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第8章 夜の契約 ナイトバインド
047 8日目 冬香とオルアの夜
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冬香とオルアの様子です。
◇
8日目 夕方
(2日に一度の会議がある日、
第1回襲撃予測日の前日)
8日目 PM 18:00
冬香はオルアの個室の中にいた。
冬香
「アリムさんは、かなり頑張ってくれたみたいね。
床面積が広くなったわね。」
オルア
「そうだね。」
冬香
「どうしたの?
気のない返事ね。」
オルア
「これを見てくれる?」
部屋の隅には、多くの物が置かれていた。
冬香
「なにかで分けられているのかしら?」
☆ アリムさんは、分類を始めた。
☆
☆ 1.あきらかなゴミ。(飲み終わった紙パック、ペットボトル、びんなど。)
☆
☆ 2.古い雑誌、チラシ。
☆
☆ 3.コレクターとしては値打ちがあるかもしれないが、存在数から希少価値がないから、写真を撮って捨てた方が良いもの。
☆
☆ 4.食品玩具。
☆
☆ 5.マンガのコミックス。
☆
☆ 6.薬用リップスティック、ハンドクリーム、顔に塗る乳液など。
☆
☆ 7.作成日が古い日付の書類。(スキャンする予定かな)
☆
☆ 038 7日目 オルアとアリム
オルア
「アリムさんは確かに、捨てはしませんと言っていたから、こうなったと思うんだけど、確かめることが大変そうで気が乗らないのよね。」
冬香
「全部、捨てたらどうかしら?」
オルア
「嫌よ。 大事な思い出の品もあるかもしれないでしょ!」
冬香
「わたしに、どうしろというの?」
オルア
「冬香なら、わたしの好みを理解してくれているし、パッパッと判断できるでしょ!
だから、冬香に見てもらおうと思って、待っていたの。」
冬香
「言っておくけれど、わたしとアリムさんは違う人間で、ことなる考え方をしているのよ。
それを、わかっているの?」
オルア
「だけど、同じかもしれないじゃない。」
冬香
「いーい、オルア。
パソコンの選び方でさえも、正解は無いのよ。
Bというひとが、Aというひとと同じ答えを返すと期待する人は馬鹿よ。
スリムな体型を維持しているひとと、肥満体のひとが同じ考え方をすると思うなんて、おかしすぎるわ。」
オルア
「アリムさんは肥満体じゃないよ。」
冬香
「たとえ話よ。
わかるわよね。」
オルア
「アリムさんの答えが、冬香の出す答えと、どれくらい違うか確かめてくれませんか?
という頼み方なら受けてくれますか?」
冬香
「もし、わたしが断ったら、どうするの?」
オルア
「うーん、このまま放置すると思うわ。」
冬香
「アリムさんに幻滅(げんめつ)されてもいいの?」
オルア
「それが嫌だから、冬香のちからを借りたいのよ。
わたしが自分でやったら、1週間は掛かるわ。
でも、冬香なら3時間くらいで済むわよね。」
冬香
「仕方ないわね。
貸しだからね。」
オルア
「冬香様、大好きよ。」
冬香
「調子いいわね。 もう。」
オルア
「えへへ・・・
じゃあ、その間に、晩御飯を準備しておくわね。」
◇
1時間経過・・・
冬香
「ふう、なんとかなったわね。」
オルア
「すごい、さすが冬香ね。
ほとんど、終わっているじゃない。」
冬香
「1.あきらかなゴミ。
2.古い雑誌、チラシ。
7.作成日が古い日付の書類。(スキャンする予定かな)
は、捨てればいいと思うわ。
3.は、自分で写真を撮ってから捨てなさい。
アリムさんが指摘するように、現物で残しておいても価値は無いわね。」
オルア
「ありがとう、冬香様。
ありがとう、アリムさん。」
冬香
「アリムさんと一緒に暮らせば、オルアも片づけが得意になりそうね。」
オルア
「そうなるといいなあ。
じゃあ、御飯にしましょうか。」
冬香
「そうね。」
◇
ふたりは食事と歯磨きを終わらせた。
そして、ベッドの上にいる。
オルア
「冬香ーー、こころの準備はできたかなあ。」
冬香
「は、はい、優しくしてください。」
オルア
「それは無理ね。
冬香の身体じゅうに、キスマークという名の吸引性皮下出血がたくさん作られます。」
冬香
「痛くされると、しらけてしまうから、やめてね。
あわいキスマークが1個だけ首筋に有れば十分よ。
それに、キスマークは、準強制性交等致傷罪の傷害にあたるわ。」
オルア
「そうかあ、じゃあ、キスマークは付けない方がいいね。」
冬香
「わかってくれて、うれしいわ。
あわいピンク色の口紅をつけてくれた方が綺麗でうれしいわ。」
オルア
「わたしは口紅をつけることはしないなあ。
社交の場に出るときは仕方なくつけるけれど。」
冬香
「そうね、それでいいわ。
だからね、キスの嵐を降らせてくれるだけで十分よ。
どれくらいのキスをされたかは、ふたりだけの秘密にする方が素敵だわ。」
オルア
「そうね、よくわかったわ。
冬香が愛してくれたときも跡は残らなかったわ。
あれは、手加減してくれたの?」
冬香
「跡が残るような乱暴な行為はNGよ。
下手くそで相手の身体を大事にしない低レベルな愚物です。って認めるようなものだわ。」
オルア
「はーい、気を付けます。」
冬香
「まさか、アリムさんの身体に傷はつけてないわよね。」
オルア
「大丈夫よ。
キスは唇にしただけだから。」
冬香
「優しくしてあげてね。」
オルア
「はあい。 大丈夫、任せて!」
冬香 こころの声
『いまごろ、真々美がやさしくアリムさんをリードしてそうね。
でも、だまっておこう。』
冬香
「じゃあ、いっぱい愛してね。 オルア。」
オルア
「ええ、わたしの愛を受け取ってね、冬香。」
冬香
「もちろんよ。」
冬香とオルアは、熱く、しあわせな夜を過ごした。
9日目 朝
(2日に一度の会議が無い日、
第1回襲撃予測日)
に続く・・・
◇
愛し合うことは美しいですね。
◇
8日目 夕方
(2日に一度の会議がある日、
第1回襲撃予測日の前日)
8日目 PM 18:00
冬香はオルアの個室の中にいた。
冬香
「アリムさんは、かなり頑張ってくれたみたいね。
床面積が広くなったわね。」
オルア
「そうだね。」
冬香
「どうしたの?
気のない返事ね。」
オルア
「これを見てくれる?」
部屋の隅には、多くの物が置かれていた。
冬香
「なにかで分けられているのかしら?」
☆ アリムさんは、分類を始めた。
☆
☆ 1.あきらかなゴミ。(飲み終わった紙パック、ペットボトル、びんなど。)
☆
☆ 2.古い雑誌、チラシ。
☆
☆ 3.コレクターとしては値打ちがあるかもしれないが、存在数から希少価値がないから、写真を撮って捨てた方が良いもの。
☆
☆ 4.食品玩具。
☆
☆ 5.マンガのコミックス。
☆
☆ 6.薬用リップスティック、ハンドクリーム、顔に塗る乳液など。
☆
☆ 7.作成日が古い日付の書類。(スキャンする予定かな)
☆
☆ 038 7日目 オルアとアリム
オルア
「アリムさんは確かに、捨てはしませんと言っていたから、こうなったと思うんだけど、確かめることが大変そうで気が乗らないのよね。」
冬香
「全部、捨てたらどうかしら?」
オルア
「嫌よ。 大事な思い出の品もあるかもしれないでしょ!」
冬香
「わたしに、どうしろというの?」
オルア
「冬香なら、わたしの好みを理解してくれているし、パッパッと判断できるでしょ!
だから、冬香に見てもらおうと思って、待っていたの。」
冬香
「言っておくけれど、わたしとアリムさんは違う人間で、ことなる考え方をしているのよ。
それを、わかっているの?」
オルア
「だけど、同じかもしれないじゃない。」
冬香
「いーい、オルア。
パソコンの選び方でさえも、正解は無いのよ。
Bというひとが、Aというひとと同じ答えを返すと期待する人は馬鹿よ。
スリムな体型を維持しているひとと、肥満体のひとが同じ考え方をすると思うなんて、おかしすぎるわ。」
オルア
「アリムさんは肥満体じゃないよ。」
冬香
「たとえ話よ。
わかるわよね。」
オルア
「アリムさんの答えが、冬香の出す答えと、どれくらい違うか確かめてくれませんか?
という頼み方なら受けてくれますか?」
冬香
「もし、わたしが断ったら、どうするの?」
オルア
「うーん、このまま放置すると思うわ。」
冬香
「アリムさんに幻滅(げんめつ)されてもいいの?」
オルア
「それが嫌だから、冬香のちからを借りたいのよ。
わたしが自分でやったら、1週間は掛かるわ。
でも、冬香なら3時間くらいで済むわよね。」
冬香
「仕方ないわね。
貸しだからね。」
オルア
「冬香様、大好きよ。」
冬香
「調子いいわね。 もう。」
オルア
「えへへ・・・
じゃあ、その間に、晩御飯を準備しておくわね。」
◇
1時間経過・・・
冬香
「ふう、なんとかなったわね。」
オルア
「すごい、さすが冬香ね。
ほとんど、終わっているじゃない。」
冬香
「1.あきらかなゴミ。
2.古い雑誌、チラシ。
7.作成日が古い日付の書類。(スキャンする予定かな)
は、捨てればいいと思うわ。
3.は、自分で写真を撮ってから捨てなさい。
アリムさんが指摘するように、現物で残しておいても価値は無いわね。」
オルア
「ありがとう、冬香様。
ありがとう、アリムさん。」
冬香
「アリムさんと一緒に暮らせば、オルアも片づけが得意になりそうね。」
オルア
「そうなるといいなあ。
じゃあ、御飯にしましょうか。」
冬香
「そうね。」
◇
ふたりは食事と歯磨きを終わらせた。
そして、ベッドの上にいる。
オルア
「冬香ーー、こころの準備はできたかなあ。」
冬香
「は、はい、優しくしてください。」
オルア
「それは無理ね。
冬香の身体じゅうに、キスマークという名の吸引性皮下出血がたくさん作られます。」
冬香
「痛くされると、しらけてしまうから、やめてね。
あわいキスマークが1個だけ首筋に有れば十分よ。
それに、キスマークは、準強制性交等致傷罪の傷害にあたるわ。」
オルア
「そうかあ、じゃあ、キスマークは付けない方がいいね。」
冬香
「わかってくれて、うれしいわ。
あわいピンク色の口紅をつけてくれた方が綺麗でうれしいわ。」
オルア
「わたしは口紅をつけることはしないなあ。
社交の場に出るときは仕方なくつけるけれど。」
冬香
「そうね、それでいいわ。
だからね、キスの嵐を降らせてくれるだけで十分よ。
どれくらいのキスをされたかは、ふたりだけの秘密にする方が素敵だわ。」
オルア
「そうね、よくわかったわ。
冬香が愛してくれたときも跡は残らなかったわ。
あれは、手加減してくれたの?」
冬香
「跡が残るような乱暴な行為はNGよ。
下手くそで相手の身体を大事にしない低レベルな愚物です。って認めるようなものだわ。」
オルア
「はーい、気を付けます。」
冬香
「まさか、アリムさんの身体に傷はつけてないわよね。」
オルア
「大丈夫よ。
キスは唇にしただけだから。」
冬香
「優しくしてあげてね。」
オルア
「はあい。 大丈夫、任せて!」
冬香 こころの声
『いまごろ、真々美がやさしくアリムさんをリードしてそうね。
でも、だまっておこう。』
冬香
「じゃあ、いっぱい愛してね。 オルア。」
オルア
「ええ、わたしの愛を受け取ってね、冬香。」
冬香
「もちろんよ。」
冬香とオルアは、熱く、しあわせな夜を過ごした。
9日目 朝
(2日に一度の会議が無い日、
第1回襲撃予測日)
に続く・・・
◇
愛し合うことは美しいですね。
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