか?
うーん?」
真々美
「どうしたんだ?」
絵美
「なにか大事なことを忘れているような気がするわ。
でも、思い出せないってことは、大事でもないのかな?」
冬香
「あのう、絵美様、発言しても良いですか?」
絵美
「冬香さん、どうぞ。
おっしゃてください。」
冬香
「女王様へのご報告は、いつのまに済まされたのですか?」
☆ 絵美
☆ 「 それに、カセイダード王国の本星にいらっしゃる女王様にも、報告しなきゃね。
☆ サア《Sur》は、お見通しかもしれないけれど、心配はしているはずだから。」
☆
☆ 067 14日目 アリムを見舞う1週間がはじまる
絵美
「それだあ。
女王 Sur 《サア》様への報告を忘れていたわ。
冬香さん、ありがとう。
助かったわ。
もう少しで、第5段階の儀式をもう一度させられるところだった。
危なかったあ。」
真々美
「わたしもサア様にお礼を言いたい。」
絵美
「そうね、今夜はリリーの番だから、ビデオメッセージを送っておきましょう。
邪魔するわけには行かないからね。」
冬香
「結果報告は重要事項だから、ゆるされると思うけれど?」
絵美
「冬香さんは真々美との夜を邪魔されても平気なの?」
冬香
「嫌だわ。」
真々美
「ビデオ撮影を始めようか?」
絵美、真々美、冬香の3人は、女王様に報告するためのビデオ動画を撮影して、すぐに送信した。
長すぎてもいけないと思って、簡潔にした。
◇
カセイダード王国の女王 Sur 《サア》様がビデオを再生している。
絵美 《ビデオ》
「サア、遅くなったね。
サアが持たせてくれた性魔力、武器と防具のおかげで、危機を脱することができたわ。
でも、わたしは限界まで、残り2ポイントまで、性魔力を使い切ってしまいました。
真々美、冬香さん、オルアさんも無事に生きています。
反乱分子の処分も終わりました。
わたしの性魔力は真々美が30ポイントを回復させてくれたけれど、それでも、丸1日を消費しました。
これが、報告が遅れた理由です。」
真々美 《ビデオ》
「サア様、お久しぶりです。
この度は、絵美が来てくれたおかげで、いいえ、サア様が準備してくださったお陰で、本当に助かりました。」
冬香 《ビデオ》
「サア様、真々美のサブシスの白石冬香です。
サア様と絵美様のおかげで、命拾いしました。
感謝しております。
ありがとうございました。」
真々美 《ビデオ》
「冬香のサブシスとなったオルアは、アリムの看病から離れようとしません。
ここに顔を見せないことを、お許しください。」
絵美 《ビデオ》
「残った問題は、受伝台の予言にあった稀有なるクラスターであるアリムさんの治療です。 あと1回分のスリーカーがあれば助けられたのですが性魔力が足りませんでした。
それと、真々美、冬香さんとオルアさんは、性魔力を4番目までしか使用できないそうです。
5番目と6番目の性魔力を使用できるように指導する日数を頂けますか?
アリムさんの自然回復予定日は、2023年 8月20日(日)です。」
真々美 《ビデオ》
「サア様、絵美がチータマルム支国で過ごせるように、取り計らっていただけませんか?
どうぞ、よろしくお願いします。」
冬香 《ビデオ》
「サア様、よろしくお願いします。
わたし、どうしても、スリーカーを覚えたいです。」
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そして、絵美。
アリムさんの回復を見届けたら、しばらく休みを取ってください。
そうですね。
11月2日(木)にはカセイダード王国の本星に戻ってください。
絵美の番の日には、ビデオ通話をしましょうね。
真々美さん。
絵美を独り占めして、さびしい思いをさせてしまいました。
その埋め合わせには足りないでしょうが、約2カ月間の夜は、絵美と過ごして下さい。
5日間のうち1日は、わたしがもらいますけれどね。
冬香さん
医師の貴方にとって、スリーカーを覚えることは大きな力になるでしょう。
彼女は本当に融通が利かないところがありますが、あなたなら大丈夫でしょう。
オルアさん
アリムさんに出会えたことが、あなたの幸せにつながることを願っています。
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